「インパルスガンダム」の版間の差分

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== ZGMF-X56S インパルスガンダム(Impulse Gundam) ==
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{{登場メカ概要
*[[登場作品]][[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
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| タイトル = インパルス
*分類:試作型[[モビルスーツ]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::IMPULSE GUNDAM]]<ref>[https://www.gundam-seed.net/destiny/mecha/detail.php?id=1 MECHA]、機動戦士ガンダムSEEDシリーズ公式サイトより。</ref>
*形式番号:ZGMF-X56S
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| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
*全高:17.76m(標準時)
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*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムSEED DESTINY}}
*重量:63.54t(標準時)
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| デザイン = {{メカニックデザイン|大河原邦男}}
*[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]:電力バッテリー
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| SRWでの分類 =
*装甲材質:[[VPS装甲]]併用
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}}
*開発・所属:[[ザフト]]
 
*主なパイロット:[[シン・アスカ]]⇒[[ルナマリア・ホーク]]
 
  
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{{登場メカ概要
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| タイトル = スペック
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| 分類 = [[分類::モビルスーツ]]
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| 生産形態 = 試作機
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| 型式番号 = [[型式番号::ZGMF-X56S]]
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| 全長 = [[全長::17.76 m]](標準時)
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| 重量 = [[重量::63.54 t]](標準時)
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| 動力 = [[動力::電力バッテリー]]
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| 装甲 = [[VPS装甲]]併用
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| 開発 = [[ザフト]]
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| 所属 = {{所属 (メカ)|ザフト}}
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| パイロット = [[パイロット::シン・アスカ]] ⇒ [[パイロット::ルナマリア・ホーク]]
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}}
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'''インパルスガンダム'''は『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の主役メカの一つ。
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== 概要 ==
 
ユニウス条約において制定された軍縮規定の下で充分な戦力を保有する為に[[ザフト]]が開発した次世代[[モビルスーツ]]シリーズ「セカンドステージシリーズ」の1機。言うなれば、ザフト版[[ストライクガンダム]]。
 
ユニウス条約において制定された軍縮規定の下で充分な戦力を保有する為に[[ザフト]]が開発した次世代[[モビルスーツ]]シリーズ「セカンドステージシリーズ」の1機。言うなれば、ザフト版[[ストライクガンダム]]。
  
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=== 性能 ===
 
=== 性能 ===
インパルス本体の機体構造は従来のものとは大きく異なる分離構造で、上半身「チェストフライヤー」、下半身「レッグフライヤー」、コクピット「コアスプレンダー」の3つのパーツから成り立っている。さらに、[[MS]]となった本体に換装式バックパックを装着して戦闘形態となる。出撃時は他のMSと異なり、分離状態で発進して、その後で合体する。なお、チェストフライヤーとレッグフライヤーは予備が存在し、戦闘中に破損しても即座に換装する事ができる。
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インパルス本体の機体構造は従来のものとは大きく異なる分離構造で、上半身「チェストフライヤー」、下半身「レッグフライヤー」、コクピット「コアスプレンダー」の3つのパーツから成り立っている。さらに、[[MS]]となった本体に換装式バックパックを装着して戦闘形態となる。出撃時は他のMSと異なり、分離状態で発進して、その後で合体する。この都合上、インパルスの運用母艦である[[ミネルバ]]にはインパルスの各パーツ専用の小型カタパルトが中央に存在するが、発進途中でカタパルトを潰されると不完全な状態での戦闘を強いられるという弱点となっている<ref>本編ではこの弱点が描かれることはなかったが、高山瑞穂氏の漫画ボンボン版第6話で出撃途中のパーツを狙われる事態が発生しており、コアスプレンダー状態のまま奇襲を受けるという窮地に陥っている。</ref>。なおチェストフライヤーとレッグフライヤーは予備が存在し、戦闘中に破損しても即座に換装する事ができる。
  
 
本機の換装式バックパックは「シルエットシステム」と呼ばれ、出撃の際にその時の任務や戦況に合わせて選択されたものを無人牽引機「シルエットフライヤー」の後部に接続して発進させる。その後、合体の際にシルエットフライヤーから切り離され、本体と合体する。
 
本機の換装式バックパックは「シルエットシステム」と呼ばれ、出撃の際にその時の任務や戦況に合わせて選択されたものを無人牽引機「シルエットフライヤー」の後部に接続して発進させる。その後、合体の際にシルエットフライヤーから切り離され、本体と合体する。
  
エネルギーの供給には、「デュートリオンビーム送電システム」が採用されている。これは核動力を用いずにMSの活動時間を延長する為のシステムで、デュートリオンビームと呼ばれる粒子線ビームを機体の受信機に照射する事で、母艦に着艦せずにエネルギー補給を行う。これらの事から、インパルス自体がミネルバとの連携を前提に開発されているのが分かる(しかしゲーム中ではイベントのみで再現され、特殊能力としては未だに搭載されていない)。
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エネルギーの供給には、「デュートリオンビーム送電システム」が採用されている。これは核動力を用いずにMSの活動時間を延長する為のシステムで、デュートリオンビームと呼ばれる粒子線ビームを機体の受信機に照射する事で、母艦に着艦せずにエネルギー補給を行う。これらの事から、インパルス自体がミネルバとの連携を前提に開発されているのが分かる。さらに、エネルギー供給の効率化を図った新型装甲システム「[[VPS装甲]]」も採用されている。
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額には「X56S SEI」(SEI=イタリア語で数字の6)と刻印されている<ref>他機体では、地球連合軍開発の[[カラミティガンダム|カラミティ]]にも額に「SEI」が刻まれている。</ref>。
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セカンドステージシリーズは[[リジェネレイトガンダム]]で試みられた「母艦や施設による支援を前提としたモビルスーツの運用」「コアとなる部分に武装ユニットを換装することで戦闘力を維持するモビルスーツ」というコンセプトに強く影響を受けており、このインパルスは特にその面が強い。
  
また、エネルギー供給の効率化を図った新型装甲システム「[[VPS装甲]]」が採用されている。
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本機の合体システムに関しては、ユニウス条約でMSの保有数に制限がかけられたことから、「モビルスーツではなく、合体すればモビルスーツとしても運用可能な戦闘機」として条約の抜け道を狙った…という説が広まっているが、もともとはWikipediaでの無根拠な記述を初出として広まったものであり、公式にこのような記述、解説をしている資料はない。
  
額には「X56S SEI」(SEI=イタリア語で数字の6)と刻印されている。ちなみに地球連合軍開発の[[カラミティガンダム]]にも額に「SEI」が刻まれている。
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例外としてガンダムファクトファイルの用語辞典(インパルスガンダムの解説ページではない)のキャプションにおいて小さく記述はされているるもの、これは前述した当時のWikipediaの記述のほぼまる写しである(Wikipedia記事の方が古い)上、Wikipediaの記述が断定形だった文末を推測形に変更して書かれている。そのため最大限好意的に解釈しても、「そういう噂話が作中世界に存在しているらしい」という程度のことしか言えない。
  
 
=== シルエットシステム ===
 
=== シルエットシステム ===
インパルスガンダムは[[ストライクガンダム]]と同様の装備換装システムが取られており、性格の違うモビルスーツに変化できる。これらの装備は必要なエネルギーの量がそれぞれ異なっており、装着したシルエットによってヴァリアブルフェイズシフト装甲のカラーリングが異なる。これは、そのシルエット毎に装甲に掛ける電圧を調整し、エネルギー消費の更なる効率化を図っている為である。
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インパルスは[[ストライクガンダム|ストライク]]と同様の装備換装システムが取られており、性格の違うモビルスーツに変化できる。これらの装備は必要なエネルギーの量がそれぞれ異なっており、装着したシルエットによってヴァリアブルフェイズシフト装甲のカラーリングが異なる。これは、そのシルエット毎に装甲に掛ける電圧を調整し、エネルギー消費の更なる効率化を図っている為である。
  
なお、ストライクのストライカーパックはバッテリーを内蔵していたため、換装するとエネルギーが回復したが、本機のシルエットはバッテリーを内蔵していないため、換装してもエネルギーは回復しない。しかしZでは換装するとENが全回復する。これは上記のデュートリオンビーム送電システムを換装の度に併用しているという描写であると思われる。
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ストライクのストライカーパックはバッテリーを内蔵していたため、換装するとエネルギーが回復していたが、本機のシルエットはバッテリーを内蔵していないため、換装してもエネルギーは回復しない。
  
 
なお、シルエットシステムの接続プラグはストライカーパックやウィザードシステムとは異なる規格となっている。これは素のインパルスではコアスプレンダーが背部に露出しているため、それを避けて接続するとともにシルエットで覆い保護するための仕様と思われる。
 
なお、シルエットシステムの接続プラグはストライカーパックやウィザードシステムとは異なる規格となっている。これは素のインパルスではコアスプレンダーが背部に露出しているため、それを避けて接続するとともにシルエットで覆い保護するための仕様と思われる。
  
;[[フォースインパルスガンダム]]
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;[[フォースインパルスガンダム|フォースインパルス]]
 
:高機動バックパックを搭載し、大気圏内の空中戦にも対応した、汎用性の高い形態。最も多用されたシルエットである。また、ビームサーベルも装備しており、格闘能力も向上させる。
 
:高機動バックパックを搭載し、大気圏内の空中戦にも対応した、汎用性の高い形態。最も多用されたシルエットである。また、ビームサーベルも装備しており、格闘能力も向上させる。
;[[ソードインパルスガンダム]]
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;[[ソードインパルスガンダム|ソードインパルス]]
 
:対艦刀を装備し、格闘戦に特化した形態。ビームライフルも装備できる為、中距離戦闘にも対応できる。
 
:対艦刀を装備し、格闘戦に特化した形態。ビームライフルも装備できる為、中距離戦闘にも対応できる。
;[[ブラストインパルスガンダム]]
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;[[ブラストインパルスガンダム|ブラストインパルス]]
 
:火器を多数装備した、火力重視の形態。対艦攻撃や火力支援に力を発揮する。
 
:火器を多数装備した、火力重視の形態。対艦攻撃や火力支援に力を発揮する。
これら以外にも、「デスティニーシルエット」というバリエーションが存在する。
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これら以外にも、上記3つの特性をまとめた万能装備を目指して作られ、結果的に[[デスティニーガンダム]]を生み出すことになった「デスティニーシルエット」、それに民間企業が独自のコンセプトを加えた「デスティニーRシルエット」が製造されている。当初は空間戦用の「カオスシルエット」、水中戦用の「アビスシルエット」、陸専用の「ガイアシルエット」などのシルエットも構想されたが(これらのシルエットやデスティニーシルエットは、バックパックのみならずチェスト・レッグ両フライヤーも専用の物が使われる)、構想のみで終わり実機が製造される事は無かった。一応書籍等でカオス、アビス、ガイアそれぞれのシルエットを装着した本機を見る事が出来る。
さらに空間戦用の「カオスシルエット」、水中戦用の「アビスシルエット」、陸専用の「ガイアシルエット」などのシルエットもある(これらのシルエットやデスティニーシルエットは、バックパックのみならずチェスト・レッグ両フライヤーも専用の物が使われる)のだが、結局実装される事は無かった。一応書籍等でカオス、アビス、ガイアそれぞれのシルエットを装着した本機を見る事が出来る。
 
  
マルチパックという実験的な拡張装備もあり、これを背部に取り付ければストライカーパック規格の装備も使用可能となる。一見便利だが、コアスプレンダーと排他となるため分離合体が制限され、シルエット用のコネクタも塞がれるので事実上ストライカーしか使えなくなるなど、インパルスの特徴を潰してしまう。そのためか、実戦で使用したのは後述のデスティニーインパルスRのみ。
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マルチパックという実験的な拡張装備もあり、これを背部に取り付ければストライカーパック規格の装備も使用可能となる。一見便利だが、コアスプレンダーと排他となるため分離合体が制限され、シルエット用のコネクタも塞がれるので事実上ストライカーしか使えなくなるなど、インパルスの特徴を潰してしまう。そのためか、実戦で使用したのは前述のデスティニーインパルスRのみ。
  
母艦ミネルバと一体となった戦術換装システムまでを含めてインパルスガンダムというシステムだということなのか、ストライクと異なりシルエットを装備しない「インパルスガンダム」が単体のユニット化されたことは無い。
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将来的にはコアスプレンダーを中心に、全てのパーツをドラグーン・システムでリンクし、母艦に頼らずとも換装・補給を行うことで、単機局地制圧を可能とする構想があったが、実現しなかった。外伝『DESTINY ASTRAY』に登場するMSパイロット、カイト・マディガンはこの話を聞いて「夢物語でしかない」と切り捨てている。
  
将来的にはコアスプレンダーを中心に、全てのパーツをドラグーン・システムでリンクし、母艦に頼らずとも換装・補給を行うことで、単機局地制圧を可能とする構想があったが、実現しなかった。この話を聞いたカイト・マディガンは、これを「夢物語でしかない」と切り捨てている。
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=== 劇中での活躍 ===
 +
[[シン・アスカ]]の愛機として様々な戦場を駆け巡った。初期の頃はそれほど戦果を挙げることは無かったが、シンの技量が上がるに連れてシルエットシステムによる状況に応じた戦い方で、その性能を発揮。[[フリーダムガンダム]]との戦いではシルエットシステムを最大限生かした戦いで、無敵を誇ったフリーダムを撃墜。
  
=== 劇中での活躍 ===
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後にシンが[[デスティニーガンダム]]に乗り換えた為、[[ルナマリア・ホーク]]が搭乗し、多大な戦果を挙げている。[[メサイア]]攻防戦では[[エターナル]]を狙うが、メイリンの説得と[[ドムトルーパー]]のジェットストリームアタックに圧倒され、一時撤退。その後、アスランの∞ジャスティスと交戦するが、一蹴される。さらにその後、∞ジャスティスとデスティニーの戦闘を止めようと2機の間に割り込んで錯乱していたシンのデスティニーに撃墜されそうになるが、∞ジャスティスが間一髪でその攻撃を阻止。直後に撃墜されたデスティニーを追って自らも戦線離脱した。
シンの愛機として様々な戦場を駆け巡った。初期の頃はそれほど戦果を挙げることは無かったが、シンの技量が上がるに連れてシルエットシステムによる状況に応じた戦い方で、その性能を発揮。[[フリーダムガンダム]]との戦いではシルエットシステムを最大限生かした戦いで、無敵を誇ったフリーダムを撃墜。
 
  
それ以後はルナマリアが搭乗し、多大な戦果を挙げている。[[メサイア]]攻防戦では[[エターナル]]を狙うが、メイリンの説得と[[ドムトルーパー]]のジェットストリームアタックに圧倒され、一時撤退。その後、アスランの∞ジャスティスと交戦するが、一蹴される。さらにその後、∞ジャスティスとデスティニーの戦闘を止めようと2機の間に割り込んで錯乱していたシンのデスティニーに撃墜されそうになるが、∞ジャスティスが間一髪でその攻撃を阻止。直後に撃墜されたデスティニーを追って自らも戦線離脱した。その後、デスティニーと違い、修復が充分に可能だったこの機体がどうなったかは不明である。
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ガルナハンのローエングリン・ゲート攻略作戦でのみ、シルエット装備無しの姿で戦闘を行い、ローエングリン砲台を破壊するなどの戦果を挙げた。
  
この素の形態ではガルナハンのローエングリン・ゲート攻略作戦でのみ、この姿で戦闘。ローエングリン砲台を破壊するなどの戦果を挙げた。
+
角川スニーカー文庫版での最終決戦ではインパルスもデスティニーも操縦不能になりながらもシンはメサイア内の[[レイ・ザ・バレル]]救助のためにまだ稼働可能なコアスプレンダーにルナマリアと共に乗り込む展開が描かれたことにより、'''作中でのシン・アスカの乗機はコアスプレンダーに始まり、コアスプレンダーに終わる'''という起承転結となった。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
UXまでは皆勤賞ユニットだったのだが、OEではパイロットのルナマリア共々初の不参戦となった。
+
作中においてシルエットを基本的に装備していたからか、ストライクと異なり「インパルスガンダム」が単体のユニット化されたことは無い。
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複数形態がユニット化されているのは『SC2』『Z』『CC』。それ以外は[[フォースインパルスガンダム]]が基本形態、他形態が登場する場合は武装演出となる。詳細はフォースの記事を参照。
  
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:原作通りに前半はシン、後半はルナマリアが搭乗(仲間にすれば[[イザーク・ジュール|イザーク]]と[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]も乗り換え可能に)。シルエットシステムが【[[戦術換装]]】という特殊能力になっており、ミネルバが出撃している場合のみ、1マップ中にそれぞれの形態に1回だけ換装できる。その際、ENが全回復するため、意外に重宝する(その代わり、デュートリオンビーム送電システムはイベントのみ)。ちなみにミネルバがいないと換装できないため、使用する際は必ず一緒に出撃させよう。なお、シルエットを装備していない素のインパルスガンダムは登場せず。
+
:原作通りに前半は[[シン・アスカ|シン]]、後半は[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]が搭乗する([[隠し要素/Z|仲間]]にすれば[[イザーク・ジュール|イザーク]]と[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]も[[乗り換え]]可能に)。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|破界篇]]/[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]])
+
:本作のみシルエットシステムが「[[戦術換装]]」という[[特殊能力]]になっており、'''[[母艦]][[ミネルバ]]が出撃している場合にのみ、1マップ中にそれぞれの形態に1回だけ換装できる'''。その際、デュートリオンビーム送電システムも一緒に使用している設定なのか[[EN]]が全回復する為、意外に重宝する<ref>この影響なのか、デュートリオンビームはイベント限定であり、デュートリオンビームが特殊能力として実装されたことは以降もない。</ref>。当然、ミネルバがいないと戦術換装ができない為、使用する際には必ず一緒に出撃させよう。
:登場するパイロットが主役周りに限られたため、本作ではルナマリア専用機として登場する。形態は[[フォースインパルスガンダム]]固定である。並み居る強力な機体が揃う本作では力不足感は否めないが、VPS装甲のおかげで硬さは健在なのでルナマリアの防御値をPPでフォローし防御系精神コマンドや援護防御を活用して盾役として使用するも一つの選択肢である。
+
:[[デスティニーガンダム]]入手時に本機の改造を引き継ぎつつ本機自体は手元に残るので、早い段階から積極的に改造するとお得。
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:本機を始めとしたセカンドステージシリーズの機体、及び[[フリーダムガンダム]]は撃破された際の爆発寸前にフェイズシフトダウンを起こす演出がある。
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|破界篇]] / [[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]])
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:登場する[[パイロット]]が主役周りに限られた為、本作ではルナマリア専用機として登場する。形態は[[フォースインパルスガンダム]]固定。
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=== 携帯機シリーズ ===
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;[[スーパーロボット大戦K]] / [[スーパーロボット大戦L]] / [[スーパーロボット大戦UX]]
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:共通項として、基本形態はフォース。ソードおよびブラストシルエットは戦闘デモ中に換装する形になった。『K』のみ『Z』同様に改造がデスティニーに引き継がれる。
  
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
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:序盤に1度シンが乗ってスポット参戦する。その後はメサイア攻略戦まで敵として登場するため敵のイメージが強い。メサイア攻略戦後はルナマリアが乗って使用可能となる。
 
:序盤に1度シンが乗ってスポット参戦する。その後はメサイア攻略戦まで敵として登場するため敵のイメージが強い。メサイア攻略戦後はルナマリアが乗って使用可能となる。
  
=== 携帯機シリーズ ===
+
=== VXT三部作 ===
;[[スーパーロボット大戦K]]
+
;[[スーパーロボット大戦V]]
:原作通りにエンジェルダウン作戦まではシンが、それ以降はルナマリアが搭乗。今回は換装がなくなり、フォースシルエット装備状態が基本で、ケルベロスやエクスカリバーを使った際に戦闘デモ中に換装する形になった。ザクやグフより優秀な機体なので、ルナマリアに愛着がない場合は高確率でイザーク、ディアッカ、ハイネあたりに奪われるはず。旧主人公機のためかパーツスロットが少なめで、拡張性に欠ける点は注意。
+
:フォース固定の単独ユニットとして参戦。合体攻撃でのみ換装する。
;[[スーパーロボット大戦L]]
+
 
:スポット参戦時からエンジェルダウン作戦~ヘブンズベース攻略戦まではシン、ヘブンズベース攻略戦でシンがデスティニーに乗り換えると同時にルナマリアの乗機となる。ただルナマリアに愛着が特にない場合、アスランの繋ぎの機体にしてやる方が役に立つ。シンやアスランが専用機を手に入れた後も残るパイロットで争奪戦が起こるが、今回はフラグ次第でデュエル・バスターが手に入るため、パイロットの対抗馬は減っている。
+
=== 単独作品 ===
:K同様フォースシルエット装着状態が基本で「フォースインパルスガンダム」名義。ソード・ブラストは武器扱いで、戦闘デモで換装を行う。今回はミネルバが終始自軍にいるため、シンかルナマリアがパイロットの時はミネルバからのシルエット射出の演出とメイリンとの掛け合い台詞が加わっている。ただし他パイロットだとミネルバからの射出演出自体が無い。アスランがパイロットであっても無い。
+
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
;[[スーパーロボット大戦UX]]
+
:フォースインパルスとブラストインパルスが登場。
:プロローグでルナマリアが乗って一度スポット参戦するが、フェストゥムとの戦いで[[デスティニーガンダム]]が一度大破するため第2部序盤までシンが搭乗。
+
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
:デスティニー復帰後は入れ違いに修復を行われるため4話使用不可能の後、ルナマリアが搭乗する。そのため序盤から終盤まで長い付き合いになる。
+
:フォースインパルスが登場。
:今作でも基本はフォースシルエット装備状態で、特定の武装や合体攻撃の際に演出としてソード・ブラストに換装する。
+
;[[スーパーロボット大戦DD]]
:作中では[[GNドライヴ[Τ]|GNドライヴ]]搭載機が主流のため旧式扱いされているが、シンが乗っている間は「機体は旧型でもパイロットがトップエース」と警戒されている。
+
:フォースインパルスが登場。ソードシルエットは登場するが、武装のみ使用され換装は戦闘デモ中でも未再現。
<!-- :何気にデスティニー復帰話ではスラスターと脚部の損傷で'''離脱できない'''事になっており、オーブ軍に編入した際にシルエット以外の部分が分離できない改造(もしくはデスティニーインパルスに使用されたデッドコピー機同様の仕様)が行われた可能性がある。-->
 
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
 
:胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
 
;M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
 
;M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
:両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。実体剣と振動波を併用し、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
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:両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。ストライクのアーマーシュナイダーを参考にしており、実体剣と振動波を併用、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
:ガルナハンでの戦闘で、'''コックピットに直接レイザーを押し込まれる連合兵の無残過ぎる姿'''は・・・「閲覧注意」である。ちなみにこのシーンの描かれた話は、'''集団リンチを受ける'''、'''腕を縛られて動けなくされた上で頭に銃弾を撃ち込まれて殺される'''等、連合兵達がこれでもかと言わんばかりに痛めつけられている。
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:ガルナハンでの戦闘で、'''コックピットに直接レイザーを押し込まれる連合兵の無残過ぎる姿'''は・・・「閲覧注意」である。ちなみにこのシーンが描かれた話は解放後の民間人たちの手で連合兵たちが'''集団リンチを受ける'''、'''腕を縛られて動けなくされた上で頭に銃弾を撃ち込まれて殺される'''等、自業自得とはいえ、これでもかと言わんばかりに痛めつけられている<ref>小説版では連合兵たちは本心ではこのような弾圧を良しとしていなかったことが描写されたことで人間味が増しながらも悲惨さもより強調することになった。</ref>。
:Zではソード、ブラスト装備時に[[切り払い]]に使用。
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:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではソード、ブラスト装備時に[[切り払い]]に使用。
 
;MA-BAR72 高エネルギービームライフル
 
;MA-BAR72 高エネルギービームライフル
 
:フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
 
:フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
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:対ビームコーティングが施された実体盾。上下左右にスライドして有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。
 
:対ビームコーティングが施された実体盾。上下左右にスライドして有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。
  
== 関連機体 ==
+
== 対決・名場面 ==
*本Wikiではスパロボ関連のものを取り上げる。未登場のものについては[http://wiki.cre.jp/GUNDAM/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 ガンダムwiki]を参照されたし。
+
;ガルナハン攻略戦
 +
:第18話より。細い渓谷を塞ぐローエングリン砲台と[[ゲルズゲー]]の鉄壁の防御。難攻不落の要塞に対し、[[ミネルバ]]隊の取った攻略作戦はMSでは通行不能な極細の坑道をコアスプレンダーで奇襲するというものであった。激戦の末にインパルスは爆発寸前の[[ダガーL]]を砲台に放り込み、これを撃破する。
 +
:シルエット非装備の素のインパルスでは珍しい単体での活躍シーン。
 +
 
 +
== 主な関連機体 ==
 +
<!-- 本Wikiではスパロボ関連のものを取り上げる。未登場のものについてはガンダムwikiを参照されたし。 -->
 +
=== 母艦 ===
 +
;[[ミネルバ]]
 +
:インパルスの運用を前提とし、専用カタパルトやデュートリオンビーム送電システムを備えた運用の要。
  
 
=== セカンドシリーズ ===
 
=== セカンドシリーズ ===
;[[セイバーガンダム]]
+
;[[カオスガンダム|カオス]][[アビスガンダム|アビス]][[ガイアガンダム|ガイア]]
:
+
:強奪された各機。インパルスにはこれらの機体の特徴を落とし込んだシルエットの構想があった。
;[[カオスガンダム]]
 
:
 
;[[アビスガンダム]]
 
:
 
;[[ガイアガンダム]]
 
:
 
  
=== サードステージ ===
+
=== サードシリーズ ===
;[[デスティニーガンダム]]
+
;[[デスティニーガンダム|デスティニー]]
:
+
:インパルスの発展形。主要3シルエットを全て1機に集約した機体であり、運用を断念したシルエットの再設計機。
  
 
=== その他 ===
 
=== その他 ===
;[[ストライクガンダム]]
+
;[[ストライクガンダム|ストライク]]
:
+
:主役メカであり換装主体と、性質の似通った機体。
;[[リジェネレイトガンダム]]
+
;[[リジェネレイトガンダム|リジェネレイト]]
:
+
:パーツ交換の技術がインパルスに活かされている。
 +
 
 +
== 余談 ==
 +
*名称が実在のお笑いコンビであるインパルスと同じである事をネタにされやすい。
 +
**後にインパルスの片割れである板倉俊之氏は[[小説]]『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』を執筆しており、妙な所で縁が出来ている。
 +
*チェストフライヤーの変形は「ライフルを持ったまま両肩を畳み、曲げた左腕で顔を隠した」'''だけ'''に見える<ref>正確には胸部アーマーの一部も変形しているのだが、機体上方から前方にかけて見ると頭部のほとんどは丸出しのままになっている。</ref>というどこかシュールさを感じさせる独特なデザインとなっている。
 +
*[[SDガンダム]]シリーズにおいては『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承』(未参戦)では主人公側の'''騎士インパルスガンダム'''。『SDガンダム ワールドヒーローズ』では主人公である'''悟空インパルスガンダム'''。いずれも主人公側のキャラクターとして描かれているが後期主役機のデスティニーガンダムは逆に敵側として描かれている。更に前者の作品では最終的に「運命(デスティニー)騎士インパルスガンダム」と後期主役機の名前を冠した姿になる。
 +
**なお前者では騎士インパルスガンダムはフォースインパルスが演者で、ソード、ブラストも含めた三兄弟だった設定がある。そしてソードはブラストに殺害され、ブラストが邪竜騎士デスティニーになるというSDガンダム外伝シリーズでもかなり闇深い物になる。
  
== スパロボシリーズの名場面 ==
+
== 脚注 ==
;希望~なかま
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<references />
:UX第29話「燈火-ともしび-」より。フェストゥムと化した[[春日井甲洋|甲洋]]を説得に向かう[[真壁一騎|一騎]]達。しかし、そこへ1体の[[フェストゥム]]が接近し、彼らを同化しようとする。その時、それを阻んだのは[[デスティニーガンダム|デスティニー]]とインパルスのビームライフルであった。シンは前の戦いでの同化によるダメージの修理を終えたばかりのインパルスを下がらせようとするが、ルナマリアはそれを拒否。それを受けてシンはルナマリアと共にフェストゥムに向かって行き、デスティニーとインパルスのコンビネーション・アサルトでフェストゥムを撃破。――「大切な人を戦いで失うなってあってはいけない…その想いは私も同じよ」その意思を同じくするシンとルナマリアは、フェストゥムとなっても友人であることは変わらないと、戻ってきてほしいという希望を捨てずに甲洋の説得をしようとする一騎らを守るため、戦う。
 
  
 
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2024年6月18日 (火) 21:17時点における最新版

インパルス
外国語表記 IMPULSE GUNDAM[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 大河原邦男
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スペック
分類 モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 ZGMF-X56S
全長 17.76 m(標準時)
重量 63.54 t(標準時)
動力 電力バッテリー
装甲 VPS装甲併用
開発 ザフト
所属 ザフト
パイロット シン・アスカルナマリア・ホーク
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インパルスガンダムは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主役メカの一つ。

概要[編集 | ソースを編集]

ユニウス条約において制定された軍縮規定の下で充分な戦力を保有する為にザフトが開発した次世代モビルスーツシリーズ「セカンドステージシリーズ」の1機。言うなれば、ザフト版ストライクガンダム

開発は連合のストライクやザフトのリジェネレイト、テスタメントが基になっている。

性能[編集 | ソースを編集]

インパルス本体の機体構造は従来のものとは大きく異なる分離構造で、上半身「チェストフライヤー」、下半身「レッグフライヤー」、コクピット「コアスプレンダー」の3つのパーツから成り立っている。さらに、MSとなった本体に換装式バックパックを装着して戦闘形態となる。出撃時は他のMSと異なり、分離状態で発進して、その後で合体する。この都合上、インパルスの運用母艦であるミネルバにはインパルスの各パーツ専用の小型カタパルトが中央に存在するが、発進途中でカタパルトを潰されると不完全な状態での戦闘を強いられるという弱点となっている[2]。なおチェストフライヤーとレッグフライヤーは予備が存在し、戦闘中に破損しても即座に換装する事ができる。

本機の換装式バックパックは「シルエットシステム」と呼ばれ、出撃の際にその時の任務や戦況に合わせて選択されたものを無人牽引機「シルエットフライヤー」の後部に接続して発進させる。その後、合体の際にシルエットフライヤーから切り離され、本体と合体する。

エネルギーの供給には、「デュートリオンビーム送電システム」が採用されている。これは核動力を用いずにMSの活動時間を延長する為のシステムで、デュートリオンビームと呼ばれる粒子線ビームを機体の受信機に照射する事で、母艦に着艦せずにエネルギー補給を行う。これらの事から、インパルス自体がミネルバとの連携を前提に開発されているのが分かる。さらに、エネルギー供給の効率化を図った新型装甲システム「VPS装甲」も採用されている。

額には「X56S SEI」(SEI=イタリア語で数字の6)と刻印されている[3]

セカンドステージシリーズはリジェネレイトガンダムで試みられた「母艦や施設による支援を前提としたモビルスーツの運用」「コアとなる部分に武装ユニットを換装することで戦闘力を維持するモビルスーツ」というコンセプトに強く影響を受けており、このインパルスは特にその面が強い。

本機の合体システムに関しては、ユニウス条約でMSの保有数に制限がかけられたことから、「モビルスーツではなく、合体すればモビルスーツとしても運用可能な戦闘機」として条約の抜け道を狙った…という説が広まっているが、もともとはWikipediaでの無根拠な記述を初出として広まったものであり、公式にこのような記述、解説をしている資料はない。

例外としてガンダムファクトファイルの用語辞典(インパルスガンダムの解説ページではない)のキャプションにおいて小さく記述はされているるもの、これは前述した当時のWikipediaの記述のほぼまる写しである(Wikipedia記事の方が古い)上、Wikipediaの記述が断定形だった文末を推測形に変更して書かれている。そのため最大限好意的に解釈しても、「そういう噂話が作中世界に存在しているらしい」という程度のことしか言えない。

シルエットシステム[編集 | ソースを編集]

インパルスはストライクと同様の装備換装システムが取られており、性格の違うモビルスーツに変化できる。これらの装備は必要なエネルギーの量がそれぞれ異なっており、装着したシルエットによってヴァリアブルフェイズシフト装甲のカラーリングが異なる。これは、そのシルエット毎に装甲に掛ける電圧を調整し、エネルギー消費の更なる効率化を図っている為である。

ストライクのストライカーパックはバッテリーを内蔵していたため、換装するとエネルギーが回復していたが、本機のシルエットはバッテリーを内蔵していないため、換装してもエネルギーは回復しない。

なお、シルエットシステムの接続プラグはストライカーパックやウィザードシステムとは異なる規格となっている。これは素のインパルスではコアスプレンダーが背部に露出しているため、それを避けて接続するとともにシルエットで覆い保護するための仕様と思われる。

フォースインパルス
高機動バックパックを搭載し、大気圏内の空中戦にも対応した、汎用性の高い形態。最も多用されたシルエットである。また、ビームサーベルも装備しており、格闘能力も向上させる。
ソードインパルス
対艦刀を装備し、格闘戦に特化した形態。ビームライフルも装備できる為、中距離戦闘にも対応できる。
ブラストインパルス
火器を多数装備した、火力重視の形態。対艦攻撃や火力支援に力を発揮する。

これら以外にも、上記3つの特性をまとめた万能装備を目指して作られ、結果的にデスティニーガンダムを生み出すことになった「デスティニーシルエット」、それに民間企業が独自のコンセプトを加えた「デスティニーRシルエット」が製造されている。当初は空間戦用の「カオスシルエット」、水中戦用の「アビスシルエット」、陸専用の「ガイアシルエット」などのシルエットも構想されたが(これらのシルエットやデスティニーシルエットは、バックパックのみならずチェスト・レッグ両フライヤーも専用の物が使われる)、構想のみで終わり実機が製造される事は無かった。一応書籍等でカオス、アビス、ガイアそれぞれのシルエットを装着した本機を見る事が出来る。

マルチパックという実験的な拡張装備もあり、これを背部に取り付ければストライカーパック規格の装備も使用可能となる。一見便利だが、コアスプレンダーと排他となるため分離合体が制限され、シルエット用のコネクタも塞がれるので事実上ストライカーしか使えなくなるなど、インパルスの特徴を潰してしまう。そのためか、実戦で使用したのは前述のデスティニーインパルスRのみ。

将来的にはコアスプレンダーを中心に、全てのパーツをドラグーン・システムでリンクし、母艦に頼らずとも換装・補給を行うことで、単機局地制圧を可能とする構想があったが、実現しなかった。外伝『DESTINY ASTRAY』に登場するMSパイロット、カイト・マディガンはこの話を聞いて「夢物語でしかない」と切り捨てている。

劇中での活躍[編集 | ソースを編集]

シン・アスカの愛機として様々な戦場を駆け巡った。初期の頃はそれほど戦果を挙げることは無かったが、シンの技量が上がるに連れてシルエットシステムによる状況に応じた戦い方で、その性能を発揮。フリーダムガンダムとの戦いではシルエットシステムを最大限生かした戦いで、無敵を誇ったフリーダムを撃墜。

後にシンがデスティニーガンダムに乗り換えた為、ルナマリア・ホークが搭乗し、多大な戦果を挙げている。メサイア攻防戦ではエターナルを狙うが、メイリンの説得とドムトルーパーのジェットストリームアタックに圧倒され、一時撤退。その後、アスランの∞ジャスティスと交戦するが、一蹴される。さらにその後、∞ジャスティスとデスティニーの戦闘を止めようと2機の間に割り込んで錯乱していたシンのデスティニーに撃墜されそうになるが、∞ジャスティスが間一髪でその攻撃を阻止。直後に撃墜されたデスティニーを追って自らも戦線離脱した。

ガルナハンのローエングリン・ゲート攻略作戦でのみ、シルエット装備無しの姿で戦闘を行い、ローエングリン砲台を破壊するなどの戦果を挙げた。

角川スニーカー文庫版での最終決戦ではインパルスもデスティニーも操縦不能になりながらもシンはメサイア内のレイ・ザ・バレル救助のためにまだ稼働可能なコアスプレンダーにルナマリアと共に乗り込む展開が描かれたことにより、作中でのシン・アスカの乗機はコアスプレンダーに始まり、コアスプレンダーに終わるという起承転結となった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

作中においてシルエットを基本的に装備していたからか、ストライクと異なり「インパルスガンダム」が単体のユニット化されたことは無い。

複数形態がユニット化されているのは『SC2』『Z』『CC』。それ以外はフォースインパルスガンダムが基本形態、他形態が登場する場合は武装演出となる。詳細はフォースの記事を参照。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
原作通りに前半はシン、後半はルナマリアが搭乗する(仲間にすればイザークステラ乗り換え可能に)。
本作のみシルエットシステムが「戦術換装」という特殊能力になっており、母艦ミネルバが出撃している場合にのみ、1マップ中にそれぞれの形態に1回だけ換装できる。その際、デュートリオンビーム送電システムも一緒に使用している設定なのかENが全回復する為、意外に重宝する[4]。当然、ミネルバがいないと戦術換装ができない為、使用する際には必ず一緒に出撃させよう。
デスティニーガンダム入手時に本機の改造を引き継ぎつつ本機自体は手元に残るので、早い段階から積極的に改造するとお得。
本機を始めとしたセカンドステージシリーズの機体、及びフリーダムガンダムは撃破された際の爆発寸前にフェイズシフトダウンを起こす演出がある。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 / 再世篇
登場するパイロットが主役周りに限られた為、本作ではルナマリア専用機として登場する。形態はフォースインパルスガンダム固定。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦K / スーパーロボット大戦L / スーパーロボット大戦UX
共通項として、基本形態はフォース。ソードおよびブラストシルエットは戦闘デモ中に換装する形になった。『K』のみ『Z』同様に改造がデスティニーに引き継がれる。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
序盤に1度シンが乗ってスポット参戦する。その後はメサイア攻略戦まで敵として登場するため敵のイメージが強い。メサイア攻略戦後はルナマリアが乗って使用可能となる。

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
フォース固定の単独ユニットとして参戦。合体攻撃でのみ換装する。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Card Chronicle
フォースインパルスとブラストインパルスが登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
フォースインパルスが登場。
スーパーロボット大戦DD
フォースインパルスが登場。ソードシルエットは登場するが、武装のみ使用され換装は戦闘デモ中でも未再現。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

ビームライフルとシールドが標準装備に含まれ、シルエットがなくともある程度戦える。

MMI-GAU25A 20mmCIWS
胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。ストライクのアーマーシュナイダーを参考にしており、実体剣と振動波を併用、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
ガルナハンでの戦闘で、コックピットに直接レイザーを押し込まれる連合兵の無残過ぎる姿は・・・「閲覧注意」である。ちなみにこのシーンが描かれた話は解放後の民間人たちの手で連合兵たちが集団リンチを受ける腕を縛られて動けなくされた上で頭に銃弾を撃ち込まれて殺される等、自業自得とはいえ、これでもかと言わんばかりに痛めつけられている[5]
Z』ではソード、ブラスト装備時に切り払いに使用。
MA-BAR72 高エネルギービームライフル
フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
MMI-RG59V 機動防盾
対ビームコーティングが施された実体盾。上下左右にスライドして有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

ガルナハン攻略戦
第18話より。細い渓谷を塞ぐローエングリン砲台とゲルズゲーの鉄壁の防御。難攻不落の要塞に対し、ミネルバ隊の取った攻略作戦はMSでは通行不能な極細の坑道をコアスプレンダーで奇襲するというものであった。激戦の末にインパルスは爆発寸前のダガーLを砲台に放り込み、これを撃破する。
シルエット非装備の素のインパルスでは珍しい単体での活躍シーン。

主な関連機体[編集 | ソースを編集]

母艦[編集 | ソースを編集]

ミネルバ
インパルスの運用を前提とし、専用カタパルトやデュートリオンビーム送電システムを備えた運用の要。

セカンドシリーズ[編集 | ソースを編集]

カオスアビスガイア
強奪された各機。インパルスにはこれらの機体の特徴を落とし込んだシルエットの構想があった。

サードシリーズ[編集 | ソースを編集]

デスティニー
インパルスの発展形。主要3シルエットを全て1機に集約した機体であり、運用を断念したシルエットの再設計機。

その他[編集 | ソースを編集]

ストライク
主役メカであり換装主体と、性質の似通った機体。
リジェネレイト
パーツ交換の技術がインパルスに活かされている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 名称が実在のお笑いコンビであるインパルスと同じである事をネタにされやすい。
    • 後にインパルスの片割れである板倉俊之氏は小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』を執筆しており、妙な所で縁が出来ている。
  • チェストフライヤーの変形は「ライフルを持ったまま両肩を畳み、曲げた左腕で顔を隠した」だけに見える[6]というどこかシュールさを感じさせる独特なデザインとなっている。
  • SDガンダムシリーズにおいては『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承』(未参戦)では主人公側の騎士インパルスガンダム。『SDガンダム ワールドヒーローズ』では主人公である悟空インパルスガンダム。いずれも主人公側のキャラクターとして描かれているが後期主役機のデスティニーガンダムは逆に敵側として描かれている。更に前者の作品では最終的に「運命(デスティニー)騎士インパルスガンダム」と後期主役機の名前を冠した姿になる。
    • なお前者では騎士インパルスガンダムはフォースインパルスが演者で、ソード、ブラストも含めた三兄弟だった設定がある。そしてソードはブラストに殺害され、ブラストが邪竜騎士デスティニーになるというSDガンダム外伝シリーズでもかなり闇深い物になる。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. MECHA、機動戦士ガンダムSEEDシリーズ公式サイトより。
  2. 本編ではこの弱点が描かれることはなかったが、高山瑞穂氏の漫画ボンボン版第6話で出撃途中のパーツを狙われる事態が発生しており、コアスプレンダー状態のまま奇襲を受けるという窮地に陥っている。
  3. 他機体では、地球連合軍開発のカラミティにも額に「SEI」が刻まれている。
  4. この影響なのか、デュートリオンビームはイベント限定であり、デュートリオンビームが特殊能力として実装されたことは以降もない。
  5. 小説版では連合兵たちは本心ではこのような弾圧を良しとしていなかったことが描写されたことで人間味が増しながらも悲惨さもより強調することになった。
  6. 正確には胸部アーマーの一部も変形しているのだが、機体上方から前方にかけて見ると頭部のほとんどは丸出しのままになっている。

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