「ソーラ・システム」の版間の差分

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== ソーラ・システム(Solar System) ==
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ソーラ・システムとは、『[[機動戦士ガンダム]]』および『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』に登場する兵器。因みにソーラ・システムとは本来は[[太陽系]]を指す言葉である。
[[機動戦士ガンダム]]』及び『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』に登場する[[地球連邦軍]]の戦略兵器。
 
  
[[太陽]]光反射パネル(ミラーパネル)を複数並べ、パネルを操作し、太陽光を焦点として反射、焼き尽くす。原理は単純だが、実戦において相手に察知されずに展開することが大前提である。
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== 概要 ==
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[[地球連邦軍]]の戦略兵器。
  
=== 機動戦士ガンダム ===
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太陽光反射パネル(ミラーパネル)を複数並べてパネルを操作し、[[太陽光エネルギー|太陽光]]を焦点に向けて反射し、焼き尽くす。要するに巨大な凸面鏡の原理で、単純ながらも大きな破壊力を持つ上に破壊可能な面積が大きいため、幾度か使用された。
[[ジオン公国軍]]要塞[[ソロモン]]における攻略戦で使用。指揮したのは第2艦隊司令ティアンム中将。パネルは折り畳み式。初使用でソロモンの第8ゲートを消滅させ、第2撃で特攻をかけたジオン艦艇を撃破している。
 
  
=== 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY ===
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ただし、その反面、「攻撃できる位置が非常に限られる」「ミラーの展開に時間がかかる」「ミラー自体が非常に脆い」等の多くの欠点を持つため、実戦においては相手に察知されないようにミラーを展開することが大前提となる。
[[星の屑作戦]]における[[デラーズ・フリート]]が仕掛けた[[コロニー落とし]]の際に使用。指揮したのは地球軌道艦隊司令[[バスク・オム]]大佐。パネルは引き伸ばし形。しかし、発射10秒前に[[アナベル・ガトー]]の[[ノイエ・ジール]]の攻撃でコントロール艦であるコロンブス級が撃沈され、コロニー焼失を失敗。第2撃では味方がいるのにも関わらずに使用、対決していたガトーと[[コウ・ウラキ]]の[[ガンダム試作3号機]]を邪魔立てした。
 
  
== 関連する用語 ==
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故に使用回数は幾度かあるがまともに成功したのは[[一年戦争]]時のチェンバロ作戦におけるソロモン攻撃の1回のみであり、[[デラーズ紛争]]以降は使用されていない<ref>[[第1次ネオ・ジオン抗争]]の外伝作品である漫画『ジオンの幻陽』において、エゥーゴによるアクシズ攻略作戦で一度使用されるものの、失敗に終わっている。また、[[ザンスカール戦争]]の外伝作品である『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|クロスボーン・ガンダム]] ゴースト』では、地球圏全体のコロニーのミラーを一点に集中させ、ソーラ・システムと同様の現象を引き起こした。</ref>。
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[[ジオン公国軍]]の宇宙要塞「[[ソロモン]]」における攻略戦で使用。現場指揮したのは、第2艦隊司令ティアンム中将。パネルは折り畳み式で400万枚のミラーを使用。
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初使用ではソロモンの第6ゲートを消滅させ、第2撃目で[[特攻]]をかけたジオン艦隊を撃破している。
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なお、ソーラ・システムはジオン公国軍の最終防衛線たる宇宙要塞「[[ア・バオア・クー]]」においても使用される予定であったが、ジオン公国軍が秘匿していた大量破壊兵器「[[ソーラ・レイ]]」がシステムを輸送していた連邦主力艦隊を消滅させた結果使用できなくなり、連邦軍は残存兵力による総力戦を選択せざるを得なくなった。
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[[星の屑作戦]]における[[デラーズ・フリート]]が仕掛けた[[地球]]への[[コロニー落とし]]を阻止する際に使用。「ソーラ・システムⅡ」と呼称される。現場指揮したのは、地球軌道艦隊司令[[バスク・オム]]大佐。パネルは引き伸ばし形。
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第1撃目の発射10秒前に[[アナベル・ガトー]]の[[ノイエ・ジール]]の攻撃でコントロール艦であるコロンブス級が撃沈され、コロニー焼失に失敗する。
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;ソーラ・システムII
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:一年戦争で使用されたソーラ・システムの改良型。上述の『0083』に登場。折り畳み式のミラー板を用いた旧型とは異なり、展開装置に薄いミラー膜をロール状に巻いて収納する方式となっている。これにより大幅な軽量化に成功し、より迅速なシステムの運搬・展開が可能となった。運用には専用の制御母艦を必要とする。小説版によればミラー枚数40万8000枚と一年戦争時の400万枚から枚数を約10分の1まで減らしているが、各種改良により反射効率、制御技術が向上している。
 
;[[ソーラ・レイ]]
 
;[[ソーラ・レイ]]
:太陽エネルギーを使用するという共通点があるが、原理は全く別。
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:[[太陽光エネルギー]]を使用するという共通点があるが、原理は全く別。
 
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;[[ラプラス事件]]
== メモ ==
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:[[小説|小説版]]『[[機動戦士ガンダムUC]]』プロローグにて、事件の発端となった[[地球連邦政府]]の宇宙ステーション首相官邸「ラプラス」の崩壊は、コロニーに設置されている鏡を使用したものとされる。
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:規模は小さいものの、原理はソーラ・システムと全く同じである。
  
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2023年3月3日 (金) 18:38時点における最新版

ソーラ・システムとは、『機動戦士ガンダム』および『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する兵器。因みにソーラ・システムとは本来は太陽系を指す言葉である。

概要[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍の戦略兵器。

太陽光反射パネル(ミラーパネル)を複数並べてパネルを操作し、太陽光を焦点に向けて反射し、焼き尽くす。要するに巨大な凸面鏡の原理で、単純ながらも大きな破壊力を持つ上に破壊可能な面積が大きいため、幾度か使用された。

ただし、その反面、「攻撃できる位置が非常に限られる」「ミラーの展開に時間がかかる」「ミラー自体が非常に脆い」等の多くの欠点を持つため、実戦においては相手に察知されないようにミラーを展開することが大前提となる。

故に使用回数は幾度かあるがまともに成功したのは一年戦争時のチェンバロ作戦におけるソロモン攻撃の1回のみであり、デラーズ紛争以降は使用されていない[1]

機動戦士ガンダム[編集 | ソースを編集]

ジオン公国軍の宇宙要塞「ソロモン」における攻略戦で使用。現場指揮したのは、第2艦隊司令ティアンム中将。パネルは折り畳み式で400万枚のミラーを使用。

初使用ではソロモンの第6ゲートを消滅させ、第2撃目で特攻をかけたジオン艦隊を撃破している。

なお、ソーラ・システムはジオン公国軍の最終防衛線たる宇宙要塞「ア・バオア・クー」においても使用される予定であったが、ジオン公国軍が秘匿していた大量破壊兵器「ソーラ・レイ」がシステムを輸送していた連邦主力艦隊を消滅させた結果使用できなくなり、連邦軍は残存兵力による総力戦を選択せざるを得なくなった。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY[編集 | ソースを編集]

星の屑作戦におけるデラーズ・フリートが仕掛けた地球へのコロニー落としを阻止する際に使用。「ソーラ・システムⅡ」と呼称される。現場指揮したのは、地球軌道艦隊司令バスク・オム大佐。パネルは引き伸ばし形。

第1撃目の発射10秒前にアナベル・ガトーノイエ・ジールの攻撃でコントロール艦であるコロンブス級が撃沈され、コロニー焼失に失敗する。

続く第2撃目では味方がいるのにも関わらずに使用しており、対決していたガトーとコウ・ウラキガンダム試作3号機を邪魔立てした。

関連用語[編集 | ソースを編集]

ソーラ・システムII
一年戦争で使用されたソーラ・システムの改良型。上述の『0083』に登場。折り畳み式のミラー板を用いた旧型とは異なり、展開装置に薄いミラー膜をロール状に巻いて収納する方式となっている。これにより大幅な軽量化に成功し、より迅速なシステムの運搬・展開が可能となった。運用には専用の制御母艦を必要とする。小説版によればミラー枚数40万8000枚と一年戦争時の400万枚から枚数を約10分の1まで減らしているが、各種改良により反射効率、制御技術が向上している。
ソーラ・レイ
太陽光エネルギーを使用するという共通点があるが、原理は全く別。
ラプラス事件
小説版機動戦士ガンダムUC』プロローグにて、事件の発端となった地球連邦政府の宇宙ステーション首相官邸「ラプラス」の崩壊は、コロニーに設置されている鏡を使用したものとされる。
規模は小さいものの、原理はソーラ・システムと全く同じである。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 第1次ネオ・ジオン抗争の外伝作品である漫画『ジオンの幻陽』において、エゥーゴによるアクシズ攻略作戦で一度使用されるものの、失敗に終わっている。また、ザンスカール戦争の外伝作品である『クロスボーン・ガンダム ゴースト』では、地球圏全体のコロニーのミラーを一点に集中させ、ソーラ・システムと同様の現象を引き起こした。

資料リンク[編集 | ソースを編集]