「スターゲイザーガンダム」の版間の差分

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[[D.S.S.D]]が[[火星]]軌道以遠の太陽系宙域の探査、開発を目的に、独自に建造した[[モビルスーツ]]。
 
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本機は探査用の民生機であるため、戦闘運用は想定されておらず、固定武装は存在しないが、代わりに軍用の[[MS]]には見られない独自のテクノロジーが盛り込まれている。人の手の及ばない未開地である宇宙探査の危険性の高さから、機体制御は遠隔操作や[[AI]]を用いた無人運用が前提とされた。本機に搭載されている自己対話型複列分散処理AIは非常に高性能で、まさに人間さながらの思考、判断力、そして高度な自立性を有している。ただし、開発初期のシステムはまだ赤子同然の代物で、与えられた命令を実行するだけのただのスーパーコンピュータに過ぎず、完全稼動させるためにはパイロットを搭乗させ、その操縦データを逐一フィードバックする事で経験値を積ませる必要があった。。AIが内蔵された胸部ブロックは着脱が容易な構造になっており、有人操作する際は複座型のシートを内蔵するコクピットブロックに換装する。本機には運用支援システム「'''G'''uider '''UN'''manned '''D'''eployment '''A'''utonomic '''M'''anipulation(無人・自立運用展開教導機)」が採用されており、いわゆる「[[ガンダムタイプ]]」に分類される。動力は不明だが、恐らくは核エンジンであると思われる。しかし、[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]は搭載されていないようである。もとから[[ニュートロンジャマー|Nジャマー]]の影響の無い地球圏外・外宇宙での活動を想定しているためであろう。また、本機には[[ナノマシン]]を利用した自己修復型マイクロマシナリーテクノロジーが採用され、長期間のメンテナンスフリーを実現している。
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本機は探査用の民生機であるため、戦闘運用は想定されておらず、固定武装は存在しないが、代わりに軍用の[[MS]]には見られない独自のテクノロジーが盛り込まれている。<br />
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人の手の及ばない未開地である宇宙探査の危険性の高さから、機体制御は遠隔操作や[[AI]]を用いた無人運用が前提とされた。本機に搭載されている自己対話型複列分散処理AIは非常に高性能で、まさに人間さながらの思考、判断力、そして高度な自立性を有している。ただし、開発初期のシステムはまだ赤子同然の代物で、与えられた命令を実行するだけのただのスーパーコンピュータに過ぎず、完全稼動させるためにはパイロットを搭乗させ、その操縦データを逐一フィードバックする事で経験値を積ませる必要があった。<br />
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AIが内蔵された胸部ブロックは着脱が容易な構造になっており、有人操作する際は複座型のシートを内蔵するコクピットブロックに換装する。<br />
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本機には運用支援システム「'''G'''uider '''UN'''manned '''D'''eployment '''A'''utonomic '''M'''anipulation(無人・自立運用展開教導機)」が採用されており、いわゆる「[[ガンダムタイプ]]」に分類される。<br />
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動力は不明だが、恐らくは核エンジンであると思われる。しかし、[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]は搭載されていないようである。もとから[[ニュートロンジャマー|Nジャマー]]の影響の無い地球圏外・外宇宙での活動を想定しているためであろう。<br />
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また、本機には[[ナノマシン]]を利用した自己修復型マイクロマシナリーテクノロジーが採用され、長期間のメンテナンスフリーを実現している。
  
 
パイロットは[[セレーネ・マクグリフ]]と[[ソル・リューネ・ランジュ]]。スターゲイザーは「星を見る者」の意で、命名はソルである。
 
パイロットは[[セレーネ・マクグリフ]]と[[ソル・リューネ・ランジュ]]。スターゲイザーは「星を見る者」の意で、命名はソルである。
  
本機は[[ブレイク・ザ・ワールド]]発生時の混乱の最中に南米のD.S.S.D技術開発センターよりシャトルで打ち上げられ、[[トロヤステーション]]へ運び込まれた。搬入後はそこで開発されていたヴォワチュール・リュミエールユニットを装備し、可動試験を行っていたが、本機のAIユニットに目をつけた[[地球連合軍]]が[[ファントムペイン]]をトロヤステーションへ差し向け、AIユニットの奪取を目論んだため、胸部ユニットをコクピットブロックへ換装し、セレーネとソルが搭乗して迎撃の為に出撃した。非戦闘用MSであるにもかかわらず、その圧倒的な機動力で敵の[[105スローターダガー|スローターダガー]]部隊を翻弄するものの、[[ストライクノワールガンダム|ストライクノワール]]との戦闘中に武装用バッテリーが切れ、戦闘不能に陥った為、本機をストライクノワールに組み付かせてアポロンAのプロパルジョンビームをヴォワチュール・リュミエールに照射させ、自機もろともに相手を戦域外へ排除。強烈な加速Gを伴って[[太陽]]方面・[[地球]]~[[金星]]間の何処かへ飛ばされる事となった。その後、本機は地球圏への帰途に就き、それから669時間後に地球圏へ帰還した。
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本機は[[ブレイク・ザ・ワールド]]発生時の混乱の最中に南米のD.S.S.D技術開発センターよりシャトルで打ち上げられ、[[トロヤステーション]]へ運び込まれた。<br />
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搬入後はそこで開発されていたヴォワチュール・リュミエールユニットを装備し、可動試験を行っていたが、本機のAIユニットに目をつけた[[地球連合軍]]が[[ファントムペイン]]をトロヤステーションへ差し向け、AIユニットの奪取を目論んだため、胸部ユニットをコクピットブロックへ換装し、セレーネとソルが搭乗して迎撃の為に出撃した。<br />
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非戦闘用MSであるにもかかわらず、その圧倒的な機動力で敵の[[105スローターダガー|スローターダガー]]部隊を翻弄するものの、[[ストライクノワールガンダム|ストライクノワール]]との戦闘中に武装用バッテリーが切れ、戦闘不能に陥った為、本機をストライクノワールに組み付かせてアポロンAのプロパルジョンビームをヴォワチュール・リュミエールに照射させ、自機もろともに相手を戦域外へ排除。強烈な加速Gを伴って[[太陽]]方面・[[地球]]~[[金星]]間の何処かへ飛ばされる事となった。<br />
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その後、本機は地球圏への帰途に就き、それから669時間後に地球圏へ帰還した。
  
 
=== ヴォワチュール・リュミエール ===
 
=== ヴォワチュール・リュミエール ===
背部に装備された巨大なリング状の構造体。ヴォワチュール・リュミエール(Voiture Lumiere)は[[フランス語]]で「光り輝ける運び手」という意味。本機の外宇宙探査活動の要として開発された次世代推進システムで、基本原理は旧[[西暦]]より提唱されていたソーラーセイルと同様の機能を有し、太陽から放出される太陽風をリングの周囲に展開した微細な量子の膜で受け止め、特殊なエネルギー変換を経て推進力とする。このため、推進剤を使わずに理論上、永続的に加速し続けられる。リングは多重関節アームで支持され、任意の方向にリングを移動させたり、左右に分割して推力方向のコントロールを自在にする。また、システム稼働時は機体の周囲に光輪のような発光現象が伴う。この光輪は周囲空間へのエネルギー干渉の際に発生する副産物で、接触したあらゆる物体に対し、ダメージを与える。この発光現象は、有事の時の機体の保険としてD.S.S.Dに認知されている。ヴォワチュール・リュミエールは本機のみならず、火星圏に居住している「マーシャン」の開発したデルタアストレイや、その技術を使って地球圏で開発したターンデルタにも採用されている。また、[[ザフト]]や[[クライン派]]がそれぞれ開発した[[デスティニーガンダム|デスティニー]]、[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]にも本システムの近縁種、発展系と目される推進システムが採用されている。これはD.S.S.Dがプラントに対して技術提供を行っているためであると推測されるが、真偽は不明。また、技術提供については地球連合に対しても行われている。
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背部に装備された巨大なリング状の構造体。ヴォワチュール・リュミエール(Voiture Lumiere)は[[フランス語]]で「光り輝ける運び手」という意味。<br />
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本機の外宇宙探査活動の要として開発された次世代推進システムで、基本原理は旧[[西暦]]より提唱されていたソーラーセイルと同様の機能を有し、太陽から放出される太陽風をリングの周囲に展開した微細な量子の膜で受け止め、特殊なエネルギー変換を経て推進力とする。このため、推進剤を使わずに理論上、永続的に加速し続けられる。<br />
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リングは多重関節アームで支持され、任意の方向にリングを移動させたり、左右に分割して推力方向のコントロールを自在にする。<br />
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また、システム稼働時は機体の周囲に光輪のような発光現象が伴う。この光輪は周囲空間へのエネルギー干渉の際に発生する副産物で、接触したあらゆる物体に対し、ダメージを与える。この発光現象は、有事の時の機体の保険としてD.S.S.Dに認知されている。<br />
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ヴォワチュール・リュミエールは本機のみならず、火星圏に居住している「マーシャン」の開発したデルタアストレイや、その技術を使って地球圏で開発したターンデルタにも採用されている。また、[[ザフト]]や[[クライン派]]がそれぞれ開発した[[デスティニーガンダム|デスティニー]]、[[ストライクフリーダムガンダム|ストライクフリーダム]]にも本システムの近縁種、発展系と目される推進システムが採用されている。これはD.S.S.Dがプラントに対して技術提供を行っているためであると推測されるが、真偽は不明。また、技術提供については地球連合に対しても行われている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[ストライクフリーダムガンダム]]
 
;[[ストライクフリーダムガンダム]]
 
:以上の2機は本機に搭載されたヴォワチュール・リュミエールに類似した機構を搭載している。ただし本機のように機体周囲に発生させ、武装として使用するのではなく、背部に発生させ、機動力を増加させる目的として使用している。
 
:以上の2機は本機に搭載されたヴォワチュール・リュミエールに類似した機構を搭載している。ただし本機のように機体周囲に発生させ、武装として使用するのではなく、背部に発生させ、機動力を増加させる目的として使用している。
 
== 余談 ==
 
*複座型の機体でかつ女性がメイン操縦を担当し、福山潤氏が演じる男性が[[サブパイロット|サブ操縦]]を担当した点については、[[ガウェイン]]と共通している。
 
**ただし、カラーリングはスターゲイザーガンダムが白に対して、ガウェインが黒、とそれぞれ異なっている。
 
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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== 資料リンク ==
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*[[GUNDAM:スターゲイザー]]
  
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}

2015年1月26日 (月) 15:54時点における版

GSX-401FW スターゲイザーガンダム(Stargazer Gundam)

D.S.S.D火星軌道以遠の太陽系宙域の探査、開発を目的に、独自に建造したモビルスーツ

本機は探査用の民生機であるため、戦闘運用は想定されておらず、固定武装は存在しないが、代わりに軍用のMSには見られない独自のテクノロジーが盛り込まれている。
人の手の及ばない未開地である宇宙探査の危険性の高さから、機体制御は遠隔操作やAIを用いた無人運用が前提とされた。本機に搭載されている自己対話型複列分散処理AIは非常に高性能で、まさに人間さながらの思考、判断力、そして高度な自立性を有している。ただし、開発初期のシステムはまだ赤子同然の代物で、与えられた命令を実行するだけのただのスーパーコンピュータに過ぎず、完全稼動させるためにはパイロットを搭乗させ、その操縦データを逐一フィードバックする事で経験値を積ませる必要があった。
AIが内蔵された胸部ブロックは着脱が容易な構造になっており、有人操作する際は複座型のシートを内蔵するコクピットブロックに換装する。
本機には運用支援システム「Guider UNmanned Deployment Autonomic Manipulation(無人・自立運用展開教導機)」が採用されており、いわゆる「ガンダムタイプ」に分類される。
動力は不明だが、恐らくは核エンジンであると思われる。しかし、ニュートロンジャマーキャンセラーは搭載されていないようである。もとからNジャマーの影響の無い地球圏外・外宇宙での活動を想定しているためであろう。
また、本機にはナノマシンを利用した自己修復型マイクロマシナリーテクノロジーが採用され、長期間のメンテナンスフリーを実現している。

パイロットはセレーネ・マクグリフソル・リューネ・ランジュ。スターゲイザーは「星を見る者」の意で、命名はソルである。

本機はブレイク・ザ・ワールド発生時の混乱の最中に南米のD.S.S.D技術開発センターよりシャトルで打ち上げられ、トロヤステーションへ運び込まれた。
搬入後はそこで開発されていたヴォワチュール・リュミエールユニットを装備し、可動試験を行っていたが、本機のAIユニットに目をつけた地球連合軍ファントムペインをトロヤステーションへ差し向け、AIユニットの奪取を目論んだため、胸部ユニットをコクピットブロックへ換装し、セレーネとソルが搭乗して迎撃の為に出撃した。
非戦闘用MSであるにもかかわらず、その圧倒的な機動力で敵のスローターダガー部隊を翻弄するものの、ストライクノワールとの戦闘中に武装用バッテリーが切れ、戦闘不能に陥った為、本機をストライクノワールに組み付かせてアポロンAのプロパルジョンビームをヴォワチュール・リュミエールに照射させ、自機もろともに相手を戦域外へ排除。強烈な加速Gを伴って太陽方面・地球金星間の何処かへ飛ばされる事となった。
その後、本機は地球圏への帰途に就き、それから669時間後に地球圏へ帰還した。

ヴォワチュール・リュミエール

背部に装備された巨大なリング状の構造体。ヴォワチュール・リュミエール(Voiture Lumiere)はフランス語で「光り輝ける運び手」という意味。
本機の外宇宙探査活動の要として開発された次世代推進システムで、基本原理は旧西暦より提唱されていたソーラーセイルと同様の機能を有し、太陽から放出される太陽風をリングの周囲に展開した微細な量子の膜で受け止め、特殊なエネルギー変換を経て推進力とする。このため、推進剤を使わずに理論上、永続的に加速し続けられる。
リングは多重関節アームで支持され、任意の方向にリングを移動させたり、左右に分割して推力方向のコントロールを自在にする。
また、システム稼働時は機体の周囲に光輪のような発光現象が伴う。この光輪は周囲空間へのエネルギー干渉の際に発生する副産物で、接触したあらゆる物体に対し、ダメージを与える。この発光現象は、有事の時の機体の保険としてD.S.S.Dに認知されている。
ヴォワチュール・リュミエールは本機のみならず、火星圏に居住している「マーシャン」の開発したデルタアストレイや、その技術を使って地球圏で開発したターンデルタにも採用されている。また、ザフトクライン派がそれぞれ開発したデスティニーストライクフリーダムにも本システムの近縁種、発展系と目される推進システムが採用されている。これはD.S.S.Dがプラントに対して技術提供を行っているためであると推測されるが、真偽は不明。また、技術提供については地球連合に対しても行われている。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
セレーネとソルが乗っている。武装が少ないためか、修理装置を搭載。元の装甲が厚く、ビームシールドとヴォワチュール・リュミエールのおかげで防御面はガンダム系の参戦機体の中でもかなり硬い。フル改造して防御すればラスボスの攻撃も弾く事ができる。武器が全てコンボ武装、パーツスロットが3つ、パイロットのセレーネがコーディネイターなので、そこそこの戦闘も出来る。いっそのこと、コンボの鬼に仕上げることも可能。バリア貫通がないのが欠点。ハイパーデュートリオンがあるからか、EN回復系の能力は無し。今回では宇宙戦が不得意な機体が多い中でSなので心強いか?

装備・機能

武装・必殺武器

ビームガンKSM71/J
取り回しの良いビーム兵器。D.S.S.D保安部のシビリアンアストレイDSSDカスタムのものを借用したものだが、機動力の高いスターゲイザーなら、この兵装のみで敵機を沈黙させることが可能である。
ヴォワチュール・リュミエール
本来は武装ではないが、前述の通り、ヴォワチュール・リュミエール発動中に発生する光輪には物理的攻撃力がある。これにより、接触した物体をビームサーベルの様に切断、破砕することができる。Kではトドメ演出で、夜空の向こうへ敵と一緒に飛んで行く。
フラッシュマイン
PS2用ソフト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vsZ.A.F.T II PLUS』のオリジナル武装。遠隔操作式の機雷であり、同時に4つまで設置可能。設置後は任意のタイミングで起爆できる。SRW未実装。
ビームシールド
フラッシュマイン同様、ゲームオリジナルの装備。公式設定には存在しない。

特殊能力

盾装備、銃装備
シールド防御撃ち落としを発動。
ヴォワチュール・リュミエール
ENを10消費して、全属性のダメージを2500まで無効化する。また、宇宙MAPでのみ移動の消費ENが距離に関係なく1になる。
修理装置
HP回復L1
毎ターン自軍フェイズ開始時にHPが最大値の10%分回復する。

移動タイプ

サイズ

M

機体BGM

「STARGAZER~星の扉」

関連機体

シビリアンアストレイDSSDカスタム
D.S.S.Dに配備されている量産型MS。本機のビームガンはこの機体のものである。
デスティニーガンダム
ストライクフリーダムガンダム
以上の2機は本機に搭載されたヴォワチュール・リュミエールに類似した機構を搭載している。ただし本機のように機体周囲に発生させ、武装として使用するのではなく、背部に発生させ、機動力を増加させる目的として使用している。

商品情報

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