サテライトシステム

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サテライトシステム(Satellite System)

出典は『機動新世紀ガンダムX』。ガンダムエックスガンダムダブルエックス等に搭載された大容量エネルギー供給システム。

月面のマイクロウェーブ送信施設から送信されるスーパーマイクロウェーブを、背中のリフレクターで受信し、機体や火器の稼働エネルギーとするシステムで、このマイクロウェーブのエネルギーを、直接ビームに変換する事により戦略級兵器「サテライトキャノン」の使用が可能となる。

各機体のリフレクターにはエネルギー貯蓄機能があり、受光部からエネルギーを放出することで推進力としても利用できる他、バックパックを介して各武装にエネルギーを供給する事が可能でサテライトシステム搭載機のビームソード等はこのエネルギーを流用しているため通常より高い出力を持つ。

大戦中は多数の中継衛星を経由することにより場所、時間を問わずマイクロウェーブを受信できた為、このシステムを搭載したガンダムエックスは実質無限の動力を持ち、サテライトキャノンとフラッシュシステムを用いた12機のビット型MS「Gビット」に因り大戦中最強のMSであり、当時連邦のエースパイロットだったジャミル・ニートが搭乗し決戦兵器として投入され多大な戦果を挙げた。
これらが全て失われた戦後では、月面施設から一直線に射線が通っている、つまり機体側から月が目視できる範囲内でないと受信は不可能となった。また、システム起動からマイクロウェーブが機体に到達するまでに数秒の時間差があるため、受信中は身動きがとれない無防備状態になる(尤もサテライトキャノンは戦略用途の超長距離砲の為敵機から攻撃を受ける様な距離で使用する物ではないが)という欠点もある。だが、それを利用して湖にわざとマイクロウェーブを当て水蒸気爆発を起こすという使い方もなされた。兵器システムとして見ると合理的ではない部分が散見されるがこれは元々中継衛星を含めた月面太陽光発電システム自体が民間への電力供給用に建造されたものでありあくまでサテライトシステム自体は軍事用に転用されたものである事が理由である。

スパロボシリーズにおいて

ゲームバランスの都合なのかサテライトキャノンは単機攻撃力が非常に高い代わりに撃つまでにチャージが要り、撃ったらチャージし直し・ストックは1~2発・EN消費(Zのみ)と、原作とは異なる点が多い半スパロボオリジナル仕様となっている。

スーパーロボット大戦α外伝
サテライトキャノン用としてターン制のチャージ式というシステムで使われている。前述の通り本来はエネルギー供給システムでありサテライトキャノンはリフレクターに貯蓄されたエネルギーの使用法のひとつに過ぎず、本来はガンダムエックスガンダムダブルエックスは月さえ出ていれば無限にエネルギーを得られるのだが、スパロボシリーズでは完全にサテライトキャノンを使うためだけのシステムとして存在している。もっとも原作でもサテライトキャノンを使うシーンくらいでしか起動されていないので仕方がないが。
月が出ていないと撃てない為、ゲーム等では夜しか撃てないという制約があるが、実際には原作28話「撃つしかないのか!」のように月さえ出ていれば昼間でも撃てる。
スーパーロボット大戦R
本作では時間制限以外ではどんなマップでもサテライトキャノンが撃てる。
スーパーロボット大戦Z / スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
長らく特殊能力欄に表示されない特殊システム扱いであったが、『第2次Z再世篇』において初めて「サテライトシステム」の名称で特殊能力欄に記載され、本来のカテゴリでの特殊能力として扱われる事となった。

サテライトシステム搭載機

ガンダムエックス
「サテライトキャノン」搭載型モビルスーツ第1号機。多数の専用Gビットにも搭載されている。
ガンダムダブルエックス
改良型の「サテライトシステムmkII」を搭載。基本部分のアップグレードの他、リフレクターの増加により集光率・冷却性能・エネルギー容量が大幅に強化されガンダムエックスでは不可能だったサテライトキャノンの連射及びストックが可能になった。
ガンダムヴァサーゴチェストブレイク
リフレクターが本機に搭載され、砲身はガンダムアシュタロンハーミットクラブに装備されており連携することでサテライトランチャーを発射可能。システム上の扱いは合体攻撃

関連用語

太陽
地球に太陽が出ているときはサテライトシステムは使えず、月が出ているときは使える。正に「月は出ているか」である。
太陽光エネルギー