ガンプラ
ガンプラ(Gunpla)とは、株式会社BANDAI SPIRITSが販売するガンダムシリーズのプラモデルの略称およびブランド名。
概要[編集 | ソースを編集]
『機動戦士ガンダム』の放送終了から半年後に展開が始まった商品で、1980年7月から今日まで途切れることなく販売が続けられているロングセラー商品。2019年4月時点で累計出荷数5億個を突破している。
特に初期はMSVと呼ばれる様々なモビルスーツのバリエーション展開が人気を博し「ガンプラブーム」も発生、発売後たちまち売り切れが続出する事態にもなった。これらの展開が後に作品にも取り入れられ、ガンダムシリーズとガンプラは切っても切れない関係となっていった。
現在では1/144スケールの「HG(ハイグレード)[1]」、1/100スケールの「MG(マスターグレード)」、1/60スケールの「PG(パーフェクトグレード)」、1/144スケールでMG並のギミックを取り入れた「RG(リアルグレード)」、1/144スケールで組み立てを簡略化した「EG(エントリーグレード)」といったグレード分けを行って展開中。この他にも様々な商品が展開されており、旧商品も一部絶版品をのぞいて定期的に再販が行われている。
値段とパーツ数とそれによる組み立ての難易度、組み立て完了時の完成度の高さはPG>MG>RG>HGという順で、最高グレードのPGはゲーム機レベルの値段、初心者お断りのパーツ数と組み立て難易度、圧倒的な完成度となっている。HGはその逆で初めてガンプラに触れる、および組み立ての練習にうってつけの簡易グレードモデルである。
SDガンダムシリーズも80年代末からとりわけ90年代には積極的にプラモ展開され、一般にSDという頭身が広く認知された(そしてそれがスーパーロボット大戦シリーズやその源流であるコンパチヒーローシリーズに採用されるに至った)のはガンプラの影響によるところが大きい。現在は「BB戦士」がSDの主要なブランドとなり[2]、過去の主要なキャラクター(武者頑駄無や騎士ガンダムなど)を現代の技術でリファインした「LEGEND BB」も展開されている。
ガンプラ自体を題材とした作品も漫画作品を中心に展開され、『プラモ狂四郎』(SRW未参戦)をはじめとするガンプラバトルを題材とした作品が多数生み出された。あくまで漫画での展開が主であったが、2010年にはガンプラ30周年を記念し『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』(SRW未参戦)で初めてアニメ作品でガンプラが題材とされる。その後、2013年に放送された『ガンダムビルドファイターズ』が人気を博し、ガンプラ自体の売り上げ向上にも繋がり、以降『ガンダムビルドシリーズ』として2019年現在も後継作『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』(SRW未参戦)で展開が続いている。
SRWにおいては『OE』にてリアルPGガンダムが初のガンプラを元にしたユニットとして登場。『X-Ω』にて前述の『ガンダムビルドファイターズ』が正式参戦し、多数のガンプラが登場することとなった。『ビルドファイターズ』のガンプラは『X-Ω』では設定全長に準拠したサイズで扱われているが、『バトローグ』のガンプラは作中設定に合わせた人間サイズ扱い。
SRWに登場したガンプラ[編集 | ソースを編集]
- リアルPGガンダム
- SRWに初めて登場したガンプラにして唯一『ケロロ軍曹』名義での参戦。
- 軍曹がクルルから預かってきた「道具」で「PG 1/60 ガンダム」を巨大化した機体。劇場版で登場したものが元ネタだが、そちらは1/100だったので実質SRWオリジナル機体。
- ビルドストライクガンダム
- 『ガンダムビルドファイターズ』の主役機。ストライクガンダムベース。
- スタービルドストライクガンダム
- ビルドストライクが強化された姿。
- キュベレイパピヨン
- キュベレイベース。
- ケンプファーアメイジング
- ケンプファーベース。
- ウイングガンダムフェニーチェ
- ウイングガンダムベース。
- ガンダムX魔王
- ガンダムエックスベース。
- 戦国アストレイ頑駄無
- アストレイレッドフレームベース。
- グフR35
- グフベース。
- ガーベラ・テトラ (キララ専用)
- ガーベラ・テトラがベース。
- すーぱーふみな
- 『GBF-T』のヒロイン、ホシノ・フミナをモデルにしたガンプラ…というよりもはや可動フィギュア。いわゆる「MS少女」の公式化。後に同系列の商品が多数展開される事になった。
- はいぱーギャン子
- 『GBF-T』の登場人物サザキ・カオルコをモデルにしたガンプラ。
余談[編集 | ソースを編集]
- 最初期には多数の作品の機体がラインナップされたプラモデルシリーズ「ベストメカコレクション」の一環として商品展開されていた。これらの中にはゴッドシグマやマジンガーZなど一部のSRW参戦機体も含まれている。
- 基本的にほとんどの商品の製造は静岡県静岡市にある「バンダイホビーセンター」にて行われている。工場見学ツアーも開催されている。
- 劇中における色違いの機体や改修機を再現したバリエーション(俗に言う「カラバリ」「リデコ」商品)が非常に多い事でも有名。リデコに至っては、SDガンダムシリーズや『ガンダムビルドファイターズ』で登場した派生機体のリデコという形で元々の機体の商品を出すという「逆リデコ」とも呼べる展開も見られている。
- リデコの関係で「本来分離出来ないのに出来てしまうFAZZ」など、一部間違った物もあるので注意。
- 実は市販品のプラモデルの中でも高い成形精度を持っており、多色成形やランナー状態である程度組み上がっているフレームパーツなど様々な新技術が投入されており、他の商品にも活かされている。
- 特にガンプラで磨かれた多色整形技術の結晶とも言える「Figure-riseLABO」シリーズは、その無茶苦茶な仕様と完成度から変態とまで称される。
- その人気と知名度から、ガンプラの人気に便乗して販売されたパチモン商品も登場した。特に『モビルフォース ガンガル』はガンダムそのまんまのトリコロールのカラーリングや名前の語感から有名。ただし既存のプラモデル商品をガンダム風の色彩に変更して販売したものである(例えば旧型ゲルグはゴッドバードのパチモンを赤くしたもの)。
- ガンプラは模型である都合上、作中のサイズは歴代作品でも最小の機体だが、SRWでは先述の通り少なくとも人間サイズ以上に扱われているため、最小サイズはメダロットに譲っている。
- 『ナイツ&マジック』のWeb版では、エルネスティ・エチェバルリアの前世である倉田翼が機動戦士ガンダム00のガンプラと思わしきものを購入していた(伏字で表現されている)。商業媒体ではやはり権利面の都合か、ガンプラは登場しないが、アニメでは上記パチモン商品『モビルフォースガンガル』をパロディした「ガーンガル」というプラモデルが登場している。
- 静岡県には、バンダイ以外にもタミヤやアオシマなど様々な模型メーカーが存在しているが、静岡がこのような地域になったのは徳川家康が城作りの為に多数の細工職人を集めて保護した事が影響している。その関係で家康の墓所がある久能山東照宮には、ガンプラやヤマトなど、様々なプラモデルが奉納・展示されている。
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脚注[編集 | ソースを編集]
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