サイコフレーム
サイコフレーム(Psycho Frame)
サイコミュ機能を持ったLSIクラスのコンピューターチップを金属粒子レベルで組み込んだモビルスーツ用の特殊フレーム。従来のサイコミュシステムは親機となる装置が必要で、MAクラスのサイズが要求されたが、このフレームをコクピット周辺部に組み込むことにより、MS内に占めるサイコミュ装置のスペースが大幅に縮小された。
初出は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』。ネオ・ジオンが実用にこぎつけた技術ではあったが、アムロと互角の状況で戦いたいというシャアの意思により、意図的にロンド・ベルへと流出させることになる。
また、小説『ハイ・ストリーマー』では前述の理由の他に、「アムロに自分を止めてほしかった」というシャアの真意が隠されていた事が分かっている。
劇中、フレームのサンプルを身に付けたチェーンの感覚が鋭敏化したり、彼女の死に際してサンプルが眩い光を発する(後の『機動戦士ガンダムUC』の作中にて、サイコフレーム開発に関わった技術者が「なぜ発光しているように見えるかわからない」としている)など、様々な現象を引き起こしたが、その最たるものはνガンダムとサザビーに搭載されたサイコフレームが、多くの人々の意思を吸収したことで共振を引き起こし、地球に落下しかけたアクシズを宇宙に押し返した(アクシズ・ショックと呼称される)ことである。
たかが二機のMSのコックピット周辺フレームに使用されていた程度の金属がそれだけの力を発揮したというこの事実は連邦軍に衝撃を与え、公式には中止と謳われたサイコフレーム研究はアナハイム・エレクトロニクスの協力の下、極秘裏に進められた。その結果、全身にサイコフレーム処理を施した実験機「RX-0 ユニコーンガンダム」が開発される。だが未知の領域の大きさが危険視され、結局それ以上の研究は打ち止めとなる。
ただしガンダムF91の開発において、部分的に使用されたという記録が僅かに残る他、フレーム自体に電子機器を埋め込む技術は後のマルチプル・コントラクション・アーマー(MCA)技術へと発展している。
なお、近年『機動戦士ガンダムUC』著者の福井晴敏氏と富野監督があるイベントで福井氏の「サイコフレームとイデオンは同じ原理」という発言に富野監督が首肯したというエピソードがある。
搭載された主なMS
強化パーツ『サイコフレーム』
運動性向上系の強化パーツとしてたびたび登場(旧作品では限界反応もセットで登場)。同系列のパーツの中では上級クラスの性能を誇る。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 運動性+10、限界+25。
- 反応系パーツとしては限界のアップ値は最高。また同系アイテムの中では最も多く入手でき、ルート次第では9個揃えることもできる。
- 新スーパーロボット大戦
- 上昇数値は『第4次』と同じだが、本作にファティマとALICEは登場しない為、反応系最上位のパーツとなっている。
- 宇宙編では2つまで入手できるが地上編ではゼロ。
- スーパーロボット大戦F(完結編)、スーパーロボット大戦α、COMPACT、COMPACT2
- 運動性+15、限界+30。
- スーパーロボット大戦64、スーパーロボット大戦α外伝
- 運動性+20、限界反応+30。
- 第2次α、第3次α、MX
- 運動性+25、クリティカル補正+10。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 回避+50、命中+40。サイコ・フレームと中黒入りで表記されている。
特殊能力『サイコフレーム』
- スーパーロボット大戦Z
- 今回は強化パーツでなく、νガンダムの特殊能力。気力130になると機体性能の全てが1割増しのスペックとなり、総合能力が向上している。グリプス紛争期にあたる時期のアナハイム社がこれの開発に成功したのは、黒歴史時代のモビルスーツの残骸を入手・解析した結果であった。イベントでも重要なポジションについており、クワトロの発言がそれを匂わせている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 強化パーツだけでなくνガンダムの特殊能力版も採用(同じく搭載されているはずのサザビーには実装されず)。気力が一定値以上のとき、回避率とクリティカル率アップ、戦闘時に戦闘結果に関係なくSP上昇の効果。Lv制で、機体改造度に応じて効果アップ、同時に発動気力が低減していく。こちらもサイコ・フレームと中黒入りで表記。
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