アイーダ・スルガン

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2018年12月4日 (火) 20:36時点におけるケニー (トーク | 投稿記録)による版 (→‎その他の版権作品)
ナビゲーションに移動 検索に移動
アイーダ・スルガン
外国語表記 Aida Sulgan
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 嶋村侑
デザイン 吉田健一
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
偽名 アイーダ・レイハントン[1]
種族 地球人(アメリア育ち)
性別
所属 アメリア軍 / 海賊部隊
役職 少尉
テンプレートを表示

アイーダ・スルガンは『ガンダム Gのレコンギスタ』のヒロインの一人。

概要

父親はアメリア軍総監のグシオン・スルガン。

キャピタル・テリトリィに敵視されているアメリアの中で育ったためか、地球エネルギーをフォトン・バッテリーのみに絞り、太陽光パネルの設置を制限するキャピタルを「独裁」と批判している。

G-セルフを用いてキャピタル・タワーのフォトン・バッテリー強奪作戦に参加するが、ベルリ・ゼナムの乗るレクテン含む実習中の候補生たちと交戦し、捕らえられる。その時は素性を隠すため、G-セルフの起動時に流れる認証音声から咄嗟に「アイーダ・レイハントン」と名乗っていた。しかし海賊部隊の一員として宇宙に上がり、訪れたトワサンガ最大のコロニー「シラノ-5」において、自分がグシオンの実子ではなく、偽名のはずだったトワサンガの名家・レイハントン家こそが自分の生家で、しかもベルリが実の弟である事を知る。

アメリア軍要人の娘という立場と、まっすぐな性格で立ち振舞いや気品を兼ね備えていることから、真の素性が知られる以前からメガファウナのクルー達は「姫様」と呼ぶ。しかしあまりにまっすぐな性格は、頑固かつ自身の立場(と腕前)も省みず前線に出たがる血気盛んな「突撃娘」として周囲をしばしば困らせることにもなった。しかし次第に自分の立場を理解し、更にアメリアと立場の違う人々の視点を知るようになってからは、周囲が期待するリーダーらしさに目覚めていく。

登場作品

単独作品

スーパーロボット大戦X
初登場作品。初期習得精神コマンドはあだ名にあやかって「突撃」、しかもSP消費が破格の10というネタっぷり……と思いきや、加入からしばらくはP武器が貧弱なバルカンしかないアルケインには合致しており普通に有用。しかし育成が進むとエースボーナスで毎ターン開始時に突撃がかかるようになり、一転して死に精神に。しかもアルケインの追加武装も射程1-4とP武装としては広射程なため、ストーリー後半でも他MSに乗り換えずアルケインを使い続ける場合、突撃の存在が宝の持ち腐れになりがち。更に問題なのは当てない避けないの能力値であろう。前線でマトモに使うには底力の養成をするか、いっそレスキューユニットを積んで支援メインで立ち回るのも手。
乗せ換えるなら突撃の活かせる長射程非P武器を持つ耐久力高めの機体、ユグドラシルα・アジールが適当か。
Gレコ勢の中では指導者的立場であることもあり、会話シーンでは非常に出番が多い。大人にも子供にも絡んでいけるし、シリアス・コミカル両方がこなせる美味しい役どころである。

パイロットステータス

能力値

「突撃娘」と呼ばれるだけあって、他のガンダムパイロットと比べると回避が低く、防御が高い傾向にある。

精神コマンド

X
突撃集中不屈必中期待
リアル系としては標準的な揃えでと違って「集中」も習得する。最後の二つが重要な晩成型。

特殊技能(特殊スキル)

X
底力L3、援護攻撃L1、闘争心L1、ダッシュ
底力レベルは低いが、ダッシュの所持は嬉しい。

エースボーナス

気力130以上で自軍フェイズ開始時に精神コマンド「突撃」がかかる。
X』で採用。デフォルト乗機のアルケインは有用なP武器の追加が遅いので早期習得を目指したい…と言いたいところだがアイーダは元々突撃の消費が10と破格なのでどちらかと言えばネタボーナスといえる。ただし、突撃に使うSPを不屈集中に回せると考えれば、言うほどネタボーナスでもない。後述するトミー・ビジョンのオート必中と組み合わせるのも良いだろう。
勿論、長射程の装備が重要な機体と相性が良い。アルケインよりはトリニティα・アジール(本作ではNT技能が不要)あたりに乗り換えるとかなりの有効活用になる。
「突撃」と長射程の武器を用いたアウトレンジ攻撃に徹すれば、苦手な回避も考えなくて済む(「必中」はトミー・ビジョンで補完するのを推奨)のは間違いなく利点である…「突撃姫」ではなく「臆病姫」になってしまうが。

人間関係

ベルリ・ゼナム
彼の乗るレクテンに敗れて捕虜となる。当初はカーヒルを撃墜したことから憎悪を向けていたが一緒に戦うにつれ信頼関係を得る。
後に彼が実の弟であることを知る。
カーヒル・セイント
恋人だったが、目の前で撃墜されてしまう。
グシオン・スルガン
アメリア軍の総監で、彼女の育ての父親。
クリム・ニック
アメリア軍のMSパイロットで、大統領の息子。
ノレド・ナグ
当初は恋のライバルとして「あの女」呼ばわりされ一方的に敵意を向けられていたが、共に戦うにつれ友情を築き親友となる。
ドニエル・トス
戦艦メガファウナの艦長。アイーダを心配する。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
X』では、彼の素顔を見て、「大人の男性と少年が同居しているようでステキ」と評した。
シャア・アズナブル
X』では父親の影を見てか興味を持っており、彼から指導者としての在り方を教わる。

その他の版権作品

ナディア
『X』では、彼女を注意人物として見ており、生活班のノレドセシリーヒミコ達に彼女を厳しく監督するよう指示した。

バンプレストオリジナル

アマリ・アクアマリン
『X』アマリ編で、序盤に自身のプチ家出に付き合わせた。

名台詞

「世界は四角くないんだからァ!!」
第1話。ベルリとの戦闘にて。安定の富野節である。
「返してください!カーヒル大尉を生き返らせて…私に返してください!!貴方は殺さなくていい人を殺したんです!」
「大尉はアメリア軍を背負っていける人だったんです!熱血漢で優しくて優れた大人だったんです!」
「そのコックピットを元に戻してください…そしてカーヒルを生き返らせて…!」
「カーヒルと戦えた貴方なら…そのくらいの事できるんでしょ…?ベルリ・ゼナム!!」
第2話。自身を救助しに来たカーヒルを目の前でベルリに撃墜されてしまった事で大きく取り乱す。
『X』では2行目の部分がキャラクター事典のボイスに収録されている。
「あの子達は金魚の糞みたいなものですから、いないものだと思ってください」
第5話。メガファウナのブリッジに入って来たラライヤとベルリ、ノレドに対して。それにしても少し言い方がキツイのでは…。
「機体が安定してくれれば、あんなものは一発で!」
第8話。ウィルミットが乗った大気圏グライダーを敵と認定して撃とうとするが、間一髪の所でベルリがそれを防いだ。
「嘘をついちゃった」
同話より。ベルリの「高い高度に何故G-アルケインがいたのか」という疑問に対する返答後、舌ペロの茶目っ気さを見せた。
「ベルが…!役立たずな私!遅いでしょ!」
第9話。戦闘中、G-アルケインが足を付いた崖が崩れて落ちかける。少々自虐気味。
ベルリ「それ、いいですね」
「…ついでに褒めたでしょ?」
第14話。赤いミニのドレス姿をベルリに見せたものの…。感想がご不満だった模様。
「あなた方に使命というもの、理想とする目的があるにしても、そのようなものは私は私自身で見つけて成し遂げます!」
ベルリ「姉さん…!」
「時代は、年寄りが作るものではないのです!」
第16話。ロルッカとミラジにレイハントン・コードの仕掛けで自分とベルリの運命が変わったと咎め、毅然とした態度を取る。
「…これがフォトン・バッテリーを運ぶ輸送船だなんて、地球人を馬鹿にしていません?」
ロルッカ「どういう意味です?」
「権威付けでしょ?こういうデコデコしたデザインで、私達に尊敬しろって強制してます」
第18話。スコード教の御神体でもあるカシーバ・ミコシに対し、見事な酷評を述べる。
「カーヒル大尉のことは…もう、あなたは忘れていいわ」
ベルリ「…!ありがとう、姉さん」
第24話。ベルリと共に過ごしてきて。ついにカーヒルへのわだかまりを完全に吹っ切る。
「フルドレスって、眩しいんだから!」
同話より。G-アルケイン フルドレスのレーザービーム砲使用時。ほんとに眩しい。
『X』では、レーザービーム砲使用時の台詞として採用される。
「な、何これ…?これって…何?…うっ!」
同話より。グシオンの死に困惑・動揺して。目前で起きた悲劇は彼女を唖然とさせた。
「生存者は遭難者の救助です!キャピタル・アーミィのブルジンも不時着しています!」
「全ての遭難者を救出することを、アメリアの…アイーダ・スルガンの名前を持って命令します!」
最終話。彼女の宣言により、ギアナ高地における戦闘は完全に終結した。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「わかっています、ハッパ中尉! ですが、私の腕では距離を詰めなければ当たらないのです!」
Xボーナスシナリオ「アムロ・レイの夢」より。ハッパから「G-アルケインは長距離狙撃でこそ真価を発揮する」と言われての返答。アムロからは、アイーダが無理に敵を撃墜する必要はなく、求められる役割をこなし全体の勝利につなげるべきと諭される。

搭乗機体

G-セルフ
1話で搭乗。
G-アルケイン → G-アルケイン フルドレス
愛用の機体。

余談

  • ガンダム Gのレコンギスタ』で監督を務めた富野由悠季氏は、本作の収録でアイーダを演じた嶋村侑氏が、第1話のアフレコで所謂「萌え声」で演じた際に「若い声優たちは皆、流行の深夜アニメに汚染されていて、誰でも同じような声に聞こえてしまうので相当な危機感を感じた」と見解を示し、まずそのクセを抜く作業から始めたという。その際にキャスト達に「オタクだけが喜ぶようなかわいい声はいらないし、洋画の吹替的な演技も忘れろ」(要するに『地声でやれ』という事)と演技指導を施し、中でも『声優に関しては特に第2話からのアイーダの変化に注目して見ていただきたい』とコメントしている。
    • 本作のキャスティングについては『オーディションの段階でもスケジュールの都合とか、いろいろな条件があって今のような形になっただけで、決して自分の好きな人たちで固めたわけではなく「あなたが今持っている体からでる声が欲しい」から選んだわけで、余計な色をつける必要はなかった』と述べている。

商品情報

脚注

  1. 後に、この名前が自身の出生名であることが判明する。