無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ | |
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次作 | 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
対応機種 | モノリスソフト |
プロデューサー | |
ディレクター | 森住惣一郎(開発ディレクター) |
シナリオ | 森住惣一郎 |
キャラクターデザイン |
斉藤和衛 浅川圭司 |
メカニックデザイン | 斉藤和衛 |
発売日 | 2008年5月29日 |
価格 | 6,090円(税込) |
CERO区分 | B(12歳以上対象) |
『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「無限のフロンティアシリーズ」の第1作。
概要
ニンテンドーDS用スパロボの2作目。『OG外伝』に続いて発表されたOGシリーズのスパロボで、スパロボの名を冠した作品としては初のRPG。主な略称は『無限のフロンティア』『むげふろ(ムゲフロ)』等。
ロボットが戦場の主役となる本家スパロボと違い、本作では生身の人間(人外の種族も沢山いる)が直接戦闘を行うのが基本となっている。パーソナルトルーパー等のロボットは、本作では3~4m前後の自律機動兵器と位置付けられており、搭乗することはできない。
過去にバンプレでスパロボ作成に関わった森住惣一郎氏が作品企画に大きく関わっており、製作も当時氏が所属していたモノリスソフト。同社が発売している『NAMCO x CAPCOM』、及び『ゼノサーガ』のキャラクターがゲスト参戦しており、同社と非常に関わりの深い作品となっている。
元々はスパロボとは関係のないバンプレスト発売のRPGとして企画されていたが、バンプレストの会議室に森住氏が来ていることに気付いた寺田貴信Pが顔を出したことで、OGシリーズの設定を使用して制作されることになった[1]。企画の時点でハーケン、神夜、アシェンは存在していたが、これを受けてスパロボ側の設定に関連させる事になり、さらに寺田Pの「ナムカプやゼノサーガからも出せば?」という提案によりナムカプの後日談的な作品となった。[2]
OGシリーズ本編が初出のメカやキャラクターは一切登場しないが、登場するメカやキャラクターはOGシリーズをプレイしたことのある人なら間違いなく連想できる程度に馴染みの有る設定・デザインとなっている。また、舞台設定に深い関連があり、『OG外伝』においても本作・サーガを意識していくつかの伏線が張られている。
本作の評価は、簡単なアクション要素を含んだ戦闘システムにどの程度馴染めるかという点と、非常に特定のジャンルに偏ったキャラクター群をどう評価するか、という点でほぼ決まるといっても過言ではないだろう(ファミ通クロスレビューではシステムが概ね好意的に受け止められ、比較的高評価であった)。
本作の直接の続編となる作品は『無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ』。それ故やむを得ないことだが、『EXCEED』の公式情報では本作のネタバレが多いので、未プレイの場合は閲覧に注意が必要。
システム
通常戦闘への突入は、マップを歩いていると突然発生するランダムエンカウント方式を採用している。イベントにより、強制的に戦闘が発生することもある。
戦闘システム
本作の戦闘はターン制を採用しており、SPD(素早さ)が高いキャラほど先に行動しやすくなる。
特徴的なのは攻撃に簡単なアクション要素が付加されていることで、キャラクターが攻撃を仕掛け、その最中に次の攻撃を挿入し・・・という具合に次々とコンボをつなげて大ダメージを狙う、という仕組み。そしてその操作はAボタン及び十字キー左右を押す「タイミング」にのみ依存して行われる。
格闘ゲームのコマンド入力のような複雑な操作は必要とせず、派手な攻撃エフェクトを楽しめるため、本作の肝と言えるシステムである。
- COM
- キャラの戦闘における行動力。通常技、特殊技、アイテムを使うのに必要なゲージ。戦闘開始時は100%で、自分の行動順が回ってくると50%回復。特定の精神コマンドなどでも回復可能。無闇にコンボを狙うと後の行動が制限されてしまうため、防御などで行動を休む必要性も生じてくる。
- フロンティアゲージ(F.GAUGE)と必殺技
- 各キャラの強力な必殺技を使うには、フロンティアゲージが必要。パーティー全員で共用。100%まで溜めると1回使用可能で、コンボにも組み込める。次の戦闘には持ち越せない(『EXCEED』では持ち越せる)。漠然と戦闘しているだけでは溜めにくく、用意されている様々なボーナスを狙う必要がある。アクションが苦手な人への救済措置として、アイテムで溜めることも可能。
- キャンセルボーナス
- 通常技を特定のポイントで次の通常技でキャンセルすると、F.GAUGEにボーナスが加算される。必殺技を素早く狙うには欠かせないが、通常技コンボの総ダメージやHIT数が落ちるデメリットもある。
- 援護攻撃
- 控えのキャラやパーソナルトルーパーを呼び出して攻撃する。SPを少し消費する代わり、F.GAUGEボーナスが加算される。
- 連続攻撃
- 次の行動が確定している前衛キャラと交代して攻撃する。COMとF.GAUGEボーナスが加算されるが、戦闘メニューは開けなくなってしまう。
- 特殊技
- 戦闘メニューで選択し、COMとSPを消費して使用するキャラの固有技。一般的なコマンドRPGの魔法や特技に近い性質を持つ。アクション要素はない。コンボには組み込めない。
- 精神コマンド
- 消費SPは個別制を採用し、一人10個まで修得。効果は概ね本家スパロボを踏襲し、SPが許す限り何度でも使えるのも同じだが、気合のようにRPG化に伴って効果が変更されたものもある。本作で初登場したコマンドは多数あり、過去作で途絶えたコマンドも幾つかが復活した。また、本作では一部のボス敵が精神コマンドを無尽蔵に使用する。
- アイテム
- 戦闘中にメニューを開き、COMを消費して使用する。一般的なRPGと異なり、COMとアイテムストックが許す限り、1フェイズで何度でも使用可能。特に1周目のボス戦は、回復アイテムをフル回転させないと厳しい展開も。
- 特殊技能
- レベルアップでのみ修得し、技能レベルはない。本作では、戦闘時に特定条件を満たすと一定確率で効果を発揮するというものが多い。また、マイナス効果のみを持つペナルティ系技能もある。
戦闘システムの更なる詳細は、使用技/無限のフロンティアを参照。
その他の要素
- マップ
- 大まかに分けてフィールドマップ、ダンジョンマップの2種類に分かれる。移動中も、回復系のアイテムや精神コマンドは使用可能。町はマップがなく、店や宿屋などの施設をコマンドで選択して利用する。
- ショップ
- 一般的なRPGのように、アイテムの売買が可能。店によって店主が違い、こちらの行動に対し音声付きで様々なリアクションを取る。RPGらしく、宿屋も登場。
- 装備品
- 1キャラに付き、「武器」「防具」「アクセサリーx2」を装備可能。
- ナイトファウル
- ダンジョンの障害物の一部は、Aボタンで破砕可能。破砕時にアイテムが入手可能な場合もある。あるアイテムを入手すれば、更に多くの種類の障害物を破砕できる。
- Wスロットシステム
- 『スーパーロボット大戦W』から引き続き導入。本作では世界観上深い関連性がある『スーパーロボット大戦A』、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』が対象。DSi(LL含む)はGBAスロットがないので入手不可。
- 周回特典
- 2周目以降は、前周回までに入手した貴重品以外のアイテム全てと、所持金を引き継いで最初からプレイ可能。また、コンフィグの項目にサウンドテストが追加される。
難易度
本作のストーリー進行はごく一般的なRPGと同様であるが、サブストーリーのようなものはなく、進行はほぼ一本道。そのため迷う要素はほとんどなく、またダンジョンの仕掛けも平易に造られている。雑魚敵との戦闘において100%逃走が成功する仕様となっているので、ザコ戦で詰まることはほぼない。
一方でボス戦が発生するイベント地点が分かりにくく、ダンジョン内セーブポイントがボス戦の直後に配置されているなど、RPGとしてデファクトスタンダードとなった部分とはズレた箇所が多い。
敵の攻撃力が到達時点での適性レベルと比して高めに設定されていることが多い。特にボス敵は他のスパロボと違い、無制限に精神コマンドを使用してくる。強力な必殺技や特殊技も多いので、油断しているとHP満タンからあっという間に戦闘不能となってしまうことさえある。しかし回復系アイテムや精神コマンドを一人のキャラが1ターンで複数回使えるため、それらを駆使することで十分に渡り合うことが可能。
演出面
スーパーロボットまた必殺技・特殊技・援護攻撃時に挿入されるカットインがメインキャラごとに複数ある上、その全てがアニメーションするなど、戦闘の演出にかなり力が入れられている。特に女性キャラのそれは凄まじく、乳揺れ等のセクシャルな演出が多数用意されている。一方、フィールドやダンジョンのグラフィックはSFC時代を彷彿とさせるものになっている。
データ圧縮系ミドルウェアで国内実績を持つ、株式会社CRI・ミドルウェアのツールを採用し、戦闘シーンでは任天堂携帯機で初のフルボイスを実現した。映像・音声データなどを利用するゲームでは特に高いシェアを誇る同ウェアだが、スパロボシリーズで採用されたのは意外にも本作が初となる[3]。
会話一つ取っても、必ず何らかのパロディーになっているほどギャグ面に特化している。もちろん真面目なストーリーもあるが、8割はパロディーかオマージュで間違いない。セクハラ的な発言も随所で目立っている。
話題
- 予約購入特典として、本作の導入部となる書き下ろしドラマと、本編BGMの豪華版が収録されたスペシャルCD『スーパーロボット大戦OG x 無限のフロンティア 無限の"刻"が交わる場所で』が配布された。
- 本作をモチーフとした漫画作品が、2008年2月より「ケロケロエース」で連載された。全7話・コミックス1巻。
- パーティーメンバー以外で名前有のキャラクターを演じている声優の殆どが二役以上演じている。ただし、パーティーメンバーでもKOS-MOS役の声優は数役を演じている。
世界観
様々な世界が「クロスゲート」を通じて交じり合う世界・・・人々はこの世界を、無限の可能性を秘めた世界との意を込め「無限の(エンドレス)フロンティア」と呼ぶ。
23年前に異世界から突如として落下してきた戦艦と思しき謎の残骸は、この世界に新たな混乱を引き起こす火種となった。戦艦落下から10年後、この世界を構成する世界のうちの一つ「フォルミッドヘイム」が突如、その他の世界に対し戦争を仕掛けたのである。その戦争は後に「10年戦争」と呼ばれる非常に激しいものとなったが、フォルミッドヘイム側の停戦の申し出により終結。その後フォルミッドヘイムと他の世界との行き来は断絶され、その他の世界からその動向を伺い知ることは出来なくなった。
一方その他の世界については、戦災の復興に専念する世界、戦争を避けるために閉じていたクロスゲートを開き通商を再開した世界など、その対応は様々であった。比較的戦争の影響が軽微であった「ロストエレンシア」は、元々他の世界から多くの遺物が流れ着く世界であり、「バウンティ・ハンター」と呼ばれる賞金稼ぎの一群は遺物の探索に非常に熱心であった。10年戦争終結から3年後。そんなバウンティ・ハンターの一人、ハーケン・ブロウニングはお付のアシェン・ブレイデルを従え、戦乱の根源である墜落戦艦「マイティエーラ」の探索に乗り込む。
主な舞台
エンドレス・フロンティアは大きく分けて6つの世界(エルフェテイルとデューネポリスを分けてカウントした場合。公式ページでは別の世界として紹介されている)から構成されている。
- ロストエレンシア
- 主人公であるハーケン達の出身地。機械工学が発展した世界。他の世界から流れ着いたと思しき遺物が多く、それらを探索して賞金を稼ぐ「バウンティ・ハンター」という職業を生業とするものが多い。
- 神楽天原(かぐらあまはら)
- ヒロインである神夜の出身地。純和風の世界で、北半分は紅葉、南半分は桜に覆われている。「10年戦争」の際には「篭国」を行っており、クロスゲートを閉じて他の世界との行き来を断絶していた。
- エルフェテイル
- 5つの世界の中では最も広大でバリエーションに富んでいる。妖精や獣人達が多く住み着き、欧風なファンタジー色が強い。
- ヴァルナカナイ
- 魚人達のテリトリー。完全に水中のため、6つの世界の中では最も探索できる場所が狭く、水中遺跡のヴィルキュアキントのみ行動することが出来る。
- フォルミッドヘイム
- 俗に言う「魔族」が住み着く天空の世界。あたりは一面が闇で雷が始終轟く、まさしく暗黒の世界。
登場人物
オリジナル
後述する『NAMCO x CAPCOM』、及び『ゼノサーガ』からのゲストキャラクターを除き、全キャラクターが本作初出。主要な行動地域別に紹介する。各キャラクターの詳細は個別記事、および「エンドレス・フロンティア」記事内の人物欄を参照。
ロストエレンシア
- ハーケン・ブロウニング
- アシェン・ブレイデル
- リィ・リー
- 澄井鞠音(すみい まりおん)
- ジョーン・モーゼス
神楽天原
エルフェテイル
デューネポリス
ヴァルナカナイ
フォルミッドヘイム
???
ゲスト
NAMCO x CAPCOM
ゼノサーガ
登場メカ
用語
楽曲
- イメージソング
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- 「Butterfly」
- 作詞・作曲 - 中田ヤスタカ / 歌 - Perfume
- イメージタイアップソング。ゲーム中では流れない。
関連記事
ゲーム中データ
分類 | 記事 |
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精神コマンド | 精神コマンド/無限のフロンティア |
特殊技能 | 特殊技能/無限のフロンティア |
メカ&キャラクターリスト | メカ&キャラクターリスト/無限のフロンティア |
エネミーリスト/無限のフロンティア | |
無限のフロンティアの登場人物 | |
無限のフロンティアの登場メカ | |
オプション | オプション/無限のフロンティア |
商品情報
ゲーム本体
脚注
- ↑ エンターブレイン『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ パーフェクトバイブル』267頁。
- ↑ スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第773回より。
- ↑ 2009年に発売された『スーパーロボット大戦NEO』がスパロボ本編のシリーズでは初となった。更に2014年の『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』以降は全作で採用されている。
外部リンク
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