カズイ・バスカークは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。
概要
ヘリオポリスにおけるキラ・ヤマトの工業カレッジでの友人の一人。サイやトール達と共にヘリオポリス襲撃に巻き込まれ、後にアークエンジェルの通信担当となる。
臆病かつ優柔不断な性格で、キラを友人として認めているが、コーディネイターであること故に不安を抱く一面もあり、激戦続きの中で不安を煽る気弱な言動も目立っていた[1]。また、ブルーコスモスの呼称を作中で初めて述べたのはカズイである。
地球連合軍のオーブ攻撃の際に、苦悩しながらも自らの意志で艦を降りることになる。以降の物語には登場せず、続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも登場しない。
登場作品と役柄
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。今作ではNPC。原作と同様にアークエンジェルを降りる(ただし、原作と異なり、逃げ出す形になる)が、カミーユと途中で出くわし、それが結果的に悩んでいたカミーユを再び立ち上がらせる切っ掛けとなる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 中盤までアークエンジェルのサブパイロットとして使えるが、案の定永久離脱する。その際、サイだけではなく宗介やかなめにも見送られている。
- 便利な精神コマンドを大量に覚えるため、プレイヤーからはカズイの離脱を本気で惜しまれる。
- スーパーロボット大戦W
- 『SEED』メンバーが後半までほぼ出ないので、元々出番の少ない彼は全く出ない。
- 本作ではオーブ戦で離脱するが、その後偶然とはいえウズミに出会い、結果的に彼の最期を見届けることとなったため、原作よりはちょっとだけ男が上がっている(ような気がする)。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- Cサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド3から登場するNPC。
- 本作ではアークエンジェルから降りないため、2章Part1「終わらない明日へ」で久々に登場している。
パイロットステータス
- J
- 幸運、狙撃、気合、鉄壁、直撃、かく乱
サポートアビリティ
- 争いを嫌う心
- C。回避率アップ。
人間関係
- キラ・ヤマト
- 友人だが、彼のコーディネイターとしての技能には否定的。
- サイ・アーガイル
- 友人。艦を降りる際に唯一見送られた。
- トール・ケーニヒ
- 友人。
- ウズミ・ナラ・アスハ
- 原作では特に絡みは無いが、『W』ではテッカマンランスの攻撃から庇われ、彼の最期を見届ける事に。
他作品との人間関係
- カミーユ・ビダン
- 『第3次α』ではアークエンジェルを降りた際に彼と出会い、彼を立ち直らせるきっかけになった。
- 相良宗介、千鳥かなめ
- 『J』では、彼等に見送られながら艦を降りる事に。
名台詞
- 「フレイって、ブルーコスモス?」
- 第8話より。キラを嫌い、ラクスと握手する事を嫌がるなどコーディネイターに対する偏見が一際強いフレイに対してカズイが言った言葉。
- フレイはカズイの指摘に対して即座に否定しているが、実は彼女の父親のジョージ・アルスターはブルーコスモスの幹部格(劇中では明示されてはいないが)であった。
- カズイの指摘は「当たらずといえど、遠からず」といったところか。なお、これが『SEED』作中におけるブルーコスモスの存在が示唆された最初の場面である。
- 「…けど…俺だけ降りるって言ったら…みんな臆病者とか卑怯者とか…俺のこと思うんだろ!?」
「どうせそうだろうけどさ…でも…だって俺、出来ることなんか無いよ…戦うなんて! そんなことは出来る奴がやってくれよ!」
- 第38話より。オーブでアークエンジェルを降りる際、サイに言った台詞。カズイ自身、自分の弱さを自覚しているものの周囲が自分をどう見るのかと不安がっているのが分かる。
- これに対してサイは「情けない」などとは言わず「お前は優しいから」と言い、アークエンジェルを降りる彼を見送った。
- ちなみに、キラとカガリは、サイとカズイの別れの様子を物陰から見守っている。
- 『第3次α』では、発言する相手がサイではなくカミーユになっているため、台詞も若干アレンジされている。
搭乗機体
- アークエンジェル
- 通信士担当。
余談
- ちなみに『SEED』の物語中盤、OPでの主要キャラクター全員集合のシーンで、これまでサイ達と共に写っていたカズイがいなくなっている時期があり、カズイの死亡フラグ説が流布していた(結局スタッフのミスであったが)。
- アークエンジェルを降りて以降のカズイの動向は不明だが、書籍『機動戦士ガンダムSEED RGB』においてカズイと思しき老人が登場している。
脚注
- ↑ もっとも、カズイは戦争という暴力と無縁の世界で生きてきた、民間人である故に仕方が無い面もある。その意味で、カズイの反応こそが「普通」であるとも言える。
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