コンパチヒーローシリーズ
コンパチヒーローシリーズとは、バンプレストが展開しているゲームシリーズの名称。
概要
スーパーロボット大戦シリーズの誕生以前からバンプレストが展開していた、異なる版権作品(特撮作品含む)のヒーローたちが共演するシリーズ。バンプレストのクロスオーバー作品の先駆け的な存在である。
コンパチヒーローシリーズとして発売されたゲームのジャンルはRPGやアクションなど多岐に渡り、シリーズ全体を包括できるゲームジャンルというものはない。別会社の著名ゲームのシステム等をそのまま踏襲しているような「どこかで見たようなゲーム」も多いが、これは1990年代以前のキャラクターゲームにはよく見られた傾向でもある。
「コンパチ」とは「コンパチブル(compatible)」のことであり、この言葉には「両立」「調和」「互換性」などといった意味がある。このことからコンパチヒーローとは「版権元の異なるヒーローたちを公平に共演させる」というような意味が込められていると思われる。実際、特定の版権元のヒーローを中心とした作り方にはなっていない。
本シリーズより生まれた戦士ロアやエミィといったバンプレストオリジナルキャラクターは、後にOGシリーズへと組み込まれることになる。
コンパチヒーローシリーズの特色
過去にコンパチヒーローシリーズと明言された作品群を見返した時に目立つ共通点を、以下に挙げる。ただし、制作サイドがコンパチヒーローシリーズとはこういうものという定義を明確に述べているわけではない。
- キャラクターやメカニックがSDサイズで描かれる。
- スパロボに最も影響を与えた部分と言える要素。
- ガンダムシリーズ・ウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズが共演している。
- この三つがコンパチヒーローシリーズにおける御三家にあたり、ほとんどの作品でこの三シリーズに属するキャラクターが出演している。
- これら以外に、メタルヒーローシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、ゴジラシリーズ、サンライズ製作のロボットアニメシリーズ、ダイナミックプロ製作のロボットアニメシリーズも登場経験あり。
- なお、現在のバンプレストの見解では、『スーパーヒーロー作戦』シリーズのように御三家が揃ってない一部のクロスオーバー作品もコンパチヒーローシリーズとして扱っている。
- アニメ作品抜きで特撮ヒーローだけが登場する『チャリンコヒーロー』や『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』がコンパチヒーローシリーズと扱われているのに対し、アニメヒーローだけが登場する『バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法』は「SDロボにパイロットの概念がなく擬人化され、ロアやエミィが登場する」にも関わらずコンパチヒーローシリーズには含まれていない。このことから、SDサイズで描かれた特撮キャラクターの参戦の有無がコンパチヒーローシリーズには必須の要項となっているとも思われる。
- ヒーローたちは、版権原作の設定と関係なく擬人化される。
- ガンダム、マジンガーZ等のロボットも人格を持つ人間大サイズのキャラクターとして描かれる。さらに、変身ヒーローは変身前の姿という概念がほぼ語られず、変身後の姿のままで他のSDキャラクターたちと共に生活しているかのように描かれている。
- 2012年以降の作品では「擬人化されたキャラクターを使用する」という点で旧シリーズを踏襲しつつも、旧シリーズに比べ原作での搭乗者・変身者の性格や個性をより尊重する方針が採られている。
- 版権原作でヒーローが存在している世界の設定はほとんど引き継がれない。
- 基本的に「SDキャラクターたちが平和に暮らす世界」が存在し、ヒーローも敵キャラも原作設定とほとんど関係ない立場で生活しているというノリである。ヒーローたちの立場も、作品によって大きく異なったりする。
- これは言い換えれば、ヒーローたちを役者とし、作品に応じて全く異なる役割を演じさせる「スターシステム」であるとも言える。
- 『グレイトバトル』系列のコンパチ作品(I~Vまで)の場合、ヒーローたちが住んでいる世界の名前は「SDネイション」「コンパチネイション」「コンパチワールド」などと媒体によって様々に呼ばれ、世界観がつながっていることが強調されているが、それ以外は、世界の名前が同じだとしても他のコンパチ作品とつながっているのかどうかは曖昧である。
- 低年齢層をターゲットにしている。
- 基本的に幼稚園児から小学生あたりまでがターゲット。具体的には、初期のSDガンダムシリーズと同じ年齢層を意識しており、シンプルなシステムと勧善懲悪を柱としたシナリオが特徴。
- もっとも、クリアまでの難易度が中高生以上のユーザーを意識したゲームより高かったり、マニアックな声優・俳優ネタが仕込まれていたりすることもしばしば。
ここで述べた特色はコンパチヒーローシリーズの多くに該当するものであるが、無論例外も存在する。例えば、『ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス』や『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』などのRPG作品はスパロボ同様にロボットの擬人化がされていない上に、原作ベースの改変世界観を持つ作品であるが、これらもコンパチヒーローシリーズの一部と捉えられている。
1990年代中頃辺りからは、上述した「擬人化」を徹底する版権クロスオーバー作品が激減。バンプレストも「コンパチヒーロー」という言葉自体を使わなくなり、シリーズは事実上の休眠期間に入る。
その後、約10年に渡る沈黙を破り2011年にコンパチヒーローシリーズの「再始動」が公式にアナウンスされ、その第1弾としてグレイトバトルシリーズ20周年記念タイトル『グレイトバトル フルブラスト』が発売、その後2015年までコンパチヒーローシリーズ作品の完全新作が順次展開された。本項目で「新コンパチヒーローシリーズ」と書かれているものは、この2012年以降に発売されたラインナップである。
大々的に復活をアピールし展開された新コンパチシリーズであったが、互いの隔たりが大きくなった現在の特撮とアニメのファンシーンにそぐわない部分もあって再周知には苦戦し[1]、2015年発売の『ロストヒーローズ2』を最後に新作タイトルのリリースが途絶え、2018年3月にポータルサイトも閉鎖。実質的に再休眠状態となる。
その後は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』『宇宙刑事ギャバン』『デビルマン』といった、本来であればコンパチヒーローシリーズに登場していたであろう作品がスパロボシリーズに参戦するようになっており、コンパチヒーローシリーズのコンセプトは事実上スパロボシリーズに統合され、結果的にその役目を終えたと言える。
上述した通り、バンプレストは1990年代後半よりコンパチヒーローシリーズという名前をあまり使わなくなったが、新コンパチヒーローシリーズが展開されるまでの間にも、上述したようなコンパチヒーローシリーズのコンセプトを受け継いだと思しきタイトルは単発的ながらリリースされていた。それらをコンパチヒーローシリーズに加えるべきか否かは意見が分かれるところであったが、新コンパチヒーローシリーズの展開に合わせて公開されたポータルサイトで、コンパチヒーローシリーズに属する作品のリストが掲載されたことからバンプレスト側の見解は明確となった。
スーパーロボット大戦シリーズとコンパチヒーローシリーズ
初代『スーパーロボット大戦』は、発売当時はコンパチヒーローシリーズの一つという位置付けであった。しかしその続編である『第2次スーパーロボット大戦』では広告戦略上コンパチヒーローシリーズとして扱うことは控えられ、続く『第3次スーパーロボット大戦』からは「シミュラマシリーズ」という名称が誕生、コンパチヒーローシリーズとは独立したシリーズとして扱われるようになる。
なお、「スーパーロボット大戦シリーズ」という名称が公式に用いられるようになるのは『第4次スーパーロボット大戦』からとなる。
スーパーロボット大戦シリーズがコンパチヒーローシリーズから分化されたのは、『第2次』にてパイロットの概念が導入され、「ロボットの擬人化」ではなくなったことと、原作設定を基礎とした世界観が採用されていることが大きいとされる。
なお、2011年にバンプレストがコンパチヒーローシリーズポータルサイトで公開した作品リストには、初代『スーパーロボット大戦』は含まれていない。
作品群
コンパチヒーローシリーズは、1990年代中期を中心に展開していた「旧シリーズ」と、2012年の復活宣言からの新展開である「新シリーズ」に大別される。
また、ゲームジャンルとしては、同一の世界を舞台にSDヒーローたちが協力して悪と戦うアクションゲームの連作シリーズ「グレイトバトルシリーズ」と、SDヒーローが様々なスポーツで競演する「コンパチスポーツシリーズ」、他のコンパチよりも高い年齢層を意識した「コンパチRPGシリーズ」の3つに分けることもできるが、そのいずれに当てはまらないものも多数ある。
なお、新コンパチヒーローシリーズ作品は斜字で示している。
グレイトバトルシリーズ
- SDヒーロー総決戦 倒せ! 悪の軍団
- ファミコン用ソフト。横スクロールアクション。エミィとダークブレインの初出作品。
- タイトルに「グレイトバトル」はないが、グレイトバトルシリーズに共通するいくつかの要素(SDネイションという世界観、ダークブレインという巨悪に立ち向かうストーリー、エミィというヒロイン)の初出となった作品であるため、ここではグレイトバトルシリーズのプロトタイプとして扱う。
- グレイトバトルシリーズとして確立していないせいか、唯一メタルヒーローシリーズが参戦している。
- SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦
- スーパーファミコン用ソフト。トップビューアクション。戦士ロア、デブデダビデの初出作品。
- グレイトバトルシリーズ第1作。『SDヒーロー総決戦』の続編でもあり、甦ったダークブレインに捕らえられたヒーローたちを救出しつつダークブレイン打倒を目指すという内容。『SDガンダム外伝』が参戦。
- ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン
- スーパーファミコン用ソフト。サイドクォータービューのベルトスクロールアクション。ザンエルの初出作品。
- ザ・グレイトバトルIII
- スーパーファミコン用ソフト。『II』の直接の続編で、前作のメンバーが中世ファンタジー風の世界に飛ばされるという展開。
- ザ・グレイトバトルIV
- スーパーファミコン用ソフト。サイドビューの横スクロールアクション。コンパチカイザーとキサブロー博士の初出作品。
- バトルフォースとヴァリアント帝国の戦いを描くSFミリタリーアクション風味の作品。
- ザ・グレイトバトルV
- スーパーファミコン用ソフト。『IV』の続編で、西部劇風の惑星ガルシアを舞台にロアとヒーローたちが活躍する。一部のステージでは銃で戦うガンシューティング方式のものがある。
- THE GREAT BATTLE VI(ザ・グレイトバトルVI)
- PS用ソフト。サイドビューの横スクロールアクション。『I』から『V』までの世界観(I~III:SDネイション、IV~V:ニューコンパチネイション)と繋がりのない世界が舞台。
- 邪竜神インフェリオス復活を企む秘密結社サタンダークネスに立ち向かう「閃光特捜オプティカルスリー」の活躍を描く。ロア、エミィ、ダークブレインといったおなじみのキャラは一切登場しない。
- グレイトバトルサイバー
- ファミコン用ソフト。ラスボスはダークブレイン。
- 鉄球ファイト! ~ザ・グレイトバトル外伝~
- ゲームボーイ用ソフト。鉄球神セイントスフィアから与えられた鉄球を武器に敵と戦う横スクロールアクション。
- ザ・グレイトバトル外伝2 祭りだワッショイ
- スーパーファミコン用ソフト。「祭りの嵐」と呼ばれる陽気な侵略者・フェスティバル大帝とヒーローたちが、ネオ・アサクサを舞台に暑苦しいお祭り合戦を繰り広げる。
- ザ・グレイトバトルPOCKET
- ゲームボーイカラー用ソフト。『スーパーロボット大戦リンクバトラー』に近いトレーディングカードゲーム風の育成バトルもので、ランキングに挑戦して頂点を目指す。
- ゲームの性質上、それまでは単なる敵キャラに過ぎなかった怪獣や怪人を自分で操れるのが特徴。ロア、エミィ、ダークブレインといったおなじみのキャラは一切登場しない。
- グレイトバトル フルブラスト
- PSP用ソフト。新生コンパチシリーズ第1弾にして、グレイトバトルシリーズ生誕20周年記念作品。ジャンルは横スクロールアクション。開発担当は『ロックマンゼロ』シリーズなどで知られるインティ・クリエイツ。
- 『Ⅵ』以来のシリーズ作品だが、過去のタイトルのいずれとも異なる世界観を舞台としている。
- 滅亡した惑星アイリスに引き寄せられるかのように現れた三つの惑星「ライダープラネット」「ウルトラプラネット」「ガンダムプラネット」。その混乱に乗じて各世界の敵が侵略を開始、各世界のヒーローも集結してこれに立ち向かう。
- 発表は『ロストヒーローズ』より後だが、公式に新コンパチヒーローシリーズ第1弾とされるのはこちら。
コンパチスポーツシリーズ
- SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所
- ファミコン用ソフト。コンパチヒーローシリーズ第1作。グレート雷門の初出作品。
- ガンダム、仮面ライダー、ウルトラマン、そしてスーパー戦隊ロボといったSDヒーローたちがタイトルごとにチームを組んで、相撲で競い合うというゲーム。
- バトルドッジボール 闘球大激突!
- スーパーファミコン用ソフト。グレート雷門がダークブレインの配下として悪役で出演。
- バトルドッジボール
- ゲームボーイ用ソフト。『闘球大激突!』の直接の続編という扱いではないが、それよりは後に発売されている。
- バトルドッジボールII
- スーパーファミコン用ソフト。『闘球大激突!』の直接の続編。ダークブレイン、ロア、エミィ、ギリアムが同じ思想の下に結託する仲間として、チームを組んでボスとして出てくる異色作。ガンダムキラー、ウルトラキラー、ライダーキラーの初出作品でもある。
- バトルサッカー フィールドの覇者
- スーパーファミコン用ソフト。ゴジラシリーズが参戦。
- バトルサッカー2
- スーパーファミコン用ソフト。ゴジラシリーズはリストラ。
- バトルベースボール
- ファミコン用ソフト。ゴジラシリーズが参戦。
- バーサスヒーロー 格闘王への道
- ゲームボーイ用ソフト。対戦格闘ゲーム。騎士ガンダムが参戦。
- バトルレーサーズ
- スーパーファミコン用ソフト。スケボーやローラースケートによるレースゲーム。
- チャリンコヒーロー
- ゲームキューブ用ソフト。ウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズの擬人化されたSDヒーローたちが三輪車でレースをする。ガンダムシリーズは不参戦。
- 『クウガ』以降の平成ライダーと『ティガ』以降の平成ウルトラマンが共演した初のソフトであり、キャラクターがドットではなく3Dモデル化されているなど、新コンパチヒーローシリーズの雛形となった部分もある。
- バトルドッジボール3
- PSP用ソフト。旧シリーズの『バトルドッジボールII』のナンバリングをそのまま引き継いでいることからも分かるように懐古的な側面が強く、グラフィック・BGM共にSFCを意識したクラシックスタイルとなっている。
- このソフトは一般販売は行われておらず、『グレイトバトル フルブラスト』の限定版「ツインバトルBOX」用の特典として開発され、後に『ヒーローズバーサス』購入者限定でダウンロード販売も行われた。
コンパチRPGシリーズ
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- スーパーファミコン用ソフト。「ガンダムのパイロット」「仮面ライダーやウルトラマンの変身前」を原作に照らし合わせた形でキャラクターとして扱うRPG。その点でグレイトバトルシリーズとは系統が異なる。ギリアム・イェーガーとゲシュペンストの初出作品。
- ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
- スーパーファミコン用ソフト。マークハンターの初出作品。
- スーパーヒーロー作戦
- PS用ソフト。『ヒーロー戦記』や『ガイアセイバー』を意識したRPGであるが、仮面ライダーシリーズは登場せず、ウルトラシリーズとガンダムシリーズ、宇宙刑事シリーズを主軸に物語が進む。
- イングラム・プリスケンおよびヴィレッタ・バディムとその愛機R-GUN、そしてユーゼス・ゴッツォの初出作品でもある。
- スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望
- PS用ソフト。ガンダムシリーズが外れ、仮面ライダーシリーズが参戦。
- ロストヒーローズ
- 新生コンパチシリーズ第2弾。ニンテンドー3DS / PSP用のダンジョンRPG。開発は『世界樹の迷宮』などで知られるランカース。
- ロストヒーローズ2
- 『ロストヒーローズ』の続編。今回はニンテンドー3DSのみでの発売。
- 前作に一部ボイスの追加・難易度調整を施したマイナーチェンジ版『ロストヒーローズ ボーナスエディション』のダウンロードコードが無料で付属するほか、初回限定版には『ヒーロー戦記』がバーチャルコンソール化して同梱された。
- 両者とも担当声優が宮野真守氏であることから前作でも期待されたものの見送られた、ウルトラマンゼロとダブルオーガンダムの合体攻撃がついに実現。
その他のコンパチヒーローシリーズ
- バトルクラッシャー
- ゲームボーイ用ソフト。対戦アクション。
- バトルフォーメーション
- PS用ソフト。シミュレーションRPG。怪人などの悪役をプレイヤー側で操作できる珍しい作品。
- バトルピンボール
- スーパー鉄球ファイト!
- スーパーファミコン用ソフト。ハドソンの『ボンバーマン』に近いパズルアクション。
- スーパーパチンコ大戦
- 特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝
- ドリームキャスト用ソフト。石ノ森章太郎氏が原作を担当した作品のみのクロスオーバー作品。
- HEROES' VS(ヒーローズ バーサス)
- PSP用ソフト。新生コンパチシリーズ第3弾となる3D対戦格闘アクション。ヒーローだけでなく悪側のキャラクターもプレイアブル化しているのが特徴で、ストーリーモードの内容も正義側と悪側で異なる。開発は『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズなどを手がけるスパイク・チュンソフト。
- スーパーヒーロージェネレーション
- PS3 / PS Vita用ソフト。新生コンパチシリーズ第4弾。
- 『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズを手がけるトムクリエイトが開発を担当しており、ゲームシステムも『SDガンダム GジェネレーションWORLD』をベースにしている。
- 『機動戦士ガンダムAGE』がOVA『MEMORY OF EDEN』の設定で、ガンダムゲーム以外のクロスオーバー作品に初参戦。
関連作品
コンパチヒーローシリーズポータルサイトには掲載されていないが、クロスオーバーやバンプレストオリジナルキャラクターの出演など、コンパチヒーローシリーズと共通性が見出せる作品を参考情報として以下に載せる。
- スーパーロボット大戦
- ゲームボーイ用ソフト。スパロボシリーズの第1作。上述した通り、発売当時にはコンパチヒーローシリーズとして扱われていた。そのため、コンパチ初のシミュレーションRPGとも呼べる。
- バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法
- スーパーファミコン用ソフト。ガンダムシリーズからなる「機動族」、サンライズリアルロボアニメからなる「日出族」、マジンガー&ゲッターシリーズからなる「魔神族」を選んで操るシミュレーションRPG。ロアやエミィが出演するほか、ダークブレインをオマージュしたと思われる敵キャラ「ダグブール」が登場する。
- シャッフルファイト
- ファミコン用ソフト。サイバスターが登場する。
- バトルロボット烈伝
- PS用ソフト。システムは『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』に近い。
- スーパーロボットシューティング
- PS用ソフト。
- グランドレッド
- セガサターン用ソフト。バンプレストによるオリジナルのSFシミュレーションゲームで、版権作品は出てこないが、ロアとエミィが出演している。
- クイズ キャラおけドン! 東映特撮ヒーローPART1・PART2
- PS用ソフト。東映制作による特撮テレビドラマ作品を題材にしたクイズ+リズムゲーム。
- PART1は仮面ライダーシリーズとそれ以外の石ノ森章太郎原作作品、PART2はメタルヒーローシリーズと不思議コメディシリーズを中心に構成。
- スーパーロボットバトルメーラー
- PC用ソフト。キャラクター情報データが貼付された「バトルメール」をソフトの持ち主同士で送受信することでロボットを戦わせる対戦ゲーム。
- スーパー特撮大戦2001
- PS用ソフト。ウルトラシリーズや仮面ライダーシリーズ、宇宙刑事シリーズなど、特撮作品のみが登場するシミュレーションRPG。システムはスパロボとほぼ同様のものを採用している。
- クイーンズブレイド スパイラルカオス / クイーンズゲイト スパイラルカオス
- 共にPSP用ソフト。同名ゲームブックを題材にしたシミュレーションRPG。制作には携帯機スパロボシリーズを手がけたスタッフが参加しており、ゲームシステムや戦闘アニメ演出などがスパロボシリーズと酷似している。
- ヒーローズファンタジア
- PSP用ソフト。SDではなくリアルサイズだが、様々なアニメ作品のキャラクターが共演するRPG。登場作品のうち、『スクライド』『ケロロ軍曹』『舞-HiME』は後にスパロボに参戦している。
- ねんどろいど じぇねれ~しょん
- PSP用ソフト。前述の『ヒーローズファンタジア』と同じく、バンプレストレーベルのクロスオーバー作品。
- フィギュアメーカー・グッドスマイルカンパニーとのコラボレーション作品で、同社のデフォルメフィギュア「ねんどろいど」が架空の世界・ねんどろわーるどを舞台に活躍するRPG。
- バトルロボット魂
- PSP用ソフト。バンダイのブランド「ROBOT魂」のフィギュアが戦う作品であり、『HEROMAN』『ゼーガペイン』『STAR DRIVER 輝きのタクト』がスパロボに先駆けて参戦、さらに「超合金魂」ブランドからイデオンが参戦している。
- 超ヒロイン戦記(スーパーヒロインクロニクル)
- PS3 / PS Vita用ソフト。アニメ・ゲーム作品のヒロイン達が共演するシミュレーションRPG。
- 先述の『スパイラルカオス』のスタッフが手がけ、システムもその多くが同シリーズより継承されている。
- ロボットアニメ作品は登場しないが、ロボットアニメのような要素が見られる『I.S-インフィニット・ストラトス-』『戦姫絶唱シンフォギア』が参戦している。
バンプレストオリジナルキャラクター
ヒーロー
- 戦士ロア
- コンパチヒーローシリーズの多くに登場する看板役者。青い髪のサイボーグ戦士。
- エミィ
- コンパチヒーローシリーズのヒロイン役。シリアス系の作品では敵にさらわれることも多い。スポーツ系の作品では選手になることもあれば、レースクィーンのような看板娘の役割で登場することも。
- グレート雷門
- コンパチヒーローシリーズ第1作『SDバトル大相撲』で登場した最古参のオリジナルキャラ。サングラスをかけたマッチョな筋肉ダルマ。それ以後もいくつかの作品で隠しキャラ的に登場。
- バンプレキッド
- 同じく『SDバトル大相撲』で登場。キッドとは言っているが、中年太りしたスーパーマン姿のオッサン。それ以後もいくつかの作品で隠しキャラ的に登場。
- キサブロー博士
- コンパチワールドのヒーローたちに役立つ様々な発明品を作ってくれる天才科学者。
- コンパチカイザー
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場する、キサブロー博士が作り出した究極のヒーローロボ。4体合体するメカだが、OGシリーズでは合体機構はオミットされている。
- 光の妖精シーラン
- 『THE GREAT BATTLE VI』に登場するお助けキャラ。『VI』における地球(SDネイションではない)を守護する妖精であり、ウイングガンダムゼロ、仮面ライダーBLACK RX、ウルトラマンパワードにフラッシュクリスタルを与え、彼らをヒーローチーム「閃光特捜オプティカルスリー」に任命した。
- ゴッドフラッシュ
- 『THE GREAT BATTLE VI』に登場。フラッシュクリスタルから出現する3機のフラッシャージェットが合体して完成する巨大ロボ。
- 鉄球神セイントスフィア
- 『鉄球ファイト!』に登場。ヒーローたちに自らの力を託した鉄球を与えた。
- ギリアム・イェーガー&ゲシュペンスト
- 『ヒーロー戦記』の主役キャラの一人。コンパチ世界のあり方を根底から揺るがす「実験室のフラスコ」の概念を提唱した平行世界の旅人。コンパチヒーローシリーズでは『バトルドッジボールII』にも出演。
- マークハンター
- 『ガイアセイバー』の主役キャラの一人。報酬次第で敵にも味方にもなる賞金稼ぎの男。
悪役
- ダークブレイン
- コンパチヒーローシリーズの名悪役。登場する時は基本的にラスボスかそれに匹敵する位置にいるため、かなり大物っぽい扱いである。
- ボーンファイター
- ダークブレインの手下の一人。骸骨の形をした鎧を身に着けた戦士。後期作では彼の代わりにスカルナイトが登場する。
- クリスタルドラゴン
- ダークブレインの手下の一人。その名の通り、全身がクリスタルでできたドラゴン。後期作では彼の代わりにクリスタルドラグーンが登場する。
- デブデダビデ
- ダークブレインの手下の一人。巨漢。
- ダグブール
- 『バトルコマンダー』のラスボス。ダークブレインと設定も姿も名前も似ているが、同一存在なのかは不明。
- スカルナイト
- ダグブール配下の四天王の一人。ボーンファイターと設定も姿も名前も似ており、後の作品ではボーンファイターに代わりダークブレインの手下になる。
- クリスタルドラグーン
- ダグブール配下の四天王の一人。クリスタルドラゴンと設定も姿も名前も似ており、後の作品ではクリスタルドラゴンに代わりダークブレインの手下になる。
- ザンエル
- ダークブレインをも利用しようとする野望の策士。作品によって大物にも小物にもなる。
- 皇帝オーバーロード
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場するヴァリアント帝国の首領。
- 陸軍将軍ドンメル
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場するヴァリアント帝国三将軍の一人。
- 空軍将軍オーロラ
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場するヴァリアント帝国三将軍の一人。
- 海軍将軍デスマルク
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場するヴァリアント帝国三将軍の一人。
- デバイス
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場。
- ティーゲル
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場。
- ガルアーマー
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場するティーゲルのペット。
- 将軍ブラックエックス
- 『ザ・グレイトバトルIV』に登場。巨大ロボット戦でのパイロットとして立ち塞がる。その正体は、皇帝オーバーロードによって洗脳されたロアの親友である「クロス」。
- ガルドラス
- 『ザ・グレイトバトルV』のラスボス。
- 邪竜神インフェリオス
- 『THE GREAT BATTLE VI』のラスボス。暗黒の化身。
- 鋼鉄魔王ダークアイアン
- 『鉄球ファイト!』に登場。数百万年の戦闘の末、鉄球神に封印されていたがダークブレインによって復活、彼と合体してヒーローたちの前に立ちはだかった。『OGMD』では彼の名を冠したと思わしき居城「ダークアイアン・キャッスル」が登場している。
- ガンダムキラー
- コンパチ御三家の一つであるガンダム系ヒーローのライバルとして作られたオリジナルキャラ。
- ライダーキラー
- コンパチ御三家の一つである仮面ライダー系ヒーローのライバルとして作られたオリジナルキャラ。
- ウルトラキラー
- コンパチ御三家の一つであるウルトラマン系ヒーローのライバルとして作られたオリジナルキャラ。
- フェスティバル大帝
- 『ザ・グレイトバトル外伝2 祭りだワッショイ』のラスボス。
- ストラガイア
- 『HEROES' VS』のラスボス。善と悪、両方のイメージを併せ持ち、他のヒーローたちの技を使いこなす。
- リジェス
- 『ロストヒーローズ』シリーズのラスボス。絶望の化身。
- 『ロストヒーローズ』では決まった姿を持たず、ガンダム・ライダー・ウルトラシリーズそれぞれの絶望の象徴(デビルガンダム、仮面ライダーコア、百体怪獣ベリュドラ)としてヒーローたちと対決。
- 一度は倒されるものの、続編『ロストヒーローズ2』において、袖付き、クライシス帝国、ベリアル軍団の暗躍によって復活。今度はなんと、戦士ロアに酷似した姿となった(意図的なものか単なるファンサービスかは不明)。
脚注
- ↑ アニメ側はすでにスパロボシリーズが存在し、特撮側もクロスオーバー系作品が充実していたため、コンパチヒーローシリーズ復活の意義についても当初より疑問視する声が少なくなかった。
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