地球連合
地球連合とは、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおける国際組織。正式名称は「Oppose Militancy & Neutralize Invasion」で略称は「O.M.N.I」、「全…」や「総…」の意味をもつ接頭語「Omni」とかけている。英語版では正式名称は日本語版と同じだが、「Earth Alliance」を通称として用いている。
概要
『SEED』のストーリーが始まる約11か月前のC.E.70年2月5日に起きた「コペルニクスの悲劇」[1]をきっかけにとして、事件の2日後にこのテロをコーディネイターの仕業と大西洋連邦は断言し、地球とナチュラル全体への宣戦布告と断言した「アラスカ宣言」が行われ、国際連合が発展的に解消する形で成立した。ちなみに、この時に人類初の全地球規模の常備軍として地球連合軍が結成されている。
こういった経緯から、地球連合は事実上プラントと戦争をするために作られた組織である。正式名称を直訳すると「過激派への対抗と侵攻の無力化」となり、テロを行ったコーディネイターへ対抗し、コーディネイターの地球侵攻を無力化することを目的とし、隠していないことが分かる。
元々プラント理事国だった大西洋連邦・ユーラシア連邦・東アジア共和国の三大国を中心に、南アフリカ統一機構を始め多くの国家が地球連合に加盟した。また、親プラントの姿勢を取った南アメリカ合衆国が、大西洋連邦のパナマ侵攻で武力併合される形で所属する。親プラントを宣言した「大洋州連合」と「アフリカ共同体」は国連を離脱する形となり、未加盟となる。
大西洋連邦・ユーラシア連邦・東アジア共和国の三勢力の力が強く、特に最もブルーコスモスの影響が強い大西洋連邦が、地球連合の実権を握っている。しかも、大西洋連邦はある人物を通してニュートロンジャマーキャンセラーを入手した事で核エネルギーと核兵器を寡占し、事実上の地球連合の独裁化を推し進めた(『機動戦士ガンダムSEED』)。
ところが、第1次連合・プラント大戦後は、大西洋連邦主導の無理矢理な開戦等によって地球連合加盟国間での対立が広がっていく。そして、プラントの指導者ギルバート・デュランダルによる反ロゴス声明を合図に、地球連合軍の一部が離反。ロゴス・ブルーコスモス派は孤軍の立場にさらされ窮地に追いやられる。レクイエム攻防戦後はデュランダルの煽動により、地球連合加盟・非加盟問わずに各国政府はリコール・暗殺・暴動等で政権が安定しない情勢に追い込まれ、統率力を失ってしまう。[2]
最終的には地球連合加盟国となっていたオーブ連合首長国[3]がプラントとの停戦に持ち込んだ事から、オーブ[4]が地球連合の主導国として君臨する形となった(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)。
他作品では『ラーゼフォン』(TERRAの上部組織)や『機動戦艦ナデシコ』、『アルドノア・ゼロ』等にも、同名の組織・軍が登場する。
関連用語
- 地球連合軍
- 『機動戦士ガンダムSEED』において地球連合加盟国で構成された軍隊。略して「地球軍」とも言う。なお、他作品にもこれと同名の組織が存在する。
- ブルーコスモス
- 地球連合内部に大きな影響を及ぼしている反コーディネイター団体。
- ロゴス
- ブルーコスモスの支持母体である軍産複合体。ブルーコスモスと同じく、地球連合内部に大きな影響を及ぼしている。
脚注
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