「セルゲイ・スミルノフ」の版間の差分
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2020年9月27日 (日) 09:09時点における版
セルゲイ・スミルノフ | |
---|---|
外国語表記 | Sergei Smirnov |
登場作品 | |
声優 | 石塚運昇 |
デザイン | 高河ゆん(原案) |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | ロシアの荒熊 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
誕生日 | 1月28日 |
年齢 |
43歳(1st) 48歳(2nd) |
出身 | ロシア |
身長 | 189cm |
体重 | 72kg |
血液型 | A型 |
所属 | 人類革新連盟→地球連邦軍 |
役職 | 人革連特務部隊「頂武」隊長(1st) |
軍階級 | 中佐(1st)→大佐(2nd) |
セルゲイ・スミルノフは『機動戦士ガンダム00』の登場人物。
概要
1stシーズン
人類革新連盟に所属する指揮官兼MSパイロット。過去の戦乱で左目付近に大きな傷痕が残っている。
「ロシアの荒熊」の異名を持つ、現実主義で冷静な判断力と優れた戦術眼を持つ歴戦の兵士。セルゲイ本人曰く「自分の目で見たものしか信じない」主義で自らMSで出撃する事もあり、指揮官としてだけでなくパイロットとしても部下から厚い信頼を得ている。その実力を買われ、人革連の対ガンダム特殊部隊「頂武」の隊長に就任。超兵ソーマ・ピーリスを含むエリート部隊を率い、巧妙な作戦でガンダムを一時的に鹵獲するなど、強敵としてソレスタルビーイングを何度も苦しめた。
ソレスタルビーイングとの最終決戦では、指揮官兼MSパイロットとして作戦に参加。GN-Xに搭乗し、ピーリスとともにアレルヤ・ハプティズムのガンダムキュリオスを追い詰めるが、最終的に相打ちとなり、ピーリスとともに辛くも生還した。
2ndシーズン
数少ない非アロウズの連邦軍人として登場。本編開始時点でピーリスを養子に迎え入れようとしていたが、彼女のアロウズ転属に伴い保留になってしまう。この際疎遠となっていた息子のアンドレイ・スミルノフと再会した。
カタロンの基地から逃げ出した沙慈・クロスロードを事実上アロウズから庇ったり、本来の人格を取り戻したピーリスことマリーを見逃すなど人格者ぶりを見せる一方で、かつて妻ホリーを見殺しにしてしまったことで亀裂の入った親子関係に向き合えておらず、ピーリスを養子にすることを息子に知らせないなど父親としては少なからず難がある[1]。
政治的には中立を貫きながらもアロウズを疑問視するセルゲイの考えは軍内部で少なからず影響を与えており、さらにカタロンメンバーの容疑があった沙慈を勝手に逃がすといった軍法会議ものの行動等からアロウズから当然の事ながら危険視されていた。そのため「旧友パング・ハーキュリーのクーデターの際、交渉役に任命される」という形で謀殺されてしまう。
結果的にその実行犯となったのは他ならぬアンドレイであり、激昂した彼への言葉が届かないまま無抵抗で撃墜される。死の間際、自機の爆発にアンドレイを巻き込まないように離れることが、唯一の直接果たせた思いやりだった。ただし、後にセルゲイの想いは、ピーリス(とトランザムバースト)を介して息子・アンドレイへと伝わる事となる。
劇場版
既に物故者であるため、劇場版には登場しないが、セルゲイのかつての上司であるキム中将が、生前の彼について言及する場面がある。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。ティエレン高機動B指揮官型(ただし、グラフィックは一般兵用)とGN-Xに乗る。指揮官技能を持つので、早めに倒したい。
- なお、宇宙ルート・CBルートではスポット参戦する。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 2ndシーズン仕様で登場。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 死亡イベントがないため、生存。イベント「宇宙を守っていく者達」では息子アンドレイと共闘を果たす。
- スーパーロボット大戦DD
- ワールド3より登場。石塚氏死去後の作品のため、声はライブラリ出演。
パイロットステータス
能力値
全体的に高いが、MSパイロットとしては特に防御が高い。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
- 自軍フェイス開始時、自分を除く味方ユニットの気力+2
- 『第2次Z』。敵パイロット時に取得することは『第2次Z破界篇』においては一度も無く、スポット参戦時において、周回プレイによる撃墜数引継ぎでお目にかかることが出来るボーナス。
- 撃墜数をあまり稼げないユニットも、これで一応必要気力に届きやすくなるといえるが、そこまでしてAB習得させる意味があるのかと言うと……。
人間関係
- ホリー・スミルノフ
- 妻。劇中では既に故人。止むを得ない事情があったとはいえ、彼女の戦死がスミルノフ父子の間に暗い影を落とすことになってしまう。
- アンドレイ・スミルノフ
- 息子だが、ホリーの戦死の件の際に積極的な会話を行わなかった事が原因で疎遠になり、次第に母を見殺しにしたと思われてしまい仲が険悪化していた。ブレイク・ピラー事件の際に彼に討たれる。しかし、後にセルゲイの想いを知り、父と母の目指した「市民を守る軍人」としての道を歩む。
- ソーマ・ピーリス
- 部下。若い女性である彼女を戦場に駆り出すことを快く思っていない。実の娘同様に接しており、1stシーズンでのソレスタルビーイング掃討作戦後は、彼女を引き取っている。
- 2ndシーズンでは養子に迎え入れようとした。
- キム(SRW未登場)
- 人連革の司令官でセルゲイの上官。セルゲイの実力を高く評価している。
- ミン(SRW未登場)
- 人連革の中尉で、セルゲイの副官。
- カティ・マネキン
- 国連軍で共闘して以来の戦友。後に、個人でも親しくなる。互いに連邦政府を警戒するが…。
- スメラギ・李・ノリエガ
- ガンダム鹵獲作戦ではお互いの戦術を読み合い、セルゲイが僅かに競り勝った。
- パング・ハーキュリー
- 士官学校時代からの友人。
- アレルヤ・ハプティズム
- 1st第5話にて、低軌道ステーションの落下事故を協力して阻止した事がある。2ndシーズンでは直接対面を果たす。
- 互いに敵対する陣営に所属し交戦しながらも、アレルヤの事を信頼しており、2nd第7話にて彼にピーリス(マリー)を託した。
他作品との人間関係
名台詞
1st
- 「ヘリオンだと? AEUめ、無作為に第3国に売りまくるからこう言うことになる」
- 第1話より、初台詞。人革連所有軌道エレベーター「天柱」の防空圏内にミサイルランチャーを装備したテロリスト仕様のAEUヘリオンが接近している事を知って。
- 自国兵器を節操なく売り払っているAEUを毒ついているが、人革連も旧型モビルスーツのアンフを売りまくった結果、同様の事態を招いている為、どっちもどっちなのだが……。
- 「肉ならくれてやる!」
「その首、もらったあ!」 - 第3話より。ガンダムエクシアとの対戦時。捨て身の戦法で一時刹那を圧倒する活躍を見せた。
- 「これが超兵の力…。しかし、彼女はまだ乙女だ…」
- 第5話より。ピーリスの模擬戦にて、彼女の力を見ての一言。『第2次Z破界篇』ではDVEで再現。
- ちなみに息子もまた、2nd第6話にて父親と同じ様な発言をしている。
- 「何という性能だ。やはり、この機体…凄い!」
「もはやガンダムなど、恐るに足らず!」 - 第20話より。GN-Xに乗って思わずもらした一言。普段落ち着いた大人であるセルゲイが言ったため、かなりネタにされた。
- …とはいえ、この時点での「ガンダム」がいかに高性能だったかを強調しているとも言える。
- 「これが勝利の美酒というものだ」
- 同じく第20話より。GN-Xでチームトリニティを撃退した際に、ピーリスに向けて放った台詞。
2nd
- 「私は軍人であっても、人の親ではなかったということだ」
- 第5話でのピーリスとの通信会話より。アンドレイにとって「良き父親」になれなかったことを自嘲気味に語る。
- ただし、ピーリスに息子の息災を尋ねる等、セルゲイなりに父親としての気遣いも見せていた。
- 「誰がアロウズに報告しろと言った!?」
- 兵士「ですが……!それが我々の任務です!」
- セルゲイ「判断するのは私だッ!」
- 同話より。沙慈がカタロン構成員として拘束され、兵士からの乱暴の取り調べを止め、誠実な対応で彼の信頼を勝ち得て、ソレスタルビーイングとカタロンの情報を得る事に成功したのだが、部下が勝手にアロウズへ報告し、殴り飛ばしながら問い詰めた際に。
- セルゲイ自身は沙慈の様子からテロリズムに関わるタイプの人間ではないと見做して、彼の嫌疑を解くように尽力するつもりだったが、部下の勝手な行動で全てご破算となってしまった。特に小説版では沙慈の情報を基に作戦行動を実行させ、真偽が正しければ「司法取引」という形で彼の嫌疑を晴らすつもりだったとされているため、激怒するのも無理はない。
- アロウズは超法規的な存在であるため、このままでは沙慈の命が危ないと判断し、すぐにこの場から逃走させる。
- 「たった今、ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた」
- 第7話より。自らの記憶を思い出したマリーを守るべく、銃を天に撃った際の台詞。彼は軍人としての責務を果たすよりも、「娘」である彼女の幸せを願った。
- 「そういえば、礼を言ってなかったな。5年前、軌道エレベーターの一件…感謝する」
- 1st第5話での軌道エレベーターでの事故に巻き込まれた市民の命を救うために協力したアレルヤへの礼。
- 「そうか…その言葉だけで十分だ。生きてくれ、生き続けてくれ。彼と一緒にな…」
- マリーをアレルヤへ引き渡し、「あなたの娘になりたかった」とピーリスの真意を伝えられた際の台詞。娘を嫁に出す父親の心境だったのかもしれない。そして、離別することになった二人は人革連時代の敬礼(掌を相手に見せる敬礼)を行い彼女は想い人と共に生きていくことになった。
- 「最終防衛ラインを死守しなければ、軌道エレベーターを造る多くの技術者と、その家族に危険が及ぶ。彼らを守るのが、軍人である我々の務めだ」
ハーキュリー「だが、第4小隊にはホリーが…!」
「あれも軍人だ。覚悟は出来ている…!」 - 第17話冒頭における過去の回想場面より。ホリーがいる部隊の救助に向かわせようとしたハーキュリーに対して。固く結ばれたセルゲイの口元には、苦しみがあった。
- そして、この決断がアンドレイとの確執およびこのエピソードで起きる悲劇へと繋がってしまう…。
- ハーキュリー「私は本作戦の指揮官だ。最後まで見届けさせて貰う。これから起こる事…その事実を、後の世に伝えてくれ」
「そんな事で罪を償う事は出来ん!貴様は軍人だ!軍人なら市民を守れ! 一人でも多くの市民を救い、その上で死ね!」 - 第17話より。絶体絶命の窮地を前に死ぬ覚悟を決めたハーキュリーを叱咤するセルゲイ。彼の誠実さ、そして芯の強さが伺える。
- 「アンドレイ、すまなかった…。心を閉ざしたお前に、どう接すればいいか、努力を怠っていた…」
- 不器用な父親・セルゲイの息子への詫びの言葉。もっと早く、お互いが歩み寄れていたならば…。
- 「は…離れるんだ…」
「ホリー、すまない…」 - セルゲイの最期。息子・アンドレイをMSの爆発に巻き込ませないよう、命のある限り父親として息子の事を思いやる。
- そして、亡き妻・ホリーに対し、息子・アンドレイの良き父親になれなかったことを詫びながら、生涯を終えるのであった。
スパロボシリーズの名台詞
- 「筋は良いようだが、動きに若さがあるな」(中略)
「ああ、久しぶりに共に戦わせてもらう。行くぞ、アンドレイ!」 - 『CC』イベント「宇宙を守っていく者達」より。アンチスパイラルとヒトマキナとの戦いの中でピンチに陥っていたダリーを救ったのは、歴戦のエースであるセルゲイであった。そして、彼は息子アンドレイと共に戦場を駆ける。
- 原作において息子との和解ができずに悲しい結末を迎えただけに、スミルノフ父子が共闘する展開は実に感動ものである。
搭乗機体
- ティエレン高機動型(SRW未登場)
- ガンダムエクシアとの対決で搭乗。性能を見極めるため、接近戦を挑む。
- ティエレン宇宙指揮官型
- 鹵獲作戦時など、宇宙戦にて搭乗。
- ティエレン高機動B指揮官型
- タクラマカン砂漠の作戦時にて搭乗。
- GN-X
- 1stシーズン終盤に搭乗。
- GN-X III
- 2ndシーズンにて連邦軍カラーに搭乗。
- ティエレン全領域対応型
- 2ndシーズン後半にて搭乗。最後の乗機。
- ギアナ級地上戦艦
- 艦長を務めたこともある。
SRWでの搭乗機体
余談
- 『機動戦士ガンダム00』のキャラクターデザインを担当した高河ゆん氏によるラフ稿におけるセルゲイ・スミルノフの外見は、「坊主頭で、口髭と顎髭を蓄えた強面」である。
- その後、水島精二監督のオーダーによって「七三分けの髪型と口髭」という、現行のデザインのものに決定された。
- 水島精二監督の発言によると、『00』1stシーズンの時点では「セルゲイ・スミルノフとアリー・アル・サーシェスが作中最強のパイロット」であるらしい。
- 視聴者だけではなく出演声優陣からも「セルゲイは『機動戦士ガンダム00』で一番の人格者」と評されている。しかし、息子・アンドレイ役の白鳥哲氏には異を唱えられている。
- なお、これに関して水島精二監督は、「人間誰でも欠点が存在しています。故に、『00』の登場キャラクター達は、何らかの欠点を抱えているという設定にしました。(アンドレイの父親として少々難が有る)セルゲイもまた、例外ではありません」という趣旨のコメントを残している。
- セルゲイ・スミルノフ役の石塚運昇氏はOVA版『機動戦士ガンダムUC』第4巻でヨンム・カークス役で出演した際、現場では「自分のガンダムシリーズ初出演はセルゲイ・スミルノフ」だと思い込んでいたらしい(実際には『逆襲のシャア』のメラン副艦長が初出演だが、指摘されても否定したとか。更には機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾートの艦長役や機動新世紀ガンダムXのアイムザット・カートラル諜報統括官といった役にも出演していた)。
脚注
- ↑ 事実、セルゲイを演じた石塚運昇氏およびアンドレイを演じた白鳥哲氏もまた、セルゲイの事を「ダメ親父」と評している。
資料リンク
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