「マーサ・ビスト・カーバイン」の版間の差分
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== 名台詞 == | == 名台詞 == |
2017年10月3日 (火) 17:43時点における版
マーサ・ビスト・カーバイン | |
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外国語表記 | Martha Vist Carbine |
登場作品 | |
声優 | 塩田朋子 |
デザイン | 安彦良和、高橋久美子 |
種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
年齢 | 55歳 |
役職 | ビスト財団当主代行 |
概要
サイアム・ビストの孫の一人で、カーディアス・ビストの妹。アルベルト・ビストとバナージ・リンクスの叔母にあたる。
アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁いだ。
妖艶な美貌と政治的な才覚を持ち、利用できるものはなんでも利用する。特に政治的手腕においてはカーディアスをも凌ぐ。
サイアムに父を謀殺されたことにショックを受け、「男社会」に対して激しい憎悪を持っている。オードリー・バーンに対し「自分達『女』が主導する世界に社会を変革しよう」と語るも、オードリーからは「あなたの気質は男そのもの」と拒絶された。なお、ドイツの哲学者ニーチェの格言に「怪物と闘う者は自らも怪物にならないように気を付けなければならない」というものが有るが、「男社会」を憎むあまりに気質までもが(憎むべき)男そのものになってしまったマーサに対しても充分当てはまるものだと言えよう。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。クロノ保守派の一員として「箱」の開放阻止に動いている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 引き続き登場。『時獄篇』と同様にクロノ保守派として暗躍しているが、原作の様な政治手腕の発揮されるシーンがほぼ無く、ほとんど「新地球皇国およびサイデリアルに対して真っ先に地球を売った裏切り者」と言うべき小物臭い部分が目立つ。
- その末路もクロノの教義が明らかになったことの重要さを理解できずに己の保身に執着したことでアルベルトに見捨てられ、クロノのキングことアクシオンに「クロノがもう長くない。その先の時代を作るのは老人ではない」と言うことを聞かされて崩れ落ちるという無様なものであった。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 今作では「箱」の開示を阻止すべく、連邦軍はおろかGAILなどにも干渉しており、原作よりも暗躍の度合いが増加している。オウストラル島への核攻撃を指示し、更にアローン・シモンズの様な裏切り者と結託する等、クロスオーバーにより他作品で発生した事件の犯人の協力者或いは黒幕の立場を担う事も多く、『第3次Z』よりも存在感が大きくなっている上、政治的取引や自らが干渉しておいて結局は対岸の火事として処理する様はOVA版よりも原作小説版に近い悪どさをみせる。
- その暗躍ぶりは『UX』のハザード・パシャ率いる人類軍を想起させるが、彼らと違いマーサは政治的手腕も巧みなためなかなか尻尾を掴ませず、連邦軍の改革派にとっては「獅子身中の虫」であり、敵対するフリット・アスノを始め様々な他作品のキャラ達から「女狐」と呼ばれて嫌悪されており、敵対怪物・異星人以上に憎い地球人である。
- 最後はアルベルトがこれまでの悪行をビシディアンにリークし、その情報を手にしたアルグレアスに追い落とされるが、OVA版の様に不遜な態度を取ることも、『第3次Z天獄篇』の様に惨めに崩れ落ちることもなく、潔くブライトに連行されていった。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 本作では元はアマルガムの幹部の一人でもあったという設定になっており、レナードによって組織が掌握されたことを機に組織を離脱し、ネオ・ジオン、およびアマルガムと完全に敵対する路線をとっている。アマルガムをもいずれは手に入れてみせるとも豪語し、原作通り連邦側の黒幕の一人として立ち回るが、最終的にはロンド・ベルにコロニーレーザーを破壊され潔く敗北を認める態度を見せるなど、第3次ZやBXと比べると悪辣な印象はだいぶ薄まっている。なお、選んだルートによっては殆ど姿を見せない。
人間関係
- カーディアス・ビスト
- 兄。OVA版第1巻において「箱」を解放すべく袖付きに箱を渡そうとしていた彼を謀殺。カーディアスの死後、マーサは当主代行としてビスト財団を指揮する。
- サイアム・ビスト
- 祖父でビスト財団創設者。マーサの男社会嫌いの性格を形成した原因でもある。OVA版第7巻終盤では、彼をコロニーレーザー「グリプス2」によって抹殺しようと企むが、結局失敗に終わった。
- アルベルト・ビスト
- 甥。マーサの命を受け行動しており、彼女からは表裏両方の仕事を任されている事からそれなりに信頼されている(原作小説ではマーサとアルベルトは肉体関係がある設定で、それが両者の繋がりの根本となっていた)。
- 『第3次Z天獄篇』では自己保身のためにしか動かないマーサに見切りをつけてZ-BLUEの支援に回り、『BX』ではマーサの悪事を告発した。一方、『V』ではマーサの方から彼の(彼曰く「ビスト家の呪縛から解放された」)変化を認めていた。
- バナージ・リンクス
- もう一人の甥。「箱」解放を防ぐため、バナージと彼の乗るユニコーンガンダムを確保しようと暗躍する。
- オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)
- 彼女に共闘を持ちかけるも拒絶された。
- ローナン・マーセナス
- ダカールの惨劇の黒幕に仕立てるというマーサの恫喝に屈し、オードリーの引き渡しに応じてしまう。
- ブライト・ノア
- OVA版第7巻にて、彼に数々の不正の証拠を掴まれ逮捕された。
他作品との人間関係
- カガリ・ユラ・アスハ
- 『第3次Z天獄篇』にて、オーブに潜伏していたミネバを引き渡すように要求する。また、自分と同じ「男達の論理の支配する世界の犠牲者」とみなしている。
- フリット・アスノ
- 『BX』では政敵。己の私利私欲の為に連邦軍を私物化し利用するマーサを「女狐」と呼んで忌み嫌っている。さらにマーサは戦力増強の為、AGEシステムとガンダムAGE-3の奪取も企てていた。
- フレデリック・アルグレアス
- 『BX』ではフリットと立場を同じくする彼とも政治的に対立。彼女が裏で手を回していた事もあって一時は連邦軍総司令の座を奪うが、終盤でアルベルトの告発もあって逆に追い落とされる。
- アローン・シモンズ
- 『BX』では彼と結託する。
- ジラード・スプリガン
- 『BX』ではマーサの乗るガルダの救援に向かうが、他者の命を私利私欲の為に利用するマーサに対し内心、生理的嫌悪にも似た感情を抱いており、逆にマーサの救援要請を逆手にとってブライティクスに加勢しマリーダの救出に協力する。
- ミスマル・コウイチロウ、カティ・マネキン
- 『BX』ではフリットと同じ改革派であるため対立。
- 船長
- 『BX』では彼をスパイとして送り込む。
- レナード・テスタロッサ
- 『V』ではアマルガムにおいては同格の幹部であり、彼が組織を掌握したことを機に組織を離脱。彼を「若造」と吐き捨てるなど、強い敵愾心を向けている。また、「ここではないどこかを見ている」という、彼の深層を少なからず見抜いていた。
- カルロス・アクシオン
- 『第3次Z天獄篇』にてクロノの教義が明らかになった際に、「クロノはもう長くない。その先の時代を作るのは老人ではない」ということを聞かされる。
名台詞
- 「あなたの再調整は難しいということがわかったわ。あまりにも完成されすぎている。でも、それでいい。簡単に記憶を入れ替えられる人間に興味は無いから。私が欲しいのは…」
マリーダ「ああ!」
「量産型キュベレイ。あなたたちの乗っていたマシーンね」
「人工的に作られたニュータイプ。マスターの言いなりに動く人形…あなたの魂はまだ、あのマシーンの中に囚われている…」
「血を流すことしか知らない男が、戦う道具としてあなたを造った。命は女の胎(はら)から生み落とされるものなのに、不自然だと思わない? 私があのマシーンから、あなたを連れ出してあげる」 - episode4にて、マリーダの再調整に立ち会って。
- 「マリーダ中尉…プルトゥエルブが私たちの下で働いているのは、彼女自身の意思です」
オードリー「無理やり再調整しておいて…!」
「えぇ、させていただきました。かつてネオ・ジオンがそうしたように」
「あの憐れな生き物を造ったのは私達ではありません。私は彼女の内にあるものを解き放って、復讐の機会を与えてあげただけです。自分のような者を造った世界、男達の論理が支配する世界への復讐…」 - episode5にて、マリーダの再調整についてオードリーに詰問された際に。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ゼントラーディとの間に起こった星間戦争の事を忘れたわけではないでしょ?」
「あの島は異星人の巣窟だった。それらが人類に対して牙を剥いたのなら、火種が炎となる前に消すのは当たり前よ」 - 『BX』第36話「光る島」より。オウストラル島への核攻撃を指示した後の台詞。
- そもそも先に火種を作ったのは人類側であり、説得力が皆無である。
余談
- マーサ・ビスト・カーバインは「アナハイム・エレクトロニクス社長夫人」という設定故に、「(『機動戦士Ζガンダム』に登場する)メラニー・ヒュー・カーバインの妻」であると解釈される事もあるが、これは誤りである。
- そもそも、メラニーはアナハイム・エレクトロニクスの「会長」であって、社長ではない。したがって、マーサの配偶者は「カーバイン姓の男性(ただし、名は不明)」という事になる。
- そのため、漫画「機動戦士ガンダム ANAHEIM RECORD」ではコウエルという人物を謀略によって解任させる事で社長の座を奪う展開になっている。
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