「グフカスタム」の版間の差分
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本体の改修においては運動性や機動性の強化が行われており、カラーリングも青中心だったグフから、緑がかった水色主体になっている。最も大きな変更が加えられた武装面に関しては、白兵戦に偏り過ぎた仕様を見直す事になり、まず運用に問題点のあった左腕部のフィンガーバルカンを廃して両腕部共に通常のマニピュレーターへと換装。右腕部に装備されたヒート・ロッドも溶断機能を廃して放電のみとし先端を鈎爪(アンカー)状にしたワイヤータイプ(「ヒート・ワイヤー」とも呼称される)へと変更された。また、溶断機能に関しては「ヒート・サーベル」で十分に補われているが、このヒート・サーベルに関しても「最初からある実体剣を加熱する」というザクIIの「ヒート・ホーク」と同じ原理の物へと変更されており、発熱させずとも使用可能になっている。更にフィンガーバルカンを配した左腕部には、射撃武装を着脱可能なアタッチメント式とする事で汎用性と射撃戦能力を高める事が検討され、新規設計された前腕部に脱着可能な「3連装35mmガトリング砲」を装備し、その上には小型化させたシールドに「6銃身75mmガトリング砲」を追加した「ガトリングシールド」も装着する事で、近~中距離に対応した射撃能力の大幅な強化に成功している。一方、グフ自体の特徴であった白兵戦能力に関する考慮にも余念は無く、弾丸を使い切ったガトリング砲をパージする事で即座に白兵戦へ対応出来る仕様となっている。 | 本体の改修においては運動性や機動性の強化が行われており、カラーリングも青中心だったグフから、緑がかった水色主体になっている。最も大きな変更が加えられた武装面に関しては、白兵戦に偏り過ぎた仕様を見直す事になり、まず運用に問題点のあった左腕部のフィンガーバルカンを廃して両腕部共に通常のマニピュレーターへと換装。右腕部に装備されたヒート・ロッドも溶断機能を廃して放電のみとし先端を鈎爪(アンカー)状にしたワイヤータイプ(「ヒート・ワイヤー」とも呼称される)へと変更された。また、溶断機能に関しては「ヒート・サーベル」で十分に補われているが、このヒート・サーベルに関しても「最初からある実体剣を加熱する」というザクIIの「ヒート・ホーク」と同じ原理の物へと変更されており、発熱させずとも使用可能になっている。更にフィンガーバルカンを配した左腕部には、射撃武装を着脱可能なアタッチメント式とする事で汎用性と射撃戦能力を高める事が検討され、新規設計された前腕部に脱着可能な「3連装35mmガトリング砲」を装備し、その上には小型化させたシールドに「6銃身75mmガトリング砲」を追加した「ガトリングシールド」も装着する事で、近~中距離に対応した射撃能力の大幅な強化に成功している。一方、グフ自体の特徴であった白兵戦能力に関する考慮にも余念は無く、弾丸を使い切ったガトリング砲をパージする事で即座に白兵戦へ対応出来る仕様となっている。 | ||
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:廃されたフィンガーバルカンの代わりに左腕に装着、脱着も可能となっている。口径がかなり小さいが、MSを破壊できる威力を持つ。 | :廃されたフィンガーバルカンの代わりに左腕に装着、脱着も可能となっている。口径がかなり小さいが、MSを破壊できる威力を持つ。 | ||
− | : | + | :機体のマニピュレータは機能を保ったまま外付け装備になったことでメンテナンス性が向上、マガジンも脱着が容易で装弾数と継戦能力が増すなど、元の欠点を全て克服した武装。3本の砲身と機関部、側面に配置されたスコープが手指のように見えることから外付け式の改良型フィンガーバルカンとも解釈でき、元デザインへのリスペクトが感じられる。 |
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:3連装35mmガトリング砲の上に重ねるようにして装着する。原型機の装備していた物と特に形状の違いは無いが、75mmガトリング砲を装着する事が可能となっている。 | :3連装35mmガトリング砲の上に重ねるようにして装着する。原型機の装備していた物と特に形状の違いは無いが、75mmガトリング砲を装着する事が可能となっている。 |
2024年9月4日 (水) 03:49時点における最新版
グフカスタム | |
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登場作品 | |
初登場SRW | スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 陸戦用モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | MS-07B3 |
頭頂高 | 18.2 m |
全高 | 18.7 m |
本体重量 | 58.5 t |
全備重量 | 77.6 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,034 kw |
スラスター総推力 | 40,700 kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
開発 | ジオン公国軍 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット | ノリス・パッカード |
グフカスタムは『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍の開発した量産型モビルスーツであるグフの改修型。「B3グフ」とも呼ばれる。
劇中の終盤にて、ノリス・パッカード大佐自らが搭乗し、シロー・アマダの搭乗するガンダムEz-8と激突を繰り広げる。
なお、公式での表記は「グフ・カスタム」であり、また勘違いされがちだが、通常のグフをノリス専用にカスタマイズした機体では無い。『08小隊』劇中に登場してはいないものの、OVA『機動戦士ガンダムMS IGLOO 2 重力戦線』(SRW未参戦)や、スピンオフの漫画作品等ではノリス以外の人物が搭乗している別の機体が描かれている。
機体概要 [編集 | ソースを編集]
ザクIIの陸戦仕様機であるJ型をベースに陸戦・白兵戦仕様機として開発されたグフであったのだが、白兵戦ばかりを意識し過ぎた武装の仕様によって、モビルスーツ本来の特性である汎用性に大きく欠けた機体となってしまい、いざ実戦に投入されても、「青い巨星」で有名なランバ・ラル大尉といった白兵戦を得意とするエースパイロットでも無ければ満足に運用出来ない代物となっていた。その後、ホバー走行によってグフ以上に高い陸戦能力と汎用性を備えたドムが配備され、陸戦主力機の座を完全に奪われてしまう事態となったのだが、本機の存在を惜しいと感じる様になった技術陣により、運用性の向上を目指したグフの再設計が検討される事になった。
本体の改修においては運動性や機動性の強化が行われており、カラーリングも青中心だったグフから、緑がかった水色主体になっている。最も大きな変更が加えられた武装面に関しては、白兵戦に偏り過ぎた仕様を見直す事になり、まず運用に問題点のあった左腕部のフィンガーバルカンを廃して両腕部共に通常のマニピュレーターへと換装。右腕部に装備されたヒート・ロッドも溶断機能を廃して放電のみとし先端を鈎爪(アンカー)状にしたワイヤータイプ(「ヒート・ワイヤー」とも呼称される)へと変更された。また、溶断機能に関しては「ヒート・サーベル」で十分に補われているが、このヒート・サーベルに関しても「最初からある実体剣を加熱する」というザクIIの「ヒート・ホーク」と同じ原理の物へと変更されており、発熱させずとも使用可能になっている。更にフィンガーバルカンを配した左腕部には、射撃武装を着脱可能なアタッチメント式とする事で汎用性と射撃戦能力を高める事が検討され、新規設計された前腕部に脱着可能な「3連装35mmガトリング砲」を装備し、その上には小型化させたシールドに「6銃身75mmガトリング砲」を追加した「ガトリングシールド」も装着する事で、近~中距離に対応した射撃能力の大幅な強化に成功している。一方、グフ自体の特徴であった白兵戦能力に関する考慮にも余念は無く、弾丸を使い切ったガトリング砲をパージする事で即座に白兵戦へ対応出来る仕様となっている。
なお、本機のベース機となったB型のグフは、機体の軽量さからモビルスーツに重力下での飛行機能を付加する為の実験機が複数開発されており、本機であるB3型をベース機にする形で、その完成系と言える「グフフライトタイプ」が開発され、高い機動力を実現させているのだが、B型をベースとした機体同様「実験機」の域を出られない物となっている[1]。
劇中の様相 [編集 | ソースを編集]
ラサにあるアプサラスIIIの開発が行われていたジオン軍秘密基地における戦闘で、ノリス・パッカードが本機に搭乗。宇宙への脱出を図る病院船として運用されるザンジバル級機動巡洋艦「ケルゲレン」の援護の為に出撃し、高い砲撃戦能力を持つ量産型ガンタンク部隊を護衛する第08MS小隊と交戦している。その際、地形を大いに利用した戦い方で08小隊を翻弄し、陸戦型ガンダム2機を手玉に取りつつ量産型ガンタンク3機のうちの2機を撃墜。更にシロー・アマダのEz-8を機能停止に陥らせている。最後は再起動したEz-8の攻撃を受けながらも残る1機の量産型ガンタンクも撃破するが、コクピットを含めた胴体部をビームサーベルで両断された事で大破。パイロットのノリスもまた戦死する末路を迎える事になった。自らの命と引き換えにしても量産型のガンタンク全てを撃破したこの結果に、指揮を執っていたシローも自らが敗北した事を認め、本機の残骸に向かって敬礼していた。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- 初登場作品。第1話からノリスが乗っている。彼を説得するともれなく入手。燃費のいいヒートロッドが、主力としても援護でも使える。ジオン兵の搭乗した機体も複数登場。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 仲間にしたデータが引き継がれれば第3部でも登場する。地上戦に特化したMSのため宇B。愛がなければ活躍は厳しいか。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第1部終盤の一部を除きグフに替わっており、ノリス機以外の出番は減少。『COMPACT2』同様にノリスを仲間にすると一緒に手に入る。武装が4段階改造済み。
- 機体性能だが、改造段階が非常に高いもののどうにもならないレベルで低い。シールドがあってなお辛い。地形は陸Sだが宇B(月A)なので、第3部では改造してなお厳しい部分がある。武装4種のうち格闘・射撃が半々で、射程が最大5と短い。射撃系は装弾数が少なめ、格闘系は空Cしかない、と短所が盛り沢山。最大の特徴ヒートロッドが異常な低燃費ぶりで威力もまずまず、射程を補強すれば中々の戦果を期待出来る。まともに褒められる点がそれと盾5回くらいしかないものの、パーツスロット4なのでV-UPユニットの影響が強い。加入時点でいえば運動性は並程度あるが。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A
- 序盤は敵として登場。ランバ・ラルもこれに乗る。28話でノリスを撃墜しないでおくとノリスと共に自軍参入、その時には既に5割改造済。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 入手方法は『A』と同じ。やはり半分改造済な上に、宇宙適応がAだったり、フル改造ボーナスで分身が付いたりと、とても陸戦用のモビルスーツとは思えない代物になっている。パーツスロットも4つあり、大金を注ぎ込まずとも強くできるユニットだが、元のパイロットであるノリスのエースボーナス(消費ENマイナス50%)との相性が悪いのが悩ましい。
- ヒートロッドの空中適性がなくなった。本作では数少ない空中非対応の非接近戦属性の格闘武器で空の敵に撃つとクリティカルや熱血、魂込みでダメージ10固定という特殊な扱いになっている。
Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- ノリスが死亡済みなので、アイナ・サハリンが搭乗。自軍では唯一の接近戦重視型MSであり、連続ヒットしスタン効果もあるヒートロッドが強力。また遠距離戦ではガトリングシールドは威力は低いものの連射が効くので足止めなどのサポートにも向いている。ただスーパーロボットに比べると耐久力は低いため注意。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 今回ノリスは仲間にならないが、中盤から一般兵が乗ってくるので捕獲で入手可能。本家グフの欠点であった射程の短さをガトリングシールドで補っており、遠距離戦もある程度可能となったほか、運動性など機体性能も上がっている。自軍で運用する場合、グフよりも遥かに使いやすい機体であるため、改造次第で十分戦力として使っていける。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
武装[編集 | ソースを編集]
- ヒートロッド
- 右腕に内蔵された武装で、別名「ヒートワイヤー」。材質が改良されており、形状がワイヤー状の物に変更された事で小型化とロッドの延長が可能となった他、先端がアンカーとなっており、ロープ部分を巻き付けずとも敵機や建物などに引っ掛けて固定することが可能。熱溶断機能はオミットされているが、その分敵機の拘束や障害物に引っ掛けてのトリッキーな立体機動を支援する補助武装としての機能に特化している。電流を流して敵機を行動不能にする機能も健在で、先述の改良点はこちらを効率的に運用する上でも有利になっている。
- この武装に関し、従来のミミズ状のデザインを希望した飯田監督とワイヤー状のリファインを主張したデザイナーのカトキ氏の間で揉め、プレゼンの結果ワイヤー状のヒートロッドが採用されたという逸話がある。
- 3連装35mmガトリング砲
- 廃されたフィンガーバルカンの代わりに左腕に装着、脱着も可能となっている。口径がかなり小さいが、MSを破壊できる威力を持つ。
- 機体のマニピュレータは機能を保ったまま外付け装備になったことでメンテナンス性が向上、マガジンも脱着が容易で装弾数と継戦能力が増すなど、元の欠点を全て克服した武装。3本の砲身と機関部、側面に配置されたスコープが手指のように見えることから外付け式の改良型フィンガーバルカンとも解釈でき、元デザインへのリスペクトが感じられる。
- シールド
- 3連装35mmガトリング砲の上に重ねるようにして装着する。原型機の装備していた物と特に形状の違いは無いが、75mmガトリング砲を装着する事が可能となっている。
- ヒートサーベル
- シールドの裏側に格納される武装。劇中では単なる実剣として使われているが、これには『エネルギー消耗を抑えるため』『ヒート化できない中古品』という二つの俗説が存在する。
- 「Gジェネ」シリーズでは赤熱化させている演出も見られるが、スパロボシリーズ・特に前述のAPでのノリスのエースボーナスは前者の俗説を元にしているともとれる。
オプション装備 [編集 | ソースを編集]
- フィンガーバルカン
- 原型機グフの固定装備。オミットされているはずだが、旧HGプラモデルには付属しており左手首と交換して装備可能。
合体攻撃[編集 | ソースを編集]
- 青き双璧
- ノリス・パッカード搭乗時に使用できるランバ・ラルのグフとの合体攻撃。『XO』で実装。
- デザート・ストーム
- ノリス・パッカード搭乗時に使用できるランバ・ラルのグフ、デザート・ロンメルのドライセンとの合体攻撃。『スーパーロボット対戦』で実装。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]
- 分身装備
- 『A PORTABLE』で採用。
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「嵐の中で輝いて」
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- 『第08MS小隊』の制作以前である1993年に発売されたRPG『ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス』に、グフの上位のザコ敵として「グフカスタム」という名称の敵が登場していた。当然ながら名前が同じだけの別物。
- 本機(ノリス)の活躍はランバ・ラルという屈指の人気キャラの乗機でありながらザク、ゲルググ等に比べ今一エースキャラの搭乗機会に恵まれなかったり、さらに同じく地上用の機体であるドムの存在から雑魚としても微妙な立ち位置にいたグフという機体の存在感を一気に高めた。以後グフ、特にグフカスタムは様々な外伝作品でエース級の専用機として扱われる事が多くなった。
- OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』(SRW未参戦)ではオデッサ作戦の為に出撃しているが、こちらでは『08小隊』とは逆に陸戦強襲用ガンタンク(SRW未登場)に一蹴されてしまった。
- SRWでは「嵐の中で輝いて」が採用されているが、グフカスタムと言えば10話「震える山」にて現れると共に流れだす劇伴曲『Ⅶ』、通称「ノリスのテーマ」も、その重厚さをバックに鬼神のごとき強さを見せるノリスの活躍と共にガンダムファンの印象に残るものとなっている。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 劇中では病院船であるケルゲレンの護衛役を担った他、08小隊BD-BOX特典映像の「三次元との戦い」ではタイトル通りの立体的な戦法でシローの乗るEz-8を苦戦させた。
商品情報[編集 | ソースを編集]
- プラモデル
- フィギュア
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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