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'''バーザム'''は『[[機動戦士Ζガンダム]]』の[[登場メカ]]。
  
 
== 概要 ==
 
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[[ティターンズ]]が制式採用した最後の[[量産型]][[モビルスーツ]]。
 
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[[ガンダムMk-II]]の簡易量産型というべき機体で、外見からは分からないが、各部機構、リアクター等様々な部分に技術のフィードバックを見ることが出来る。
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[[ガンダムMk-II]]をベースに設計がされており、外見こそ別物だが各部機構やリアクター等様々な部分に技術のフィードバックを見る事が出来る。基本性能は高く、他のモビルスーツの装備も使用できる。
 
 
基本性能は高く、他のモビルスーツの装備も使用できる。
 
  
劇中ではティターンズの後期主力量産機として[[ゼダンの門]]などに配備されていたが、目立った活躍はしておらず、名のあるパイロットもハミルぐらいしか乗らなかったことから印象も薄い。
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劇中ではティターンズの後期主力量産機として[[ゼダンの門]]などに配備されていたが、目立った活躍は描写されず主要な登場人物が乗らなかった事から印象も薄いが、Ζガンダムと斬り合いをするなどの一応の見せ場はある。
  
当初は本機とガンダムMk-IIの共通点と言えばせいぜいバルカンポッドを装備している点で、腰のない五角形状の胴体から手足が生えているような奇妙なデザインは連邦系・ティターンズ系どちらのラインともかからない異質なものであり、『Ζガンダム』という作品におけるMSデザインと設定の整合性の不徹底を象徴するMSである。それもそのはず、'''放映当時はMk-IIの量産型という設定はなかったのだ'''(後述)。
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=== 設定の変遷 ===
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作品によっては本機を「[[ガンダムMk-II]]の簡易量産機」として扱う作品も多いが、本機とMK-IIの外見的共通点といえばせいぜい「ティターンズカラー」と「バルカンポッドを装備している」ぐらいである。なお、この設定は当時のムック本や[[漫画]]版の設定を反映したものであって、放映当時は「バーザムがガンダムMk-IIの量産型である」という設定は無かったのである。後年『[[ガンダム・センチネル]]』において、カトキハジメ氏の手により実設定に沿うべくMk-IIに近いものにリデザイン(カトキ版バーザム)されたが、後年に同デザインは「バーザム改」へと再設定が施されている。
  
後に『[[ガンダム・センチネル]]』において、カトキハジメ氏の手により実設定に沿うべくMk-IIに近いものにリデザイン(カトキ版バーザム)されたが、後年に同デザインは「バーザム改」へと再設定が施されている(後述)。
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また、後年公式外伝作品てある『[[GUNDAM:ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに|ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに]]』(SRW未参戦)にて、本機は「[[GUNDAM:ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]|ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]]]」(SRW未参戦)の開発の遅れにより、代わって開発され生産された簡易量産機でベース機として[[ガンダムMk-II]]を使用したという設定が追加された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第4次スーパーロボット大戦]][[第4次スーパーロボット大戦S|S]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}}
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]や[[ノイエDC]]、[[ティターンズ]]が使用してくる。主にDCの機体として登場する。原作と異なり、ティターンズはあまり使用していない。序盤用の敵設定なのか、性能は[[マラサイ]]とほとんど同じで低い。名前つきパイロットでは[[クランプ]]が搭乗。
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:初登場作品。[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]や[[ノイエDC]]、[[ティターンズ]]が使用してくる。主にDCの機体として登場する。原作と異なり、ティターンズはあまり使用していない。
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:序盤用の敵設定なのか、性能は[[マラサイ]]とほとんど同じで低い。名前つきパイロットでは[[クランプ]]が搭乗。
:[[マラサイ]]とどっこいの性能だが、何故かビームサーベルの攻撃力が高い。
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:DCとティターンズの戦力として登場。『F完結編』に入って性能が底上げされており、HPが5000以上になり、ユニット能力も上がっているもののやはり弱い。
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:ティターンズの[[ジャブロー]]基地内に無人の警護用機として配置されている機体は、[[人工知能]]改搭載でパイロット能力は低いものの、妙に改造値が高いので、油断するとあまり強くないユニットがけっこう削られたりする。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
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;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
:グラフィックはセンチネル版のもの。[[ヤザン・ゲーブル]]率いるティターンズ残党の主力機。アラドルートで始めると[[ゼオラ・シュバイツァー]]の搭乗機になる。
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:[[ヤザン・ゲーブル]]率いるティターンズ残党の主力機。[[アラド・バランガ|アラド]]ルートで始めるとヤザン達もこの機体に乗っている他、[[ゼオラ・シュバイツァー]]の初期搭乗機になる。貴重な「プレイヤーの操作できるバーザム」であるが、ほぼ[[スポット参戦]]ですぐ離脱してしまう。
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:なお、当初『ガンダム・センチネル』が参戦する予定だったようだが没になっており、その関係かバーザム改が本機名義で参戦している。
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:敵ユニットとして登場。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
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:序章ワールド2から登場するエネミーユニット。攻撃特化タイプ。1章Part13から[[ジェリド・メサ|ジェリド]]が搭乗するボスユニットが登場。こちらは取り巻きを含めてバランスタイプ。ジェリド機と一般機の基本能力値が全く同じで、差は必殺技の有無と宇宙の戦闘なので無関係だがジェリド機の海適正がCであること(一般機はB)。
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:2章Part9ではジェリド機がボス相応の能力値になっているが、海マップなのに海Cのままである。どうやら必殺技を装備したボス仕様は海Cで固定されているらしく、2章Part13では必殺技を持った一般機が登場するが必殺技の演出が再生されない。そしてやっぱり海C。また、3章Part16ではジェリド機が[[スポット参戦]]する。
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:3章Part14「再始動! ダブル・ゼータ」では[[ジュドー・アーシタ]]が[[フォン・ブラウン]]を守るために搭乗。前半マップのみ味方機体としてスポット参戦し、後半マップ前のイベントで[[ルー・ルカ]]が機体を引き取り撤退する。こちらも意味はないが、必殺技が使える代わりに海C。
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
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;バルカンポッド
 
;バルカンポッド
 
:頭部に装着する外付け式のバルカン砲。当初はガンダムMk-IIとの唯一の共通点であった。
 
:頭部に装着する外付け式のバルカン砲。当初はガンダムMk-IIとの唯一の共通点であった。
:[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では装着していないため武装には入っていない。
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:バーザム改の姿である『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では装着していない為使用しない。
 
;[[ビームライフル]]
 
;[[ビームライフル]]
:専用のライフルで、取り付け式。また純連邦軍製のビームライフルを使用したこともある。こちらは『[[ガンダム・センチネル]]』で登場している。
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:取り付け式の専用ライフル。逆手持ちで使用する珍しいタイプ。また純連邦軍製のビームライフルを使用したこともある。こちらは『[[ガンダム・センチネル]]』で登場している。
 
;[[ビームサーベル]]
 
;[[ビームサーベル]]
:前腕部にマウントされている。改の姿である『第2次α』ではバックパックがら取り出している。
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:前腕部にマウントされている。バーザム改の姿である『第2次α』ではバックパックから取り出している。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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;[[ガンダムMk-II]]
 
;[[ガンダムMk-II]]
 
:本機はこれの簡易量産型だが、外見はまったく違う。
 
:本機はこれの簡易量産型だが、外見はまったく違う。
;バーザム改
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;[[GUNDAM:バーザム改|バーザム改]]
:『[[ガンダム・センチネル]]』に登場したバーザム。ガンダムMk-IIの設計を流用する事で生産性を向上させたタイプで、パーツ形状もガンダムMk-IIに近くなり、機体性能も原型機より向上している。
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:『[[ガンダム・センチネル]]』に登場するバーザム。ガンダムMk-IIの設計を流用する事で生産性を向上させたタイプで、パーツ形状もガンダムMk-IIに近くなり、機体性能も原型機より向上している。
:この名称はフィギュア「GUNDAM FIX FIGURATION」にて付けられたものであり、ファンの間では「センチネル版バーザム」などと呼ばれる事も多い。SRWでは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』にバーザム名義で登場している。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』にバーザム名義で登場している。
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;[[GUNDAM:バージム|バージム]](SRW未登場)
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:『[[GUNDAM:ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム|ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム]]』(SRW未参戦)に登場した、頭部を[[ジム]]のようなゴーグル型に改装したバーザム。
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;ガンダムTR-6
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:『[[GUNDAM:ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに|ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに]]』(SRW未参戦)に登場。
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:A.O.Zにてバーザムは本機の簡易量産型という扱いになっており、ガンダムMk-IIを含むティターンズ機の代替機として開発されたMSという事になっている。
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;[[GUNDAM:ガンダムTR-6[バーザムII]|ガンダムTR-6[バーザムII]]](SRW未登場)
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:ガンダムTR-6の1[[換装]]形態の1つ。
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=== 関連作品での関連機 ===
 
;バーザムII
 
;バーザムII
 
:『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]』に登場する上位機種。
 
:『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]』に登場する上位機種。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*近藤和久氏によるコミカライズでは「Mk-IIの量産機」という設定になっており、Mk-IIとよく似た手足とシールドを装備し、デュアルアイになっていた。これはコミカライズ独自のアレンジで、現在のバーザムの設定はここから'''逆輸入'''されたもの。
+
*近藤和久氏による[[漫画]]版では、「バーザムはガンダムMk-IIの量産機」という設定になっており、Mk-IIとよく似た手足とシールドを装備し、デュアルアイになっている。
*一部でマニアックな人気がある機体として知られており、いわゆるカトキ版以外にも複数のデザイナーバージョンが存在している。
+
**これは漫画版独自のアレンジで、現在のバーザムの設定は近藤氏の漫画版から「逆輸入」されたものである。
**インターネットでは、ガンダム作品の主役MSを中心にバーザムの頭とカラーリングに変えた画像が出回っており、ネタ画像として有名。
+
*股間部のデザインに『凹んでいる』または『平面の左上に突起物がある』という2通りの解釈があり、2015年になるまでどちらが正しいか不明だった(実際は平面が正しい)。
*そもそも原作からして端役用の量産機でしかなく、画面に大写しになるような機会もなかったことから、詳細な設定や細かな構造に不明な点が多い「知る人ぞ知る謎のMS」であった。
+
**「股間が凹んでいる」という誤った解釈は、『[[機動新世紀ガンダムX]]』のキャラクターデザインで知られる西村誠芳氏が、本機の初登場となる第35話に関わった際に西村氏自身の解釈に基づいて作画をしたことによるものであったことを自身のTwitterで明かしている。
*有名な逸話が股間部のデザインであり、どういう形状が正しいのか未だに不明。
+
**なお、ラフデザインの段階では'''可変MS'''と設定されており、股間部のパーツやバックパックの翼状のパーツは、その設定の名残だと言われている。
**アクションフィギュア「ROBOT魂」では、股間部だけパーツ差分が用意されるという商品仕様でマニアを唸らせた。ちなみに同シリーズでバーザム改も商品化された。
+
*[[SDガンダムシリーズ]]の一作『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編』(SRW未参戦)に登場する'''天翔狩人 摩亜屈'''(マークツー)は、長男・摩亜屈、次男・逞鍛(ティターン)、三男・衛宇吾(エゥーゴ)という三兄弟<ref>『Ζガンダム』劇中でガンダムMk-IIが3機製造されたことから。</ref>だが、このうち逞鍛はある事情から闇の勢力に属し'''刃斬武将軍'''(バーザム)を名乗っている(モチーフはバーザム改)。元々味方側の「ガンダムMk-II」が寝返って敵になり「バーザム」にパワーアップするという、『Ζガンダム』本編とは真逆とも言えるアレンジが施されたキャラクターとなっている。
*[http://www.gundam-try.com/news/build15.html ビルドモビルスーツカラーリングコンテスト]」では'''バーザムカラーとしか言いようの無い[[ジャスティスガンダム]]'''が優秀賞をとっていた。
+
*2017年5月に発売されたHGUCキットはバンダイの予想に反して大きな反響と高い売れ行きを示し、社内で「'''バーザムショック'''」と呼ばれる程の衝撃を与えた。これによりバンダイではマイナーな機体や、劇中での活躍が乏しい機体の商品化も通り易くなったと言われている<ref>実際、バーザムの後に[[ウィンダム]]や[[ダガーL]]、[[デスアーミー]]、[[リーオー]]といった活躍に乏しかった所謂[[やられメカ]]系の機体が商品化されている。</ref>。
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== 脚注 ==
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[http://p-bandai.jp/item/item-1000082941/ ガシャポン戦士NEXT プレミア02]
 
*[http://p-bandai.jp/item/item-1000082941/ ガシャポン戦士NEXT プレミア02]
  
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== 資料リンク ==
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*[[GUNDAM:バーザム]]
 
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2024年11月20日 (水) 19:15時点における最新版

バーザム
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 岡本英郎(Ζ)
カトキハジメ(センチネル)
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 RMS-154
頭頂高 19.4 m
全高 24.2 m
本体重量 40.1 t
全備重量 62.3 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1670kw
スラスター推力 40,200 kg×2
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 9,670 m
開発 ティターンズ
所属 ティターンズ
テンプレートを表示

バーザムは『機動戦士Ζガンダム』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

ティターンズが制式採用した最後の量産型モビルスーツ

ガンダムMk-IIをベースに設計がされており、外見こそ別物だが各部機構やリアクター等様々な部分に技術のフィードバックを見る事が出来る。基本性能は高く、他のモビルスーツの装備も使用できる。

劇中ではティターンズの後期主力量産機としてゼダンの門などに配備されていたが、目立った活躍は描写されず主要な登場人物が乗らなかった事から印象も薄いが、Ζガンダムと斬り合いをするなどの一応の見せ場はある。

設定の変遷[編集 | ソースを編集]

作品によっては本機を「ガンダムMk-IIの簡易量産機」として扱う作品も多いが、本機とMK-IIの外見的共通点といえばせいぜい「ティターンズカラー」と「バルカンポッドを装備している」ぐらいである。なお、この設定は当時のムック本や漫画版の設定を反映したものであって、放映当時は「バーザムがガンダムMk-IIの量産型である」という設定は無かったのである。後年『ガンダム・センチネル』において、カトキハジメ氏の手により実設定に沿うべくMk-IIに近いものにリデザイン(カトキ版バーザム)されたが、後年に同デザインは「バーザム改」へと再設定が施されている。

また、後年公式外伝作品てある『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』(SRW未参戦)にて、本機は「ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]」(SRW未参戦)の開発の遅れにより、代わって開発され生産された簡易量産機でベース機としてガンダムMk-IIを使用したという設定が追加された。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。DCノイエDCティターンズが使用してくる。主にDCの機体として登場する。原作と異なり、ティターンズはあまり使用していない。
序盤用の敵設定なのか、性能はマラサイとほとんど同じで低い。名前つきパイロットではクランプが搭乗。
スーパーロボット大戦F
マラサイとどっこいの性能だが、何故かビームサーベルの攻撃力が高い。
スーパーロボット大戦F完結編
DCとティターンズの戦力として登場。『F完結編』に入って性能が底上げされており、HPが5000以上になり、ユニット能力も上がっているもののやはり弱い。
ティターンズのジャブロー基地内に無人の警護用機として配置されている機体は、人工知能改搭載でパイロット能力は低いものの、妙に改造値が高いので、油断するとあまり強くないユニットがけっこう削られたりする。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦α
ヤザン・ゲーブル率いるティターンズ残党の主力機。アラドルートで始めるとヤザン達もこの機体に乗っている他、ゼオラ・シュバイツァーの初期搭乗機になる。貴重な「プレイヤーの操作できるバーザム」であるが、ほぼスポット参戦ですぐ離脱してしまう。
なお、当初『ガンダム・センチネル』が参戦する予定だったようだが没になっており、その関係かバーザム改が本機名義で参戦している。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
敵ユニットとして登場。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド2から登場するエネミーユニット。攻撃特化タイプ。1章Part13からジェリドが搭乗するボスユニットが登場。こちらは取り巻きを含めてバランスタイプ。ジェリド機と一般機の基本能力値が全く同じで、差は必殺技の有無と宇宙の戦闘なので無関係だがジェリド機の海適正がCであること(一般機はB)。
2章Part9ではジェリド機がボス相応の能力値になっているが、海マップなのに海Cのままである。どうやら必殺技を装備したボス仕様は海Cで固定されているらしく、2章Part13では必殺技を持った一般機が登場するが必殺技の演出が再生されない。そしてやっぱり海C。また、3章Part16ではジェリド機がスポット参戦する。
3章Part14「再始動! ダブル・ゼータ」ではジュドー・アーシタフォン・ブラウンを守るために搭乗。前半マップのみ味方機体としてスポット参戦し、後半マップ前のイベントでルー・ルカが機体を引き取り撤退する。こちらも意味はないが、必殺技が使える代わりに海C。

関連作品[編集 | ソースを編集]

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
ザコ敵。バーザムIIという上位種も登場する。
リアルロボット戦線
敵専用機。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

バルカンポッド
頭部に装着する外付け式のバルカン砲。当初はガンダムMk-IIとの唯一の共通点であった。
バーザム改の姿である『第2次α』では装着していない為使用しない。
ビームライフル
取り付け式の専用ライフル。逆手持ちで使用する珍しいタイプ。また純連邦軍製のビームライフルを使用したこともある。こちらは『ガンダム・センチネル』で登場している。
ビームサーベル
前腕部にマウントされている。バーザム改の姿である『第2次α』ではバックパックから取り出している。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダムMk-II
本機はこれの簡易量産型だが、外見はまったく違う。
バーザム改
ガンダム・センチネル』に登場するバーザム。ガンダムMk-IIの設計を流用する事で生産性を向上させたタイプで、パーツ形状もガンダムMk-IIに近くなり、機体性能も原型機より向上している。
第2次α』にバーザム名義で登場している。
バージム(SRW未登場)
ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』(SRW未参戦)に登場した、頭部をジムのようなゴーグル型に改装したバーザム。
ガンダムTR-6
ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』(SRW未参戦)に登場。
A.O.Zにてバーザムは本機の簡易量産型という扱いになっており、ガンダムMk-IIを含むティターンズ機の代替機として開発されたMSという事になっている。
ガンダムTR-6[バーザムII](SRW未登場)
ガンダムTR-6の1換装形態の1つ。

関連作品での関連機[編集 | ソースを編集]

バーザムII
ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス』に登場する上位機種。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 近藤和久氏による漫画版では、「バーザムはガンダムMk-IIの量産機」という設定になっており、Mk-IIとよく似た手足とシールドを装備し、デュアルアイになっている。
    • これは漫画版独自のアレンジで、現在のバーザムの設定は近藤氏の漫画版から「逆輸入」されたものである。
  • 股間部のデザインに『凹んでいる』または『平面の左上に突起物がある』という2通りの解釈があり、2015年になるまでどちらが正しいか不明だった(実際は平面が正しい)。
    • 「股間が凹んでいる」という誤った解釈は、『機動新世紀ガンダムX』のキャラクターデザインで知られる西村誠芳氏が、本機の初登場となる第35話に関わった際に西村氏自身の解釈に基づいて作画をしたことによるものであったことを自身のTwitterで明かしている。
    • なお、ラフデザインの段階では可変MSと設定されており、股間部のパーツやバックパックの翼状のパーツは、その設定の名残だと言われている。
  • SDガンダムシリーズの一作『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編』(SRW未参戦)に登場する天翔狩人 摩亜屈(マークツー)は、長男・摩亜屈、次男・逞鍛(ティターン)、三男・衛宇吾(エゥーゴ)という三兄弟[1]だが、このうち逞鍛はある事情から闇の勢力に属し刃斬武将軍(バーザム)を名乗っている(モチーフはバーザム改)。元々味方側の「ガンダムMk-II」が寝返って敵になり「バーザム」にパワーアップするという、『Ζガンダム』本編とは真逆とも言えるアレンジが施されたキャラクターとなっている。
  • 2017年5月に発売されたHGUCキットはバンダイの予想に反して大きな反響と高い売れ行きを示し、社内で「バーザムショック」と呼ばれる程の衝撃を与えた。これによりバンダイではマイナーな機体や、劇中での活躍が乏しい機体の商品化も通り易くなったと言われている[2]

脚注 [編集 | ソースを編集]

  1. 『Ζガンダム』劇中でガンダムMk-IIが3機製造されたことから。
  2. 実際、バーザムの後にウィンダムダガーLデスアーミーリーオーといった活躍に乏しかった所謂やられメカ系の機体が商品化されている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]