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* 「ギレンが公王デギン殺害を優先しなければ、地球連邦軍艦隊に更なるダメージを与える事が可能だった」という設定を反映し、ゲーム『ギレンの野望』では選択肢次第では連邦艦隊の50%を撃破できる。 | * 「ギレンが公王デギン殺害を優先しなければ、地球連邦軍艦隊に更なるダメージを与える事が可能だった」という設定を反映し、ゲーム『ギレンの野望』では選択肢次第では連邦艦隊の50%を撃破できる。 | ||
** ただ、TV版においてはゲル・ドルバ照準にしたのはレビルの主力艦隊が3つの隊に分かれており、その内の一つをギレンが公王デギンを葬るついでに選んだ結果である。そしてレビルの主力艦隊が三等分に分かれておらず5:3:2で分かれていたのなら確かに照準次第では「連邦軍艦隊には」更なるダメージを与えられたかもしれないが、ゲル・ドルバ以外の照準に合わせていた場合、有能な連邦軍の大将であるレビルを討てず、デギンとの和平交渉は止められず(『ギレンの野望』でもその影響でジオン側の士気が下がる)、更にはソーラ・システムを連邦が失わないため、艦隊を50%失ったとしても連邦はその後の星一号作戦や戦後処理を有利に進められていた可能性が高い。そのためゲル・ドルバ照準はある意味では最善の照準設定だったといえる。 | ** ただ、TV版においてはゲル・ドルバ照準にしたのはレビルの主力艦隊が3つの隊に分かれており、その内の一つをギレンが公王デギンを葬るついでに選んだ結果である。そしてレビルの主力艦隊が三等分に分かれておらず5:3:2で分かれていたのなら確かに照準次第では「連邦軍艦隊には」更なるダメージを与えられたかもしれないが、ゲル・ドルバ以外の照準に合わせていた場合、有能な連邦軍の大将であるレビルを討てず、デギンとの和平交渉は止められず(『ギレンの野望』でもその影響でジオン側の士気が下がる)、更にはソーラ・システムを連邦が失わないため、艦隊を50%失ったとしても連邦はその後の星一号作戦や戦後処理を有利に進められていた可能性が高い。そのためゲル・ドルバ照準はある意味では最善の照準設定だったといえる。 | ||
+ | ** また、本隊に合流予定だったホワイトベースは被害を免れたが、その原因はキシリア指揮の艦隊およびシャア・ララァを含む部隊との戦闘により足止めを受けたことで予定していた本隊との合流時間に遅れたため。そして遅れたとはいえ艦橋の窓から肉眼でソーラ・レイの憎しみの光が見える距離まで来ていたので、シャア達との戦闘が無ければ、或いはギレンがもう少しだけ発射を遅らせていれば宇宙世紀の歴史は大きく変わっていた可能性があった。 | ||
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2024年10月10日 (木) 13:18時点における最新版
ソーラ・レイとは、『機動戦士ガンダム』に登場した大量破壊兵器の一つ。ジオン公国軍が極秘裏に開発した宇宙世紀史上初めてとなるコロニーレーザーである。
概要と経緯[編集 | ソースを編集]
サイド3の3バンチコロニー・マハルの住民を強制疎開させた上で兵器として改造、急ごしらえで開発。最終的には連続照射三秒、照射中12°までの角度変更が可能として責任者アサクラ大佐の元完成した。だが、発射実験は行わず、電力を供給する太陽光システムも各コロニーからの転用である。しかも、レーザーの集光における冷却や充電の問題から一発しか発射できない状態である。地球連邦軍が星一号作戦を開始した直後に建設を始め、ソロモン陥落時点でほぼ完成。あとは連邦軍の主力艦隊に向けて発射するだけの状態にまで漕ぎ着けた。
ところが、公王デギン・ソド・ザビが独断で連邦との和平交渉を行おうと連邦軍総司令レビル将軍が率いる連邦軍艦隊との接触を図ったため、デギンの長男ギレン・ザビが急遽ソーラ・レイを使用する。三種設定された照準の一つであるゲル・ドルバ照準にて発射されたソーラ・レイはソーラ・システムを輸送していた連邦主力艦隊を壊滅させ、レビル将軍、そして公王デギンの殺害に成功した。ただし、発射が急を要したため、ホワイトベース隊は直撃を回避している。
ジオン軍は秘密兵器ソーラ・レイによって連邦軍に大打撃を与えることには成功したが、それでも連邦軍の勢いを崩すことはできなかった。また、公王デギン殺害の事実を知った彼の長女キシリア・ザビは親殺しとして長兄であるギレンを暗殺するが、それがかえって指揮系統の混乱を招き、一時優勢だった戦局を覆されてしまう。結局、ジオン軍は直後のア・バオア・クーにおける総力戦に敗退し、降伏を余儀なくされている。
その後の行方は(宇宙世紀正史の世界観においては)不明であるが、パラレル設定の『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)においては、サイド3に残っており、とある勢力によってこれを奪取して月面のアナハイム・エレクトロニクス本社を攻撃する計画が立てられている。
総評[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍が形勢逆転を期して極秘開発したソーラ・レイは「ギレンが公王デギン殺害を優先しなければ、地球連邦軍艦隊に更なるダメージを与える事が可能だった」とされており、結局のところ「この超ド級の戦略兵器もザビ家の内部抗争の道具にしかならなかった」と言える。
また、ソーラ・レイの一撃をニュータイプの能力で感知したアムロ・レイが、ホワイトベースの前進を止めようとブリッジに駆け込んで来た際に、その砲撃を「憎しみの光」と評した事は余りにも有名であり、本システムの本質をよく表している。
なお、ソーラ・レイの原理はグリプス戦役にて新たにティターンズが開発したコロニーレーザー「グリプス2」へと発展していくこととなる。また、以後のガンダムシリーズにおいてもこれをオマージュした戦略兵器が登場しており、「発射直前まで存在が隠蔽されている」点で共通している。
登場作品[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦(G)
- DCの兵器。ホワイトベース隊の基地となったコンペイ島を破壊しようとした。規定ターン内に発電ミラーを全て破壊しないとゲームオーバー。
- なお呼称は「ソーラ・レイ」だが、地形名は「コロニーレーザー」である。
- PS版のディスク2では発射によりソロモンが破壊されるCGデモが収録されている。
- スーパーロボット大戦F完結編
- DC側の決戦兵器としてザビ家が運用。シナリオ「光、断つ剣」では2つのダミーコロニーが用意されており、「全軍で一つずつ調べる」か「3部隊に分けて調べる」かを選択する。しかも、15ターン以内(全軍で一つずつ調べた場合は3マップの合計で15ターン以内)に本物のソーラ・レイを発見出来なければ、ゲームオーバーとなる。
- サンクキングダム(本作ではコロニー国家という設定)の抹殺を企図して発射準備が進められていたが、事前に情報を掴んだサンクキングダムとロンド・ベルの協力(公式にはサンクキングダムに立ち寄ったロンド・ベルが計画を偶然知った…という扱い)により阻止された。
- なおゲーム的に面白くするためには当然なのかもしれないが、本物は「当初一番可能性が低いと判断され、最も調査が後回しにされたコロニー」である。全軍で一つずつ挑んだ場合はダミーのマップも含めて限られたターン以内に全てクリアする必要があるし、3部隊に分割した場合は少ない兵力でダミーも含めた全てのマップ(しかも総合的に見れば本物と当たる自軍部隊の兵力が一番貧弱)をクリアしなければならない。
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 直接の登場は無いが、衛星兵器メメントモリを使用したリボンズに対しアムロが「人の命が溶けていく憎しみの光」としてソーラ・レイについて事を話す場面がある。
- なお、リボンズが「大衆は脳量子波を持ってない(=憎しみの光など感じなかった)」と言い放った事で両者の対立が決定的となった。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- ドズル・ザビが戦死し、ソロモン攻略作戦がひと段落ついたあたりでソロモンに向かって発射される。原作通り連邦艦隊とグレート・デギンを巻き込んだ攻撃であった。
- 原作と異なりア・バオア・クー攻略戦はだいぶ先なので、2発目を発射する時間は十分にありそうなものだが、その後は触れられることはなく、2発目が発射されることも無い。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 原作通りに準備されていた(この時ゲル・ドルバ照準の名も登場する)が、キシリア派によりソーラ・レイ発射がコネクト・フォースにリークされ、自軍の襲撃を受けて発射は失敗に終わる。
- なおこの間に発射信号の受信阻止工作を行っていたのがブレックス准将から要請を受けたクワトロとカミーユであり、そのまま帰還するホワイトベースを直援しつつコネクト・フォースに合流することになる。
- スーパーロボット大戦DD
- 名前のみ登場。ジェネシスとの比較として持ち出された。
関連人物[編集 | ソースを編集]
- シーマ・ガラハウ
- サイド3の3バンチコロニー・マハル出身だったが、自身の故郷であるマハルがソーラ・レイに改造された事は当然、知らされなかった。
- 更にソーラ・レイの責任者アサクラ大佐はシーマ達の上官であり、毒ガス作戦を彼女達に指示した上で全ての責任を彼女達に押し付けた。シーマ達が宇宙海賊になった原因である。
余談[編集 | ソースを編集]
- 『SDガンダム外伝』・ジークジオン編のゲーム化の際には、決まって攻撃魔法の名前として採用されている。また下位魔法「ソーラ」、上位魔法「メガソーラ」「ギガソーラ」も存在。
- 改造されたコロニーの名称である「マハル」とは、ペルシャ語で「宮殿」という意味合いがあるとのこと。自らの宮殿を兵器に改造してまでも戦争に勝利したかった執念を感じさせる。
- 「ギレンが公王デギン殺害を優先しなければ、地球連邦軍艦隊に更なるダメージを与える事が可能だった」という設定を反映し、ゲーム『ギレンの野望』では選択肢次第では連邦艦隊の50%を撃破できる。
- ただ、TV版においてはゲル・ドルバ照準にしたのはレビルの主力艦隊が3つの隊に分かれており、その内の一つをギレンが公王デギンを葬るついでに選んだ結果である。そしてレビルの主力艦隊が三等分に分かれておらず5:3:2で分かれていたのなら確かに照準次第では「連邦軍艦隊には」更なるダメージを与えられたかもしれないが、ゲル・ドルバ以外の照準に合わせていた場合、有能な連邦軍の大将であるレビルを討てず、デギンとの和平交渉は止められず(『ギレンの野望』でもその影響でジオン側の士気が下がる)、更にはソーラ・システムを連邦が失わないため、艦隊を50%失ったとしても連邦はその後の星一号作戦や戦後処理を有利に進められていた可能性が高い。そのためゲル・ドルバ照準はある意味では最善の照準設定だったといえる。
- また、本隊に合流予定だったホワイトベースは被害を免れたが、その原因はキシリア指揮の艦隊およびシャア・ララァを含む部隊との戦闘により足止めを受けたことで予定していた本隊との合流時間に遅れたため。そして遅れたとはいえ艦橋の窓から肉眼でソーラ・レイの憎しみの光が見える距離まで来ていたので、シャア達との戦闘が無ければ、或いはギレンがもう少しだけ発射を遅らせていれば宇宙世紀の歴史は大きく変わっていた可能性があった。
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