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− | 一方で、反連邦的な[[スペースコロニー|コロニー]] | + | 一方で、反連邦的な[[スペースコロニー|コロニー]]に対して毒ガスを注入する作戦において、コロニー側の降伏を認めずに虐殺を行おうとする面もあり、良くも悪くも「任務を忠実にこなす有能な職業軍人」というイメージが強い。ただし、どんな任務だろうが何の考えもなしに遂行するといった思考停止では決してなく、[[バスク・オム]]やジャマイカンらの毒ガス<ref>バスクの発言によると毒ガス作戦には批判的だった。</ref>、[[コロニー落とし]]、コロニーレーザーによる民間人虐殺は『軍隊の統制を乱すもの』として受け入れておらず、先に述べた通りハマーンの狙いを分かったうえで見過ごしたことがある。そのためジャマイカンがアレキサンドリアを指揮している時は追い出されたり、バスクがグリプス2を指揮する中で推進部を破壊された際には責任を取らされて配下のヤザンが[[ドゴス・ギア]]へ編入されたりなど、いまいち上官とは反りが合わない様子。対等の実力を持つとされるアーガマ艦長[[ブライト・ノア]]とは、上官に恵まれないことが多いという共通点がある。 |
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:第10話より。所属不明の[[サラミス改級巡洋艦|サラミス級巡洋艦]]を見つけた時の台詞。 | :第10話より。所属不明の[[サラミス改級巡洋艦|サラミス級巡洋艦]]を見つけた時の台詞。 | ||
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− | :第27話より。[[ジャマイカン・ダニンガン|ジャマイカン]] | + | :第27話より。[[ジャマイカン・ダニンガン|ジャマイカン]]が死亡した翌話におけるこの発言からして、彼の能力に疑念を持っていたのだろう。 |
− | : | + | :それにしても、唯々諾々と従っていた唯一の部下からもそう言われるあたり、ジャマイカンの人望のなさがうかがえる。 |
;「命の尊厳を賭けての戦いなのだよ。これは」 | ;「命の尊厳を賭けての戦いなのだよ。これは」 | ||
:第29話より。サイド2の降伏を無視し、毒ガス作戦を仕掛けようとした際の台詞。やる事自体は非情な大量虐殺にしか過ぎないのだが…。 | :第29話より。サイド2の降伏を無視し、毒ガス作戦を仕掛けようとした際の台詞。やる事自体は非情な大量虐殺にしか過ぎないのだが…。 | ||
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;「なに、遠慮はいらん。諸君らをアグレッサーと仮定した、実弾演習でいかがかな?」 | ;「なに、遠慮はいらん。諸君らをアグレッサーと仮定した、実弾演習でいかがかな?」 | ||
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− | : | + | :「アグレッサー」とは、軍の演習や訓練において擬似的に敵対行動を取り、自軍の相手役を務めることでこれを教導する部隊、つまり「敵役」であるが、その性質上よほど優秀な部隊でなければ務まらない(弱いアグレッサーでは訓練として成り立たない)ため、必然的に精鋭ぞろいとされている。慢心の目立つジャマイカンとは違い、手練揃いであるロンド・ベル隊の実力を侮らず弁えているベテランのガディらしい表現と言える。 |
:余談だが[[スーパーロボット大戦V|後年の作品]]において、[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ|上記のガディと似た台詞を吐く人物]]が登場する。 | :余談だが[[スーパーロボット大戦V|後年の作品]]において、[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ|上記のガディと似た台詞を吐く人物]]が登場する。 | ||
;「心配せずとも、諸君らの破壊された機体の修理くらいは引き受けてやる」 | ;「心配せずとも、諸君らの破壊された機体の修理くらいは引き受けてやる」 | ||
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− | *TV版からしっかりと名前が登場しているキャラクターにも関わらず、劇場版Iではなぜか「'''アレキサンドリア・キャプテン''' | + | *TV版からしっかりと名前が登場しているキャラクターにも関わらず、劇場版Iではなぜか「'''アレキサンドリア・キャプテン'''」というクレジットで登場している。劇場版IIIではしっかりと名前が付いている。 |
*ゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』の家庭用ミッションモードでは、ティターンズに所属していると、戦場のみならず補給や機体の配備などで度々顔を出す。プレイヤーを「貴様」と呼ぶなど高圧的ではあるが、プレイヤーが昇進すると労ってくれたり、ガディと同格の少佐に昇進すると「貴様も偉くなったものだな」と感慨深げに言うなど、アニメでは見られない一面も見せてくれる。 | *ゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』の家庭用ミッションモードでは、ティターンズに所属していると、戦場のみならず補給や機体の配備などで度々顔を出す。プレイヤーを「貴様」と呼ぶなど高圧的ではあるが、プレイヤーが昇進すると労ってくれたり、ガディと同格の少佐に昇進すると「貴様も偉くなったものだな」と感慨深げに言うなど、アニメでは見られない一面も見せてくれる。 | ||
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2024年10月8日 (火) 18:22時点における最新版
ガディ・キンゼー | |
---|---|
登場作品 | |
声優 |
戸谷公次(TV版・劇場版III) 今村直樹(劇場版I) |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
没年月日 | 宇宙世紀0088年2月22日 |
所属 | ティターンズ |
軍階級 | 少佐 |
ガディ・キンゼーは『機動戦士Ζガンダム』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
一年戦争時代からの歴戦の戦艦乗りで、いかにも小物臭いアレキサンドリアの指揮官ジャマイカン・ダニンガンと異なり、囮作戦によってアーガマをあと一歩のところまで追い詰めたことがあるなど、その手腕は確か。戦略面ではグリプス2の推進部を破壊したハマーン・カーンの狙いを看破している。曲者の部下をまとめ上げる手腕も確かで、そりが合わないジェリド・メサとヤザン・ゲーブルの両名でさえも、ガディに対しては自分の上官として一目置いているほどである。また、裏切り者のレコア・ロンドの忠告をすんなり受け入れるなど、正しいと思えば潔く容れる度量もあり、人望も厚い。
一方で、反連邦的なコロニーに対して毒ガスを注入する作戦において、コロニー側の降伏を認めずに虐殺を行おうとする面もあり、良くも悪くも「任務を忠実にこなす有能な職業軍人」というイメージが強い。ただし、どんな任務だろうが何の考えもなしに遂行するといった思考停止では決してなく、バスク・オムやジャマイカンらの毒ガス[1]、コロニー落とし、コロニーレーザーによる民間人虐殺は『軍隊の統制を乱すもの』として受け入れておらず、先に述べた通りハマーンの狙いを分かったうえで見過ごしたことがある。そのためジャマイカンがアレキサンドリアを指揮している時は追い出されたり、バスクがグリプス2を指揮する中で推進部を破壊された際には責任を取らされて配下のヤザンがドゴス・ギアへ編入されたりなど、いまいち上官とは反りが合わない様子。対等の実力を持つとされるアーガマ艦長ブライト・ノアとは、上官に恵まれないことが多いという共通点がある。
最期はバスクがパプテマス・シロッコによって粛清されたあと、グリプス2を巡る最終決戦時にエゥーゴの発射したコロニーレーザーを受けて、アレキサンドリアと共に消滅した。劇場版でも末路は同様。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 「栄光の落日」でダブデに乗って登場。ジャマイカンと比べると影が薄い。
- スーパーロボット大戦F完結編
- TV版の戸谷氏で声が入った。シナリオ「訣別」で出番が多く、原作の有能振りを介間見ることができる一方、連邦軍所属のブランを相手に威張り散らし、反抗された際は脅しをかけて怒鳴るなど、些かガディらしくもない狭量な振舞を取る。その後、終盤に至るまでアレキサンドリアに乗るが、ジャマイカンとは能力面での大差も無く(技量値に至っては彼に負けている)特に警戒する必要はない。DCルート最終盤では、ヤザン同様シロッコの生存や動向に疑問を抱いている節があったが「もう引き返すことはできない」と腹を括っていた。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- ルート分岐のダカールの防衛戦で初登場(この時のみアウドムラ艦長)。その後はシロッコについていき、ルートによってはアレキサンドリアに乗る。
- その後、エンジェル・ハイロゥ攻略戦ではシロッコに与えられたはずのドゴス・ギアに乗っている(もっとも、シロッコの乗艦はさらに強力なジュピトリスであるが)。
- 次作『α外伝』では戦死してしまったのかどうか分からないが、登場しない。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 新規EDルートではどういうわけかシロッコの下から離れ、ティターンズに出戻る。ドゴス・ギアはバスクに献上し自身はアレキサンドリアに乗って登場。弱い。
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Z
- 声優が劇場版の今村氏に変更。今村氏は本作でスパロボ初参加。IFルート限定で登場。しかも出てくるのはたったの1話。撃墜した後「撤退する」と言って、その後はどこに行ったのか分からず終い。後の作品では登場せず、今作がZシリーズ最初で最後の出番となった。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]
隊長効果[編集 | ソースを編集]
- 命中率+10%/ダメージ-10%
- 『Z』で採用。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ジャマイカン・ダニンガン
- 上官。ジャマイカンの命令には唯々諾々と従っていた…が、彼の戦死後の発言を見る限り、実はそうではなかったようだ。
- パプテマス・シロッコ
- TV版では一つ下の階級であるが、実質的には上官。後半は彼に接近していく。
- バスク・オム
- 上官。しかし、30バンチ事件での虐殺行為に対する批判的姿勢から、首謀者である彼を内心では嫌っていた可能性がある。
- ジェリド・メサ、マウアー・ファラオ、レコア・ロンド
- 部下。精鋭だが粒揃いの彼らを上手く纏め上げている辺り、部下の使い方も卓越している。
- ヤザン・ゲーブル
- 部下。曲者の彼もガディの能力には一目置いている。
- ブラン・ブルターク
- 作品によっては同僚。『F完結編』では連邦軍所属であるブランにロンド・ベルに対する攻撃を仕向けた。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「サチワヌですね。色は塗り直していますが」
「船乗りには、船のちょっとした違いで分かります」 - 第10話より。所属不明のサラミス級巡洋艦を見つけた時の台詞。
- エゥーゴが同型艦のモンブランを失ったため、地球連邦軍所属のサチワヌを鹵獲してエゥーゴカラーに塗り替えて偽装していたのだが、その偽装を船乗りの感覚で見抜いてみせた。
- 「俺だってそろそろ、アレキサンドリアの実力を発揮させたいからな」
- 第27話より。ジャマイカンが死亡した翌話におけるこの発言からして、彼の能力に疑念を持っていたのだろう。
- それにしても、唯々諾々と従っていた唯一の部下からもそう言われるあたり、ジャマイカンの人望のなさがうかがえる。
- 「命の尊厳を賭けての戦いなのだよ。これは」
- 第29話より。サイド2の降伏を無視し、毒ガス作戦を仕掛けようとした際の台詞。やる事自体は非情な大量虐殺にしか過ぎないのだが…。
- 「俺がアーガマの艦長なら、そう動く」
- 第30話より。ブライトが指揮するアーガマの動きを読みきった際の台詞。
- ブライトもガディもベテランだからこそ、同じレベルで敵の思考を読む事ができる。ガディの有能さがうかがえる。
- 「まったく、シロッコとひっついたら妙なのばかり寄り付く」
- 第38話より。ティターンズに寝返ったレコアと会話した後の台詞。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「なに、遠慮はいらん。諸君らをアグレッサーと仮定した、実弾演習でいかがかな?」
- 『F完結編』「訣別(前)」より。ティターンズとドレイク軍の繋がりを示す証拠であるウィル・ウィプスを演習にかこつけて撮影しようとしたロンド・ベルの思惑を見抜き、逆に実弾を用いた共同演習を提案して撃滅を図った際の台詞。原作同様のガディの切れ者振りが発揮されている一場面である。
- 「アグレッサー」とは、軍の演習や訓練において擬似的に敵対行動を取り、自軍の相手役を務めることでこれを教導する部隊、つまり「敵役」であるが、その性質上よほど優秀な部隊でなければ務まらない(弱いアグレッサーでは訓練として成り立たない)ため、必然的に精鋭ぞろいとされている。慢心の目立つジャマイカンとは違い、手練揃いであるロンド・ベル隊の実力を侮らず弁えているベテランのガディらしい表現と言える。
- 余談だが後年の作品において、上記のガディと似た台詞を吐く人物が登場する。
- 「心配せずとも、諸君らの破壊された機体の修理くらいは引き受けてやる」
- 上記の発言に続くセリフ。演習という名目だがロンド・ベル機の撃墜さえ辞さないという意思表示である……が、なんとこのセリフの通り同シナリオでは、破壊された機体の修理費は請求されない仕様となっている(シナリオ終了時に修理費が清算されない)。
- ただし敵機体は量産機のみ、パイロットも名無しばかりで難易度の低いシナリオであるため、その恩恵に気がつくことは少ないだろう。
- なお次シナリオである「訣別(後)」には適用されないので注意が必要である。
- 「ザフトの特殊部隊の艦だ!沈めろ!」
- 『Z』でのミネルバ相手への特殊戦闘台詞。
余談[編集 | ソースを編集]
- TV版からしっかりと名前が登場しているキャラクターにも関わらず、劇場版Iではなぜか「アレキサンドリア・キャプテン」というクレジットで登場している。劇場版IIIではしっかりと名前が付いている。
- ゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』の家庭用ミッションモードでは、ティターンズに所属していると、戦場のみならず補給や機体の配備などで度々顔を出す。プレイヤーを「貴様」と呼ぶなど高圧的ではあるが、プレイヤーが昇進すると労ってくれたり、ガディと同格の少佐に昇進すると「貴様も偉くなったものだな」と感慨深げに言うなど、アニメでは見られない一面も見せてくれる。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ バスクの発言によると毒ガス作戦には批判的だった。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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