「アリー・アル・サーシェス」の版間の差分

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*担当声優の藤原氏は彼を演じる以前新人時代に『V』~『X』までのガンダムシリーズに出演しており、またゲームで「ガンダム・センチネル」の主人公であるリョウ・ルーツを演じており、口が悪い、ガンダムに乗るなどの共通点があるがリョウの方は実力はそこそこであり、また実戦で撃墜されかけて以降戦争の恐怖を思い知って「戦争がしたい」とは言わなくなるなど、彼とは対照的なキャラだと言える。
 
*担当声優の藤原氏は彼を演じる以前新人時代に『V』~『X』までのガンダムシリーズに出演しており、またゲームで「ガンダム・センチネル」の主人公であるリョウ・ルーツを演じており、口が悪い、ガンダムに乗るなどの共通点があるがリョウの方は実力はそこそこであり、また実戦で撃墜されかけて以降戦争の恐怖を思い知って「戦争がしたい」とは言わなくなるなど、彼とは対照的なキャラだと言える。
 
*1stでスローネツヴァイを手早く乗りこなした彼だが、2ndの描写を考慮すると早く乗りこなせたのはヴェーダの補助もいくらかはあったと思われる。また小説版ではアルケーを受領した時点で脱走も考えていたようだが、もししていたらリボンズによって機能停止させられていただろう。
 
*1stでスローネツヴァイを手早く乗りこなした彼だが、2ndの描写を考慮すると早く乗りこなせたのはヴェーダの補助もいくらかはあったと思われる。また小説版ではアルケーを受領した時点で脱走も考えていたようだが、もししていたらリボンズによって機能停止させられていただろう。
*担当声優の藤原啓治氏といえば『クレヨンしんちゃん』の「野原ひろし」役で知られており、そんな藤原氏演じるサーシェスが2ndシーズンにてアザディスタンを焼け野原にした事から、一部ファンの間では「'''焼け野原ひろし'''」の渾名で親しまれている。尚、この渾名は藤原氏が演じたサーシェス以外の悪役キャラ達に対して用いられる事も。その一人が、下記にもある「主任」である。
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*担当声優の藤原啓治氏といえば『クレヨンしんちゃん』の「野原ひろし」役で知られており、そんな藤原氏演じるサーシェスが2ndシーズンにてアザディスタンを焼け野原にした事から、一部ファンの間では「'''焼け野原ひろし'''」の渾名で親しまれている。尚、この渾名は『戦国BASARAシリーズ』の松永久秀や『とある魔術の禁書目録』の木原数多など、藤原氏が演じたサーシェス以外の悪役キャラ達に対して用いられる事も。下記にもある「主任」も、その一人である。
*藤原啓治氏はフロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム『アーマード・コアV』にて、「主任」という悪役キャラクターを演じている。戦いを狂気と愉悦のままに楽しむ戦争狂で、他者を圧倒する卓越した実力を持つ傭兵という、サーシェスとの共通点も多く見出せるキャラなのだが(しかし、実はサーシェスとは全く異なるあまりにも意外な本性を隠し持つ)、この「主任」が最後に搭乗する機体は「'''EXUSIA'''」という、機体名称の由来(神学における第六位に位置する天使)を[[ガンダムエクシア]]と同じとする機体であり、刹那の愛機と同じ由来の名を持つ機体に彼の仇敵であるサーシェスと同じ声のパイロットが搭乗しているという事もあり、両作品を知るファンからはネタにされる事も多い(ちなみに、[[ガンダムエクシア]]以外のCBのガンダムをデザインした柳瀬敬之氏は元フロム・ソフトウェア社員であり、かつてアーマード・コアシリーズにもメカデザイナーとして参加していた事がある)。尤も、この「EXUSIA」は[[ガンダムエクシア]]とは大きく印象の異なった、烏や悪魔を彷彿とさせる、[[アルケーガンダム]]にも劣らぬ非常に禍々しいシルエットをしている。また、EXUSIAはエクストラミッションでは機体のカラーリングがストーリー本編の黒を基調としたものから変化して赤を基調としたものとなっており、このカラーリングのEXUSIAは一部のファンからは「トランザム主任」とも呼ばれている。
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*藤原啓治氏はフロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム『アーマード・コアV』にて、「主任」という悪役キャラクターを演じている。戦いを狂気と愉悦のままに楽しむ戦争狂で、他者を圧倒する卓越した実力を持つ傭兵という、サーシェスとの共通点も多く見出せるキャラなのだが(しかし、実はサーシェスとは全く異なるあまりにも意外な本性を隠し持つ)、この「主任」が最後に搭乗する機体は「'''EXUSIA'''」という、機体名称の由来(神学における第六位に位置する天使)を[[ガンダムエクシア]]と同じとする機体であり、刹那の愛機と同じ由来の名を持つ機体に彼の仇敵であるサーシェスと同じ声のパイロットが搭乗しているという事もあり、両作品を知るファンからはネタにされる事も多い(ちなみに、[[ガンダムエクシア]]以外のCBのガンダムをデザインした柳瀬敬之氏は元フロム・ソフトウェア社員であり、かつてアーマード・コアシリーズにもメカデザイナーとして参加していた事がある)。尤も、この「EXUSIA」は[[ガンダムエクシア]]とは大きく印象の異なった、烏や悪魔を彷彿とさせる、[[アルケーガンダム]]にも劣らぬ非常に禍々しいシルエットをしている。また、EXUSIAはエクストラミッションでは機体のカラーリングがストーリー本編の黒を基調としたものから変化して赤を基調としたものとなっており、このカラーリングのEXUSIAは一部のファンからは「トランザム主任」とも呼ばれている。なお、フロム・ソフトウェアのスタッフも「主任」とサーシェスの類似点やそれがファンからネタにされていることを把握しているとの事だが、「主任」がサーシェスと類似点を多く持つのは「全くの偶然」との事。
 
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2013年7月4日 (木) 16:11時点における版

アリー・アル・サーシェス(Ali Al Saachez)

民間軍事会社「PMCトラスト」に所属する傭兵で、ゲイリー・ビアッジと名乗っているが、それは表の顔。裏の顔というべき真の正体は、戦闘狂の野獣に等しいまでの好戦的な男で、自身でも『プリミティヴな衝動に生きる人間』と自覚している。戦いの中で生きる為ならばどんな汚れ仕事も引き受け、また誰にでもつこうとする。パイロットとしての実力は超一流であり、生身でも驚異的な戦闘力を持っている。モビルスーツでの戦闘は特に白兵戦を好む。作中では刹那やロックオンを性能では劣るイナクトで翻弄し、空中変形も披露している。

過去に、クルジスとアザディスタンの戦争で反政府組織「KPSA」の指導者として、少年兵時代の刹那を指導していたこともある(それも傭兵稼業の一環と思われる)。そこでは刹那ら少年ゲリラに「神」の存在を吹き込んで家族を殺させ、戦いやテロを実行させた。また、その結果、ロックオンの家族が死亡している。その後も世界各地で傭兵として戦っている。

次第にガンダムの驚異的な力に魅せられたサーシェス自身も、ガンダムの力を欲する様になり、ソレスタルビーイングの監視者の一人であるラグナ・ハーヴェイに接触し、ガンダムと同等の戦闘力を持つGN-Xを提供してもらうよう要求。その最中、ラグナの経営するリニアトレイン業社を嗅ぎ回っていた絹江・クロスロードを車に乗せて射殺した。やがて、ラグナが否定的な返答をした為か、今度は造反を目論んでいたアレハンドロ・コーナーらと通じ、既に用済みになっていたラグナも抹殺する。

ラグナ抹殺後、アレハンドロから受けたチームトリニティの抹殺命令を受けたサーシェスは、一瞬の隙を突いてミハエル・トリニティを射殺。ヨハン・トリニティも負傷させた後、ガンダムスローネツヴァイを奪取し、乗ってから間もない段階でスローネツヴァイの特性を掴み、ヨハンの駆るガンダムスローネアインを撃墜して、ヨハンも抹殺した。

その後は国連軍と合流し、AEU所属のゲイリー・ビアッジとして刹那やロックオン・ストラトスと宇宙で決戦を繰り広げる。最後はロックオンの捨て身の攻撃に敗れた。

だが生存しており(本人曰く体の半分が消し炭になったらしい)、2ndではリボンズに雇われる形で登場。リボンズの命でアザディスタンを焼け野原にするなど暗躍し、さらに刹那とティエリアを手玉にとるなど衰えぬ実力の高さを見せつけた。

しかしその後のダブルオーライザーとの戦いでは刹那を負傷させた上で戦いを挑むが逆に圧倒され、人質をとるといった卑怯な手段に走るも、遂に彼に敗北を喫する。その後はしばらく戦場に姿を見せなかったが、「ソレスタルビーイング」での最終決戦にて再び出撃。ライルとの最終決戦でも最初は余裕を見せて半ば遊んでいたものの右腕を破壊されるなど実力差が圧倒的とは言い難くなっていた。そして機体が機能停止した所を破壊されるも脱出し、ライルを騙し討ちしようとするが返り討ちにされ、今度こそ戦死。幾度と刹那達を苦戦させた強敵でありながら、その最期は自分が殺害したミハエルと同じく断末魔さえないという惨めかつ呆気ないものだった。なお大森版では機体を自律起動させて再度襲い掛かるも直後自分の周囲の壁や足場が大爆発を起こし、それに巻き込まれて死亡。誰の手にもかからないという原作以上に呆気なく惨めな最期を迎えた。また同作ではそれ以前にティエリアの攻撃で両足を斬られた直後、不意打ちとはいえ沙慈に背後を攻撃され、さらにダブルオーの量子空間の中で刹那に「小さい奴」「戦いだけに執着し続ける哀れな魂」と哀れみを込めた目で断じられた上に、一瞬の内に機体を真っ二つにされ完全敗北するなどかませ臭の強い、悪行の報いをとことん受けるかのような扱いで、その最期もまさに天罰が下ったようなものだった。

サーシェスという名も偽名であり、本名は一切明かされてない。
そのあまりの戦闘能力の高さから、真の意味で敗北した事は殆んど無く、大半が全く予想出来ない事象によるものが多い(ある意味大森版の最期はその極致と言える)。彼に本当の実力で渡り合えたパイロットは1stの時点ではロックオンだけであったが、2ndの後半辺りからは刹那やライルも渡り合えていたため、自分の実力を過信しすぎていたとも言える。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作。藤原氏の声あては3度目。元々悪役を多く演じている関係か、戦闘中の言葉使いが凶暴になったりと生き生きしている。高レベルの底力と、戦闘のプロフェッショナルという経歴からスキルを持つ強敵。しかしながらツヴァイに乗り換えてからは刹那のエースボーナス『ガンダムタイプと太陽炉搭載機に与えるダメージ1.5倍』が適用されてしまうので、ある程度刹那が育成されていれば意外とあっさり落とせてしまう。なお、顔グラフィックに髭のありとなしのバージョンがある。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
2nd設定込みで参戦。原作通りアルケーガンダムを駆り暴れまわる。破界篇に比べると出番が減っているがそれでも原作よりは刹那達との交戦回数は多いので、敵役としては存在感がある。前作同様能力値は高いもののアルケーガンダムのHPがそこまで高くないためやはり刹那がある程度育成されていればあっさり落とせる。死に様が原作から多少変更され、最期はZEXISとの戦いに敗北してそのまま戦死する。原作の呆気なく惨めですらあった最期を思えば、幾分ましな最期と言えるかもしれない(ちなみに黒の騎士団ルートではリジェネよりも先に戦死してしまう)。前作でペールゼンに厄介になっていた頃にレッドショルダーの記録フィルムを見ていたらしく、アザディスタンでの戦いにてワイズマンの策謀によって本作オリジナルのレッドショルダーマーチ「戦騎達の行進」が戦場中に響き渡った際には、本作におけるこの曲のあり方を示す発言を真っ先にしている。中断メッセージにもリボンズと共に登場。彼にゲームのEDを特別に見せてもらっちゃう事に。感想は、本人曰く「すごい」らしい。意外にも他作品キャラクターとの特殊戦闘台詞は少なかったりする。サーシェス自身はかなり強烈なキャラクターなので少し残念な気もする。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全ての能力値が高く、ラスボス以外ではトップクラス。

精神コマンド

直感 加速 ド根性 突撃 気迫 熱血(破界篇・再世篇)
厄介なラインラップだが、使用することはないので安心。意外な事に魂を習得しない。

特殊技能(特殊スキル)

 気力限界突破 サイズ差補正無視 カウンターL8 底力L9 再攻撃(破界篇)
どれをとっても厄介なスキルばかり。高レベルの底力と極の併用で戦闘能力が格段に上昇するため、脱力をかけてやるのも良い。再攻撃はゲームバランスの問題からか序盤では未修得(???)の状態になっている。
 気力限界突破 サイズ差補正無視 カウンターL8 底力L9 闘争心 ガード(再世篇)
基本的には前作に準じているが、イノベイターの再生治療の弊害か再攻撃を失い、最終的な攻撃力は低下したが、代わりに防御能力を高めるガードが追加された。

固有エースボーナス

反撃時の与ダメージ1.3倍。(破界篇)
ゲーム中でエースボーナスを習得する事は一度も無いが、内部データにはこのボーナスが設定されている。反撃時限定とはいえ、与ダメージが1.3倍も増加するのは脅威。
HP30%以下で、1度だけ精神コマンド『ド根性』が掛かる。(再世篇)
特殊スキルの再攻撃消失に加え、エースボーナスも生存能力方面に変更されている。敵として見れば厄介な能力だが、ゲーム本編ではエースボーナスを習得しないので特に問題はない。

人間関係

刹那・F・セイエイ
かつてKPSAに誘拐された幼少時代のソラン(刹那)を洗脳し、両親を殺させる原因を作った。また、刹那のナイフを使う格闘術の師匠でもある。彼の事1stシーズンでは「クルジスのガキ」「クルジスの小僧」と呼んでいるが、2ndシーズンでは彼が成長したので「クルジスの兄ちゃん」と呼んでいる。彼の戦いの師だけあって、実力では彼を圧倒していたが、2ndシーズン後半では彼に完敗を喫する事に。大森版では彼に戦闘・精神面で完全敗北する。
ロックオン・ストラトス
KPSAのテロで家族を失ったロックオンにとってはサーシェスは家族の仇同然の存在。1stシーズンでは彼と相打ちとなる。また、サーシェスを生の実力で追い詰めた唯一の人物でもある。
ロックオン・ストラトス (2代目)
自身を一度死の寸前まで追いつめた男の弟。また原作ではライル自身は当初はサーシェスに対してはそれほど怒りを露にしておらず冷静に受け止めていた(後に対峙した際に改めて怒りを露にする)が、再世篇では最初から怒りを露にしている。そして最期は彼に引導を渡される事に。
ティエリア・アーデ
2ndシーズンではロックオンの仇として、サーシェスを強く敵視する。
アレハンドロ・コーナー
サーシェスにとってのスポンサーその1。第2次Zでは原作よりも多くの彼との会話がある。
ヨハン・トリニティ
トリニティ兄妹の長男。抹殺すべく、あえてモビルスーツ戦で彼を倒した。
ミハエル・トリニティ
彼を真っ先に銃殺し、彼の愛機を奪取した。
ネーナ・トリニティ
アグリッサを破壊した張本人。彼女の兄たちを手にかけ、彼女にも引導を渡さんとするも、刹那の介入で取り逃す事に。2ndシーズンでも一度相対しており、命を狙われるも軽くあしらっている。2ndシーズンの小説版では軽くあしらったアニメ版と違って相当酷い仕打ちをしている。
ラグナ・ハーヴェイ
アレハンドロの使いだったが、ガンダムが手に入らないことを苛立って、暗殺命令を依頼され殺害する。
絹江・クロスロード
ソレスタルビーイング取材のためラグナのところまでたどり着いた彼女に、正体を明かし殺害する。
リボンズ・アルマーク
1stシーズン終盤でのロックオンとの死闘で瀕死の重傷を負ったところを彼に再生治療で蘇生させられ、2ndシーズン以後は彼に雇われる。彼からは「ある意味人間の枠を超えている」と評せられ、彼を大将と呼ぶ。
リジェネ・レジェッタ
2ndシーズン終盤、リボンズに反旗を翻して一度はリボンズを屠った彼を射殺する。
フォン・スパーク
外伝シリーズに登場するソレスタルビーイングの支援組織『フォレシュテ』に所属していたガンダムマイスター。少年時代、一時期サーシェスと共にテロリスト活動をしていた。サーシェスをも面食らわせるほどの狂気と実力を持つ危険人物である。

他作品との人間関係

ヨラン・ペールゼン
第2次Z破界篇では彼から「もう少し従順であれば、自分にとっての理想の兵士だった」と評される。
インゲ・リーマン
第2次Z破界篇ではPMCトラストでの同僚。彼からも戦争狂としての本性を見抜かれている。
キリコ・キュービィーグレゴルー・ガロッシュバイマン・ハガードムーザ・メリメ
第2次Z破界篇ではレッドショルダーPMCトラストに雇われている為、破界篇序盤の彼らは一応立場上はサーシェスにとっても部下という事になる。
クロウ・ブルースト
第2次Z再世篇にて彼からもニールの仇として狙われる。

名台詞

1st

「ったくひでえもんだな、ソレスタルなんたらってのはよ。ここにある石ころが取れなきゃこの国の経済は破綻。その影響を受ける国や企業がどんだけあるか…戦争を止められりゃあ下々のものはどうなってもいいらしいや」
ソレスタルビーイングの矛盾を突いた台詞。太陽光発電を推進したのはソレスタルビーイングの創設者で、その悪影響を受けた中東の現状に何も考えてないことへの反論とも受け取れる。無論本音は戦争がしたいだけなのだが。
「ところがぎっちょん!」
口癖。相手が油断しているところに突然襲い掛かる時に言う事が多い。
「戦争屋です。戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に準じて生きる最低最悪の人間ですよ…」
絹江の取材に応じるサーシェスは言葉静かに自身の本性を明かす。
「ラグナ?あぁ、ラグナ・ハーヴェイの事か。奴さん死んだよ」
「俺が殺した」
味方を装ってトリニティに接触し、悪びれもなく殺人をカミングアウトしつつミハエルを殺害。スローネツヴァイを強奪する。
殺しにまったく抵抗のないサーシェスを象徴する場面だが、あまりにも流れるような展開だったためか即死したミハエル共々ある種シリアスな笑いのような形でよくネタにされる。
「行けよ!ファングゥ!!」
拍子の無い台詞だが、藤原氏の言い回しによりドスの聞いた台詞に聞こえる。
「てめえの許可がいるのかよ!」
スローネツヴァイを奪取した際、ガンダムに搭乗していることを詰る刹那に返答した台詞。
「てめえだって同類じゃねぇか! 紛争根絶を掲げるテロリストさんよぉ!」
ロックオンとの対峙。互いにテロに準じているが、背負っているものが決定的に違う。
「一人じゃさびしいだろお嬢ちゃん!アニキのところへ送ってやるよ!!」
田口央斗版(講談社・刊)でスローネを強奪した直後、ネーナを始末しようとして。最終的には彼もアニキのところへ送られたが。
「ハハッ!!俺の勝ちだ!!やれるもんならやれ!しかし言っておくがオレみたいなのはこの世界の歪みの一つでしかない!わかるか!お前らのやっていることは無駄なんだ!!無駄なんだよ!!」
大森倖三版(角川書店・刊)で、原作通りアザディスタンで刹那と交戦し、機体を破壊されたが目的は達したので刹那に言い放った勝利宣言。この言葉に刹那は動揺しつつも、この後刹那は原作通りマスード・ラフマディを保護したので彼の目論見は潰える。
「アァ゙ーけったくそ悪い。この世界から消えてくれよ、ガンダム」
同じく、大森版で、原作終盤通り国連軍に入り、ヴァーチェを急襲した際の台詞。とは言え、この時彼が乗っているのは立派なガンダム顔をしたスローネツヴァイであり、この後その性能に酔う発言をするのであまり説得力がない。
「なっ バッ バカヤロー!!こんなことして何の得が…」
大森版で、ロックオンが自分を巻き込んで自爆する事を察し、動揺して。前述のような余裕の勝利宣言は何処へやら、小悪党の命乞いそのものである。そしてロックオンは躊躇なく自爆スイッチを押した…

2nd

「そうよ!そのまさかよ!!」
2ndシーズン初登場時の台詞。アルケーガンダムを見た刹那の「まさか!?」という台詞に応じたものだが、通信は繋がっていないはずなのに…。
「さあ!始めようじゃねえか!ガンダム同士によるとんでもねえ戦争ってやつをよお!」
刹那とティエリアの前に現れ、喜々として言い放つ。
「おうよ!だが奴さんのせいで体の半分が消し炭だ!野郎の命だけじゃ物足りねえんだよォ!!再生治療のツケを払え!テメエの命でなァ!」
刹那の「生きていたのか」という台詞に対する返答。よく生きていたものである。なお治療費で全財産が殆どなくなったのでは?と邪推するファンもいたとか…。なお、小説版ではこの台詞に刹那がマジギレしている。
「あるよ。お前には理解できないだろうがな」
刹那に「あんたの戦いに意味はないのか」と問われて。彼にとっては自分が楽しめる戦争ができるのが一番意味があるのだろう。
「フッ…俺の生き甲斐は、戦いでね!」
刹那を銃撃したが、わざと急所を外した理由。しかしこの後彼は機体を破壊されるまで圧倒されることになる。刹那とダブルオーを甘く見過ぎていた。
「きれいごとぬかすな!!忘れたか!?お前は俺と同類なんだよ。お前がしてきたことを!!俺が教えたことを!!殺した相手を!!」
田口版で刹那と対峙して。確かにテロリストという面では同じだが、完全に身勝手な欲望で力を使う彼と刹那では決定的に大きな違いがある。そして原作通り圧倒され、通りかかった家族連れを人質にするがあっさり破られる。
「さっさと始めようぜ!あの世で待ってんだろ?イノベイターのねーちゃんがよ!」
田口版でライルと対峙して。アニューのことをダシにしてライルを挑発し、激昂させる。
「何がどうなってやがる!?クソ、動け、動けってんだよ!」
アルケーがトライアルフィールドで機能停止した際の台詞。彼は自分でも知らないうちにヴェーダのバックアップを受けて戦っていたことが判明した瞬間。
「馬鹿があッ!!」
この台詞と共にライルを騙し討ちしようとするが、呆気なく返り討ちにされた。あまりの呆気なさに生存説すら囁かれた程。
「てめえ!!」
田口版で銃を持って現れたライルを撃とうとするが、原作とは異なり即射殺された。
「な…何…」
大森版で、刹那に「小さい奴」と哀れみをこめた眼で見られた直後、アルケーを一瞬の内に真っ二つにされて。何とか脱出するも、何が起こったかも解らず刹那に完全敗北した形に。
「ハッ 傑作だ。兄弟揃って俺様に殺されに来たってワケだ!」
大森版で、ライルの素性を知って言い放った台詞。余裕たっぷりな台詞だが、この後彼は刹那が予言した通り、原作以上に惨めかつ哀れな最後を迎えることに…。

スパロボシリーズの名台詞

「モビルスーツの操縦はお上手だが、生身での戦いはなっちゃいねえな」
第2次Z 破界篇の中盤で原作通りにミハエルを射殺して、ヨハンを返り討ちにした時の台詞。
「過分なお褒めの言葉、恐れ入ります」
「ですが、私は好き勝手にやるのが性分なんですよ」
第2次Z 破界篇でペールゼンから「もう少し従順であれば、自分にとっての理想の兵士だった」との評価を受けた返答。戦いを無上の喜びとするサーシェスが本当に従順であることなどないだろうが。
「あのウイングゼロってのはお前のお友達が乗っていたらしいな!」
「どうだい?ダチ同士で殺しあった感想は!」
第2次Z再世篇中盤、神根島にてヒイロ搭乗のウイングゼロを鹵獲後、刹那へと浴びせた挑発。辛うじて怒りを堪える彼を、サーシェスは更に嘲笑う。
「この曲…ペールゼンの旦那の所で観たレッドショルダーの記録映画のBGMか」
「どこのどいつだか知らないが、粋な演出をしてくれたもんだぜ。じゃあ、どっちも頑張れよ…!」
再世篇「戦士達の叫び」にて、突如流れ出したレッドショルダーのマーチに反応した。
「ははは、戦争、戦争だぁ!ぬがあああああっ!!」
第2次Z再世篇における最終戦限定の撃墜台詞。戦争が好きで好きで仕方ない男は、皮肉にも戦争によって己の命を絶たれる事になるのであった。
「俺がやられただと…!?」
「まだだ!まだなんだよ!俺はまだ満足しちゃいねえんだ!」
「もっと俺は生きるんだ!生きて、戦って…」
「くそがああああああっ!!!」
第2次Z再世篇での断末魔。最期まで往生際悪く生への執着と渇望を叫ぶも、刹那とライルにその見苦しさと所業を糾弾された挙句切り捨てられ、稀代の戦争狂、今度こそ、ネオ・プラネッツに散る。原作では断末魔すら言えずに戦死したのでそれを考えるとまだマシな扱いである。

搭乗機体・関連機体

サーシェス専用AEUイナクトカスタム
1stで最初に搭乗した愛機で、カラーリングは濃い青色。高い技量で圧倒する。実は一度も撃墜されてない。
アグリッサ(AEUイナクトカスタム(アグリッサ型))
1st中盤での搭乗機。モビルスーツをコアユニットとして運用する大型モビルアーマー。過去の紛争で使用された。プラズマフィールドで刹那あと一歩の所まで追い詰めるが、ガンダムスローネドライの介入によってアグリッサは大破した。
GN-X
書籍のみで搭乗。ミハエルのスローネツヴァイを鹵獲する。
ガンダムスローネツヴァイ
1st終盤の搭乗機。ミハエル殺害後に奪取して、ヨハンのスローネアインを撃墜。後に国連軍に参加する。
アルケーガンダム
2ndでの搭乗機。スローネツヴァイの改良機。ガンダム、という姿に留まらない禍々しい姿に変貌している。

余談

  • 人間関係の欄を見れば解るように、作中では主要や脇役に関わらず多くのキャラクターを手にかけており、その中で特筆すべきはガンダムパイロットを3人も殺害しているという事実である。これまでのガンダム作品でガンダムパイロットを倒したキャラクターは他にもいるが、それは主役側が殆どであり、敵側でこれだけの偉業を成し遂げたのは極めて異例と言っていいだろう。
  • その狂暴な性格と戦争を楽しむという点から、ファンの間ではサーシェスと同じように並外れた実力に加え、奸智にも長けた戦闘狂であるヤザン・ゲーブルと比較される事が多い。ただし、凶暴な中にも部下思いな好漢の一面も持つヤザンとは異なり、サーシェスは完全な悪漢であり、基本的に誰も強く信用はせず、かつ誰からも強く信用はされていないという大きな違いがあるが。
  • 担当声優の藤原氏は彼を演じる以前新人時代に『V』~『X』までのガンダムシリーズに出演しており、またゲームで「ガンダム・センチネル」の主人公であるリョウ・ルーツを演じており、口が悪い、ガンダムに乗るなどの共通点があるがリョウの方は実力はそこそこであり、また実戦で撃墜されかけて以降戦争の恐怖を思い知って「戦争がしたい」とは言わなくなるなど、彼とは対照的なキャラだと言える。
  • 1stでスローネツヴァイを手早く乗りこなした彼だが、2ndの描写を考慮すると早く乗りこなせたのはヴェーダの補助もいくらかはあったと思われる。また小説版ではアルケーを受領した時点で脱走も考えていたようだが、もししていたらリボンズによって機能停止させられていただろう。
  • 担当声優の藤原啓治氏といえば『クレヨンしんちゃん』の「野原ひろし」役で知られており、そんな藤原氏演じるサーシェスが2ndシーズンにてアザディスタンを焼け野原にした事から、一部ファンの間では「焼け野原ひろし」の渾名で親しまれている。尚、この渾名は『戦国BASARAシリーズ』の松永久秀や『とある魔術の禁書目録』の木原数多など、藤原氏が演じたサーシェス以外の悪役キャラ達に対して用いられる事も。下記にもある「主任」も、その一人である。
  • 藤原啓治氏はフロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム『アーマード・コアV』にて、「主任」という悪役キャラクターを演じている。戦いを狂気と愉悦のままに楽しむ戦争狂で、他者を圧倒する卓越した実力を持つ傭兵という、サーシェスとの共通点も多く見出せるキャラなのだが(しかし、実はサーシェスとは全く異なるあまりにも意外な本性を隠し持つ)、この「主任」が最後に搭乗する機体は「EXUSIA」という、機体名称の由来(神学における第六位に位置する天使)をガンダムエクシアと同じとする機体であり、刹那の愛機と同じ由来の名を持つ機体に彼の仇敵であるサーシェスと同じ声のパイロットが搭乗しているという事もあり、両作品を知るファンからはネタにされる事も多い(ちなみに、ガンダムエクシア以外のCBのガンダムをデザインした柳瀬敬之氏は元フロム・ソフトウェア社員であり、かつてアーマード・コアシリーズにもメカデザイナーとして参加していた事がある)。尤も、この「EXUSIA」はガンダムエクシアとは大きく印象の異なった、烏や悪魔を彷彿とさせる、アルケーガンダムにも劣らぬ非常に禍々しいシルエットをしている。また、EXUSIAはエクストラミッションでは機体のカラーリングがストーリー本編の黒を基調としたものから変化して赤を基調としたものとなっており、このカラーリングのEXUSIAは一部のファンからは「トランザム主任」とも呼ばれている。なお、フロム・ソフトウェアのスタッフも「主任」とサーシェスの類似点やそれがファンからネタにされていることを把握しているとの事だが、「主任」がサーシェスと類似点を多く持つのは「全くの偶然」との事。

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