「ガンダムAGE-1グランサ」の版間の差分
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2021年6月3日 (木) 21:47時点における版
ガンダムAGE-1 グランサ | |
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外国語表記 | GUNDAM AGE-1 GLANSA |
登場作品 | |
デザイン | 海老川兼武 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦BX |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | モビルスーツ(ガンダムタイプ) |
型式番号 | AGE-1G |
全高 | 18.0 m |
重量 | 93.1 t |
動力 | プラズマ圧縮炉 |
素体 | ガンダムAGE-1フラット |
開発者 | フリット・アスノ |
所属 | 地球連邦軍(ディーヴァ所属) |
パイロット | フリット・アスノ |
スペック (フラット) | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | 改修機 |
型式番号 | AGE-1F |
全高 | 18.0 m |
重量 | 43.4 t |
動力 | プラズマ圧縮炉 |
原型機 | ガンダムAGE-1 ノーマル(SRW未登場) |
パイロット | フリット・アスノ |
スペック (フルグランサ) | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
全高 | 18.0 m |
動力 | プラズマ圧縮炉 |
素体 | ガンダムAGE-1グランサ |
パイロット | フリット・アスノ |
ガンダムAGE-1グランサは『機動戦士ガンダムAGE』の登場メカ。
当記事では補足も兼ねて、ガンダムAGE-1についても記述する。
概要
三世代編に登場。アセム編から運用されているAGE-1 フラットを改修し、増加装甲を施した機体。
かつて研究されていたMSの強化プラン「ジャケットシステム」を採用、攻撃力と防御力の強化に重点を置いており、それをカバーするだけの機動力も有する。装甲はパージも可能。
ルナベース奪還戦およびラ・グラミス攻防戦において投入され、フリットの高い戦闘技量と相まり、ロールアウトから既に半世紀近く経った旧式機体にも関わらず、目立った損傷も無く終戦まで戦い抜いた。
なお、現役時代と異なり砲撃戦特化になっているのは「フリットが老齢で肉体的に衰えが来ているので、身体に負荷のかかる接近戦を極力避けるため」という事情がある。
ガンダムAGE-1 ノーマル / フラット
グランサの素体である地球連邦軍が開発した戦闘用モビルスーツ。フリット・アスノが所持していたAGEデバイスの中にあった設計データを基にスペースコロニー・ノーラのアリンストン基地で7年の歳月をかけて完成させた劇中における「始まりのガンダム」でもある。その名前と姿は伝説のモビルスーツ「ザ・ガンダム」に由来している。 最大の特徴としてAGEビルダーとの連携による戦闘学習システム「AGEシステム」と四肢換装システム「ウェアシステム」が搭載されており、戦闘でデータを収集する事によってAGEビルダーが換装パーツ「Gウェア」や追加武装を設計してくれる。
性能は当時の地球連邦軍の主力MSであったジェノアスよりも非常に高く、UEに対する決定打も欠けていた連邦軍の貴重な戦力として重宝され、コウモリ退治戦役を始めとする多くの戦乱において活躍する事となる。本来のパイロットとしてはラーガン・ドレイスを予定していたが、彼がガフランとの戦いで負傷したため、以後はパイロットをフリットに譲っている。
アセム編においても、AGE-2完成前となる学生時代のアセムの愛機として登場しヴェイガンの尖兵をいくつか跳ね除けた。こちらはビームサーベルを二刀流にした戦闘スタイルが見られた[1]。
また、AGE-2の配備以後はAGEシステムを撤去された「ガンダムAGE-1 フラット」として登場。胸部のコアユニットに蓋がされている他、AGEシステムの代わりに指揮管制システムを搭載しており、指揮官機としての性能が上昇した[2]。また頭部カメラ類の色が白に近い黄色へと変わっているが、元々目線が細い事に加えそれに伴い重装甲化や武装追加によりヴェイガンへの復讐鬼と化したフリットを象徴する印象を与えている。
終戦後に建造された「ガンダム記念館」では、AGEシステムを戻された「ガンダムAGE-1」の形態で展示保存されている。
強化装備形態
- ガンダムAGE-1 フルグランサ
- 背部にグラストロランチャーを装備した形態。
- 小説版では最初からグラストロランチャーを装備しており、終始「グランサ」と呼ばれている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。参戦は終盤に差し掛かった第39話「どこにでもある『正義』」から。フラット形態およびフルグランサ仕様は戦闘演出扱いとなっている。
- フリットがディーヴァのサブパイロットに居座る都合上、撃墜数0で参戦時のレベルもディーヴァ搭乗時のままである。下手をするとレベル差20なんて事もあるので注意。
- ステータスはやや耐久よりだが、旧式の改修機という事もありステータスは全体的に控えめ。特に運動性はかなり低いが、フリットのXラウンダー能力である程度はカバーが効く。
- 第41話終了後に追加されるプラズマダイバーミサイルは、初期値が通常版・MAP兵器版共に9999と全スパロボ中第二位を誇る[3]超火力の為、レベル差もすぐ埋まるようになる。
- ただし、通常武器とMAP兵器で弾数共用である点とMAP兵器版に味方識別が無い点には注意。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- ビームダガー
- AGE-1 ノーマル完成時から存在する基本兵装で、両腰部に1基ずつマウントされている接近武装。刃を調節する事で出力・長さを変えられる。SRW未使用。
- ビームサーベル
- ビームダガーの出力を上げて長剣状にした状態。電磁シールドにも有効打となる。SRW未使用。
- シールドライフル
- 両腕に装備された攻防一体の武器。射撃用のドッズライフルとビームサーベル発生器、シールドの機能を纏めている。
- ドッズライフル
- 射撃用武器。二枚の板状のバレル。
- 『BX』では「シールドライフル」名義。
- ビームサーベル
- シールドライフルからビームサーベルを発振する。取り回しの良さからか、劇中ではビームサーベルよりもこちらを使っていた。
- 『BX』では「シールドライフル(サーベル)」名義。
- シールド
- 基部となる防御装備。
- ミサイルランチャー
- 両肩と両脚部に6門搭載。SRW未使用。
オプション装備
- グラストロランチャー
- 大型ビームキャノンとスラスターが一体化した追加武装。アセム編にてガンダムAGE-1フラットに装備されたゼフルドランチャーの発展型。
- ちなみに、上記の武装を装備した状態のものを「ガンダムAGE-1 フルグランサ」と呼ぶ。
- なお、小説版ではゼフルドランチャーに搭載されていた前線指揮統制能力も使用可能。
- また、PSP用ソフト『機動戦士ガンダムAGE ユニバーサルアクセル/コズミックドライブ』終盤では、フリットが後述のプラズマダイバーミサイルに代わって、ヴェイガンの移動コロニー「セカンドムーン」に向けてグラストロランチャーを放つ場面が存在する[4]。
- プラズマダイバーミサイル
- 地球連邦軍の大量破壊兵器の試作型。MS用の発射ユニットを使用して発射する。その際、フルグランサのままでは取り回し面で難があるので、増加装甲をパージして「ガンダムAGE-1 フラット」となる。
- TV版本編では攻撃目的での使用は未遂に終わっているため威力は未知数であるが、実際に発射した時には戦略級と言えるレベルの大爆発[5]を起こしていた。
- ヴェイガンが使用していた大量破壊兵器「コロニーデストロイヤー」とそっくりな形状をしており、「かつて自身が体を張ってまで止めようとした悪魔の行為と、まるっきり同じ事をしようとしている」という皮肉な絵図となっている。
- ちなみに、前述のPSP版には未登場の武装である。
- 『BX』では使用できるのも原作再現終了後とかなり遅めの追加。しかし、前述の通り威力9999とAGE-1最大の長所となる。
必殺技
- フルバースト
- フルグランサ状態になり、シールドライフルとグラストロランチャーを一斉射する。
合体攻撃
- トリプルジェネレーション
- 『BX』で使用。同機とガンダムAGE-2ダークハウンド、ガンダムAGE-FXとの合体攻撃。
特殊能力
SRWでは特殊能力としての分離は持っていない。
移動タイプ
サイズ
- M
機体ボーナス
- BX
-
- 初期段階:装甲値+100 HP+500
- 第二段階:装甲値+150 HP+750 射程+1
- 第三段階:装甲値+200 HP+1000 射程+2
- 最終段階:装甲値+200 HP+1500 射程+2 照準値+5
- 耐久系のボーナス。
対決・名場面
- 本当の「救世主」
- 最終話より。指揮官ゼハートの戦死、ディグマゼノン砲三射目の失敗で自壊を始めた要塞ラ・グラミス、ヴェイガンギア・シドの暴走と混乱に陥るヴェイガン。フリットはこの機に乗じてプラズマダイバーミサイルを持ち出し、要塞をセカンドムーンごと爆破して復讐を遂げようとする。
- だが、彼の前にそれを決して許さない孫のキオが立ちはだかる。AGE-FXは両手を広げコックピットをミサイル弾頭にくっつけ、さらにCファンネルを祖父に向けミサイル発射断固阻止の覚悟を見せる。その構図は皮肉にも約半世紀前、コロニー「ノーラ」を破壊しようとするゼダスと身体を張って食い止めようとするAGE-1そのものであった。
- 守る側から奪う側に回ろうとしていたフリットはキオとXラウンダーの共鳴を起こし、ユリンや母マリナをはじめとした、かつて守れなかった者達の声を聞く。彼等に労われたフリットは復讐の原動力の一つとなっていた自責の念を捨て、自分が手を下さずともセカンドムーンは自壊する、とミサイル発射を諦める。だが、孫と息子は決して諦めずセカンドムーンを覆っていたラ・グラミスの解体に取りかかる。
- 彼等の守る意志に触発されたフリットは復讐心を捨てヴェイガン含む両軍にラ・グラミス解体の協力を要請、戦意放棄と皆の注意を引くためプラズマダイバーミサイルを何もない所で爆発させた。フリットが皆を守れる真の「救世主」となった瞬間であった。
- 過去との対峙
- 小説版より。セカンドムーンのヴェイガンを殲滅せんとするフリットのAGE-1グランサの前に、それを否定し止めようとするキオのAGE-FXが飛び込んでくる。発動したFXバーストモードの光の中、精神世界へ誘われたフリットは、ユリンやウルフ、グルーデック、ドン・ボヤージら失った者達の意志と邂逅する。しかし、彼らの言葉を受けてなお、フリットはヴェイガン殲滅の意志を頑なに貫こうとする。全てが終われば、大量虐殺者の自分を若者が討って平和を取り戻せばいいと、なろうとしたはずの「救世主」すらかなぐり捨てて。
- その時、AGE-1グランサの前に、フリットを否定する叫びと共に一機の白いモビルスーツが現れる。今や懐かしいその名は、ガンダムAGE-1。それを操るのは、他でもない、記憶の彼方に消えたはずの少年時代のフリット自身だった。
- 憎むべき敵のやって来た事と、今自分がやろうとしている事は、何も違わない。AGE-1同士の激突の中でその事実を突きつけ、救世主になる事すら諦めようとしている未来の自分を断罪する少年のフリットは、怒りを込めた一撃で虐殺の装備に身を固めたグランサを撃墜する。そして、現実へと立ち返ったフリット・アスノは、あの日、自分がどうして助かったのか、なぜ今まで生き延びてこられたのかを知った。それは、フリットの中の英雄が、真に目覚めようとする証だった。
関連機体
- ガンダムAGE-1(SRW未登場)
- 改修元となったフリットの愛機。
- ガンダムAGE-1 アサルトジャケット
- 開発コンセプトが本機に引き継がれた装備。
- ガンダムAGE-1 2号機(SRW未登場)
- アンバット攻防戦から数年後に新造されたAGE-1の同型機。
- ガンダムAGE-1(トレジャースターVer.)(SRW未登場)
- 外伝漫画『機動戦士ガンダムAGE トレジャースター』に登場した、本来の2号機より前に出現したAGE-1の同型機。
- ガンダムAGE-2(ダークハウンド)、ガンダムAGE-3、ガンダムAGE-FX
- 後継機。
- フルアーマーガンダム
- 元の機体に増加装甲を施している点が共通している。全備重量も同じで、オマージュ元と言える機体。
余談
- ガンダムAGE-1は改修に改良を重ねて約50年、劇中最後まで大破する事も無く三世代戦い抜いた名機であり、ガンダムシリーズ全体を見てもこれだけ長期間にわたって実戦配備されていたMSは珍しい。
- TV版『AGE』の放送時、『週刊少年サンデー』に掲載された読み切り漫画『機動戦士ガンダムAGE~はじまりの物語~』において、AGE-1ノーマルは初陣の時に背中に巨大な風車を取り付けてUEの機体を撃破するという『機動武闘伝Gガンダム』のモビルファイター・ネーデルガンダムのような姿を披露している。
- ファンからは、この形態は「AGE-1ネーデル」という通称で呼ばれている。なお、この戦法はAGEシステムの「敵の特性に合わせて武器を選択する」という初期設定を使用したもの。
- PSP用ソフト『機動戦士ガンダムAGE ユニバーサルアクセル/コズミックドライブ』におけるAGE-1ノーマルの初勝利時のイベントムービーは、AGEシステムが作り出した4枚のビーム刃が回転するビームローリングランサーなる武器(長柄の電動草刈り機に似た外見)を持って、逃走するUEの機体の背後から斬りつけて撃破するという内容である。
脚注
- ↑ ちなみにOVA『MEMORY OF EDEN』ではアセムの近接戦闘スタイルに合わせてか、新たにソーディアウェアが造られている。
- ↑ ガンプラでも番号が振られていない蓋のパーツが付属しており再現が可能。なお、後に発売されたAGE-1グランサでは白一色のシールも付属している。
- ↑ 実際は内部数値で9999以上あり改造を行うとそれ以上になる。ちなみに威力は15段階改造で通常武器版が12499、MAP兵器版が12249。イデオンが同様の仕様の為威力数値では第2位となるが、パイロットの強化や精神コマンド・歌等バフを最大限に積んだ場合の最終ダメージはイデオンを大きく上回る。
- ↑ もちろん、キオが駆るガンダムAGE-FXのCファンネルおよび身を呈する事によって阻止される、というTV版本編と同様の展開になる。
- ↑ 小説版の設定だと「プラズマフィールドを形成し特定の細胞組織(人体等)をマイクロ波で焼き尽くす」いわば「携帯型サイクロプス」とでも言うべきものとなっている。
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