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2013年5月16日 (木) 17:36時点における版
ジェネシス(Genesis)
『機動戦士ガンダムSEED』に登場する、ザフトが開発した大量破壊兵器。
「核エネルギーを使用したガンマ線レーザー砲」の英語読み(Gamma Emission by Nuclear Explosion Stimulate Inducing System)の略称「ジェネシス」。
本来他惑星間用の超大型核パルスエンジンを、一種の要塞砲に改良したもの。エンジンの噴射時に発生するガンマ線を別個に用意した使い捨ての反射ミラーを用いて集束させる事により、高威力のガンマ線レーザーとして使用している。ガンマ線とは極超短波の電磁波の事であり、物質に対する透過率が高い事が特徴で、レントゲンの時に使用されるX線と似たようなものである。劇中においては、電子レンジと光レーザーを合わせた様な働きをするらしく、照射された生物・機械は破壊・破裂する。地球に向けて照射すれば、地球上に存在する全ての生命体や自然を破壊し尽くす事が可能であると言われている。
ジェネシスは透過迷彩「ミラージュコロイド」を有しており、完全に姿を隠す事が可能である。劇中では地球連合軍がプラント本国に迫った際に、この偽装を解除する事で意表をつく等の運用がなされた。しかも、本体の装甲は強力なフェイズシフト装甲で覆われており、陽電子砲ですら破壊する事ができないという鉄壁の防御力を誇っている。
第1射目の発射で侵攻した地球連合軍の艦隊の6割近くを消滅、第2射目では連合軍の増援艦隊と月面のプトレマイオス基地を消滅させた。しかし、第3射目は連合首都のワシントンに狙いを定めたものの、アスラン・ザラが内部でジャスティスガンダムを自爆させる事により、破壊された。
この兵器は戦後ヤキン・ドゥーエ戦役の「ユニウス条約」で使用禁止とされたが、ザフトはこの兵器のテクノロジーを破棄しなかったため、後に宇宙要塞「メサイア」の「ネオジェネシス」、ジャンク屋組合が兵器システムを奪取した「ジェネシスα」などで使用されてしまっている。
登場作品
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 原作初参戦と共に登場。第1射でブルーコスモス所属の地球連邦軍艦隊が消滅し、同時に三輪防人が死亡した。第2射目ではジェネシス内部による破壊となるが、ここに登場するラウ・ル・クルーゼのプロヴィデンスガンダムの撃破が熟練度の条件となる。なお、パトリック・ザラはこれで宇宙怪獣を殲滅出来ると思っていたらしいが、どう考えても宇宙怪獣を過小評価しすぎである。実際、αナンバーズの方がジェネシスよりも遥かに強力な兵器(ガンバスター、イデオン等)を多数所持していたが、それらを以ってしても宇宙怪獣の殲滅は困難を極めた。ちなみに、いずれの兵器も原作通りの設定ならジェネシスを一撃で粉砕できたりする。
- スーパーロボット大戦J
- 今回も登場。但し破壊条件はなし。イベントで推移する。第3射目でオルファンをも破壊しようとした。
- スーパーロボット大戦W
- アズラエルがレナードの助力を得た事で地球連合軍が「フェルミオンミサイル」を手に入れ、ザフトがジェネシスで対抗するという大量破壊兵器同士の睨み合いからスタート。パトリックの死後はルリの要請を受けたアスランの手によりラダム母艦を破壊するために使用されている。これは原作・ゲーム通して唯一ジェネシスが地球人類全体を救うために使われた「人の英知が生み出したものなら、人を救ってみせろ」を体現した場面と言える。なお、このジェネシスにキラ、クルーゼ、Dボゥイ、テッカマンオメガが巻き込まれたが、キラはカナードに、クルーゼはザ・データベースに、Dボゥイは(条件を満たしていると)ミユキにそれぞれ助けられており、アスランが発射したジェネシスによる死者はテッカマンオメガだけであった。
- スーパーロボット大戦Z
- 今回は「ネオジェネシス」が登場する。ifルートを通った場合、最後の発射先はフロスト兄弟に向けられることとなる。
関連する用語
スパロボシリーズでの名場面
- 正しい兵器の使い方
- W51話(月ルート)にて。死闘の末、テッカマンオメガを降したノイ・ヴェルターだったが、オメガは最後の力を振り絞りラダム母艦を浮上、地球へ向わせようと足掻く。ノイ・ヴェルターの機動部隊は全火力をもってラダム母艦の撃沈を試みるが、圧倒的なサイズ差の前に完全な破壊は不可能だった。しかしそこにナデシコに通信が入る。それはプラントに向かった部隊からの「ジェネシスの制圧に成功した」という物だった。これを受けたルリはジェネシスでのラダム母艦の破壊を決断。かくして、「ナチュラルの殲滅」という歪められた目的で運用されていたジェネシスは、テッカマンオメガごとラダム母艦を破壊する事で、「人を救って見せた」のだ。
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