ホワイトベース隊
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ホワイトベース隊(White Base Corps)
『機動戦士ガンダム』において、強襲揚陸艦ホワイトベースと同艦に搭載されたガンダムをはじめとした「V作戦」の機動兵器を中核とした地球連邦軍の別働隊。
サイド7の攻撃で多くの正規軍人のクルーが死亡したことで、士官候補生や民間人を中心とした異例の部隊となっており、一年戦争終了までに各地を転戦して驚異的な戦果を挙げた。一部では「ニュータイプ部隊」とも呼ばれている。
当初は地球連邦軍内での所属が決まっていなかったが、地球連邦軍の本部であるジャブロー到着後に第13独立部隊所属となった。
一方で、ホワイトベース隊は地球連邦軍において良くも悪くも目立つ存在である故に、敵であるジオン公国軍から狙われる事が多かった。それはジャブローにいた時にも変わらず、地球連邦軍の高官の一人であるゴップ(SRW未登場)からは「永遠に厄介者」と煙たがられている。
ジオン公国軍を欺くための危険な任務を背負わされた「地球連邦軍の囮専門部隊」と評すべきホワイトベース隊であったが、彼等の存在があったからこそ「地球連邦軍の主力部隊がジオン公国軍への大反抗作戦である『星一号作戦』の準備を整えて実行させる余裕が生まれた」事には間違い無い。
一年戦争終結後、ホワイトベース隊は地球連邦軍の伝説的な存在となったが、アムロ・レイが幽閉同然の扱いを受けたのをはじめ、連邦軍内では冷遇された。
登場作品
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- プレイヤー部隊の名称。ただし、原作の面子はブライト、アムロ、フラウのみ。母艦がアーガマやラー・カイラムに替わっても「ホワイトベース隊」である。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 第2次と同様だが、最後の母艦はリーンホースJr.になる。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 途中でロンド・ベルとなるまでのプレイヤー部隊の名称。今作では原作の面子も初期メンバーに多く名を連ねている。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 序盤の第3話「連邦軍機動兵器、始動!」以降(母艦がガンドールである第21話~第27話を除く)のプレイヤー部隊の名称。原作の面子は、ほぼ全員揃っている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 一年戦争が再現されており、ホワイトベースが母艦となるステージも多数存在する都合上、出番は多い。
- ファーストガンダム原作で死亡したリュウ・ホセイ、スレッガー・ロウ、マチルダ・アジャンは登場しない。
- サブミッションなどで第08MS小隊と共に行動することが多く、共にコネクト・フォースへ出向となり、自軍へ正式加入となる。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 第39話「新たなる宇宙」にて登場し、自軍部隊であるカイルスに参加する。
人物
ホワイトベースクルー
SRW未登場のクルーが多数存在するため、ここではSRWに済みの人物を列挙する。
- パオロ・カシアス
- 本来予定されていたホワイトベースの艦長。しかし、ジオン公国軍の強襲で重傷を負ってしまい、艦長の任務をブライトに託した。階級は中佐。
- ブライト・ノア
- 士官候補生だったが、パオロの負傷後にホワイトベースの艦長の任を引き継ぎ、ホワイトベース隊の指揮官となる。階級は少尉だったが、最終的に中尉(劇場版では大尉)へ昇進している。
- 当初は精神的な余裕の無さ故に、アムロ等の民間人出身のクルー達と何度も衝突する場面が多かった。しかし、激戦を経て一人前の艦長へと成長を遂げる。
- アムロ・レイ
- 主人公。民間人だったが、成り行きでガンダムを動かした事によって徴用され、そのパイロットとなる。最終的な階級は、曹長(劇場版では少尉)。
- 当初は、艦長にして上官であるブライトと何度も衝突する場面が多かった。しかし、様々な出会いと別れによってエースパイロットへと成長し、ニュータイプへと覚醒するに至った。
- カイ・シデン
- 民間人だったが、ホワイトベースに避難した事が切っ掛けでガンキャノンのパイロットになる。最終的な階級は、伍長(劇場版では少尉)。
- ホワイトベースに潜入していたジオンの女スパイであるミハル・ラトキエと心を通わせたが、戦闘の最中に彼女は大西洋へと投げ出されてしまう。ミハルとの死別は、カイのその後の人生に大きな影響を与えた。
- ハヤト・コバヤシ
- 民間人だったが、ホワイトベースに避難した事が切っ掛けでガンタンクのパイロットになる(なお、劇場版第3部では、ガンキャノンに乗り換えている)。最終的な階級は、伍長(劇場版では曹長)。
- リュウ・ホセイ
- モビルスーツのパイロット候補生で、コアファイターやガンキャノンを操縦している。面倒見の良い人物で度々衝突しがちなブライトとアムロとの良き緩衝剤の役割を果たしていた。
- リュウはランバ・ラル隊の残党との決戦で戦死し、クルー一同に深い悲しみをもたらしたが、同時に結束力が強まる契機にもなった。階級は曹長だったが、戦死後に二階級特進されている。
- セイラ・マス
- 民間人だったが、ホワイトベースに避難した事が切っ掛けでホワイトベースの通信士になる。後に、Gファイター(劇場版ではコアブースター)のパイロットへと転属した。最終的な階級は、軍曹(劇場版では准尉)。
- スレッガー・ロウ
- ジャブローから宇宙に上がる際に補充された地球連邦軍の軍人。Gファイター(劇場版ではコアブースター)のパイロットになるが、ソロモン攻略戦で戦死した。階級は中尉。
- ミライ・ヤシマ
- 民間人だったが、ホワイトベースに避難した事が切っ掛けでホワイトベースの操舵手になる。温和な人柄であるミライは、「ホワイトベースのお袋さん」というべき存在であった。最終的な階級は、少尉。
- フラウ・ボゥ
- 民間人だったが、ホワイトベースに避難する。パイロットに転属したセイラの後を受けて通信士にある。最終的な階級は、上等兵。
- オスカ・ダブリン、マーカー・クラン
- ホワイトベースのオペレーター。
関連人物
- レビル将軍
- 地球連邦軍の対ジオン反抗作戦「V作戦」の主導者。個人的に、ホワイトベース隊を援助している。軍階級は大将。
- マチルダ・アジャン
- 地球連邦軍補給部隊の隊長。ホワイトベース隊に何度も補給物資を輸送している。なお、アムロ達ホワイトベース隊の男性クルーにとっては、憧れの女性であった模様。階級は中尉。
- リード
- 地球連邦軍巡洋艦サラミスの艦長だったが、艦を撃墜されホワイトベース隊に保護された際には一時期、ブライトに代わって隊の指揮を取っていた事がある。階級は中尉。
関連用語
- V作戦
- ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの三種の最新鋭のモビルスーツおよび母艦ホワイトベースの開発計画。
- アークエンジェル隊
- 『機動戦士ガンダムSEED』における主人公が所属する部隊。正規軍人の戦死にともなって現地で民間人でクルーを補充する等、ホワイトベース隊のオマージュになっている。
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