レイダーガンダム

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GAT-X370 レイダーガンダム(Raider Gundam)

地球連合軍が独自開発した、後期GAT-Xシリーズに属するモビルスーツ。「Raider」とは「襲撃者・侵入者」を意味する。GAT-333レイダー制式仕様を改装した機体で、X300系フレームを採用し、MA形態へ変形できるその特長を活かした一撃離脱戦法がコンセプト。ちなみに、同じくX300系フレームを採用しているイージスとはフレームの共通性はない。また、トランスフェイズ装甲が採用されており、高い防御力を持たせつつ、稼働時間を大幅に延長する事に成功している。大気圏内での飛行も可能であり、MA形態時は他のMSを背中に乗せて運搬する事も出来る。

オーブ解放作戦にて、カラミティフォビドゥンと共に初めて実戦投入され、フリーダムジャスティスと交戦した。その後も何度も戦っているが、決着がつくことはなかった。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で、プロヴィデンスのドラグーンの攻撃で中破したバスターに襲い掛かるが、バスターの超高インパルス長射程狙撃ライフルを使って攻撃したデュエルによって撃破された。

なお『スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙』では、プロヴィデンスと交戦前のバスターによって撃墜されている。

登場作品と操縦者

第3次スーパーロボット大戦α
運動性に優れたユニットだが全体攻撃の武器を持っていないため、3機の中では最も対応しやすい。特殊能力に変形があるもののMA形態で出撃することは一切ない(戦闘アニメ中には変形の演出がある)。
スーパーロボット大戦J
原作通り、クロトが搭乗している。短射程という設定のはずのツォーンの射程がかなり長い。
スーパーロボット大戦W
Jと同じ仕様。

装備・機能

武装・必殺攻撃

100mmエネルギー砲「ツォーン」
頭部に内蔵されたビーム砲。近距離用で射程は短いが、威力は高い。
破砕球「ミョルニル」
手持ち式の質量兵器。ワイヤーでグリップと繋がれた金属球を敵機に向かって投げ放ち、ぶつける事で撃破する。球にはスラスターが内蔵されている為、軌道をコントロール可能。通常装甲のMSなら一撃で撃破できる他、PS装甲のMSも装甲の上から内部にダメージを与える事が出来る。また、これを振り回す事で、ワイヤー部分で敵機の攻撃を防いだ事もある。
名前の由来は、北欧神話のトール神が持つ大鎚ミョルニルから。
2連装52mm超高初速防盾砲
実体盾と2連装の機関砲が一体となった複合兵装。前述の通り「機関砲」であり、アニメでは実弾兵器のように描写されているが、公式サイトや小説版ではビーム砲と記述されており、実際はどちらなのかは不明。
短距離プラズマ砲「アフラマズダ」
MA形態時の大型クローに内蔵された武装で、クローで捕らえた敵機にゼロ距離から攻撃する際に使用する。小型のビームサーベルを形成する事も出来る。
M417 80mm機関砲
MA形態時の機首部分に内蔵された武装。通常装甲のMSなら、一撃で破壊できる。
M2M3 76mm機関砲
両肩に内蔵された武装。MA形態時にしか使えない。

特殊能力

盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
TP装甲
PS装甲の改良型。バイタルパート周辺部の通常装甲の内側にPS装甲を備え、着弾時にのみ相転移するようになっている。これによってエネルギー消費を大幅に抑える事に成功している。
変形
MA形態に変形する。

移動タイプ

飛行可能。

機体BGM

関連機体

カラミティガンダム
フォビドゥンガンダム
レイダー制式仕様
『機動戦士ガンダムSEED MSV』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場した地球連合軍の機体。型式番号はGAT-333。GAT-X370レイダーの改装前の仕様で、違いは武装は実弾がメインでありカラーリングが青で塗装されている事。本機もモビルアーマー形態への可変機構を持ち、大型の副翼を装備している。この副翼はミサイルなどの武装を装備可能であり、サブ・フライト・システムとしても使用出来るようになっている。八・八作戦時に初めて投入され、エドワード・ハレルソンが搭乗した他、C.E.73時にもヘブンズベースに配備されており、レジェンドと交戦したが撃墜されている。また、南米での独立戦争でも再びエドが搭乗し、宇宙モーガン・シュバリエの乗るガンバレルダガーと交戦している。スパロボ未登場。
なお制式採用機なのに先行試作型のレイダーより型番が若いのは、レイダーがプラントとの決戦に際してまだ完成していなかった本機のシステムや変形機構などを一部簡略化して急遽製造された物であるため。
ゲルプレイダー
『DESTINY ASTRY R』に登場する機体(スパロボ未登場)。アクタイオン・プロジェクトに基づき開発された機体だが、本来後期GAT-Xシリーズは対象外だったにも拘らず、エンジニアのヴァレリオ・ヴァレリが公私混同な理由で強引に開発を承認させて製造した機体である。制式仕様ではなく生体CPU用の先行製造機をベースにし、ヴァレリの開発コンセプトでもある「2倍の武装と性能」に基づいて、I.W.S.Pを分解再設計したユニットを装備する事で火力と推力が2倍に増強されている。

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