ジェントル・チャップマン

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ジェントル・チャップマン
外国語表記 Gentle Chapman
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 中田和宏
初登場SRW 新スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人(ネオ・イングランド)
性別
所属 ネオ・イングランド
役職 ガンダムファイター
特技 ライフル射撃
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ジェントル・チャップマンは『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。

概要

ライフル射撃を得意とするネオ・イングランド代表のガンダムファイター

ブリテンガンダムに乗り込み、第9、10、11回ガンダムファイトにて3連覇を果たした猛者である。彼の偉業はガンダムファイト史上に残るものであったが、これを機にファイトスタイルに「射撃重視」の風潮が生まれ、「格闘技」は一時期冬の時代を迎えることになった(これを覆したのが東方不敗マスター・アジアである)が、チャップマンの実力と誇り高さは本物であり、ジョルジュ・ド・サンドからも目標にされている。

第12回大会には出場しなかったが、国民的英雄であるチャップマンは期待に応えて、第13回大会では再びファイターとして復帰した。

だが、既に彼の体は限界に達しており、若い頃の優勝時のピークとはほど遠い状態であった。常に精神強化剤を服用し、更に体を痛めるチャップマン。そんな彼に付き合った妻のマノンのサポートを受けて何とか勝ち続けた。しかし、そのサポートは遠隔操縦されたモビルスーツ・カッシング(SRW未登場)で相手を撹乱するという卑劣な手段であり、チャップマンにすら秘密裏に行っていた。チャップマンはそんな妻マノンの心遣いを気遣い、戦い、そして最後のファイトの相手であるドモン・カッシュに自ら倒される。全てが終わったチャップマンは妻マノンの傍らでファイターとしての役目を終えた。

ところが、死んだはずのチャップマンは復活し、決勝大会では特別待遇で復帰する。しかし、復帰したチャップマンは全く別人と言っていいほどの様子であり、片言でしか喋らず、卑劣な手段も厭わない。それもそのはず、この時のチャップマンはDG細胞の力で復活した存在。いわば亡霊であった。

後半ランタオ島バトルロイヤルではデビルガンダム四天王としてグランドガンダムでドモンに立ちふさがる。しかし、シャッフル同盟のジョルジュとチボデーのコンビが相手となり、最期はコクピットにギガンティック・マグナムから撃ち出されたローゼスビットの直撃を受けて死亡した。

死亡した状態から再生されたためか、復活後は言葉を話さず行動も凶暴とまるでゾンビのようであり、ファイトスタイルも以前の彼とは似ても似つかない銃で殴りつけるなどのパワーでごり押しするラフファイトが目立つ。最早殺戮本能のみが残された生ける屍であり、まさに「チャップマンの肉体に悪魔が乗り移った」としか表現できない。スタイルが変わったとはいえ生前のファイトスタイルだった射撃も強化されており、大口径のライフルを軽々と扱っていた。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦F完結編
ミケロと共にドモンに襲いかかる。最初からデビルガンダム四天王としての状態である。インターミッションでは普通に喋るのに戦闘セリフは絶叫…というか咆哮だけなので違和感が大きい。メタな話だが、ミケロとコンビを組んでる影響で説明的なセリフを無理矢理喋らされているらしい。格闘武器しかないグランドガンダムと能力が全く噛み合っていない。DC地上軍と共同作戦を取るが、ランタオ島Dr.ヘルの軍団と共に滅びた。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦R
原作終了後の設定のため名前のみの登場。
スーパーロボット大戦J
戦闘台詞の大半が唸り声だが、時々通常の台詞が出る。

単独作品

新スーパーロボット大戦
地上編第31話「明鏡止水」からミケロと共に初登場。2度目以降はデビル化した姿となるが、それでもジョンブルガンダムに乗っている間は後述の様な長台詞が多い。グランドガンダムに乗ってからはほぼ咆哮しか発さなくなる。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。またおまけマップではグランドガンダムに乗り、マスターガンダムの周囲に増援として出現する。
スーパーロボット大戦MX
バーベムの手により復活を果たし、彼の傀儡としてミケロと共にラ・ムーの星を狙う。終始、獣のような咆哮を上げ、人語を発する事は無い。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
イベント「デビルガンダム復活」にて登場。最初からデビル化した姿でグランドガンダムを駆ってドモン達に立ちはだかる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

ライフルの名手の設定を反映して射撃及び命中技量が高い。従って遠距離攻撃には注意。

精神コマンド

F完結編
集中気合根性信頼ひらめき
MX
狙撃努力必中不屈熱血直撃

特殊技能(特殊スキル)

DG細胞
F完結編
切り払い
MX
援護攻撃
J
カウンターDG細胞底力L7、援護攻撃L3

人間関係

ウォン・ユンファ
ネオ・ホンコン首相。敗北した筈の彼を復活させ、決勝大会に参加させる。
ジョルジュ・ド・サンド
ガンダムファイターとしてチャップマンを尊敬していた。サバイバルイレブン、決勝大会予選、ランタオ島決勝大会の計3回対戦。
チボデー・クロケット
決勝大会でジョルジュとコンビを組み、半ば相打ちの形で彼を葬る。
東方不敗マスター・アジア
チャップマンの引退後に銃器・火力中心となっていたガンダムファイトのスタイル傾向を、従来の格闘中心に戻した立役者。彼の活躍が燻っていたチャップマンの闘志に再び火を付ける切っ掛けとなった。
DG細胞によって復活した後は四天王の筆頭である彼と共闘した。彼の指示に従い、追撃を留まる場面もあった。
ミケロ・チャリオット
同じくDG細胞で再生した者同士であり、DG四天王のガンダムファイター。ネオ・ホンコンで両者は暗躍する。
ドモン・カッシュ
彼とは2度対戦。一度は倒すが、二度目は以前の彼でないため「二度目」という言葉は似つかわしくないだろう。
マノン・チャップマン
SRW未登場。最愛の妻。彼女とともに二度と抜け出せない修羅の道に堕ちていく。ガンダムファイターの宿命(修羅の道)をレインに叫ぶように伝えた。
ウィリアム、ホイットニー
SRW未登場。ネオイングランドのガンダムファイト委員会の一員。ウィリアムは祖国の名誉を重んじる人物であり、チャップマンの戦いぶりに不審を抱き、辞退させようとするも、ウォンやミケロと結託していたホイットニーにより、チャップマンに殺害された。なおこの時チャップマンは殺害方法は2本の指で首を刺し貫くという明らかに生前からは考えられない方法であった。

名台詞

「どうした? もう終わりか…闘いとは非情なものだ。勝つ者がいれば必ず負ける者もいる…」
「さらばだ…」
第9話冒頭、霧の中でガンダムローズをじわじわ追い詰めてゆくジョンブルガンダム。手にしたスナイパーライフルの銃口が満身創痍のガンダムローズの頭部を捉え…。
「残念だったな。勝つ者がいれば負ける者もいる。勝負の世界とはこういうものだ」
カジノにて、ポーカーによる勝負をふっかけてきたドモンをで返り討ちにして。しかしこの後ドモンにイカサマを見破られてしまう。
マノン「かなり量が増えていますわ…もうおやめになった方がいいのではありませんか?」
チャップマン「大丈夫だ…心配ない…。この大会が終わったら火星へ行こう。あそこはここよりも温暖で、大分過ごしやすくなっているらしいぞ」
マノン「そうね…、ね…あの子」
チャップマン「ネオジャパンのファイターの事か?」
マノン「ええ。午後のパーティーに誘ってもいいかしら?」
チャップマン「気に入ったのか?」
マノン「あなたにそっくり…特にこのブラウンがかった鋭い目付きが…」
チャップマン「好きにしろ…」
マノン「ふふっ…あなただって気に入っているのでしょう?」
チャップマン「さあな…それにしても、あんな小僧がガンダム乗りとは、面白い時代になったものだな…」
第9話、寝室での妻・マノンとのやり取り。服用している薬の副作用に苦しむチャップマンをマノンは気遣うが、チャップマンは大会後の身の振り方をマノンに提案する。マノンはそれを受け止めつつも、出会ったガンダムファイター…ドモンに、夫であるチャップマンを重ねて見ていた。
チャップマン「安心したまえ。別に毒など入っておらんよ」
ドモン「呑気に茶なんか飲んでられるか!俺はファイトさえしてくれればそれでいい!」
チャップマン「…ふっふっふっ…どいつもこいつもファイトファイトファイト…」
ドモン「何がおかしい…」
チャップマン「若いってのはいいものだな…自分の可能性だけを信じて突っ走る事ができる…。小僧、だがそれは過信というものだ。上には上がいるという事を悟った時にはもはや手遅れになる…」
第9話、お茶会の席にて静かに火花を散らすドモンとチャップマン。猪突猛進に突っかかるドモンに対し、熟練の戦士であるチャップマンはドモンの挑発的な言葉に冷静に切り返していく。しかし傍らでチャップマンの手元を見ていたレインは見逃さなかった。チャップマンが自分のティーカップにカプセルを割り入れるのを…。
「そんなに闘いたいか…なんのためだ? 私を倒して新たな英雄になりたいのか? 私を倒せるとでも思っているのか? 過去三回に渡って王座を守り抜いたこのチャップマンを!」
これほどまでに自分に執着する理由は何かとドモンに問いかける。対してドモンは、「過去の栄光にしがみついているだけの男なら、絶対に負けない」と痛烈なカウンターを返す。
「小僧が、戦いの何たるかをみっちりと叩き込んでやる!」
ジョンブルガンダムを起動し、ドモンを睨みつけて。三連覇のチャンプらしいベテランの意地の表れが見て取れる。
「戦いとは非情なものだ…強い者だけが生き残り、力及ばぬ者は泥に塗れる!」
「だがな…民衆は無敵の英雄を求めるのだ! 私は常に英雄でなければならないのだよ!」
霧の中からシャイニングガンダムを狙撃しつつ、自分の在り方を叫ぶチャップマン。無敵の英雄であり続けるために、彼は自分の身体をズタズタにしてまで闘い続ける…。
』では、ジョンブルガンダムでの攻撃時に一行目の台詞を喋る事が多い。前口上の様に長ったらしく戦闘スキップも無いので、彼といえばこの台詞を思い浮かべる人も少なくないのでは?しかも実は、誤字が入っている。
「戦士とは…強くなればなるほど、その修羅の道から抜けられなくなるものなのだよ!」
「頭を撃ち抜かれたら終わりだったな…。さあ、これが最後のチャンスだ! 降りるなら今だぞドモン・カッシュ!」
第9話、シャイニングガンダムを追い詰め、その頭部にライフルを突きつけて。しかし…。
「だから甘いというのだ! 討て…討て! さぁ…貴様が本当の戦士なら私を討てぇ!!」
「貴様にも闘う目的があるだろうが!」
第9話において、度重なる戦闘でボロボロになった自身の体を補うため服用していた精神強化剤の効果が切れ、苦しむチャップマン。その光景を見てドモンは攻撃を躊躇う。しかしチャップマンは苦しみながらもドモンに発破を掛ける。勝者は敗者を乗り越えて行け、と言わんばかりに…。
チャップマン「どうやら時代は…確実に流れているらしいな…。すまん…火星に行く約束は、果たせんようだ…」
マノン「いいえ…あなたが満足の行く戦いができたのなら…」
チャップマン「お前の影の力添えが無ければ、こうはいかなかったさ…」
マノン「えっ…」
チャップマン「ありがとう、マノン…」
第9話、過去の英雄・チャップマンとマノンの最期のやり取り。チャップマンは全てを知っていた上で、あえて戦い続けていたのだ。妻の愛に応える為に。しかしその代償はあまりにも大きいものだった…。
「どこだぁぁッ!!」
「死…ね!」
第43話より。再登場時から一貫して唸り声を上げる、もしくは冷笑のみのチャップマンだったが、変貌後の彼が喋った数少ないまともな人語である。
(慣れないギャンブラーが歯止めきかず落ちていくパターンだな…この小僧…哀れな奴…!)
『超級』にて。アニメの展開どおりにポーカーでの勝負を挑んでくるドモンを見てのモノローグ。ネオジャパンのガンダムファイターに招待状を送り、自身のカジノに招いたチャップマンだったが、姿を現した招待客=ドモンはカジノでの負けが込み身包みはがされ「ネクタイとフンドシ一丁」という衝撃的な出で立ちで現れた。そりゃ「次は行けそうなんだよ!」だの「全部ここで取り返す!」などと眼前で言われればそんな印象も沸くだろう…。
「そうだ…ファイターはそうやって苦い戦いを重ねては成長し続ける…これがたまらんのだよ…これが…これがやめられんのだよ! うはははははははあっ!」
『超級』にて。ジャミングの中でスナイパーライフルを構え、ドモンを探しながら。妻のマノン曰く、廃人の方がずっとましな程、チャップマンは人間として壊れてしまっているらしい。身も心もボロボロになり、もう本当は戦うことも出来ない体でも、戦わなければ自分を維持できないから、間違いを承知で、破滅に向かって突き進む。ガンダムファイターの行く末は、それしかない…。
「マノン! 私はここまでだ! 最期まですばらしいファイトをさせてくれて…ありがとう。ありがとう、マノン…!!!」
シャイニングフィンガーがジョンブルガンダムの頭部を捕らえ、まさに頭部が砕かれようという最中に放った、マノンへの最期の言葉。もう戦えない自分を戦わせてくれた事への、マノンへの感謝を…。この直後、チャップマンは糸が切れたように力尽き、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして、大きく地に伏した…。

搭乗機体

ブリテンガンダム
かつて搭乗していた機体。チャップマン邸の写真で確認できる。
ジョンブルガンダム
グランドガンダム

余談

  • コミックボンボンに連載された漫画版では、復活後も一応普通に喋っている。

資料リンク