ジャン・キャリーは『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の登場人物。
概要
煌く凶星「J」の異名を持つパイロット。元は地球に住んでいたコーディネイターで、地球で反コーディネイターが高まった際にプラントへ移住したが、開戦と同時に地球に帰還した。
その際、憎み合いの連鎖を止める為に地球連合軍に入隊。この時、ザフトから鹵獲したジンを白く塗った[1]ものを与えられ、この機体が戦場にて煌いて見えた事と、コーディネイターでありながらナチュラルが多くを占める連合で戦う自分を「ジョーカーのようだ」とジャン自身が評した事から、彼自身のイニシャルを取って煌く凶星「J」と呼ばれるようになった。
その後は白いロングダガーに乗り換え戦果を挙げてはいたが、ナチュラルでも操縦できるMSが出てきたところから存在を疎まれ始めた為、ジャンは軍を辞めてジャンク屋組合に所属。そこで三隻同盟の存在を知り参加。白いM1アストレイに乗り、ヤキン・ドゥーエ攻防戦に参加した。戦後は三隻同盟を離れ、再びジャンク屋組合に所属している。
量産機であるロングダガーでイザーク・ジュールのデュエルガンダム相手に優勢に戦う等、コズミック・イラの世界ではかなりの腕を持つパイロットである。優秀な工学博士でもあり、ガーベラ・ストレートVol.2を研ぐ機材やパワードレッドへの改造に使用したパワーシリンダーは彼が開発したものである。
また、その経緯ゆえに連合・ザフト・オーブそれぞれのモビルスーツに乗った事のある数少ないパイロットでもある。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 初登場作品。第2部から登場。ノイ・ヴェルター同様に「大西洋連邦にとって疎ましい者」としてアラスカ基地に集められ、サイクロプスでザフトごと吹き飛ばされそうになる。アラスカ基地の一件で自主的に除隊し、オーブ(サハク家)に身を寄せる。ギナの死を見届け、ノイ・ヴェルタ―に対し休戦を伝えに来る(この時にパワー・シリンダーのデータをロウに渡す)。アメノミハシラでミナにギナの死を伝えた後はどこかに去っていく。
- 終盤、ミゲルやエドといった『SEED MSV』の面子と共にザ・データベースと戦うマップが有る。
パイロットステータス
- W
- 集中、必中、信頼、熱血、てかげん、鉄壁
- W
- 斬り払い、撃ち落とし、シールド防御、コーディネイター、援護攻撃L2、援護防御L2、支援要請L1、マルチコンボL3
人間関係
- ロウ・ギュール
- ジャンに三隻同盟の事を教えたのは彼。なお、この時連合軍時代の元上官が率いる部隊に襲撃されたが、彼に助けられて事無きを得た。その後、彼への恩を返すために150ガーベラを振り回すためのパワーシリンダーを開発して贈り、リジェネレイト戦でも共に戦った。
- イザーク・ジュール
- 彼とはパナマ戦で戦い、ジャンが優勢であったが、グングニールでジャンの機体が動かなくなり形勢逆転された。だが、無力となったMSを一方的に攻撃する事に虚しさのようなものを感じたイザークによって見逃される。
他作品との人間関係
- キラ・ヤマト
- PS2用ソフト『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』では「かつて地球連合軍に所属していたコーディネイター」という共通点も有る故か、随分と気を遣った挨拶をして、逆にキラから激励のような言葉をかけられた。
名台詞
- 「ヤマト君。迷惑かけるかもしれないが…よろしく頼む」
- PS2用ソフト『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』より。この作品でのジャンの特殊挨拶台詞はどこか味方を気遣う印象が強いが、キラに対しては上記の如く「地球連合軍に在籍していたコーディネイター」という重大な共通点が有る為、殊更気を遣っている事が伺える。
- あまりにも気遣われたものだから、キラも思わず「信じてますから!」と激励するように返してしまった。
搭乗機体
- ジン
- 連合時代初期は、白く塗装したこの機体に搭乗。これには、軍上層部が「戦場でジャンを監視しやすくする為」という理由が有る。
- ロングダガー(SRW未登場)
- ジンと同じ理由で白く塗装される。
- ジャン専用M1アストレイ
- 三隻同盟時に搭乗。この機体も頭部以外のフレーム部分が白いがこれは上記の異名による威圧効果を狙い、ジャン自ら塗装した。
脚注