「エギーユ・デラーズ」の版間の差分
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2018年12月23日 (日) 09:31時点における版
エギーユ・デラーズ | |
---|---|
外国語表記 | Aiguille Delaz |
登場作品 | |
声優 | 小林清志 |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
没年月日 | 宇宙世紀0083年11月12日 |
所属 |
ジオン公国軍(一年戦争時) デラーズ・フリート(デラーズ紛争時) |
軍階級 |
大佐(一年戦争時) 中将(デラーズ紛争時) |
エギーユ・デラーズは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場人物。
概要
元・ジオン公国軍宇宙攻撃軍大佐。佐官ながらグワジン級を任され、ア・バオア・クーでは総帥直属艦隊司令に就任しており、ギレン・ザビからは強い信任を得ていたことが伺われる(佐官級でグワジンを単独で指揮したのはドズル・ザビの腹心ラコック大佐と、キシリア・ザビの腹心マ・クベ大佐など、ザビ家に近い人間ばかりである)。デラーズ紛争時には「中将」とされている。本編中では階級に言及されたことがなく、小説版や各種解説・設定など主に紙媒体の情報である。昇進の経緯は不明。
ファンサイトなどではしばしばギレン親衛隊の隊長だった、と解説されているが、これはガトー、カリウスらを含めて、ゲーム『ギレンの野望』のオリジナル設定である。
ア・バオア・クー攻防戦においてギレンの死亡の報を受けて戦場を離脱。連邦への帰順を拒否する旧ジオン軍人の大半がアクシズ行きを選ぶ中、抵抗運動を希望する者らと共に「茨の園」を築いて拠点とし、地球圏に残留する。「デラーズ・フリート」を名乗って対地球連邦ゲリラ活動を開始するが、それまでの悪行が祟ったか作戦中にシーマ・ガラハウの裏切りに遭い死亡。
最終的にはジオンを憎んでいたシーマに寝首をかかれる結末になったものの、シーマ無くして「星の屑作戦」の成功があり得なかったのは何とも皮肉な結果と言える。自業自得と言えば、それまでかもしれないが…。更に皮肉な事に、デラーズらが起こした紛争が原因で彼らの同胞であるジオン残党やスペースノイドへの苛烈な弾圧を行うティターンズの台頭を招いてしまう。そして、「グリプス戦役」というより悲惨な戦いへと続いていく事になるのであった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 初登場作品。ノイエDC中将。ハマーンに警戒心を持っている。
- 原作同様の演説を行ったり、ゲスト艦隊相手に自爆したりとイベント面での活躍は多いが、そのために実際に戦う機会は無い。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作通りギレン派。演説がDVEで再現されており、担当声優の小林清志氏は、この作品でスパロボ初参加となった。
- 一回だけ戦艦のパイロットとしても登場するが、すぐにイベントで撃墜されてしまうため交戦する機会は無いに等しい。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- ナデシコを味方に引き入れようと勧誘するが、突っぱねられた。それにしても、あの場でもしプロスペクターがユリカの「ブイッ!」を止めなければ一体どうなっていたのやら。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
- 第4次(S)
- 根性、ド根性、自爆
- 実際はマップ『ゲストとインスペクター』のイベントで自爆を使用するのみ。
- α
- 必中、信頼、激励、友情、かく乱、魂
- 戦闘機会に乏しい割には、本編のキャラクターを反映したかなり練られたラインナップである(星の屑作戦を小規模艦隊で必中させ、シーマ・ビッター・ドライゼなど多様な同胞を信頼、ガトーを度々激励し、ハスラーとの友情を示し、連邦軍のかく乱に成功、乾坤一擲の「魂」のコロニー落としを実施)。むしろ戦闘機会が乏しいのでバランス調整を度外視したのかもしれない。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- ギレン・ザビ
- 直接の会話シーンは映像作品ではないが、多くのゲームで忠誠を示す存在。ギレンからも強く信任を受けている。
- アナベル・ガトー
- 部下。ア・バオア・クー戦ではSフィールド防衛を行う艦隊司令であるデラーズと、艦隊所属空母のMS中隊長であるガトーは正確には部下の部下であるが、デラーズ・フリートにおいては腹心と言える立場。
- シーマ・ガラハウ
- 連邦・ジオンの別なく海賊行為を行っていた彼女を配下として引き入れるが、裏切られる破目になる。
- キシリア・ザビ
- ギレンの死を知った際、彼女の手によるのものと察知し、激怒した。
- ハマーン・カーン
- 原作では会う場面が無いが、『第4次』ではノイエDCの一員として共闘する。しかし、内心ではハマーンを警戒している。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ミネバ・ラオ・ザビ
- ギレンが死亡している場合の主君。
名台詞
- 「ぬうぅ…謀ったな、キシリア…!」
- 第1話アバンより。「ギレン総帥戦死を受けて全指揮権がキシリアに委譲した」との報告を受けて。デラーズは即座にこれをキシリアによる暗殺と看破し、暫くのち戦線離脱を決意する。
- 敵前逃亡ではないか、と指摘されることもあるが、ア・バオア・クー戦の詳細な時系列は映像化されたことがなく、指揮命令系統がどうなっているのか、またキシリアの降伏命令との前後関係が今もって不明瞭であるため、2018年現在では推測の域を出ない。
- 「待て、ガトー。貴公の母艦ドロワは沈んだ」
ガトー「ドロワが…!」
「我が総帥、ギレン閣下も亡くなられた。我々はア・バオア・クーより撤退する。我らは生きて総帥の志を継がねばならんのだ」
ガトー「生き恥を晒せと!? 私は行きます!」 - 同じく第1話アバンより。ア・バオア・クーの決戦で撤退命令が出ていても、再び出撃するガトーを説得をするが…。
- 「ならん! 今は耐えるのだ。生きてこそ得ることの出来る栄光をこの手に掴むまで、その命、儂が預かる! いいな!」
- 上記の続き。決死隊になろうとしたガトーを制した際の台詞。
- 文面だけなら格好良くも見えるが、彼等が後に実行した作戦は結果的に(ジオン以外も含めた)スペースノイドの首を絞めることとなった。
- ついでに、ガトーが搭乗しようとした機体はデラーズ専用リック・ドムである。
- 「大儀を生まんとするものが、小事にこだわってはならん。星の屑作戦を成功させる為には、お前が奪取したガンダムと、我が艦隊戦力の充実が不可欠だった。シーマは私が導く」
- 第5話でシーマ一党が合流した事に納得がいかないガトーを説得した際の台詞。しかし、結局はシーマに裏切られることになってしまう。
- ただし、キシリア配下であり、度重なる海賊行為から「ジオンの栄光を穢した」と見做され蔑まれていたシーマ艦隊の面々を受け入れている辺り、デラーズ本人は他派閥の同胞を差別する様な人間ではなかった事は確実である(発言から純粋にシーマ艦隊の実力を評価していたことが窺える)。
- また、ブリティッシュ作戦の発案者はデラーズであったとの説もあるため、事実ならば彼なりにシーマ達に負い目を感じていたのかもしれない。
- 「哀れ! 志を持たぬ者を導こうとした我が身の不覚であった」
- 第12話でシーマ一党に人質に取られたデラーズにガトーが呼びかけた際の台詞。極限状態にも関わらず芝居がかった発言であるため、シーマや他の海兵からは嘲笑されている。
- デラーズ本人からすれば、開戦時から日陰者扱いされ、戦後は海賊行為にすがってしか食いつなげないシーマ艦隊を引き上げる意図が劇中見え隠れしているが、シーマからすれば信用に値しなかったのである。
- そもそも、デラーズおよび彼の賛同者達が「志だけしか持っていなかった」事が原因と言えなくもない。
- 「……行け、ガトーよ」
「ガトーよ、意地を通せ。現にコロニーはあるのだ」
「儂を宇宙(そら)の晒し者にする気かガトー! ……ジーク・ジオン!!」 - 「星の屑作戦」が最終局面を迎える中、デラーズ・フリートを裏切ったシーマに捕らえられながらもガトーにコロニー落としの完遂を促す。最後の最期までジオンへの(というよりギレンへの)狂信を貫いた。
- 「……これこそ――…千載一遇の僥倖――…見得た――…」
- 「ギレン総帥――…このエギーユ・デラーズ!! ジオンの大義をもって進むべき道が見えましたぞ!」
- 「祖国と我が同胞の名誉のために!! ジィークジオン!!!」
- 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』でガンダム開発計画の情報を入手した際の台詞。
- 三年間の潜伏の果てに進むべき道が示されて嬉しかったのは分かるが、「ギレン総帥」の行からデラーズはギレンの石像に対して話しかけている。もはや危ない人、一歩手前。
- なお、この情報を基に「星の屑作戦」が立案される事になる。
スパロボシリーズの名台詞
- 「…そして今、連邦内には、一匹の妖怪がうごめいている。ジャミトフ=ハイマンという名の妖怪が」
- 『第4次』第22話で地球連邦政府およびティターンズに対して行った演説の一部。この直後の京四郎の指摘通り、マルクスによる『共産党宣言』の序文「ヨーロッパには妖怪が出る―共産主義という妖怪が」からの剽窃である。
- そして、デラーズは「妖怪=ジャミトフの専横を生み出したのは地上のアースノイドの責任」と断じ、コロニー落としを宣言することになる。もっとも、その行為自体が「妖怪」と全く変わらない歪んだな行為であることもまた然りだが。
搭乗機体
SRWでの搭乗機体
余談
- エギーユ・デラーズのファーストネームであるエギーユ(Aiguille)とは、フランス語で「針」あるいは「針峰」を意味する。
資料リンク
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