「イオリア・シュヘンベルグ」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
51行目: 51行目:
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
;[[エルガン・ローディック]]
 
;[[エルガン・ローディック]]
:[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]における盟友。イオリアが生きていた時代からの同志であり、計画を見守る監視者の一人。イオリアから[[ヴェーダ]]への全アクセスを遮断する特殊コードを託されていた。
+
:[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]における盟友。イオリアが生きていた時代からの同志であり、計画を見守る監視者の一人。イオリアから[[ヴェーダ]]への全アクセスを遮断する特殊コードを託されていた。第3次Zでは元は同じクロノの同志だということが明かされるが、脱退するまで本人との面識はなかった。
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解していた。
 
:直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解していた。

2014年6月10日 (火) 10:54時点における版

イオリア・シュヘンベルグ(Aeolia Schenberg)

21世紀末の天才科学者。『機動戦士ガンダム00』の世界観の根幹を成す軌道エレベーター宇宙太陽光発電システムの提唱者。生前の経歴については詳しく明かされていないが、作中刹那が読んでいた新聞では「2061年に誕生、2090年に軌道エレベーターの基礎理論を提唱」と明記されている。
生前にある目的のために「イオリア計画」と呼ばれる計画を発案し、その遂行者として私設武装組織ソレスタルビーイングを創設し、ヴェーダイノベイドを造りだし、GNドライヴの基礎理論を構築した。計画は彼が生きた時代から2世紀以上たった西暦2307年に実行に移され、この際は全世界に向けて「武力による戦争根絶」を行うことを宣言した(もちろん本人の生放送ではなく、200年前に記録したビデオメッセージである)。
彼自身は月面に作られたヴェーダの中枢部でコールドスリープに入っていたが、計画の乗っ取りを画策するアレハンドロ・コーナーによって射殺されてしまう。しかしイオリアはアレハンドロのような存在が出現することを予期しており、自身の死と同時にシステムトラップが発動するように準備していた。このトラップの発動によってGNドライヴに関する情報はヴェーダの秘匿領域へと保護され、ガンダムマイスター達に関する情報もヴェーダから削除された。そして同時にトランザムシステムの封印を解き(この際ツインドライヴシステムに関する情報もプトレマイオスに送られている)、ガンダムマイスター達に最後のメッセージを送り、計画の行く末を託した。

作中で最も謎の多い人物であり、彼の真意とイオリア計画の真の目的が判明するのは2ndの終盤になってからである。そして最終的に明かされた真の目的とは「外宇宙に進出する前に人類の意思を統一し、何時か訪れる『来たるべき対話』に備えて人類を変革すること」というものであった。
またイノベイターの誕生についても予見しており、GNドライヴを開発したのもその覚醒を促進することが目的であった。

そして、3世紀半の世界である西暦2314年に予見していた事が起こる事となる…

登場作品と役柄

本人は既に故人ではあるものの、他作品とのクロスオーバーによって原作以上の天才ぶりを発揮している

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
ほぼ原作通り。序盤に原作同様、ソレスタルビーイングの意志表明の演説が世界中に流される。原作以上に用意周到であり、何故か未来において自分の住んでいる世界が多元世界に変わることを知っていた。そのためか月面マイクロウェーブ送信施設を建設している(おかげでガンダムダブルエックスはサテライトキャノンが使える)。
第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
直接の出番は無い。黒の英知によって多元世界となる未来を垣間見たらしく、用意の良さはそれが理由。また、ゼロシステムの発案者であることが明かされた。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
「00」が劇場版に移行しているため登場しないが、終盤加藤久嵩からその存在について言及されている。それによると、覇道鋼造城崎天児同様、未来を予期し、備えを取っていた者の一人であるらしい。
今作の世界観を考えると、計画の根幹とした情報は何らかの方法で引き継いだ「過去の未来」のものである可能性が高く、その証としてティエリアがUXに合流した際、計画と現状にズレが出ていることが指摘されている。

人間関係

リボンズ・アルマーク
イオリアによって製造された最古参のイノベイドの一人。自身に課せられた使命から逃れるためにイオリア計画を乗っ取ろうとするが、最終的にそれが身の破滅を招くこととなった。
アレハンドロ・コーナー
ソレスタルビーイングの監視者。内心ではイオリアのことを「神を気取る不遜な理想主義者」と評している。アレハンドロにコールドスリープしていた自身の肉体を破壊されるが、それすらもイオリアの想定した範囲内であった。
刹那・F・セイエイ
ソレスタルビーイングのガンダムマイスター。イオリアが待ち望んだ「革新者」であり、彼の遺産を受け継いだイオリア計画の体現者。戦いの中で自身を変革させ、人類初の「真のイノベイター」となった。
ティエリア・アーデ
ガンダムマイスターの一人であり、イオリア計画の一環として、ガンダムに対するカウンター「トライアルシステム」を託されたイノベイド。最終的には肉体を捨て、ヴェーダの中枢としてイオリア計画の行く末を見守ることになった。
ロックオン・ストラトスアレルヤ・ハプティズムプトレマイオスクルー
上の二人のガンダムマイスターと共に、ソレスタルビーイングの理念とトランザムを託された。
レイフ・エイフマン
ユニオンの科学者。イオリアを「恐ろしい男」と高く評価し、ソレスタルビーイングおよびイオリアの真の目的を追う。
彼は、イオリアの真の目的を知るまでにあと一歩のところまで近づけた程の天才だったのだが、深入りし過ぎたために刺客の手に掛けられる。
E・A・レイ
「イオリア計画」の協力者。リボンズやスカイ・エクリプスのオリジナルに当たる人物で、本名「エターナル・アラン・レイ」。彼もまたイオリアと同じ天才科学者である。

他作品との人間関係

エルガン・ローディック
第2次Zにおける盟友。イオリアが生きていた時代からの同志であり、計画を見守る監視者の一人。イオリアからヴェーダへの全アクセスを遮断する特殊コードを託されていた。第3次Zでは元は同じクロノの同志だということが明かされるが、脱退するまで本人との面識はなかった。
アムロ・レイ
直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解していた。
余談だが、イオリアの協力者E・A・レイ(およびリボンズ・アルマーク)とアムロ・レイの声優は、古谷徹氏である。
ティファ・アディール
サテライトキャノンの発射が可能になったため、彼女から感謝されている。
ヒイロ・ユイ
再世篇における「もう一人の革新者」。この世界ではゼロシステムがイオリア計画の一環として開発されたため、戦いの中で成長し、自身を変革させゼロシステムを使いこなした彼も刹那と同様、イオリアの遺産を受け継いだ「イオリア計画の体現者」と言える。

名台詞

1st

「地球で生まれ育ったすべての人類に報告させていただきます。 私たちはソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です」
「私たちソレスタルビーイングの活動目的はこの世界から戦争行為を根絶することにあります」
「私たちは、自らの利益のためには行動はしません。戦争根絶という大きな目的のために立ち上がったのです。領土、宗教、エネルギー……どのような理由があろうとも私たちはすべての戦争行為に武力による介入を開始します」
「戦争を幇助する国、組織、企業なども我々の武力介入の対象となります」
「私たちはソレスタルビーイング、この世から戦争を根絶させるために創設された私設武装組織です。」
ソレスタルビーイングの意思表明として流された彼の演説。映っているのが200年前の人物であることやその奇抜すぎる内容により、当初三大国家陣営には他の陣営による謀略ではないかと疑われた。
「この場所に、悪意を持って現れたということは、残念ながら私の求めていた世界にはならなかったようだ。人間は未だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている」
「だが、私はまだ人類を信じ、力を託してみようと思う」
「世界は…人類は…変わらなければならないのだから…!」
計画を歪める者が現れた時のために、システムトラップと共に残しておいたメッセージ。この後、ガンダムスローネツヴァイに追い詰められていたガンダムエクシアに、GNドライヴに隠されていた力「トランザム」が発動する。
「GNドライヴを有する者達よ。君達が私の意志を継ぐ者なのかは分からない」
「だが私は最後の希望を、GNドライヴの全能力を君達に託したいと思う」
「君達が真の平和を勝ち取るため、戦争根絶のために戦い続ける事を祈る」
「ソレスタルビーイングの為では無く君達の意志で、ガンダムと共に」
スローネツヴァイを撃退した後、プトレマイオスチームのガンダムマイスター達に遺言のごとく贈られたメッセージ。

劇場版

「私が嫌悪しているのは、知性を誤って使い、思い込みや偏見にとらわれ、真実を見失う者たちだ。それが誤解を生み、不和を呼び、争いを生む。わかり合わせたいのだよ、私は……」
「人は知性を正しく用い、進化しなければならない。そうしなければ、宇宙へ、大いなる世界に旅立っても、また新たな火種を生むことになる。それは悲しいことだよ……」
エピローグの台詞。彼が生前の過去、若かりしころに、盟友のE・A・レイから、人間嫌いを指摘されたときに答えた言葉。思い込みや偏見ゆえに争いを繰り返す人類に失望しかけていた彼は、宇宙に旅立ったときの悲劇を回避するために、人類の進化…イノベイターを待ち望み、そのために行動していた。そして劇場版のラスト、その彼の想いはついに結実することに……

余談

  • 顔が似ているせいか、『00』本編の放送時は某閣下ではないかというまことしやかな噂が流れた。…言うまでもないが、もちろん別人である(声は同作品に登場する艦長でもあるが…)。