「タリア・グラディス」の版間の差分

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*キャラクターデザイン:平井久司
 
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ただし、ミネルバの戦力が減っても[[補給]]を行わない(劇中、補給をしている場面が見られない)状態でもなお、戦闘や作戦を続行したことが原因でピンチになっている場面が多い。また、艦内でのトラブルを把握していないことや部下との関係の薄さなどから、戦闘以外での艦長としての能力はあまり高くない様である。
 
ただし、ミネルバの戦力が減っても[[補給]]を行わない(劇中、補給をしている場面が見られない)状態でもなお、戦闘や作戦を続行したことが原因でピンチになっている場面が多い。また、艦内でのトラブルを把握していないことや部下との関係の薄さなどから、戦闘以外での艦長としての能力はあまり高くない様である。
  
最高評議会議長の[[ギルバート・デュランダル]]とは恋人関係にあったが、子供ができないという理由から別れた。しかし、ミネルバに[[アスラン・ザラ|アスラン]]が合流して自身も[[FAITH]]に任命されると、この頃から彼女はデュランダルの意図を理解しかね、疑問視する傾向になり始める。その後も、彼への疑念は深まっていった。
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最高評議会議長の[[ギルバート・デュランダル]]とは恋人関係にあったが、子供ができないという理由から別れた。しかし、ミネルバに[[アスラン・ザラ]]が合流して自身も[[FAITH]]に任命されると、この頃から彼女はデュランダルの意図を理解しかね、疑問視する傾向になり始める。その後も、彼への疑念は深まっていった。
  
最終局面でミネルバが[[アークエンジェル]]の攻撃で航行不能になると、クルー全員に退艦命令を出し、[[アーサー・トライン|アーサー]]に後の事を全て任せると、タリアは一人、デュランダルの元へ向う。しかし、デュランダルは[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に撃たれてしまう。そして、その場にいた[[キラ・ヤマト|キラ]]に「子供がいる。いつか、会ってやってほしい」という[[マリュー・ラミアス|マリュー]]への伝言を残し、彼女はデュランダルとレイと共に自分が欲しかった「家族」の一員として轟沈する[[メサイア]]と運命を共にした。
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最終局面でミネルバが[[アークエンジェル]]の攻撃で航行不能になると、クルー全員に退艦命令を出し、[[アーサー・トライン]]に後の事を全て任せると、タリアは一人、デュランダルの元へ向う。しかし、デュランダルは[[レイ・ザ・バレル]]に撃たれてしまう。そして、その場にいた[[キラ・ヤマト]]に「子供がいる。いつか、会ってやってほしい」という[[マリュー・ラミアス]]への伝言を残し、彼女はデュランダルとレイと共に自分が欲しかった「家族」の一員として轟沈する[[メサイア]]と運命を共にした。
  
 
なお、彼女の子供の性別は男の子。デュランダルと別れた理由は「子供が欲しかった」からである。しかし、息子が生まれてからもデュランダルとの肉体関係は続いている事が見受けられる描写があり、諦めようとする為の言い訳に過ぎない可能性が高い。終盤における上記の行動は、かつての自分の選択がデュランダルの道を誤らせた事による責任や、色々な複雑な事情があったと思われる。
 
なお、彼女の子供の性別は男の子。デュランダルと別れた理由は「子供が欲しかった」からである。しかし、息子が生まれてからもデュランダルとの肉体関係は続いている事が見受けられる描写があり、諦めようとする為の言い訳に過ぎない可能性が高い。終盤における上記の行動は、かつての自分の選択がデュランダルの道を誤らせた事による責任や、色々な複雑な事情があったと思われる。
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2016年12月25日 (日) 21:37時点における版

概要

ザフトの新鋭艦ミネルバの艦長を務める女性士官。

的確な指揮で幾度無く艦の危機を救った優秀な艦長。ほぼ単独行動で、戦力もまま成らないまま、最後まで戦い続けた。 ただし、ミネルバの戦力が減っても補給を行わない(劇中、補給をしている場面が見られない)状態でもなお、戦闘や作戦を続行したことが原因でピンチになっている場面が多い。また、艦内でのトラブルを把握していないことや部下との関係の薄さなどから、戦闘以外での艦長としての能力はあまり高くない様である。

最高評議会議長のギルバート・デュランダルとは恋人関係にあったが、子供ができないという理由から別れた。しかし、ミネルバにアスラン・ザラが合流して自身もFAITHに任命されると、この頃から彼女はデュランダルの意図を理解しかね、疑問視する傾向になり始める。その後も、彼への疑念は深まっていった。

最終局面でミネルバがアークエンジェルの攻撃で航行不能になると、クルー全員に退艦命令を出し、アーサー・トラインに後の事を全て任せると、タリアは一人、デュランダルの元へ向う。しかし、デュランダルはレイ・ザ・バレルに撃たれてしまう。そして、その場にいたキラ・ヤマトに「子供がいる。いつか、会ってやってほしい」というマリュー・ラミアスへの伝言を残し、彼女はデュランダルとレイと共に自分が欲しかった「家族」の一員として轟沈するメサイアと運命を共にした。

なお、彼女の子供の性別は男の子。デュランダルと別れた理由は「子供が欲しかった」からである。しかし、息子が生まれてからもデュランダルとの肉体関係は続いている事が見受けられる描写があり、諦めようとする為の言い訳に過ぎない可能性が高い。終盤における上記の行動は、かつての自分の選択がデュランダルの道を誤らせた事による責任や、色々な複雑な事情があったと思われる。

また、結果的に「幼い実子を残したまま死ぬという行動は、母親としてはどうなのか?」という事で議論を呼んだ。タリア役の声優である小山茉美氏もまた、それについて同じ趣旨のコメントをされている。もっとも、小説版ではタリア自身が「身勝手な女」である事を自覚していたことが記されている。

登場作品と役柄

キラアークエンジェル側が視点の作品では敵として登場するため、味方としての運用はできず原作同様に死亡する。逆にシンミネルバ視点のZ・Lでは、自軍部隊のまとめ役の一人として序盤から終盤まで活躍する。また、Zでは条件次第で死亡回避が可能であり、Lでは無条件で最後まで生存する。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
序盤から登場。味方だが、終盤に自軍を抜けて敵となる。ただし、Ifルートに行くと、条件次第でレイと共に戻ってくる。とりあえず、1周目はどちらのルートに行くか分からないので、あまりミネルバを改造しない方がいい。2周目では彼女がIfか原作ルートに行くかを決める選択肢を持っている。Ifルートに行った場合、非常に男前な彼女を拝むことが出来る。原作では特に巨乳キャラ扱いはされていないが、タンホイザー使用時のカットインで何故か乳揺れ描写あり。
第2次Z再世篇でレイの生存が確認され、最終作の第3次Z天獄篇で登場したためIfルートが正史だが、本作以降の作品では彼女は一切登場しない。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
味方が完全なアークエンジェル視点なので影が薄い。このゲームでは自分の機体を自分で動かせるためミネルバは落とされやすいだろう。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
今回は敵のみで、原作通り死亡する。
スーパーロボット大戦L
プロローグから何度か味方として登場し、序盤終わりごろには正式に仲間となる。原作におけるデュランダルとは特に不倫関係にあるような描写はなく、元恋人の関係に落ち付いている。
早くからデュランダルの意図に懸念を抱く様子が見られ、離脱することはないため無条件で生存する。また、ミネルバがLOTUSの旗艦の一つとなるため、前作と比べるまでもなく活躍の機会に恵まれている。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

ZL
必中加速信頼鉄壁
攻撃回避に関わる精神コマンドを所持していないので、副長アーサーの所持する「不屈」が頼りになる。なお、最後に覚える「愛」とは、に対してのものなのだろうか…。

特殊技能(特殊スキル)

Z
底力援護攻撃指揮官

小隊長能力(隊長効果)

Z
隣接する味方のダメージ-10%

人間関係

ギルバート・デュランダル
上司。昔の恋人で、現在も不倫関係。最期まで彼に付き添った。
アーサー・トライン
ミネルバの副長。よくタリアに叱責されていたが、次第にそれなりに成長していき、オペレーション・ラグナロクでは、艦長席に座って指揮をとっている。
マリュー・ラミアス
アークエンジェル艦長。同じ女性艦長として尊敬にも近い念を持っているが、敵として何度も戦う事となり、最終的には戦闘経験の差で敗北する形で終わった。
ZやLでは、彼女とは最終的に和解を果たし、共闘することになる。
アスラン・ザラ
部下。彼を信頼していたが、優柔不断な面が目立ってきた彼に釘を差す場面もある。後に、ザフトを抜けた彼と敵対することになる。
シン・アスカ
部下。兵士としての能力は優秀な反面、精神的に未熟である為に勝手な行動を取られる事も多く、タリアの悩みの種の一つになっている。
もっとも彼への指導をアスランに一任していたのもあるが、彼の問題行動を咎めたのはステラを返還した一件のみであり、大きく絡むことは少ない。
ルナマリア・ホーク
部下。
メイリン・ホーク
部下。
レイ・ザ・バレル
部下。その最期にはデュランダルを撃ってしまい泣きじゃくる彼を母親のように抱きしめて運命を共にした。
ウィリアム・グラディス
デュランダルと別れた後に結婚した男性との間にもうけた子供。メサイアに乗りこんできたキラに対して、「いつか、息子に会ってほしい」と遺言した。名前はHDリマスター版DVDボックスについてきたドラマCDにて判明。原作およびSRW未登場。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

クワトロ・バジーナシャア・アズナブル
Zではタリアの心情を色々と理解しており、心配していた。なお、デュランダルと声が同じで、タリアとは年齢(クワトロは27歳)が近い。
ブライト・ノア
Zでは序盤から共に自軍部隊の首脳となり、活躍する。
カミーユ・ビダン
Zでは、彼がシンの親友と同時に抑え役としての務めも果たしているので、頼もしい部下といった存在。直接ではないが、彼の実力も認めている。
メイリンの口伝に「ザフトのアカデミーを卒業したら、間違いなく赤を着られた」とタリアの言葉に同意しながら賞賛していた。

アナザーガンダムシリーズ

張五飛
SC2ではデュランダルやレイと運命を共にする事を選んだタリアの姿をそっと見送った。

リアル系

ホランド・ノヴァク
Zでは度々彼を諌める場面も。ホランドはタリアの真面目さを少し迷惑がりながらも、心配していた。

スーパー系

藤原忍
SC2ではユニウスセブンの除去作業で共闘。彼から「一緒に酒を酌み交わしたい」と誘われるが、後に皮肉にも刃を交える事に。

バンプレストオリジナル

ミスト・レックス
メサイアからの脱出を呼びかけられるが、タリアとデュランダルは死を選ぶ。その姿に、ミストは再び地球人への不信感に取り憑かれる。

名台詞

「おかしいのはあなたよ!! いい加減にして!! これは命令なのよ! 見たくなければ、部屋に篭もっていなさい!」
エンジェルダウン作戦の際に作戦の中止を要請するアスランに対して。たとえ、作戦内容に疑問を抱くことがあっても、トップであるデュランダルの決定である以上、命令されたタリアに中止が出来るはずも無いのだが、殆ど周りが見えていないアスランは食って掛かってくるので、さすがのタリアも我慢の限界を迎えてしまった様である。
もっともアスランにしてみれば、この作戦はいずれは本物のラクスに協力してほしいと言っていたデュランダルを信じる根拠を根底から覆すものなので、冷静ではいられるはずもないが(この時点でアスランは「ラクスがアークエンジェルに乗っている」と思っていた)彼女はその事情までは知らない。
なお、タリアは以前に部下であるルナマリアからの報告でアスランとアークエンジェルとの関係を知っているはずであるにも関わらず、アスランに対して説得するなり、彼を諭して納得させるようなことを一切していない。
「もう、アーサーったら馬鹿なこと言わないで!」
ヘブンズベース攻略作戦に向かう際、非ロゴスの連合の部隊がザフトと同盟を結んでジブラルタル基地に集結していることが話題になり、アーサーが「これで(集結した連合の部隊が)一斉に裏切られたらジブラルタルはおしまいですね」と発言したことへの叱責。

スパロボシリーズの名台詞

Zシリーズ

「シン、レイ、ルナマリア…。あなた達は自分で自分の戦う相手を決めなさい」
「コーディネイターだから、ザフトだからではなく、あなた達は自分の意思で戦いなさい」
「これは命令ではなく、一人の人間としての私の願いです」
Zifルート第51話にて、ザフトに帰還する際にシンルナマリアレイに対してかけた言葉。タリアのこの言葉を受けたレイはタリアと共にザフトに戻ることを選んだが、シンとルナマリアは…。
タリア「ブライト艦長、クワトロ大尉。シンとルナマリアをお願いします。 なお、去っていく身でありながら、一つだけお願いがあります。アークエンジェルとアクシズの言葉に耳を傾けてください」
クワトロ「………」
タリア「確かに私達は堕天翅となったシリウスが言うように愚かで醜い生き物かもしれません… だけど、私達は人間です。困難を乗り越える想いと力があるはずです」
マリュー「グラディス艦長…」
タリア「偏見や憎しみや過去に囚われて未来を閉ざす前に言葉でお互いの想いを伝えてください。それをやっていれば、もしかしたらアークエンジェルとも戦う必要がなかったのかも知れません」
クワトロ「わかった…。彼らと話をしてみよう」
マリュー「グラディス艦長…あなたは…」
タリア「私は私の戦いをします。結果として、あなた方の進む道とは分かれてしまいましたが…」
ブライト「総員、グラディス艦長とミネルバのクルーに礼を以て送れ」
タリア「ありがとう、ブライト艦長。あなた達と過ごした日々を忘れません」
Zのifルート第51話にて、彼女がZEUTHと別れる前に交わした会話。アークエンジェルと戦わせる等、これまでの戦いの中でZEUTHがデュランダルのエゴの為に利用されていた事実を薄々と感づいていたタリアは、過去を理由にアークエンジェルと分かり合えないまま終わってしまう最悪の結末だけでも避けるべく、この言葉を残して去っていった。
ifルートにおける最大級の名台詞でこの言葉はZEUTHメンバーだけでなくクライン派の心を打った。

携帯機シリーズ

「来たわね、レイ。悪いけど、ギルバートの計画は阻止させてもらうわ」
「私の息子にも未来を自由に選ばせてあげたいの」
L』第33話「選ばれた未来」に於けるレイとの戦闘前会話より。コロニーにいるであろう息子のために、デュランダルとレイに敵対するのであった。
「ギルバート…もう終わりにしましょう」
「未来は私達のような大人ではなく、彼らの様な若い子達が作るべきよ」
「大人はその手助けをするだけ…。道を決めるべきではないわ。未来はあの子達のものなのだから」
同上。シナリオエンドデモより。デュランダルに対して。『Zガンダム』終盤のクワトロシャア)の名台詞のオマージュともとれる台詞であり、それをシャアと同じ声であるデュランダルに向けて言っている事を考えると、一層感慨深い台詞である。

余談

  • タリアを演じた小山茉美氏は、インタビューなどで冗談混じりに「最後はデュランダルの顔をバズーカで吹き飛ばしたい」(=「初代ガンダムのキシリア役として、池田氏のシャアにリベンジしたい」)と語っていた。

資料リンク