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2023年9月22日 (金) 16:20時点における最新版
ヨンム・カークス | |
---|---|
外国語表記 | Yonem Kirks[1] |
登場作品 | |
声優 | 石塚運昇 |
デザイン |
安彦良和(原案) 高橋久美子(アニメ版) |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 |
50歳(小説版) 39歳(OVA版) |
所属 | ジオン残党軍 |
軍階級 | 少佐 |
ヨンム・カークスは『機動戦士ガンダムUC』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
ジオン残党軍のモビルスーツパイロット。原作小説版とOVA版とでは、人物の設定と顛末が変化している。
ザクI・スナイパータイプを駆り、ロニ・ガーベイの搭乗するシャンブロを中核としたダカール襲撃作戦へと参加する事になる。
原作小説版[編集 | ソースを編集]
一年戦争時の第三次降下作戦に参加した古参のジオン兵。戦後もニューギニアを拠点とするシンブ根拠地隊で部下と共に戦いを継続するも、活動は次第に尻すぼみとなり、ここ数年はMSすら動かしていない状況だった。
シャンブロによるダカール襲撃で取締りが強化された結果、ジオンを捨てて雇われテロリストに転向しようとしていたが、スベロア・ジンネマン達からユニコーンガンダム奪取のために協力を打診され、部下(アニメでは各地の残党にも協力を呼びかけている)達と旧式のMS部隊(原作ではギラ・ズールやゼー・ズール、ザクキャノン、ガルスK、ドム・トローペン、ドワッジ、ザク・マリナー、カプール2機で、アニメ版ではズゴック、ゾゴック、マラサイ2機、ガルスJ、ディザート・ザク、ザクⅡ改(フリッツヘルム)、ディザート・ゲルググ、イフリート・シュナイドが追加)を率いてユニコーンの収容されたトリントン基地を襲撃する。ビームスナイパーライフルの狙撃によって基地内のラー・カイラムの主砲を無力化しガランシェール隊の降下を支援、続けて基地を襲撃する味方MSの援護に入るものの、プルトゥエルブが駆るバンシィのビーム・マグナムの直撃を受け死亡。彼が死の間際に発した言葉は彼女に僅かながら動揺を与えた。
OVA版[編集 | ソースを編集]
ジオン残党軍の軍人。マハディ亡き後のロニの面倒を見ており、彼女にとっては父親も同然の存在だった。
ダカール襲撃及びトリントン基地襲撃の指揮を行う。ファット・アンクル改のモビルスーツ格納庫に搭乗していたザクI・スナイパータイプを固定し、上空から小説版と同様にスナイパーライフルの狙撃で基地の防衛にあたったモビルスーツや戦闘機を数多く撃墜し友軍を援護するも、ベースジャバーに乗ったジェスタを駆るトライスターの出現で戦況は一変。援護を行いつつ生き残りの機体に撤退を促すが、自身もトライスターの攻撃を受け、ファットアンクル改を撃墜され脱出。最後の手段として残弾1発となったスナイパーライフルで自身の機体の核融合炉を撃ち抜いて自爆しようとするが阻止され、コロニーの残骸と思われる建造物から転がり落ちて死亡した。
旧式のモビルスーツの運用、少佐だが尉官の制服を着ているなど、ジオン残党の厳しい台所事情をうかがわせる。また、「機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う」(SRW未登場)でカークス隊の基地に残党兵が集まったり、海賊からの防衛戦でガザCやドワッジのパイロットが「カークス隊長には恩がある」と発言していることからカークス隊内外の残党兵からかなり慕われてた模様。
漫画版[編集 | ソースを編集]
原作小説版とOVA版を掛け合わせる形で登場。
マハディに雇われており、ダカール襲撃時はジュアッグに乗っている。連邦軍相手に戦闘を行うもジェスタのビームサーベルに機体を切り裂かれ識別信号が途絶えている(これが奇しくもロニがマハディに殺害される原因に繋がった)。しかし深手を負いながらも生存しており、シンプ根拠地隊に拾われてトリントン基地襲撃に参加、OVA版同様にファットアンクル改からの狙撃を敢行しているがバンシィにキャンドルが殺されそうになった所に狙撃で挑発し、機体にヒートホークを突き刺してファットアンクル改から飛び降りバンシィに自爆を試みるもアームド・アーマーVNで切り裂かれて戦死。その際キャンドルに遺した会話がシンプ根拠地隊に撤退を行わせる結果に繋がっている。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。最期はロニを説得するところをリディが駆るデルタプラスに撃墜されて死亡する。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦BX
- トライスターが関わらない以外は原作通りのタイミングで死亡する。今回の乗機はファットアンクル改であり、彼のザクは演出でのみ登場する。
- キャンペーンマップ「悪の華」では味方として使用できる。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- 本編中の出番は第31話宇宙世紀世界ルート「灼熱のダカール」のみだが、DLC「潜航のハサウェイ」でも出番がある。
- 乗機の性能面は『第3次Z時獄篇』から変わっていないのだが、戦闘アニメが棒立ちから膝のギアを利用して狙撃するモーションに変わったため凄腕の狙撃手であることが伝わりやすくなったか。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦DD
- 2章Part9にて登場するエネミーユニット。本作も乗機はファットアンクル改で、ザクは攻撃演出のみ。担当声優の石塚氏の死去後の作品のため、声はライブラリ出演。
- 本作では撃墜されるも生存し、その後は連邦軍に捕虜として引き渡される。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊スキル[編集 | ソースを編集]
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ロニ・ガーベイ
- OVA版では部下。実の娘の様に面倒を見ており、復讐心に逸る彼女のことを気遣っていた。
- キャンドル
- 原作小説版では一年戦争時からの部下。OVA版ではトリントン基地を攻めるMSのパイロットの中にいたようで「散開しろ」とヨンムに言われている。
- リディ・マーセナス
- 『第3次Z時獄篇』では彼に撃墜されて最期を遂げた。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- ハサウェイ・ノア
- 『V』DLC「潜航のハサウェイ」では彼のΞガンダムを狙おうとするも、吹っ切れた彼に狙撃を全弾回避される。
- ロックオン・ストラトス、クルツ・ウェーバー
- 『第3次Z時獄篇』では彼らからも一流と認められている。スナイパー同士互いに特殊セリフもあるのでトドメを任せるのも一興か。
- 『V』DLC「潜航のハサウェイ」ではハサウェイとクルツの連携によって撃退される。
- ミハエル・ブラン
- 『BX』ではロックオンのみならず、彼からもその腕に息を呑まれる。
名台詞[編集 | ソースを編集]
原作小説[編集 | ソースを編集]
- 「デラーズ紛争に、二度のネオ・ジオン戦争。その機会は何度もあったのに、どういうわけか逝き遅れちまった。キャンドルはな、もうじき三人目のガキが生まれるんだ。降下作戦の時はハナッタレの小僧だったあいつが、いまじゃ立派な親父だ。おれもおまえも、歳を取るはずだな……」
「じゃあな。先に逝ってろよ」 - 第7巻より、爆破準備を済ませた愛機に向かって。直後、上空より突如として暗号通信が届く。
頭上を飛ぶ船から発せられるその暗号は、かつて第三次降下作戦で使われたコードだった。 - (過去を捨て、新しい未来に生きるのもいいだろう。それはそれで勇気のいることだと思う。だが自分は、自分の過去を否定したくはない。無意味であったなら無意味であったなりに、けじめをつけたく思う。これは自分の独善であって、諸君らにつきあう義理はない。それぞれに最良と思える選択をしてほしい。そして、どちらの道を選ぶにせよ、最後にこんな言葉しか贈れない無能な司令についてきてくれたことに、心から感謝したい。ジーク・ジオン。……終わり)
- ガランシェールの艦内放送から一部抜粋。シンブ根拠地隊の各隊員に向けて。
- 「最後の最後に、とんだ晴れ舞台だ。誰にも近づけさせるなよ。ミネバ殿下をお助けする」
キャンドル(りょ、了解!) - ジンネマンの連絡を受け、ミネバを乗せたミデアの離陸を阻止しようと狙撃を試みるカークス。初弾を外し、2射目のチャージを今か今かと待つ。しかし……
- 「また道を塞ぐか、《ガンダム》……!」
- 最期の台詞。上記の直後、狙撃を察知したバンシィが急接近し、足止めに入ったキャンドルのザク・キャノンが瞬く間も無く撃墜される。その間も照準合わせに専念するものの、眼前に立ちふさがったバンシィがガンダムに変身。トリガーを引くよりも早くバンシィの一撃をコックピットに受け撃墜される。撃墜される寸前の叫びは、それを感じ取ったプルトゥエルブを一瞬、動揺させた。
OVA版[編集 | ソースを編集]
- 「ロニ! 街は避けるんだ!」
「無用な犠牲を出す。冷静になれ!」(略)
「サイコミュの暴走…血を求めているとでもいうのか…?」 - OVA版第4巻より。トリントン基地襲撃時、都市部にも構わず進撃しようとするロニの行動をたしなめる。しかし、家族の仇である地球連邦軍に対して憎悪の炎を燃やす彼女にはカークスの言葉はあまり届かなかった。
- 同胞を苦しめる地球連邦政府および地球連邦軍への復讐を目論むカークスであるが、敵とはいえ民間人を戦禍に巻き込ませまいとする軍人としての良心がうかがえる。
- 「援護する!撤退しろ!」
- 戦況が悪化し窮地に陥っていた残党兵に。しかし、ロンド・ベルが駆けつけ、生き残っていたマラサイやガルスK等のMSはトライスターに次々と撃墜され、実際に撤退できたMSは数機だけだった。
- 「ロニ…お前は! 俺たちのようには! なるなぁぁぁぁぁぁ!」
- 断末魔。その後、カークスの死を感じ取ったロニは暴走する。『第3次Z時獄篇』ではDVEとなっている。
- しかし、既に数多くの人間の虐殺をさせてしまったロニに対して、カークスのこの台詞はあまりにも「今更」なもので、受け取り方によっては「残酷」とさえ言えるものであり、ロニが再び暴走してしまうのも、当然であった。復讐心に捕らわれた生き方をさせたくないという気持ちがあるなら、シャンブロに乗ってしまう前に言うべきだったと思わずにはいられない。
- 「ロニ…。俺たちの戦争は終わったよ…」
- カークスの戦死を知って暴走するロニに対して。霊体となったカークスに諭されたロニはようやく戦意を解くのであった。
漫画版[編集 | ソースを編集]
- 「神の御心は我々のおよそ計れるものではない。しかし連中がここに来た事には意味がある。連中…ガランシェール隊の奴らが再び現れた事にも私がここ…シンプ根拠地隊に拾われこうして生きながらえている事にもな……」
- バンデシネ「黒いユニコーンAct.3」のラストにて。
- 「お前は隊に残っている者達は全員家族がいないと言っていたな。そして家族のいる者には戦う理由より大事なものがあるはずだと…それならあそこで見送っている彼等はお前にとって家族じゃないというのか?」
- 「黒いユニコーンAct.4」ラストで、トリントン襲撃の際にシンプから見送りをしているキャンドルを慕っている親子を見ながら。
- 「キャンドル 一つだけいいか?戻れる場所に戻る…その機会を決して逃すな」
- 「黒いユニコーンAct.5」でキャンドルに狙撃の腕を褒められた際に。
- 「言うまでもない。お前達を生きてあの村に帰す。それが今の私の…」
- その後降下していく彼等を見ながらの独白。
- 「最後のチオペンタール…… 神よ… 今しばらく… 今しばらくの猶予を…」
- 「黒いユニコーンAct.6」で自らチオペンタール[2]を静脈に打ちながら…。
- 「キャンドルもういい撤退しろ。お前達の戦いにはもはや意味など無い」
- 「黒いユニコーンAct.7」でキャンドルの乗る大破したザク・キャノンがバンシィに切り裂かれる寸前に狙撃で助けた際に。
- 「こんな戦い、ひたすらぶ厚い暗雲に覆われているようなものだ。敵と呼んでいたものに、どんなに大きな打撃を与えたとしてもその雲は晴れず、新たな黒雲が生まれ凍てつくような雨がその身をうってくる。使える家も無くし死ぬ事も叶わず気付いた事だ…」
- そしてスナイパーライフルを外し、固定しているハーネスも外しながら。
- 「だが…だからこそ言える。この戦いに意味などもはや…存在しない!!しかし生きる意味ならお前達にはある!!」
- 機体にヒートホークを突き刺し、ファットアンクル改から飛び降りた際に。
- 「キャンドルッ、もたもたするな行けェッ!!過ちを繰り返すな。私のような終わりはお前達に相応しくない、血の流れる事のない次の未来の為に帰るんだ。お前達には帰りを待っていてくれる人々がいる。帰っていける場所がある。その巡り合いこそがお前達が今まで戦い生き残った事の意味だ。それこそが人生にとって最も重要で意味のある事。その事、その事を…」
- 最後の台詞。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「俺達の戦争は終わったんだ。俺のようにはならずに済んだな、ロニ……」
- 『BX』のDLC「悪の華」にてシャンブロの幻影を撃破した際に。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- ザクI・スナイパータイプ
- 原作小説・OVA版・漫画版『バンデシネ』全てで搭乗。
- 原作小説版では「連邦軍に点数稼ぎをさせ、代わりに見逃してもらう」ため、他の旧式MSと共に破壊される寸前だった。こんな取引が成立したことからも分かるように、受け入れ先となるはずだった組織は食い扶持を失いたくない連邦軍との癒着により成り立っているに過ぎず、活動といえば予算審議の時期を狙って限定テロを起こし、軍事予算の上積みに貢献することだという。
- ジュアッグ
- 漫画版『バンデシネ』でダカール襲撃の際に搭乗。その戦闘で破壊されたため、続くトリントン基地襲撃の際には上記の機体に乗り換えている。
SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- ファット・アンクル改
- 『BX』『DD』で搭乗。本作ではザクI・スナイパータイプがユニット化されておらず、ザクIを輸送するファット・アンクル改のパイロット扱いとなっている。戦闘演出ではザクIも登場。
脚注[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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