「真ゲッターロボ (原作漫画版)」の版間の差分
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=== 「原作漫画版」という表記について === | === 「原作漫画版」という表記について === |
2021年9月22日 (水) 21:48時点における版
真ゲッターロボ (原作漫画版) | |
---|---|
読み | しんゲッターロボ |
原作 | 永井豪 |
作画 | 石川賢 |
掲載誌 |
SRWアンソロジーコミック 他 |
出版社 | 双葉社 |
レーベル |
アクションコミックス 双葉文庫名作シリーズ |
発表期間 | 1996年 - 2000年 |
巻数 |
全2巻(アクションコミックス) 全1巻(文庫版) |
シリーズ | ゲッターロボシリーズ |
前作 | ゲッターロボ號 |
次作 | ゲッターロボ アーク |
初登場SRW | 第4次スーパーロボット大戦 |
『真ゲッターロボ』は、永井豪原作・石川賢作画による漫画作品。
概要
石川賢氏による漫画版ゲッターロボシリーズ(いわゆる「ゲッターロボサーガ」。以下「漫画版」)の一角を占める作品。「原作漫画版」という表記ではあるが、「『真ゲッターロボ』というアニメの原作となる漫画作品」という意味ではないので注意が必要である。
そもそも『真ゲッターロボ』というタイトルの作品は漫画にしかなく、OVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』は、漫画版『真ゲッターロボ』が原作になっているわけではない。単純に「真ゲッターロボ」というメカが出てくることが共通しているため、似たようなタイトルになっているだけである。
『真ゲッターロボ』は、漫画版『ゲッターロボG』と漫画版『ゲッターロボ號』の間に起こった出来事を補完する内容で、『號』終盤で描かれた真ゲッターロボの存在、早乙女研究所の消滅、流竜馬がゲッターロボから降りた理由など、いくつかの謎についての解答が示される。1996年から2000年にかけて、双葉社から刊行されていたSRWのアンソロジーコミックやゲッターロボ関連書籍で散発的に発表され、完結後は『ゲッターロボ アーク』へと続いた。
「原作漫画版」という表記について
『マジンガーZ』や『デビルマン』などと同じく、アニメ版ゲッターと漫画版ゲッターは並行して制作された別作品であり、基本的にはお互いが一切無関係である。わかりやすく説明するなら「原作(の、漫画の方)」とでも表せるだろうか。
漫画版の全作に共通する事項だが、作画や描写、キャラクターの性格などに殺伐とした雰囲気が強く、アニメ版ゲッターとは作品から受ける印象が大きく異なる。
ストーリー
百鬼帝国との対決、そして恐竜帝国の残党によるゲッターロボG強奪事件からしばらく経った頃、宇宙から突然隕石が飛来。そこから現れたのは倒したはずのブライ大帝であった。かつて以上の恐るべき力を持って蘇ったブライに対抗するため、早乙女博士は開発を進めていた「真ゲッターロボ」の実戦投入を決意。真ゲッターは5分の1の出力しか出せない状態でありながらも圧倒的な力でブライを撃破するが、ブライは死ぬ間際に「ゲッターのパワーは核以上の悲劇を生む」と語った。
数日後、竜馬は真ゲッターのパワーテスト中、臨死体験をし、こちらとは違う世界を垣間見る。そこはゲッターロボと融合した人間が互いを壊し合い、敗者から奪ったパーツをその身に取り込んで、より強く進化することを目指しているという異常な世界だった。竜馬は異世界の支配者・ゲッター
やがて竜馬たちの前に、ブライを復活させた黒幕が現れる。それは、遥か未来からやってきた宇宙人であった。彼らは言う。我々の世界はゲッターが宇宙のあらゆる存在を侵略し虐殺している地獄の世界だ、我々はまだ未覚醒のゲッターと地球人類を滅ぼすことで歴史を変えようとしているのだ、と……。
これにより、ゲッター線の真実が明かされていく。ゲッター線は明るい未来を作り出すようなエネルギーではない。もっと異質な、闘争を司る神のような、荒々しい「意思」そのものであったのだ。ゲッターに取り憑かれ狂気に陥っていく早乙女博士、ゲッターに取り込まれて人ならざるものへ進化した弁慶、それらに恐怖しゲッターから離れようとする竜馬、それでもゲッターは人類の未来を作るという夢を信じ続ける隼人──ゲッターチームはそれぞれ別の道を歩むことになり、そして『ゲッターロボ號』の時代へとつながるのであった。
登場人物
前述したように、漫画版での設定を記述。
早乙女研究所
- 流竜馬
- 未知の敵との戦いの中でゲッターの行きつく果てを知ってしまう。
- 神隼人
- 早乙女博士の助手として新型ゲッターロボの開発に取り組んでいる。
- 車弁慶
- ゲッタードラゴンに乗って戦おうとした結果、ドラゴンに取り込まれる。
- 早乙女博士
- ゲッター線の本質に迫ろうとするうち、これまで以上に狂気に支配されていく。
- 早乙女ミチル
- 早乙女博士の娘。ワンシーンのみの登場。
- 早乙女元気
- 早乙女博士の息子。ミチル同様、ワンシーンのみの登場。
- 伊賀利(SRW未登場)
- 負傷した弁慶に代わって真ゲッター3のパイロットを務める。
- 矢部明、小野田勉、宮崎翔、内藤剛夕(いずれもSRW未登場)
- 早乙女研究所に所属するゲッターパイロットたち。
ゲッター
- ゲッター
聖 ドラゴン - 「聖獣」とも呼ばれる、異世界の支配者。その世界に存在するゲッター人間たちの最終目標。
- 巴武蔵
- 今は亡き竜馬たちの戦友。ゲッターの使者として早乙女研究所に現れる。
- 帝王ゴール
- 今は亡き恐竜帝国の支配者。武蔵と同じく、ゲッターの使者として早乙女研究所に現れる。
- ブライ大帝
- 百鬼帝国の支配者。ギィムバグの手で復活させられ、真ゲッターに倒されるが、後にゲッターの使者として早乙女研究所に現れる。
未来人
- ギィムバグ軍曹(SRW未登場)
- 時空を越えてゲッターロボの破壊を企む。昆虫のような姿をしている。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/新
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/α外伝
- メカ&キャラクターリスト/A
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/第2次α
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT3
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/W
- メカ&キャラクターリスト/A PORTABLE
早乙女研究所
未来人
- メカブライ(SRW未登場)
- 改造蘇生させられたブライが操るメカ。過去の百鬼獣のコピーを作り出す。
- メカ蝉(SRW未登場)
- 幼虫から成虫に変態を遂げる。漫画版の竜馬を象徴する言葉として語られがちな「こいつが有機体ならぶっ殺す、メカならぶっ壊す」という台詞は、この敵と戦った時に発せられたもの。
- ホグラムD7(SRW未登場)
- カブトムシのような頭と長い胴体を持つ。
- ニセ真ゲッターロボ(SRW未登場)
- 小さな虫が集まって真ゲッターに擬態する。ストナーサンシャインで倒されるが、実はギィムバグが地下に潜ったドラゴンを破壊するまでの囮。
未来のゲッター
- ゲッターエンペラー
- 遥か未来の宇宙に存在する究極のゲッターロボ。
- 異世界のゲッター
- 竜馬が見た異世界では、人間とゲッターが文字通り一体となって活動していた。ポセイドン似のゲッターは真ゲッター1と戦って破壊され、竜馬に世界のルールを教えた。
登場作と扱われ方
SRWにおいては、「アニメ版のゲッターチームが乗るゲッターロボGの後継機として真ゲッターというメカのみが登場、細かい設定はアニメ版に準拠する」というパターンが一般的である。それ以外ではゲッターエンペラーの存在に断片的に触れられることがあるのみ。ただし、『新スーパーロボット大戦』には漫画版『ゲッターロボ號』に近い性格・グラフィックのゲッターチームが登場した。
そもそも後述の作品リストの初出欄を見れば分かる通り、漫画作品としての『真ゲッターロボ』はSRWに真ゲッターというメカが登場してから発表された作品群であるので、初期のSRWでの『真ゲッターロボ (原作漫画版)』とは漫画版『ゲッターロボ號』のことを指していたといえる。あるいは後の『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』や『マジンカイザー (オリジナル版)』のように、機体のみが独立した参戦作品として扱われていたのかもしれない。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作。前述した通りゲッターロボGの後継機として登場し、アニメ版のゲッターチームが乗る。変形デモが挿入されるが、漫画版『號』での設定を反映してかモーフィング変形を行う。
- この時点では『真ゲッターロボ』は漫画作品として発表されておらず、本作への出演のため、『號』で描かれなかった真ゲッター2の下半身と真ゲッター3の全体像を石川賢氏自ら新たに書き下ろした(厳密には『號』連載時に作っていたラフデザインをクリーンナップしたもの)。そのため、ロボット大図鑑では出典が「オリジナル」になっている。この書き下ろしのリアル頭身のカラーイラストに対して、真ゲッター1のカラーイラストはバンプレスト側が描いたSDキャラなので、攻略本などで3体並べて掲載されていると違和感が大きい。また本作がメディアにおいて、初めて「真ゲッターロボ」という名称が登場している(『號』連載当時は名称自体が登場していない)。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 『第4次』と同じ扱いだが、変形デモがマイナーチェンジされている。
- スーパーロボット大戦F(完結編)
- 『第4次(S)』と同じ扱い。「ゲッターロボVSゲッターロボG」の展開が一部再現された。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ゲッタードラゴンの追加装備として「新たなる戦い」で使ったゲッターレーザーキャノンが初登場。モーフィング変形ではなくゲットマシンに分離するようになった。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 第2次スーパーロボット大戦α
- ここから真ゲッターのデザインが『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』版準拠になる。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 前作でオミットされた真・シャインスパークが復活。威力はストナーサンシャインより上だが、両者共に使い分けは十分可能。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 『第4次(S)』と同じ扱い。真ゲッターは第27話「ノー・リプライ」クリア時のターンが250以下だと入手できる隠し機体。「ゲッター炉が暴走した!」という短いメッセージと共にゲッターGが真ゲッターに入れ替わる。どういった経緯で暴走したのか、暴走したゲッター炉はどのゲッターのものなのか、具体的な説明はない。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- システム変更の都合でバランス調整が入り、第27話「ノー・リプライ」クリア時のターンが230以下だと入手できる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 『第4次(S)』と同じ扱い。ライン・ヴァイスリッターと二択になる。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 基本的にリメイク前と同じだが、真・シャインスパークが追加。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 『第4次(S)』と同じ扱い。ルート選択によりゲッターロボGとの二択になる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 『第4次(S)』と同じ扱い。ただしオープンゲットができるのでモーフィング変形ではない。真ゲッター1とドラゴンの合体攻撃あり。
- スーパーロボット大戦W
- パイロットはアニメ版、見た目は『チェンゲ』、武装は漫画版。マジンカイザー、グレートマジンガーとの合体攻撃あり。カイザーと真ゲッターは悪用された際に抑止力となり合う存在として設定上も関連を見せる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 真・シャインスパークの初出作品。ゲッターチームは漫画版『號』の設定準拠(隼人が軍人に、竜馬が真ゲッターの暴走事故後早乙女研を離れたという設定)であるため、漫画版『號』からの参戦と言っても過言ではない。漫画版『號』に登場しなかった弁慶は新たに書き下ろされた。
- スーパーロボット大戦64
- 『第4次(S)』と同じ扱い。「ゲッターGを真ゲッター用のゲッター線増幅装置として用いる」話が一部再現されるが、本作はそこで暴走状態になりゲッターGが大破する代わりに真ゲッターが起動する。ゲッターロボとゲッターGはデモシーンとして変形シーンが挿入される他、デモをスキップした場合は一度ゲットマシンに分離してから変形が行われるが、真ゲッターにはどちらもないのでモーフィング変形していると思われる。
- タイトルデモで表示される参戦作品一覧では、単に『真ゲッターロボ』と表記されている。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 初出 | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第1章 | ゲッターロボVSゲッターロボG | 「コミックゲーム王国」1996年8月号 | ||
第2章 | 新たなる戦い | 「新スーパーロボット大戦コミック」 | ||
第3章 | 未知との遭遇 | 画集「ゲッターロボ GENERATION」 | ||
第4章 | ファーストコンタクト act.1 | 「スーパーロボット大戦Fコミック」 | ||
第5章 | ファーストコンタクト act.2 | 「スーパーロボット大戦F完結編コミック」 | ||
第6章 | ドラゴン争奪 act.1 | 「スーパーロボット大戦FコミックPS版」 | ||
第7章 | ドラゴン争奪 act.2 | 「スーパーロボット大戦F完結編コミックPS版」 | ||
第8章 | 破滅への序曲 | 「スーパーロボット大戦コンプリートボックスコミック」 | ||
第9章 | 進化の果て | WEEKLY漫画アクション増刊号 「真ゲッターロボ総集編 vol.2」 |
用語
- ゲッター線
- 昆虫人
- ゲッター線とゲッター線に選ばれた地球そのものを滅ぼすべく、はるか未来から襲来してくる昆虫と人間を組み合わせたような異星人。百鬼帝国も彼等の戦力の先発隊であった事が判明している。
- 『ゲッターロボ アーク』で彼等の正体が「アンドロメダ流国」である事が判明する。
商品情報
書籍
その他
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