「ロゴス」の版間の差分

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[[ブルーコスモス]]の支持母体であるとされており、金融・化学・製造業など数多くの産業界の大物達からなる10人の幹部で構成されており、政界・財界・軍事に強い発言権を持つ。また、[[大西洋連邦]]大統領[[ジョゼフ・コープランド]]は、ロゴスの後押しで当選したためにロゴスの傀儡となっている。作中では代表として[[ロード・ジブリール]]がブルーコスモス盟主を兼任し、[[ムルタ・アズラエル]]もまた双方を兼任していた。
 
[[ブルーコスモス]]の支持母体であるとされており、金融・化学・製造業など数多くの産業界の大物達からなる10人の幹部で構成されており、政界・財界・軍事に強い発言権を持つ。また、[[大西洋連邦]]大統領[[ジョゼフ・コープランド]]は、ロゴスの後押しで当選したためにロゴスの傀儡となっている。作中では代表として[[ロード・ジブリール]]がブルーコスモス盟主を兼任し、[[ムルタ・アズラエル]]もまた双方を兼任していた。
  
なお、ロゴスは[[ギルバート・デュランダル]]の演説によって「戦争を裏から支配し、自分たちの利益を生み出す『死の商人』である」「人類が戦うべき真の敵」と断罪されて、多くのメンバーが魔女狩りに等しい形で民衆の襲撃を受け、窮地に陥ることになる。そして、代表であるロード・ジブリールの戦死およびメンバーが拘束されることによって、組織は壊滅した。ちなみに小説版によると、'''地球圏に存在するほぼ全ての[[企業]]と関係を持っていた'''事が壊滅した後に判明し、ロゴス壊滅の煽りを食らって地球圏は未曾有の経済恐慌に陥る事になる。
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なお、ロゴスは[[ギルバート・デュランダル]]の演説によって「戦争を裏から支配し、自分たちの利益を生み出す『死の商人』である」「人類が戦うべき真の敵」と断罪されて、多くのメンバーが魔女狩りに等しい形で民衆の襲撃を受け、窮地に陥ることになる。そして、代表であるロード・ジブリールの戦死およびメンバーが拘束されることによって、組織は壊滅した。ちなみに小説版によると、'''地球圏に存在するほぼ全ての[[国家]]と[[企業]]と関係を持っていた'''事が壊滅した後に判明し、デュランダルの扇動で地球の主要国家は連合加盟・非加盟を問わずに指導者たちの暗殺・リコール・追放に晒された結果、地球国家は政府がガタガタになっており安定した政権が存在しないまま力を失っている。ロゴス壊滅の煽りを食らって地球圏は未曾有の経済恐慌に陥る事になる。
  
 
== ロゴスの存在理由と本質 ==
 
== ロゴスの存在理由と本質 ==

2017年4月11日 (火) 11:52時点における版

ロゴス(Logos)とは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する軍産複合体。

概要

ブルーコスモスの支持母体であるとされており、金融・化学・製造業など数多くの産業界の大物達からなる10人の幹部で構成されており、政界・財界・軍事に強い発言権を持つ。また、大西洋連邦大統領ジョゼフ・コープランドは、ロゴスの後押しで当選したためにロゴスの傀儡となっている。作中では代表としてロード・ジブリールがブルーコスモス盟主を兼任し、ムルタ・アズラエルもまた双方を兼任していた。

なお、ロゴスはギルバート・デュランダルの演説によって「戦争を裏から支配し、自分たちの利益を生み出す『死の商人』である」「人類が戦うべき真の敵」と断罪されて、多くのメンバーが魔女狩りに等しい形で民衆の襲撃を受け、窮地に陥ることになる。そして、代表であるロード・ジブリールの戦死およびメンバーが拘束されることによって、組織は壊滅した。ちなみに小説版によると、地球圏に存在するほぼ全ての国家企業と関係を持っていた事が壊滅した後に判明し、デュランダルの扇動で地球の主要国家は連合加盟・非加盟を問わずに指導者たちの暗殺・リコール・追放に晒された結果、地球国家は政府がガタガタになっており安定した政権が存在しないまま力を失っている。ロゴス壊滅の煽りを食らって地球圏は未曾有の経済恐慌に陥る事になる。

ロゴスの存在理由と本質

劇中ではロゴスは「戦争を裏から操る絶対悪の組織」として描写されていたが、実はそれだけがロゴスの本質を表しているわけではない。

ブルーコスモスがコズミック・イラに入ってから誕生したのに対してロゴスの歴史は古く、人類の有史以前から存在し続けているとされている。 ロゴスは軍需産業や兵器がこの世に出現する遥か以前から存在し、また軍需産業以外の企業関係者も含まれるので、「軍産複合体」よりも「秘密結社」のほうが表現としては矛盾が少ない。

その長い歴史からも、地球圏内においてロゴスと繋がりの無い組織は存在し得ないと言っても過言ではなく、一般市民はともかく各企業や国家のトップはロゴスの存在を知っていた模様である。

オーブ連合首長国代表であるカガリ・ユラ・アスハも同様で、デュランダルのロゴス打倒の演説を見ていた際には「彼等(ロゴス)のグローバルカンパニーと関わりのない国などあるものか!」と評している。

本来のロゴスはあくまでも「利潤確保を目的とする裏の業界団体」として結成されたものである。

ロゴスは大物資本家達の集団であることから「巨大な資本そのもの」としての側面も持ち合わせており、有史以前より存在し続けていた事から軍事だけではなく、金融・化学・医療・食品等に大きく関係している世界中殆どの企業と繋がりを持ち、その企業の経営や活動維持において必要不可欠となる多額の運営費用の出資等も行っていた。

「資本家から出資を受ける」というのは現実の資本主義経済においても企業活動を続ける為に必須となる事項であり、資本家の集まりであるロゴスと出資を受けている企業の関係も「違法行為」には当てはまらない。

つまりロゴスとは地球における「資本主義経済」を成り立たせ「地球全体の人間の生活基準」を支える為に無くてはならない極めて重要な存在でもあり、ロゴスが地球において強大な発言権を持ち、またデュランダルの演説後も地球連合の大半がロゴスの代表である独占資本家達を守っていたのもそれが大きな理由であった。

「政府や軍部と深い繋がりがあって、戦争を裏で操っていた」等というのは、あくまでもロゴスの本質の「ほんの一面」でしかなかったのである

しかし、何時の頃からか不明ではあるが「資本主義」から「資本至上主義」へと傾倒していったロゴスは、「資本主義経済の大原則は消費であり、中でも戦争は最大の消費」であることから政府や軍、そして戦争をコントロールすることによって莫大な利益を得るという歪んだ方針に至っていくことになった。

更にアズラエルやジブリールといったブルーコスモスの首魁達がロゴスの幹部として加わった結果、「利益よりもコーディネイター殲滅」というさらに歪んだイデオロギーへと変節してしまったのである。

最も、アズラエルやジブリールのような人物はロゴス全体の中では極めて「例外的」な存在とされており、ロゴスそのものは明確な反コーディネイター思想というわけではない。 むしろ「利益を得る為の戦争」をする為の対象であるコーディネイターを戦略兵器や核兵器を用いて早期に殲滅しようとする事は、戦争を長期継続させる事によって資本力を増大させ利益を得ようとしていた本来のロゴス全体の方針からは完全に反したものでしかないと言わざるを得ない。

そうでありながらも、ブルーコスモスによるプラントへの核攻撃が何度も行われるのは、支持母体であったロゴスですらもアズラエルやジブリール等ブルーコスモス主義者達の暴走を抑えられなくなってしまった可能性が高いといえる

そして、何らかの形でロゴスが壊滅する事は、世界規模の経済破綻・各企業の大幅な縮小及び倒産・そして爆発的な失業者の増大が起こる大きな危険性も孕んでいた。 これは地球側の政治・経済・生活といった様々な面で危機的状況に陥ってしまう事を意味しており、大量のリストラや物価の高騰化によって特に「民間側」に多大な犠牲者も出る事にも繋がる

しかし、劇中ではデュランダルによる暴露があるまでは地球の一般社会にロゴスの存在自体が全く知られていない為、当然ながらロゴスの存在理由や本質について知る者も皆無であった。

その事実を利用したデュランダルはロゴスを「戦争の元凶」というイメージを強調する形で定着させ、告発の際には「軍需産業複合体・死の商人」として公表した。 結果、ロゴスの詳しい実体を知らない多くの地球の民間人は冷静に思考できないままデュランダルの発言を鵜呑みにしてしまい、「反ロゴス思想」に傾倒する事になってしまったのである。

一方、ロゴスの「戦争」の対象でありコーディネイターで構成された社会であるプラント側の場合は、当然ロゴスの影響力を強く受けてはいない為、必然的にロゴス壊滅による弊害もそれ程生じる事は無い。

またユニウス戦役におけるプラント側の戦争責任を大幅に回避し、更にはロゴスに転嫁出来るメリットもあった。そのためプラント側の人間達は、最終的にデュランダルの「ロゴス打倒」という方針に賛同するに至ったのである。

そしてデュランダルは、ロゴス壊滅後混迷した世界の中で不安を抱えたまま生きる人々に「デスティニー・プラン」という手段で世界をコントロールしようとしていた為に、ロゴスの壊滅によって生じる事になる地球側の弊害も予め予測した上でロゴス告発を実行したのは間違いないと思われる。

ロゴス壊滅によって引き起こされた経済恐慌の問題を解決するには、ロゴスと同じく「世界各地の企業に資金援助を行う為の巨大な資本」としての役目を持った組織がどうしても必要になる為、どの道はロゴスの時代と同じ状態に戻っていってしまう可能性もある

また、ロゴスは支持母体としてブルーコスモスの動きをある程度は抑える役目も兼ねていた為に、ロゴスの壊滅後地球連合軍にも多くの支持者がいるブルーコスモスによるコーディネイターへの過激な排斥活動は、沈静化どころかむしろ悪化する可能性の方が高い

事実、ロゴスの幹部格の殆どが民衆の襲撃により死亡するか逮捕された後、残されたロゴスの幹部でブルーコスモスの首魁でもあるジブリールによって、レクイエムによるプラントへの直接攻撃による殲滅戦が展開される事態になっている。

登場作品

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
コズミック・イラ世界における黒幕として序盤から登場。時空崩壊後もティターンズと結託し新連邦の実権を握っていたが、デュランダルの演説とパプテマス・シロッコデューイ・ノヴァクらのクーデターにより失墜することになる。また、関連企業が焼打ちに遭うシーンがあるなど、小説版で示された経済恐慌に至る経緯の補完と思しき描写も。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
序盤からジブリールを筆頭に黒幕のように暗躍し、地球圏の戦乱を操っているように見えたが、実際は自己の目的の為だけに暗躍するユキムラによって体よく利用され続けたに過ぎなかった。結局、原作通りにデュランダルの演説によってその権威は失墜し、ジブリールもAフォースによって討たれ、程なくして壊滅する。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
人類軍に資金援助を行っていた。中盤にあっさり壊滅してしまう。
スーパーロボット大戦L
概ね原作準拠。裏でゼーレGreATに利用されていた。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
本作ではアロウズの台頭に一役買っている。原作通り壊滅するが、残党たちがリボンズの手引きにより再生治療を受けている最中のレイを連れ出していた。
スーパーロボット大戦V
『SEED DESTINY』が原作終了後の設定であるため壊滅済み。エンブリヲ、ならびに始祖連合国の手先であったことが作中で言及されている。
『V』におけるコーディネイターは「古の民が遺したエンブリヲへの対抗策の一つ」という設定であり、それ故過剰に彼らを敵視していたのである。

人物

ロード・ジブリール
ブルーコスモスの盟主であり、ロゴスのメンバーの1人。
ムルタ・アズラエル
『SEED』時代のブルーコスモス盟主。彼もロゴスのメンバーの1人だった。
アダム・ヴァミリア、アルヴィン・リッター、グラハム・ネレイス、セレスティン・グロード、ダンカン・L・モッケルバーグ、ブルーノ・アズラエル、ラリー・マクウィリアムズ、ルクス・コーラー
C.E.73時のメンバー。ジブリールと共に全世界に晒され、民衆の暴動・襲撃でヘブンズベース基地に逃げるがジブリールに見捨てられる。
ジョゼフ・コープランド
大西洋連邦大統領。ロゴスの後押しで大統領に当選したために彼らの傀儡となっている。

関連用語

地球連合
SEED世界にて国際連合が発展的に解消して作られた国際組織。
ブルーコスモス
ロゴスが支持する反コーディネイター団体。特にロゴスの代表はブルーコスモスの盟主も兼任していた。
ファントムペイン
表向きは地球連合軍の一部隊だが、その実態はブルーコスモス、ひいてはロゴスの私兵として、その意思を代行する非正規実行部隊。

他作品の関連人物・組織

ティターンズ
SC2』と『Z』での同盟組織。しかしシロッコには『SC2』では裏から上手く利用され、『Z』ではデュランダルの演説に加え彼とデューイの起こしたクーデターによって権威を失墜させられることになる。
ドレイク・ルフトビショット・ハッタ
『SC2』での同盟相手。
セイジュウロウ・ソガシュウイチロウ・ユキムラ
『SC2』での支援相手だったが、実際はユキムラによっていい様に利用されているに過ぎなかった。
メラニー・ヒュー・カーバイン
アナハイム・エレクトロニクスの会長。『SC2』ではロゴスの一員として逮捕される。
賢人会議
『Z』での同盟組織。
人類軍
K』での同盟組織ではあるが、連合のトップであるヘスターは内心ではジブリールやロゴスの事を快く思っておらず、仕方なく協力を仰いでいる節があった。
ゼーレ
L』での同盟組織。裏で彼らに利用されている。
GreAT
『L』での同盟企業。裏から助力を受けていたが、結局はトップであるグロリアによっていい様に利用されているだけに過ぎなかった。
アロウズ
CC』では彼らの台頭を手助けしていた。
アマルガム
立ち位置などが非常に似通った組織。結成当時はそうでなかったが、現在は「利潤確保を目的とする裏の業界団体」として戦争を操るなどしている、という点も似通っている。『Zシリーズ』ではロゴス壊滅後に作品が参戦したため、大きな絡みは無かった。

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