ファイナルダイナミックスペシャル
ファイナルダイナミックスペシャル(Final Dynamic Special)とは、ダイナミック企画の作品であるマジンガーとゲッターによる合体攻撃のこと。
概要[編集 | ソースを編集]
マジンガーシリーズとゲッターロボシリーズのロボット同士による合体攻撃である。平成になって登場したマジンカイザー、真・ゲッター1、新ゲッター1以外の参加機体は全て東映まんがまつりに登場した機体となっている。
技名はダイナミック企画公認である。技名が長いため、大抵のスパロボシリーズでは武器名としては「Fダイナミックスペシャル」や「ファイナルダイナミックSP」と略される。
シリーズにより参戦している作品に違いがあるため、これに参加する機体にも違いが出てくる。また、攻撃内容にも差異がある。基本的にパイロットは、兜甲児や流竜馬など各作品の主役級キャラを、自分の作品の対応する主役機に乗せないと使用不可能。ただし、ダイナミック作品である鋼鉄ジーグや獣神ライガーは同じゲームに参戦していても合体攻撃に参加したことがない。
破壊力はどのシリーズでも絶大だが、登場後しばらくは参加機体の多さや使用条件の厳しさから、実用性に乏しい魅せ技としての印象が強かった。だがシリーズが進むごとに使用環境が整っていき、現行作品では充分実戦に投入可能。
ちなみにマジンガーZの全長は18m[1]、真ゲッター1の全長は55m(設定無しの場合も。ドラゴンでも50mある)である。そんな全長差で問題はないのかと思われる(特に『Z』のFDSはEN切れになったゲッタードラゴンをグレートが抱えている)が、旧作ではグレートマジンガーとゲッターGが同じ大きさで描かれているため問題ないだろう。
必要なユニットが出ていない作品については類似技が用意されていることもある(その場合「ダイナミック」と名前がつく)。
各シリーズのファイナルダイナミックスペシャル[編集 | ソースを編集]
やむを得ない点もあるのだが、マジンパワーが採用されている作品の場合、グレンダイザー(カイザーフルパワーが採用されていない場合)やゲッターから撃つよりもマジンガーから撃つ方が火力を底上げできる。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 参加機体はマジンカイザー・グレートマジンガー・真・ゲッター1。
- ファイヤーブラスター・ブレストバーン・ゲッタービームを一つにまとめ強力なエネルギー波を作る。なお、カイザーとグレートのパイロットは固定ではなく誰でも可。
- 3機の該当武器をフル改造すると全武器の中で最高の7900に達する。奇跡を使えるまでレベルを上げたボスをマジンカイザーに乗せると超絶的なダメージを叩きだせる。
- なおマジンカイザーではなくマジンガーZの強化を選択した場合は使用不可能。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 参加機体はマジンガーZ・グレートマジンガー・ゲッタードラゴン。ブレストファイヤー・サンダーブレーク・ゲッタービームの一斉射撃。ゲッターロボGが初めて参加した。マジンカイザーと真ゲッターロボ入手と同タイミングで使えるようになるのと、全体攻撃なため援護攻撃が受けられないのが欠点。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 『第2次α』と同じ。
- 厳密に言えば、強化型ロケットパンチとグレートブースターが追加されてから使用可能となる。
- 今回は真・ゲッター1に強力な全体攻撃が追加されたため、出番は少ないかも知れない。
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Z
- 参加機体はマジンガーZ・グレートマジンガー・グレンダイザー・ゲッタードラゴン。
- 牽制攻撃をしかけてから大車輪ロケットパンチ・グレートブースター・ダブルハーケン・シャインスパークの一斉攻撃を浴びせる。牽制攻撃は対地と対空で変わり対地はゲッタービーム・光子力ビーム・スペースサンダー・サンダーブレーク[2]、対空はルストハリケーン・グレートタイフーン・スピンソーサー・ダブルトマホークブーメランとなっている。
- 今回は隠し要素となっており、原作再現ルートでは物語終盤に習得シナリオで条件を満たさないと使用不可能。『MX』同様、使用時はBGMが「いざゆけ!ロボット軍団」になる。
- マジンパワーやダイザーフルパワーで威力の底上げができないゲッタードラゴンのみ、バランスをとるためか射程が1長くなっている。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A
- 参加機体はマジンガーZ(ブレストファイヤー)・グレートマジンガー(ブレストバーン)・グレンダイザー(反重力ストーム)・真・ゲッター1(ゲッタービーム)。
- 『64』と同じだが、本作ではパイロット全員のレベルが30以上にならないと使用不可能。
- また、Zとグレートのパイロットは(一定の決まりはあるものの)甲児と鉄也以外でも問題なく使用可能。
- 元の武器が弱いため真・ゲッターはストナーサンシャインスパーク、グレンダイザーはDライトニングバスターのほうが攻撃力が高い(グレートマジンガーもDライトニングバスターと大差ない)。ゲッターチームが別行動になる関係で小バームルート・火星ルートで使えないのも難点。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- ゲッタードラゴンが真ゲッター1に差し変わっている事以外は『MX』の戦闘アニメを流用しているが、差し替えの関係で最後のゲッターの攻撃がゲッタービームとなっている。グレンダイザーが何故か最後に使っていないダブルハーケンを手にしているのは同じ。
- スーパーロボット大戦R
- 参加機体はマジンガーZ・グレートマジンガー・真ゲッター1。『A』のラインナップから反重力ストームを削ったもの。
- スーパーロボット大戦D
- 参加機体はマジンガーZ・グレートマジンガー・グレンダイザー・真ゲッター1。
- 『64』や『A』と同じだが、真ゲッター1のパイロットは號と竜馬のどちらでも良い。
- 細かい点ではグレートマジンガーのポーズが変更されている。
- スーパーロボット大戦W
- 第二部前半から追加される。参加機体はマジンカイザーKS・グレートマジンガー・真・ゲッター1。
- DC版『α』と同様ファイヤーブラスター・ブレストバーン・ゲッタービームを使い、これらを三方向から浴びせる。
- FDSとは別にマジンカイザーKSと真・ゲッター1の組み合わせによる「ダイナミック・ダブルインパクト」が実装されている。
- 本作では条件を満たすとマジンガーZ(OVA版)が最後まで使用可能になるが、ファイナルダイナミックスペシャルには参加できない。
- なお、グレートには必ず鉄也を搭乗させなければならない。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦64
- 初登場。参加機体はマジンガーZ・グレートマジンガー・グレンダイザー・真・ゲッター1。
- ブレストファイヤー・ブレストバーン・反重力ストームの合体攻撃「マジンガートルネード」に、さらにゲッタービームを加えて一斉放射する。
- スーパーロボット大戦MX(MX PORTABLE)
- 物語後半にイベントで追加される。参加機体はマジンガーZ・グレートマジンガー・グレンダイザー・ゲッタードラゴン。グレンダイザーとゲッターGが同時に参加するのはこれが初。
- BGMが『決戦!大海獣』の主題歌「いざゆけ!ロボット軍団」になる。パイロット達の4分割カットインが入るが、甲児のみパイロットスーツがマジンガーZ版かグレンダイザー版かで変化する。
- 内容は反重力ストームで敵を持ち上げ、ブレストファイヤー・ブレストバーンで追撃、とどめにシャインスパークをぶつける連携攻撃となっている。また、攻撃後に4機が崖の上に佇む演出があるのだが、何故かグレンダイザーが使っていないダブルハーケンを持っている。
- なお本作ではシャッフル同盟が参戦しているため、統率で「シャッフル同盟拳」と同時使用する事によって、スパロボ史上最多人数の9体のロボット(ゴッドガンダムを風雲再起と合体させていれば10体)による合体攻撃が可能となる(なお、統率はデュークが最初から覚えている)。攻略本で「ファイナルダイナミックシャッフル同盟拳スペシャル」と命名された[3]この攻撃は、アニメーション時間1分30秒を費やす、まさに最終攻撃である。
- 余談だが、どのキャラで止めを刺してもフィニッシュの「ファイナルダイナミックスペシャル!」を叫ぶのは竜馬。
- スーパーロボット大戦GC
- 参加機体はマジンカイザーKS・真ゲッター1。OVA版同士での組み合わせはこれが初となる。
- ファイヤーブラスターとゲッタービームを同時に叩き込む。この組み合わせは64及びDC版αで採用されていた合体攻撃「ツインビーム」を思い出した人もいるのでは?
- なお、グレートマジンガーはOVA版では主役機でないためか参加できず、アンソロジーコミックにて「グレート用なしかよ!!」とネタにされた。
- スーパーロボット大戦XO
- 参加機体はマジンカイザーKS・グレートマジンガー・真ゲッター1。今回からOVA版グレートも参加できるようになった。
- ゲッタービーム→グレートブースター→カイザーブレードの連続攻撃。
- なお、『GC』同様のカイザーと真ゲッターの合体攻撃も「ダイナミックスペシャル」に名前が変更されて採用されている。
- スーパーロボット大戦NEO
- 参加機体は新ゲッター1・マジンガーZ・グレートマジンガー。新ゲッターロボの初にして唯一の参加。
- ダブルバーニングファイヤー→ゲッタートマホーク→アイアンカッター→マジンガーブレード→ゲッタービームの連続攻撃となっている。緑色に発光しているゲッターロボの動きが見所。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 参加機体は真ゲッター1・マジンカイザーKS・グレートマジンガー。
関連用語[編集 | ソースを編集]
- ボロットダイナミックスペシャル
- 『第2次α』・『第3次α』・『Z』・『K』など、一部作品でボスボロットに実装されている必殺技。明らかにファイナルダイナミックスペシャルを意識した技名だが、合体攻撃ではなく単独技。さすがに威力・武器性能とも本家には敵わないが、単機武器としては十分威力は高め。攻撃内容は作品によって異なる。『K』では露骨にFDSを意識したカットインまである。作品によってはボス搭乗時限定技。
- ロボットガールズファイナルまんがまつりアタック
- ダイナミックプロ及び東映のロボットアニメのロボットを擬人化したアニメ『ロボットガールズZ』で使用されたファイナルダイナミックスペシャルに良く似た合体必殺技。BGMには「いざゆけ!ロボット軍団」が使われ、マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーに加え、本家では一度も参加したことのないゲッター1と鋼鉄ジーグ、「ダイナミック」ではないためまず参加はあり得ないガイキング、スパロボ未参戦のガ・キーン、バラタック、ダンガードAも加わった、非常に豪華な合体攻撃である。しかし暗黒大将軍には通用しないどころか、ハナクソで弾かれてしまった。
- また、ロボットガールズZ公式アンソロジーコミックに収録された若林まこと氏の短編作品「ロボットガールズZGT 決戦!大海獣」では、Zちゃん、グレちゃん、グレンダさん、ゲッちゃんドラゴンによる総攻撃として、なんと「ファイナルダイナミックスペシャル」がそのまま登場。ブレストバーンと反重力ストームの同時発射→シャインスパーク→ブレストファイヤーへと技の発動順が変更されているが、トドメ演出の構図なども含めて概ね前述のスパロボMX版に準拠したパロディとなっており、SRW外の媒体で「ファイナルダイナミックスペシャル」が使用された数少ない事例となった。
- ダイナミックコンビネーション
- 『BX』で採用された、『真』版マジンガーZとマジンカイザーSKLとの合体攻撃。
- また『X-Ω』ではマジンガーZEROとマジンエンペラーGの合体攻撃として採用されている。
- 魔神双皇撃
- 『X』で採用された、マジンカイザーとマジンエンペラーGの合体攻撃。
余談[編集 | ソースを編集]
- 作中では特別な名称は付いていないが、『グレートマジンガー』最終回ではグレート・マジンガー・ダイアナンA・ビューナスAが、『決戦!大海獣』ではグレート・ダイザー・ゲッタードラゴン・ダブルスペイザーがそれぞれ一斉攻撃を行っている。
- また『劇場版マジンガーシリーズ』を含めた『東映まんがまつり』の後日談になる漫画『ダイナミックヒーローズ』でも、マジンガー、グレート、ダイザー、ダブルスペイザー、デビルマンが一斉攻撃を行い、ゲッタードラゴンのシャインスパークでとどめを刺す攻撃を行っている。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 真マジンガー版では24mだが、現時点では『BX』でのダイナミック・コンビネーション以外の合体攻撃が無い。ただし東映版も『INFINITY』にてマジンガーZが25mに全長が伸びた事が判明しており、『グレートマジンガー』のタイミングで伸びた可能性が高い。
- ↑ この組み合わせは別の合体攻撃で言えば「ツインビーム」と「ダブルライトニングバスター」の同時攻撃ともなっている。
- ↑ メディアワークス『スーパーロボット大戦MX ザ・コンプリートガイド』388頁。
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