ゼンガー・ゾンボルト

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ゼンガー・ゾンボルト(Sanger Somvold)

※第2次αの主人公選択画面では「Sanger Somvold」。
北米版OGシリーズでは「Saenger Zonvolt」表記。

第2次スーパーロボット大戦α以降の共通設定

元々は地球連邦軍所属のパイロットで、エルザム・V・ブランシュタインカイ・キタムラギリアム・イェーガーと共に特殊戦技教導隊の一員であった。作品の展開によってディバイン・クルセイダーズ(以降、DCと略)、またはDCにおいて立案された種の保存計画「プロジェクト・アーク」に協力することになるが、最終的には盟友であるレーツェル・ファインシュメッカーと共に巨悪に立ち向かう道を選ぶ。示現流剣術の達人で、大剣「斬艦刀」を用いた機体(主にグルンガスト系列)を乗機とする事が多い。また、「悪を断つ剣」と自称しており(「悪を断つ」以外にも複数のバリエーションが存在)、大剣を自在に操る豪胆な彼を象徴するものとなっている。なお、ゲーム中ではイベント以外では特機にしか乗り換えが出来ないが、本来はパーソナルトルーパーPT)の操縦技術も超一流のパイロットである。特殊戦技教導隊に選抜されたことからも、その腕のほどはうかがえる。なのだが、現在までイベント・回想・会話シーンを含め一度もPTに乗る場面がない(アーマードモジュールに乗ったことはある)。

豪胆且つ実直な武人であり、ギリアム・イェーガーは彼を「信念の男」と評している。実際彼は一度自ら決めたことを、例え何があろうとも断固としてやり遂げる意志の強さを持つ。だがその強過ぎる信念ゆえに、情勢の変化に対して柔軟に立ち回れず、人の心の機微を理解しながらも、それに応じた接し方ができない不器用さも併せ持っている。一応、それなりにシャレの通じる一面もあったりするのだが…。彼の人となりを知った後のキョウスケ・ナンブからは「動けば子供でも分かるだろうな」とまで言われている。実はかなりの下戸で酒類がまともに飲めず、大さじ一杯のアルコールで数秒持たず昏倒してしまう(その分覚めるのも早い)。釣りが趣味らしく「釣った魚をその場で『ダダーンッ!』」をやったことがあるとかないとか…。

なお、やや古風というか時代がかった物言いが目立つが、これはリシュウの教えを受けた影響でそんな物言いになったわけではなく、完全に素である(教導隊時代の同僚であるテンペストが、「その物言い…ゼンガー・ゾンボルトか」と言っているので教導隊時代は既にこの言動だった事になる)。

ファンからは『親分』の愛称で親しまれている。作品ごとに設定が異なるので、以下の項目を参照のこと。

スーパーロボット大戦α外伝

αシリーズではDCの元テストパイロットであった。ソフィア・ネート博士が中心となって立案された種の保存計画「プロジェクト・アーク」に軍事責任者として参加し、コールドスリープ状態で永い眠りについていた。しかし、「イージス計画」の失敗に伴う衝撃波到達における地球圏の混乱に乗じて地下勢力であるミケーネ帝国恐竜帝国が台頭、アースクレイドルにも危機が迫った。

他の者に先んじて目覚めたゼンガーはこれに立ち向かうが、アースクレイドル内部ではイーグレット・フェフによる反乱が発生。彼はソフィア・ネートをアースクレイドルのメインコンピュータ「メイガス」と融合させ、自身の手勢であるマシンナリー・チルドレンを率いてアースクレイドルの掌握を目論んだ。イーグレット自身はゼンガーにより葬られるが、残されたメイガスはゼンガーに精神コントロールを施し、マシンナリー・チルドレンと共に自身の配下としてアースクレイドルの勢力を再編成し「アンセスター」を名乗る。彼らは地下勢力を退けた後に一度活動を休止するが、遥か未来において再び活動を再開、その中で人類を不必要とみなし地球の後継者を自称して地上の制圧を目論み、ゼンガーもその尖兵として使役されることとなる。

しかし、過去からタイムスリップして現れたプリベンターとの戦闘の中で自我を取り戻し、マシンナリー・チルドレンとメイガスの野望を打ち砕いた。残されたゼンガーは現代へ戻ったプリベンターの一行と分かれて荒廃した未来の地球へと帰還し、崩壊したアースクレイドルを前に同胞達への手向けをした(尚、この結末は難易度「難」の場合のもので、難度が低い場合は記憶を取り戻すことなく戦闘の中で果てることになる。ただし、次作以降においてはゼンガーと和解した難ルートの設定が正史となっている)。

スレードゲルミルのデザインを手がけた富士原昌幸氏による公式コミカライズ作品『鋼の救世主』では、マシンナリー・チルドレンの敗北後にメイガスを守る最後にして最強の剣としてプリベンターの前に立ち塞がる。本格的な登場は最終話だが、ゼンガーのキャラクターについてゲームよりも深く掘り下げられている。 余談だが、この作品ではロイ・フォッカーとは単なる知り合いではなく戦友と言ってもよいほどの間柄で、模擬戦の後には彼と酒を飲み交わしていた。しかし、第2次αで下戸設定が追加され、フォッカーと再度共演することになった第3次αでは彼と全く絡まなかったなど、結果としてこの作品での描写が完全に無視される形となってしまった。後のOGシリーズには究極奥義・星薙の太刀が採用されたのだが。 単行本ではパイロットスーツ姿のゼンガーとシャツ・ネクタイ・ズボンに白衣という出で立ちのソフィアのツーショットイラストという、今の2人からは考えられないような、ある意味貴重な姿を見ることが出来る。

第2次スーパーロボット大戦α第3次スーパーロボット大戦α

イージス計画が成功した現代において、前作同様アースクレイドルで眠りについていた。しかし、衝撃波の到達しなかった本作の世界においてもミケーネ帝国や邪魔大王国ら地下勢力の侵攻が発生。目覚めたゼンガーが見たのは既に致命的に破壊されたアースクレイドルの姿であった。

ゼンガーは愛機「グルンガスト参式」とソフィア博士から託された「参式斬艦刀」によりアースクレイドルに迫る地下勢力を振り払うが、ソフィア博士は邪魔大王国のククルによって殺されてしまう。悲しみに暮れる彼は助太刀に来た大空魔竜隊と合流せず、一度は単独で戦う道を選ぶが、大文字博士の説得で共に戦う道を選び、未来世界で共に戦った(勿論ゼンガー本人はその事を知らないが)剣鉄也らと共に地下勢力を迎え撃った。

やがてαナンバーズに編入されたゼンガーは、記憶を失った少女イルイとの遭遇、かつての友人レーツェルとの再会、因縁の相手であるククルとの再戦など、様々な出会いを経験していく。ククルとの戦闘時に愛機グルンガスト参式が損傷するが、その際には彼の代名詞とも言える新型機、ビアン・ゾルダークの遺産「ダイゼンガー」を手に入れ、グルンガスト参式の魂である参式斬艦刀と共に平和を乱す巨悪に立ち向かっていった。

だが、ある時彼がふと目にしたαナンバーズの戦闘記録には、平行世界の未来においてアースクレイドル計画が失敗に終わった事、そして自らが未来の世界で行った行為が書かれていた。そのことで自身の行為に迷いを抱いたゼンガーであったが、未来世界で戦ったαナンバーズのメンバーによる説得、そして自身が心を通わせたイルイが敵として立ちはだかった事実に再び奮起、「神を断つ剣」としてガンエデンに挑む。彼の乾坤一擲の一撃はイルイをガンエデンの鎖から解き放つことに成功するが、彼女を死なせてしまったと思いこんだ彼は、死んだと思われていたソフィア博士と再会するも彼女と共に居る事を良しとせず、一人死に場所を求めて修行の旅へ出た。

こうして封印戦争(第2次α)は終結したが、程なく再び戦乱が訪れる。これに対し再び巨悪に立ち向かう決意を固めたゼンガーは、生きていたイルイを保護すべく盟友レーツェルと共に奔走。同じく彼女を狙うゴラー・ゴレム隊との戦いに明け暮れ、バルマーの武人であるバラン・ドバンとも幾度となく死闘を演じる。最終的にはαナンバーズと合流し、「悪を断つ剣」として銀河大戦(第3次α)を駆け抜けた。全てが終わった後、ゼンガーは再び巨悪が現れる日に備え、自身の腕を磨くのであった。

なお、第2次スーパーロボット大戦αで主人公に抜擢されたゼンガーであるが、現時点で登場した主人公の中で最年長の主人公である。

OGシリーズ

連邦軍ATXチームの隊長で、乗機はグルンガスト零式

エアロゲイターの影を察しつつ、「今の連邦軍では立ち向かえない」との認識を強め、どうするべきかを日々考えていた。そんな中、ラングレー基地壊滅後、ハワイで会敵したかつての親友、エルザム・V・ブランシュタインの真意を知り(これはゲームかアニメかで状況が大きく異なる。アニメ版DWではエルザムに敗れている)、自ら敵となって異星人に立ち向かう剣を鍛え上げるべく、コロニー統合軍の司令官マイヤー・V・ブランシュタインの元へと馳せ参じた。TVアニメ「ディバイン・ウォーズ」以後の設定ではこの直前にビアン・ゾルダークと対面している。

結果として部下であったキョウスケ・ナンブ達を裏切る格好となり、以後何度も交戦する。コロニー統合軍壊滅後はDCに合流するが、オペレーション・ユグノーの直前にマイヤーから「DCが暴走した際はそれを食い止める」事を命令されており、DCと連邦の最終決戦の際には、アードラー・コッホにより当初の理想を失って迷走していたDCと袂を分かち、キョウスケらに加勢する。

DC壊滅後はエルザムと合流、L5戦役の最終局面でキョウスケらと共闘し、エアロゲイターの打倒に協力した(OGシリーズにおける正史はリュウセイ編の展開だが、キョウスケ編では早いタイミングで味方入りする)。

終戦後はエルザムと共に姿を消すが、インスペクター事件の最中にグルンガスト参式を駆って介入。テスラ・ライヒ研究所奪回時にダイゼンガーに乗り換え、同じくアウセンザイターに乗るレーツェルと共に事件解決まで活躍する。

アインスト撃滅後はクロガネに乗艦してまたも姿を消す。しかし、ムラタの襲撃を機に地球圏を再び混乱が襲おうとしていることを察知、レーツェルらと共に独自に調査を開始。その中で修羅やデュミナス一派との散発的な交戦を経、ヘルゲート攻略戦において鋼龍戦隊と合流。ユルゲンの撃破には成功したものの作戦は失敗、撤退を余儀なくされる。

バルトール事件ではクロガネ隊の一員として裏で行動していたが、ソーディアンの出現を機に鋼龍戦隊と合流、修羅の乱を戦い抜いた。この戦いの序盤、函館で修羅将軍マグナス・アルドを退けているのだが、この時救った青年と後にまた出会うことになる。

争乱終結後はまたしても行方をくらましたが、独自行動の中でラ・ギアスへと召喚され、ヒリュウ改に合流して戦うことになる。帰還後、鋼龍戦隊に大統領殺害の嫌疑がかけられた際には引き続きヒリュウに乗艦。コモディン島でジンライと邂逅し、幾度もの交戦を経て鹵獲に成功。雷鳳として生まれ変わったそのパイロットには、かつて函館で救っていたトウマ・カノウの潜在能力を買い、彼が良かろうと口添えをしている。

封印戦争を戦い抜いた後は一旦イティイティ島に帰還。明確にされてはいないが、その後エンドレス・フロンティアに転移したと思われる。

登場作品と役柄

第2次αでは主人公ゆえに大半のステージで使用可能。それ以外の多くの作品の場合、彼の参戦するタイミングは能力の高さゆえに中盤以降になることが多く、序盤戦から使えることは少ない。その分だけ絶大な格闘能力を生かした最強のアタッカーとして活躍する。幹部クラスに対して専用セリフがあり、返しのセリフは彼の振う「斬艦刀」に恐れ驚く。また、多くのライバルが登場しては激しい対決を演じることが恒例となっている。過去の作品では敵として登場する事も何度かあり、彼の高い能力と優秀な特殊スキルに苦しめられる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
初出演作品。アンセスターの手先として洗脳状態でプリベンターと戦闘になる。ただし絶対服従で無く、自爆命令を拒否するなど洗脳されてなお意志の強さも見せる。パイロット能力及び搭乗機であるスレードゲルミルの性能共に大ボス級で、同機の戦闘アニメの迫力もあり、圧倒的な存在感を誇る。ハードルートのみ仲間にすることが可能だが、敵の時に持っていた指揮技能はなくなる。しかしそれでもその戦闘能力は味方機の中では別格で、演出や彼の豪胆なキャラクターも併せて多くのファンを獲得。その後OG1で再登場、次回作の第2次αでは主人公に抜擢された。
なおこの頃のゼンガーは紫髪、前口上を言わせておく、下戸や変わった言動などの不覚を見せないなど、現在のシリーズのゼンガーとはかなり異なっている。どちらを先に見ても、そのギャップに驚くだろう。ただ正気ならば「悪を断つ剣」を称するのは変わらない他、以降の作品に見せる彼の主な不覚は日常シーンでの出来事であり、今回は洗脳状態、それが解けても決戦及び慰霊の場面しかないため、日常での彼を見せる場面が無かっただけとも取れる。
第2次スーパーロボット大戦α
スーパー系男主人公。α外伝ではなく、OG1の容姿や性格を受け継いでいる。主役としては珍しく序盤数話はスポット参戦扱い。格闘能力は最強クラスで、小隊長能力「格闘武器の攻撃力20%アップ」により対ボス戦闘の要となる。ただ後継機のダイゼンガーには全体攻撃がなく、武器の命中補正が低いため雑魚戦は苦手。
第3次スーパーロボット大戦α
トウマ編以外では前作には登場せず眠っていた設定。そしてトウマ編は前作のスーパー系男主人公ルートの直接の続編となっており、続投して登場(この場合はαはリアル系を選び、以降はスーパー系男主人公を選んだ流れとなる)。トウマ編以外ではバラン・ドバンのライバルは彼になり、タイマンで戦うイベントが数度ある(大半は熱血+必殺技で終了可能ではある)。OG2で初採用となったアウセンザイターとの合体攻撃は本作でも健在で、やはりボス戦で頼りになる。その合体攻撃の関係で全主人公に登場。参戦は第44話途中から。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
素の状態で再登場を果たす。高い能力はそのままだが、髪は銀になり、古風なしゃべり方もさらに強調され、前口上をさえぎる、お茶目な言動も見せるなど、α外伝での彼のイメージを大いに覆した。イベント以外では一貫してグルンガスト零式に搭乗(乗り換え不可)し、キョウスケ編序盤の短い期間のみATXチーム隊長で、その後ビアン博士の真意を理解し連邦を離反、コロニー統合軍につくが、DCの腐敗を機に戻ってくる。リュウセイ編では「十字軍が消える日」「氷の国の方舟」でスポット参戦した後、終盤の終盤「白き魔星を撃て」でようやく参戦。α外伝における「最初は敵だが、終盤味方になる」を形を変えて再現したといえる。この作品からゼンガーの基本設定が固められ始め、以降の作品ではOG1及び第2次αのゼンガーを基準に性格が形成されている。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
中盤まではレーツェルと共に裏で動いているという設定。今回も乗り換え不能で最初はグルンガスト参式に乗るが、すぐにダイゼンガーに乗り換える。今回からアウセンザイターとの合体攻撃「竜巻斬艦刀」が追加され、更なるパワーアップを果たす。新ライバルのウォーダン・ユミルが駆るスレードゲルミルとの対決もあるなど、シナリオ面でも優遇されている。ただし、肝心のダイゼンガーの方は歴代最弱と言ってもいい冷遇を受けているが。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
グラフィックがパワーアップし、第37話「武神装攻ダイゼンガー」は正に彼の為のシナリオ。ゼンガーの台詞からタイトルへ繋がるのだが、筆で荒々しく書いたような専用の書体によるタイトルが挿入されるという力の入った演出は必見。セリフも大幅に追加され、多くの敵に対し専用セリフがある。
スーパーロボット大戦OG外伝
コウタが主役を務める関係上割と序盤から参戦し、ほぼフル出演。依然として強力なアタッカーである。今回は修羅との絡みが多い。セリフの量もさらに増えてリュウセイ(彼の場合は武器)並みであり、修羅やその将軍格、さらにデュミナス勢(ホムンクルス)、獣系、ダークブレインシュウに至るまで決め細やかに言い放つ。是非ともフリーバトルで試していただきたい。パイロットとしてはグルンガストシリーズ系列に乗り換え可能になった。参式や零式はともかく、壱式や弐式に乗り換える意味があるかといえば「?」だが。
第2次スーパーロボット大戦OG
リューネルートの11話「異界の剣」から参戦。本作から汎用カットインが追加。ダイゼンガーの射程が下がったことでますます雑魚戦が苦手になったが、撃墜数を稼いでおくと終盤で武器が追加されるので、参式辺りに乗り換えて積極的に前線に出していきたい。恒例の前口上も健在。今作でもジンライを「機忍」、AI1を「羊水球」、アダマトロンを「魔人祖」と表現しており、センスのぶっ飛び具合に磨きがかかっている。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
リュウセイ編がベースなので、ホワイトスター戦前まで敵扱い。おいしいところのみ持っていくイメージがある。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
今回は第15話「武神装攻ダイゼンガー」はいろいろな意味で必見。特に第15話エンディングはゼンガーの「ふんどし姿」が拝める。
スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record to ATX
キョウスケ編準拠のこちらでは最初から登場。原作通り一度敵に回るがDC残党との決戦には現れず、南極基地での戦いに乱入して来る。

その他の作品

PROJECT X ZONE
OGシリーズ代表として参戦。次元転移した経緯と詳細は現時点では不明だが、少なくとも時間的には第2次OG終了後の設定である。かってのアクセル達と同様、エンドレス・フロンティアに身1つで転移し、直後にハーケンや神夜と出会う。ジ・インスペクターのドラマCDでは生身による刃馬一体を行っていたが、映像にするといろいろ問題があるのかレーツェルとコンビを組まない(というよりレーツェルが登場しない)。そのため扱いはソロユニット。なんと生身で斬艦刀を振り回す(公式設定では通常の日本刀を所持しているが、その刀に宿っていた霊力を神夜が解放した事で斬艦刀に変化した)。
初登場はプロローグ3。また、斬艦刀&悪を断つ剣繋がりの神夜(ただしあちらは斬刀)と共演する。さらに、セガとカプコンのロボット作品とも共演を果たした。その後、不死桜の番人をやっていたらしく12話にて、転移直後の「テイルズオブヴェスぺリア」のユーリ&エステル(ペアユニット)との一騎打ちを経て正式参戦する。さらに終盤では敵として彼のコピーが数体登場する。
掛け合いではネームレス部隊をクロガネ隊と重ね合わせたり(ともに記録に残らない部隊であり訳アリなメンバーが多いがネームレス部隊は懲罰部隊としての側面が強くクロガネ隊とはやや異なる)「魔を断つ剣」発言などスパロボにかけたネタや武人としての発言がある。所持するスキルは自身のパラメーター上昇と、低確率での全体のXP上昇率の向上。大神&さくらやエックス&ゼロとはパラメーター上昇スキルがダブってしまうのでおすすめしない。だが「悪を断つ剣なり!」が発動すれば、一回の戦闘でXPを50%以上稼ぐことも可能。
攻撃モーションは斬艦刀・大車輪で斬艦刀を投げる→戻ってきた斬艦刀を掴みα外伝でのスレードゲルミルのモーションを模した一文字斬りで切り抜けつつ相手の背後に回り込む→斬艦刀・雷光斬りでの切り上げ→雲耀の太刀の一刀両断といったグルンガスト零式以外の彼が搭乗した機体のモーションで攻撃する。雲耀の太刀の瞬間クロスヒットしていても地面近くまで敵が引っ張られる。何故OGでは搭乗していないスレードゲルミルのモーションがあるのかは気にしてはいけない。ついでに敵時の技「斬艦刀・一文字斬り」はカメラワークからモーション、さらには見得切り時の斬艦刀の歪み方まで、まんまα外伝のスレードそのものである。同様の理由で気にしてはいけない。
ちなみに寺田P曰く森住氏に彼かギリアムのどちらかを使わせてほしいと言われたとのこと(ギリアムもヒーロー戦記でパワードスーツを着て戦っているので白兵戦も不可能というわけではない)。そして、アクセルを生身で戦わせたことを突っ込んだらしい。さらにヒーロー戦記よろしくダイゼンガー風の鎧を着て戦うという案もあったが生身で戦うキャラとの兼ね合いで没となった(実際重装なのはネームレス部隊と騎士団長とBSAAの方々だけである)。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全シリーズを通しても格闘技量が最高峰。その分命中回避に難がある。また第2次αと第3次αでは何故か防御が低い。初出演作品のα外伝では回避を除く全能力が高い。スレードゲルミルの没になった武装の一部に射撃属性の武器が存在したためか、α外伝のみ射撃も高い。

精神コマンド

気合加速必中根性ド根性ひらめき鉄壁熱血気迫戦慄
シリーズにより差があるが、必中熱血は必ず完備。α外伝のみだが敵時限定でなんと魂まで使用する。スーパー系が魂を使用するとどういうことになるのかよく分かるだろう。
第3次α
必中気迫鉄壁不屈熱血直撃

特殊技能(特殊スキル)

α外伝
ガッツ指揮官L4切り払いL2援護L3
当時、底力の上位互換だったガッツを所持していたため、HPが減るほど手の負えない相手に。味方加入すると指揮官が消滅し援護の限界Lvが2まで下がるが、ガッツは残るので鬼のような強さ。
第2次α第3次α
底力L9切り払いL9カウンターL9
とにかく「斬られる前に斬れ」を体現したような構成。Eセーブガード、後は第2次ならSP回復、第3次なら気力限界突破一択だろう。
OGシリーズ
底力L9インファイトL9見切り
OG1ではこれに指揮官ヒット&アウェイが加わる。悪くはないがどうにも不足なので、Eセーブアタッカーは必須。命中率は自前の必中や味方の感応で補うとして、見切りはガードで上書きしてしまおう。さらなる火力を求めるならば、底力を切って気力限界突破を覚えるといい。

小隊長能力(隊長効果)

第2次α第3次α
格闘武器の攻撃力+20%
高い格闘能力を更に底上げする。

固有エースボーナス

気力130以上で、精神コマンド直撃がかかる
これにより、どんな防御系特殊能力があろうと「断てぬものなし」となる。非常に有用なゼンガーらしいボーナス。

人間関係

ソフィア・ネート
作品によって立場は変わるが、ゼンガーが想いを寄せる女性。エルザム曰く「心の伴侶」。
メイガス
ソフィアがマシンセルによりアースクレイドルのコンピューター・メイガスと融合した姿。α外伝では彼女の精神操作を受け、指示に従っていた。
イーグレット・フェフ
スーパーロボット大戦トリビュートに収録された『孤高の勇者』にて初共演。プロジェクト・アークに必要な人材としてソフィアのスカウトを受けていたフェフの下に派遣され、彼の準備の手伝いにグルンガスト参式と共に赴いた。研究所がミケーネの襲撃を受け参式で出撃しようとした際に、とんでもない爆弾発言によって彼に引き止められてしまう。
α外伝では過去にアースクレイドルで反乱を起こし、ソフィアをメイガスと融合させアースクレイドルを掌握しようとしたがそれに激昂したゼンガーによって殺されたことが語られるのみで本人は登場しない。ちなみに、この時の殺害方法は『鋼の救世主』では銃による射殺だったのだが、同作者による同人誌『鋼の救世主前伝』ではゼンガーに剣の達人という設定が追加されたことを加味してか刀による斬殺に変わっている。
エルザム・V・ブランシュタイン / レーツェル・ファインシュメッカー
OGシリーズでは対照的な性格ながら、自他共に認める親友にして、名コンビ。彼との息の合ったコンビネーション攻撃には目を見張るものがある。第2次αにおいてグルンガスト参式のサブパイロットとして彼を思い浮かべるが、彼が乗ると機体を黒く染められかねないと却下する。もっとも、ジ・インスペクターでは本当にその「黒い参式」に乗ることになったが。ちなみにOG外伝では一応この組み合わせが再現可能。
ギリアム・イェーガー
元教導隊の一員。何かと助言する事が多い。一見エルザム同様に対照的な性格に見えるが、本質的には互いに「何があろうと己の信念を貫く不器用な男」という同類である。ちなみにいざ対決となると、ゼンガーにとってギリアムは何処まで先読みしてくるかわからない強敵であるようだ。
カイ・キタムラ
元教導隊の一員。敬語で話す等、ゼンガーにとっては先輩格。
テンペスト・ホーカー
元教導隊の一員。DCの尖兵となり己の復讐で戦うテンペストを否定。のちにDC入りするが、内部においてテンペストとの関わりはない(ゼンガーはおもにコロニー統合軍の方にいたため)。
ガルイン・メハベルカーウァイ・ラウ
元教導隊の隊長。のちにエアロゲイターの尖兵として変わり果てた姿で再会することに。
キョウスケ・ナンブ
元部下。ゼンガーが自分と互角に戦えると認めている数少ない人物。OG1のキョウスケ編ではハガネ・ヒリュウ改部隊へ再加入する際、ゼンガーが彼へDC戦争で裏切る形となったことに詫びを入れようとした所、腰抜けは必要ないと逆に殴りつけた。
エクセレン・ブロウニング
元部下。彼女は現在でもゼンガーを「ボス」と呼んでいる。OGシリーズでは、ゼンガーの愛称として一般に定着している『親分(オヤブン)』も彼女の台詞が元。
ブルックリン・ラックフィールド
元部下にして弟弟子。αシリーズでは彼の師であり、剣の修行をつける。
リシュウ・トウゴウ
剣の師匠。ゼンガーを完全に理解している人物の一人。
タスク・シングウジ
OG1において巨大な剣の零式斬艦刀に対し、巨大な盾・シーズシールドユニットを装備するジガンスクードで真っ向勝負を仕掛け、相殺の形による引き分けにもちこんだ。ちなみに援護する際にゼンガーを『親分』と呼ぶ他に、α主人公VS第2次α主人公による一対一の勝負の名場面をみせた数少ないキャラ。
トウマ・カノウ
封印戦争第2次α)もしくはOG外伝にて民間人だった彼を救い、それがきっかけで『夏の日の巨人』として彼の記憶に残る。弟子だったが、後に対等な戦友となる。彼に手紙を渡し、迷ったら手紙を読むよう告げていたが、内容は白紙だった。第2次OGでも大体似たような関係。
マイヤー・V・ブランシュタイン
統合軍総司令。DC戦争終盤において、彼から「使命」を託され、それを見事に全うする。
マシンナリー・チルドレン
マシンセルにより誕生した新人類。α外伝では彼らと共闘していたが、ハードルートのみメイガスの精神操作が解け、敵対する。ちなみにOGシリーズでは「会者定離の理」でしか戦えない。
ククル
第2次αにおいてはアースクレイドルを破壊した張本人。最初は彼女を俄然敵視するが、再度見えた際にはお互いの意思を掛けて勝負する。第2次OGでは彼女とはあまり関係が深くなく、どちらかというとバラル繋がりでリシュウの方が因縁が強い。
ウォーダン・ユミル
「向こう側」のゼンガーの人格が移植されたWシリーズ。即ち『もう1人のゼンガー・ゾンボルト』。お互い武人として一騎討ちを望む。
バラン・ドバン
第3次αトウマルート以外のルートの場合に、何度も立ちふさがったゼンガーをライバル視する。
ハザル・ゴッツォ
会話があるわけではないが、なぜか彼の戦闘台詞に対ゼンガーのものが多い。
ムラタ
元兄弟弟子。師匠を裏切り、ただ人斬りの快楽を求める愚者。ゼンガーの目下の目的の一つは彼を討つことであり、封印戦争にてついに成し遂げる。
イルイ・ガンエデン
同胞を失った心の拠り所。彼女が入れたブラックコーヒーは格別であった。ガンエデンの鎖から彼女を解き放つべく「神を断つ剣」としてガンエデンに対峙する。
第3次αのトウマルートのEDでは、全てが終わった後に彼女の義父となる。
第2次OGでもコーヒー絡みのイベントが再現されている。
サフィーネ・グレイス
戦闘前会話で彼女の反応にドン引きした(詳しくは後述)。
ハーケン・ブロウニング
『プロジェクトクロスゾーン』にて転移してきた直後に邂逅。予想通り、彼(と神夜)の苗字に反応していた(後述)。
楠舞神夜
ハーケン同様、苗字に反応。また、彼女の力で刀を斬艦刀に変化させてもらっている。

他作品の人間関係

スーパー系

兜甲児
第2次αでは「親分」の呼び名をつけた。
剣鉄也
α外伝などでは戦友として戦っていたが、未来の平行世界の彼については口を閉ざしていた。第3次αではスポット参戦で姿を現わすたび、何かと反応してくれる。
夕月京四郎
αシリーズでは同じ剣術の達人として彼と手合せをしていた。なお、剣の腕が互角だったらしく、勝負の結果が引き分けに終わっていた。
葵豹馬
第3次αのボアザンルートではダンゲルとの決闘を受ける彼に自身の刀を渡していた。

リアル系

ロイ・フォッカー
α外伝では味方部隊の中で唯一のゼンガーとの知己。『鋼の救世主』では過去の模擬戦の際にゼンガーの攻撃の癖を見切っていた他、その後には一緒に酒を飲み親交を深めていた。当時のゼンガーもフォッカーの腕前を「彼さえいれば南アタリア島の守りは万全」と高く評価していた。人類の敵に回ったゼンガーを一喝し、悪を断つ剣として立ち直る切っ掛けを作る。

その他

ユーリ・ローウェル
PROJECT X ZONEにてテルカ・リュミレースからエンドレス・フロンティアへと転移してきた彼と剣を交える。その際、彼の剣技が独自のアレンジを加えているものだと気付いている(例をあげると虎牙破斬で普通切り下ろすところを叩き落としている)。当人からは仲間のレイヴンやかつて己の手で介錯したドン・ホワイトホースと同様に「濃いおっさん」扱いされている。(ちなみにドンも大剣使いである)
KOS-MOS
T-elos
シャドウミラーにもここまでの技術はあるまい」と称賛する。まあ、アシェンのことを知らないから妥当である。ついでに言えば、実は味方にWシリーズがいるのも知らない。

名台詞

共通(第2次α以降)

「黙れ! そして聞け!」
相手が前口上を滔滔と流そうとすると、これで相手を「!」と黙らせるのがお決まり。α外伝では全て言わせた上で下につながる。
「我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト!! 悪を断つ剣なり!!」
上のセリフの次は大体こう続く。斬艦刀使用時には単体で言うことも。「我こそは~」「我は~」となる場合や、名乗りは一度のパターンもある。
「もはや問答無用!」
それでも言い返そうとすると、これで反論を全て断つ。
「我に断てぬもの無し!」 / 「我が斬艦刀に断てぬもの無し!」
必殺技が決まったときはこのセリフ。相手が超巨大な宇宙怪獣だろうが戦艦だろうが小惑星だろうが、この一言で何でもぶった斬る。ちなみに第3次αのみ、「我が斬艦刀に……断てぬものなし!」とタメが入り、より決め台詞らしくなっている。ただし、OGシリーズのみがあったりする。
「冥府への案内つかまつる!」
ケイサル・エフェスヴィンデル・マウザーなど自分を突き通そうとする巨悪への台詞。なお、ククル相手だと「黄泉路への~」となる。

αシリーズ

「我が名はゼンガー・ゾンボルト。メイガスの剣なり!」
斬艦刀使用時の台詞。秀逸な戦闘アニメも合わさってとにかく怖い。味方の時と違って声にドスが利いており、途轍もない強敵を演出している。
「我が拳に貫けぬものなど、存在せん!」
ドリルブーストナックル使用時の台詞。この言葉に偽りはなく、並のユニットでは言葉通り一撃で貫かれてしまう。
「お前では俺の長き戦いの年月に終止符を打つことはできん!」
「お前にこのスレードゲルミルを止めることはできん!」
「この俺に命中させたか…」
「そうだ…その気迫でなければこの俺は倒せんぞ!」
「どうやらこちらも全力で仕掛けなければならんようだな」
「ならば、貴様を我が敵として認めよう!行くぞ!!」
全て敵ゼンガー専用の台詞。敵サイドのパイロットだけあって現在のゼンガーとは雰囲気の違う台詞が多い事が分かるだろう。勿論、声にも異様な迫力が出ている。これらの台詞の一部は多少改変が加えられ味方時(スレードゲルミル→グルンガスト参式or参式に変化)、続編、ウォーダン・ユミルに使用している。
「貴様らをメイガスの下へ行かせるわけにはいかん……」
「このゼンガー=ゾンボルト…メイガスの剣となり、盾となって果てる覚悟は出来ている!!」
「さあ、命が惜しくない者からかかって来るがいい!!我が斬艦刀で一刀両断にしてくれる!!」
アースクレイドルにおけるゼンガーとの最終決戦時の台詞。アースクレイドルのメイガスを守る為に、鬼神と化したゼンガーは「メイガスの剣」としてプリベンターを迎え撃つ。プリベンターにも守るべきものがあるように、ゼンガーにも守らねばならないものがあるのだ。
「………」
「…メイガスよ…」
「どうやら、俺の死に場所はここと決まったようだ…」
「だが…このゼンガー、ただでは死なん!一人でも多くの者を道連れに冥府魔道へ堕ちるのみ!!」
最終決戦時の台詞2。プリベンターの激しい猛攻の前に、追い詰められたゼンガーは自身の死を覚悟したが、メイガスの為に一人でも多くのものを道連れにしようとする。台詞後の怒涛の精神コマンドによる連撃は非常に脅威である。「ド根性」「ひらめき」「必中」「鉄壁」「気合」x2に加えて、なんと「」までも使用する。ゼンガーの覚悟の強さが良く分かる場面である。
「お…俺は………」
「…俺は……そうか……あの時…イーグレット=フェフに……」
「俺は…俺が生まれた時代の……機動兵器と……戦っていたのか…ならば…俺達は……マシンセルによって…暴走…」
「……俺を…止めてくれたのは…お前達か……フ、フフフ…礼を言うぞ……」
「そ、そして……その力なら……ソフィアを……メイガスとマシンセルの…‥呪縛から……」
「……ソ・フィ・ア………」
易・普ルート専用の戦死時の台詞。プリベンターとの接触により過去の記憶を微かに思い出していたゼンガーだがスレードゲルミルの損傷と同時にメイガスの精神操作が解け、遂に過去の記憶を取り戻した。しかし、時既に遅くプリベンターの攻撃により蓄積した激しい損傷にマシンセルの修復能力が追いつかず機体は限界を向かえていた。自分の死期を悟ったゼンガーはプリベンター達に自分の暴走を止めてくれた礼を告げ、メイガスとマシンセルの暴走を止める望みを託す。そして、ゼンガーはソフィアの名を口にし冥府へと旅立った。大地の守護神…メイガスの剣等の異名を持ち、何千年も地球の脅威と戦い続けたアースクレイドルの騎士ゼンガーも、プリベンター達のお陰で漸く眠る事を許されたのだ。
(ソフィア……俺はここに戻って来た………俺達が未来に望みを託し、果てなき眠りについたこの地に………俺達は道を誤ってしまったが……人類は幾度の危機を乗り越え…未来を手にすることが出来た……だから……だから、この地で安らかに眠ってくれ………永遠に…………)
α外伝・難ルートのエンディングの、憂愁を感じさせるラストシーン。
「アンセスターは地球の後継者ではない!」
α外伝、キャラクター事典より。実は味方に合流する伏線だったり。
「目など初めから覚ましている!!」
『鋼の救世主』最終話より、兜甲児からの洗脳されているなら目を覚ませという言葉に対しての答えであり、ゲームをプレイした読者を驚愕させた衝撃の真実。
「はるかな昔…おまえたちが去り…残されたおまえ達の仲間達が次々と倒れていく中…地下帝国からの侵略から唯一人…地球を守り抜いたソフィアの気持ちが…おまえたちにわかるか!」
「そうまでして守り抜いたこの星を…愚かしい内戦で汚した人類ども」
「あの時帰って来なかったきさまらに、ソフィアを非難する資格などないのだ!!!」
数千年の歳月を戦い続けて来たが故の、大地の守護神と呼ばれた男の怒りと絶望の叫び。だが甲児は全く怯まず、だからこそ今戦っているのだと吼える。
「………お…俺は…俺はゼンガー=ゾンボルト…」
「ソフィアの剣なり!!!」
フォッカーにお前の惚れたソフィアはどんな人だったと一喝され、それでも剣として戦うことを止めず、両腕を破壊されたスレードゲルミルに最後の斬艦刀を口に咥えさせて。『鋼の救世主』屈指の名台詞であり名シーン。
「ダイゼンガー、見参!」
戦闘開始台詞の一つ。第3次αでは開始台詞の汎用バリエーションが極端に少なく、これか「武神装攻、見参!」しかない。
「黙れ! そして聞け!」
「 我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト! 我こそは!」
神を断つ剣なり
第2次α最終話より台詞からタイトルへと繋がる。第一話でも同様に『悪を断つ剣なり』と演出しており、対になっていると言える。
「……あ、悪を断ち……神をも断つ剣の俺が……」
「幼子一人……救えんというのか……!」
「イルイ一人……救えんというのか……ッ!」
「これが……俺に課せられた十字架だというのかッ!!」
「う、うう……ううう……!」
「うおおおおおおおおおッ!!」
第2次αの最終決戦での叫び。イルイを救うべく死力を尽くしたにも関わらず、ゼンガーは彼女をその手で救う事は出来なかった。物語の中盤、彼は自らを「守るべきものを犠牲にして剣を振るう男」と評したが、皮肉にもそれは最悪の形で実現してしまった……。
「…俺が教えたのは剣の型…強さの入り口に過ぎん」
「真の強さを身に付けられるかはお前自身の心にかかっている」
クスハルート10話「龍を喰らうもの」においてのブリットとの特訓で。力の源が何であるかは既にはっきりしていた。
「……トウマの命の代わりに、この斬艦刀を持っていくがいい」
「剣が折れたなら、接げばいい。地に伏したなら、また立てばいい。しかし、命まで奪わせるわけにはいかん」
「武人の心、その意味」より。バランに完全敗北したトウマを救援に現れたゼンガーだが、その行動は助太刀ではなく、トウマの命の代わりに己が半身とも言うべき斬艦刀を差し出す、というものだった。感服したバランは「次に会う時までその刀は預ける」とその場を去り、ひとまず事態は収拾した。が……。
「数々の怨念、邪念、執念、我が斬艦刀で貴様と共に斬り捨てるッ!!」
第3次αでのムゲ・ゾルバドスとの戦闘前会話。イルイを苦しめた元凶が相手なだけに、ゼンガーも何時にも増して吼える。
地獄大元帥「貴様も、随分と我らの邪魔をしてくれたな。ワシ自ら、貴様を…」
ゼンガー「黙れッ!!」
地獄大元帥「!!」
ゼンガー「そして、聞け! 我はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト! 地獄を断つ剣なりッ!!」
「さらば父よ、戦士達の旅立ち」にて。ここまで来るともはや勢いで喋っているとしか思えない。
「斬艦刀よ! 今こそ、星を薙ぐ時だ!」
「憎しみの環の中で」にて、ラビットスター破壊作戦決行に際して。αシリーズ未採用の究極奥義「一閃・星薙の太刀」を思わせる。
「生きるために戦え…! 敵ではなく己と!」
第3次α終盤で母星と指導者ドバ・アジバを失い、戦意はおろか生きる気力すら萎えたバッフ・クランの残存艦隊へ送った叱咤激励。
「剣としてではなく一人の男として、ソフィアは渡さん!!」
富士原昌幸氏の同人誌『スーパーロボット大戦嵐』収録の『地球光の下で』より。ソフィア博士を地球の復興の為にと連れて行こうとする未来世界のゼンガーから、数々の指摘と強烈な剣戟を浴びせられて、その先に導きだした現代のゼンガーの答え。
(そう……同じ悪を断つ剣でも)
(俺の斬艦刀は過去を……お前の斬艦刀は未来を守る剣だからな……)
同じく『地球光の下で』より、文字通り自分の過去と決着を付けた未来世界のゼンガーのモノローグ。同様の台詞は『龍王逆襲』でも採用されている。

OGシリーズ

OG1

「そうかも知れません。…ですが、我が使命…今はご理解頂かなくとも結構」
仮にこのアースクレイドルが戦場になるようなことがあれば…自分は命を賭けて守り抜いてみせます
「それもまた、自分に課せられた使命なのです」
OG1でのソフィアとの初対面時に、彼女から「使命という言葉を人類同士で争う為の言い訳にしているのでは?」と言われた際の台詞。この時の約束を守るために、ゼンガーはOG2でアースクレイドルへと赴き、ソフィアを救うこととなる。
「言うな、キョウスケ…!」
「時には…誇り高き戦士の魂…その最期を見届けねばならんことも…ある…」
OGにて、リリーの戦死後に現れたゼンガーに対して、キョウスケが「助ける事が出来たのではないか」と咎めた際の言葉。ゼンガーもリリーに後を託されたためとは言え、彼女を見殺しにしてしまった事には抵抗があったのであろう…。
「黙れッ!!」
「そして、聞け! 我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト! 悪を断つ剣なり!!」
「大義を失ったDCは! 今日この地で、零式斬艦刀によって潰えるのだッ!!」
上記の場面の直後、私利私欲に動くアードラーを一喝して。マイヤーから託された使命を果たすべく、グルンガスト零式が唸りを上げる。似たような台詞は最終決戦でレビに対しても使っている。
「我に……断てぬものなしッ!」
「マイヤー総司令……我が使命、今こそ果たしました……!」
アードラーを零式で撃墜するとこの台詞が追加される。DCの大義を持たぬ反逆者を成敗し、ゼンガーはその使命を全うする。

OG2

「そのために武力を行使したというのなら……」
「貴様らも我らと同じ野蛮人ではないか!」
OG2にてヴィガジに対して。「地球人はいずれ銀河の秩序を乱す野蛮人だから、自分達が管理する」というヴィガジの発言をこの言葉で喝破する。
「奴なら……キョウスケ・ナンブならこう言うだろう。分の悪い賭けだった、とな」
スレードゲルミルの制御装置を同時に破壊しての発言。何故キョウスケが持ち出されているかというと、キョウスケはこれ以前に同じ事をして失敗しているからである(極東ルート「燃えよ斬艦刀」にて。この時キョウスケは頭部の制御装置のみを狙った為、マシンセルの再生を遅らせることは出来たが止める事が出来なかった)。事実、ここのイベント戦闘でのゼンガーの台詞はキョウスケが以前ウォーダンとイベント戦闘を行った際の台詞と同じだったりする。
「我が名はゼンガー! ゼンガー・ゾンボルト! 我こそは、ソフィアの剣なり!!」
OG2にて、イーグレットと対峙した際の台詞。元は上述の『鋼の救世主』での発言。元ネタでは説得力のある発言だったのだが、OGシリーズではゼンガーとソフィアの関わりは小さいので、大胆というか唐突な感が否めない台詞に。ゲーム以上にソフィアとの関わりが無かった(ディバイン・ウォーズでは会話がなかった)ジ・インスペクターでは発言しなかった。直前のステージでの対決からすると、意味合いとしては「ウォーダンに代わってソフィアを守る者」という感じだろう。
「イーグレットと共に散りました。自分にあなたを託して……」
「W15ではなく、ウォーダン・ユミルとして」
「メイガスの剣ではなく、あなたを守る剣として」
アースクレイドルからの脱出後、目覚めたソフィアにウォーダンの行方を聞かれて。瞑目するゼンガーの脳裏によみがえるのは、「ソフィアを守る剣にして盾」となって散って行った、もう一人の己の姿だった……。
「エクセレンに取り憑いたものを……斬れ。撃ち貫け」
「そして……お前の手で彼女を取り戻すのだ」
OG2シナリオ「白騎士の心」にて。アインストに洗脳されたエクセレンを理屈一辺倒で倒そうとするキョウスケに、皆から叱咤を受け、最後にゼンガーがキョウスケならではのこの言葉で立ち直らせた。上司と部下との関係が垣間見れる場面。

ジ・インスペクター

「お前はまさにメイガスの剣……だが俺は、この世界に仇なす者…悪を断つ剣!!」
「その差が、雌雄を決した…!」
アースクレイドル中枢部で、最後の勝負を紙一重で制した際の台詞。「メイガスを守る」ことを第一義とするウォーダンと、「世界に仇なすものを斬る」ことを第一義とするゼンガー。守るべきものの大きさが、両者を分かったたった一つのものだった。
「俺を呼んだか! キョウスケ・ナンブ!!」
ジ・インスペクター最終話にて、SRXの一撃必殺砲を喰らったシュテルン・ノイレジセイアに対して、キョウスケが「もう一押し必要か」と発言した際の台詞。『OG1』時代からキョウスケ用の援護攻撃台詞として存在しており、PXZでも神夜零児にも同様の台詞を言う。

OG2nd

「……いや、美味しい。なかなかいい筋をしている」
「また頼む。ただし、その時はブラックでな」
39話「狼と犬達」にて。イルイからコーヒーを奨められて飲んだが、よりにもよってクリスが淹れた激甘コーヒーだった(それ自体はゼンガーは知らない)。しかし「美味しい」というあたり、ゼンガーの女子供に対する優しさが伺える。後者の発言を受け、今度はイルイ自身がコーヒーを淹れることにしたのだが…。
「今度こそ……ブラックでな」
第57話「風の呼び声」にて。イルイのブランデー入りコーヒー(砂糖は当然入っていなかった)で気絶したゼンガーであったが、落ち込むイルイを気遣って笑顔を見せる。
「黙れ! そして聞け!」
「我は! 我らは百邪を断つ剣なり! 立ちふさがる者は、例え神であっても斬り捨てるッ!」
バラルこそが正義とのたまう光龍に対して。人の在り方を否定するお前達こそが排除されるべきなのだと、真っ向から切り捨てる。
「我らの覇気高まる時、運命の扉は開かれる。それは夜明けか、永遠の闇か……」
「答えは己が拳に聞け!!」
「母なる星の守り神」より。なぜ「拳」?と思ってしまうが、これは第2次αの主題歌「SKILL」の歌詞ネタ。1番のAメロにそのままの歌詞がある。ちなみに「SKILL」は2番で「天を斬り裂く巨大な剣(けん)」が出てくる。
「闘志を絶やすな、お前達ッ!!」
「まだ終わっていない! ユーゼスは、まだ我らの前に立ちはだかっている!」
「イルイの想いを無駄にする気か! 成すべきことを成せ! 魔人祖を、奴との因縁をここで断ち切るのだ!」

プロジェクトクロスゾーン

(ナンブにブロウニング…何かの偶然か?)
ハーケンと神夜に出会い、自己紹介された際の心の一言。半分当たってて(神夜)半分当たってない(ハーケン)が、詳細はハーケンの項目を参照のこと。
ケン「戦艦のカタパルトかなんかで、生身で発射されるよりはマシさ。」
ゼンガー「当然だろう。そのような状況、考えられん。」
古代都市タルカロンへの移動方法を相談した際の発言。至極真っ当なツッコミである。…問題は本当に戦艦のカタパルトで生身で発射された連中がいる事だが。まあ、その時は空中戦艦が轟沈寸前で脱出方法がそれしかなかったので仕方なかった。
「我等とまみえた不幸を呪うのだ!」
エックス&ゼロとの掛け合いでの発言。ブランシュタイン一族の台詞をついに使ってしまった。ちなみにゼロは友の弟と中の人が同じ。
「己の罪と向き合い、それと背負う事に意味がある」
ゼファー&リーンベルとの掛け合いでの発言。かつて地球圏を愛するがゆえに地球圏に刃を向けたゼンガーだからこその発言である。掛け合いの相手のゼファーはかつて「神の不在」を証明するために大罪を犯してしまった人間である。この時、彼は明らかに死ぬはずの攻撃を受けたのに死んでいない事で皮肉にも「神の存在」を証明してしまった。
「黄泉の舞にて地獄より戻ったか」
フランク&レイレイとの掛け合いでの発言。キョンシー(中国のゾンビの一種)のレイレイに向けた発言だが「黄泉の舞」というキーワードからクロスゾーン発売時点ではOGにまだ登場していないマガルガククルについて知っているような口ぶりである。しかし、転移した時間軸次第ではOGの彼が何故知っているのかという疑問が生ずる(第2次OGでのクロスゲートに対する反応からクロスゾーンは第2次OG後の物語の可能性が高い)。余談だが第2次OGは延期がなければクロスゾーンより先に発売されていたはずだった。ちなみにレイレイは「闇の住人」と戦って母を救うため姉リンリンと自らの魂を使った術によってこの姿になった(つまり術では死んではいない=地獄にすら行っていない)。
その後、第2次OGでマガルガとククルが本当に登場。第2次OGの発売延期によって何気ない台詞が伏線となった…と思われていたが寺田P曰くセリフチェックの際に生じた全くの偶然とのこと(もともとは別の言葉だったが、台詞がゼンガーっぽくないから何の考えもなく「黄泉」に直したとのこと)。
「そうか、お前達も……神を断つために戻らねばならないのだな」
「悪魔は、泣かない」にて、「贄神を倒すために戻らなければならない」というトウマに対して。このリアクションからするとやはりガンエデン打倒後の流れが濃厚。
「魔を断つ剣…うむ、悪くない」
ダンテ&デミトリとの掛け合いでの発言。「魔を断つ剣」という言葉からあの機体の異名を連想させたプレイヤーもいただろう。
その後、UXで機神咆吼デモンベインが参戦を果たしたようだが、このセリフが参戦の前フリか、上記のセリフと同じく全くの偶然かは謎である。
「親兄弟で相争う、悲しき事だぞ。仁」
仁&シャオユウとの掛け合いで発言。ライがかつてコロニー統合軍に所属した兄エルザムと父マイヤーと戦ったことと重ね合わせているのだろう。だが、仁の方は父親の一八、祖父の平八と現在進行形で命を狙い合っているゆえに、ブランシュタイン家より余計に性質が悪い(仁と一八に宿っているデビル因子が原因なのだが)。あと平八の養子の李超狼とも一族みんな仲が悪い。
「ダンテよ、立ち塞がる敵は撃ち貫け!」
ダンテ&デミトリとの掛け合いにて。ダンテは中の人がキョウスケと同じ。部下の台詞さえ使うとは、さすがである。ちなみに「10年早いんだよ!」の元ネタである結城晶には反応しなかった。
ジェミニ「僕も「チェストォッ!」って言ってみたい!」
エリカ「チェストォッ!言っちゃいました!」
ゼンガー「ジェミニ、エリカ。大切なのはそこに魂を乗せられるか否かだ!」
エリカ&ジェミニとの掛け合いにて。
「……そもそも俺は日本人ではない」
エリカ&ジェミニとの戦闘終了後の掛け合いにて、エリカからちょん髷は日本においてきたのかと尋ねられて。普段のふるまいからプレイヤーも忘れそうになりがちだが、ゼンガーはドイツ人である。一応彼女たちの名誉のために言っておくと彼女たちは日本人の侍は丁髷をしているものと勘違いしている(原作では選択肢次第でこうなる)ため「丁髷を日本に置いてきたのか」と発言している。せめてリシュウやレーツェルならば彼女たちの間違いは矯正できただろうが、その場合は原作に少なからず影響を与えてしまうことになる(尤も、ゼンガーもその辺りをわかっていて敢えてまず日本人ではない事から突っ込んだのかもしれないが)。
小牟「わぉ!わしらの完全勝利じゃな~い?」
零児「ああ、どんな相手だろうと、滅ぼすのみ。どうした、少佐」
ゼンガー「ん……いや、なんでもない」
戦闘終了後の掛け合いより、もはや恒例になりつつあるあの二人ネタ。
色々思うところはあるがぐっと堪えるゼンガー。

迷台詞

「奥義! 斬艦刀・稲妻重力落とし!!」
α外伝にて味方時の斬艦刀使用時に。縦一閃なら何もおかしくない台詞だが、今回の斬艦刀は横薙ぎ一閃であり、稲妻、重力、落とし、どの要素も一つとして入っていない。なお元ネタがある(斬艦刀参照)が、そちらはちゃんと縦一閃。
「悪くはないな」
「親分でも構わんぞ」
OG1キョウスケ編2話での台詞。前者はキョウスケから「少佐…それともボスと?」と呼び方を聞かれた際に、エクセレンの「オヤブンはどうか」という茶々入れに対しての台詞で、後者はその後、「ゼンガー少佐」と呼んだキョウスケに対する台詞。ああ見えてゼンガーがジョークを介する人間である事がわかる発言だが、どちらの台詞もまだゼンガーと会ったばかりのキョウスケは唖然としていた。
「悪逆非道を行う貴様ら修羅に……」
「名乗る名前などないッ!!」
我はゼンガー・ゾンボルト! 悪を断つ剣なり!
OG外伝19話にて、マグナスに対して言い放つ。これだけならよかったのだが、直後のイベント戦闘ではいつもの調子で思い切り名乗りを上げてしまい、コウタからツッコまれた。ちなみにそのコウタも登場時に同じ失敗をしている。
「なるほど……それも手か」
ダガー入手のための陽動作戦中、絶界宝に対抗する手段として「息を止めて突っ込むってのはどうだ?」とマサキに言われた際の台詞。親分、そんなレベルの問題ではない。
「三枚おろしにしてくれる!」
フラットフィッシュと戦闘した際のセリフ。釣った魚を刀でダダーン!ってのは本当なのかもしれない…。
「何だ、この女は……!?」
戦闘前会話でサフィーネがゼンガーの気迫に快感を覚えていることに対しての発言。この反応にはさすがの彼もたじろくしかなかった。
「うむ、友よ……地獄で会おう」
プロジェクト クロスゾーンにて、空中に浮かぶ古代塔市「タルカロン」(テイルズオブヴェスペリア)へ向かうため、パーティを分けてリボルバーカノン(サクラ大戦)の弾丸に乗ることになった時の台詞。「地獄=戦場」のつもりだっただろうが、リボルバーカノンを使って行くこと自体が運悪ければ死を伴う大きな賭けだったため、直後にユーリに「そっちには行くなよ、少佐」と突っ込まれてしまうのであった。

パイロットBGM

「THE GATE OF MAGUS」
アンセスター時代のゼンガーのデフォルトBGM。OGシリーズではGBA版OG2以降、条件を満たすと戦闘曲として選択可能。
悪を断つ剣
OG1から登場した、初期のゼンガーのデフォルトBGM。演歌風。ダイゼンガー時には下記の「剣・魂・一・擲」になるが、ここぞというときの出番には必ず掛かる。クリーンギターのカッティングと重厚なドラムテンポによりゼンガーの「侍」としてのイメージを印象づけるBGMとなっている。
「剣・魂・一・擲」
ダイゼンガーのデフォルト機体BGM。こちらは時代劇調である。此方もクリーンギターの細かいカッティングのテンポによるリズムであるが、「悪を断つ剣」とは違う威風堂々としたイメージを想起させる。『第3次α』版はやや音の厚みが失われたが、『OGS』では『第2次α』とほぼ同一のクオリティで再現され、さらにメインパートの音色が尺八になるという徹底ぶりである。

関連機体

大概は大剣「斬艦刀」を用いた機体を使用する。

スレードゲルミル
α外伝で搭乗。スパロボシリーズでゼンガーが初めて搭乗した機体である。グルンガスト参式が、マシンセルで変貌した機体。斬艦刀を振り回した機体は本機が初めて。マシンセルにより変化した特殊な機体のため、α外伝以外のシリーズでは搭乗しない。そのため、OGシリーズではゼンガーではなく、ウォーダン・ユミルが搭乗する。
グルンガスト零式
OG1で搭乗。機体よりも巨大な『零式斬艦刀』を装備した、試作型特機
グルンガスト参式
第2次α、OG2で搭乗。ゼンガー機は、液体金属製の形状変化する大剣『参式斬艦刀』を装備している。最大射程が1と異常に短く使い難い全体攻撃武器オメガブラスターを装備しているが、格闘属性の武器のため、ゼンガーの小隊長能力でダメージが底上げされ、うまくやれば雑魚戦もこなせる。これはダイゼンガーには無い利点。ちなみにジ・インスペクターで乗っている機体は、ブリット機との兼ね合いからカラーリングが黒。
ダイゼンガー
第2次α、第3次α、OG2以後のOGシリーズで搭乗。ダイナミック・ゼネラル・ガーディアンDGG)の1号機。ある事情からグルンガスト参式同様、参式斬艦刀で戦う。参式に装備されていた全体攻撃武器が無くなった為、雑魚戦には不利になってしまい、強敵以外との戦闘では使い難くなった。

イベントのみ

リオン
OG1でコロニー統合軍に付いた後、自らの意志を示すために借り受ける。電光石火の早業で、ヒリュウ改が防衛していたメリットアイランドのシャトル発射台を破壊した。「RTA」では下のガーリオン・カスタムに取って代わられている。

ゲーム未登場

ゼンガー専用ガーリオン・カスタム
俗称「ストライク・ガーリオン」。漫画『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX』に登場する機体。急遽用意したもののため、ボディパーツしか純正品を確保できず、それ以外は試作品を組み合わせている。格闘戦に特化しており、試作撃発型貫手による貫手攻撃を行うが、それ以外の武装は携行していない。他にも極端な性能を持つパーツが使われている(両足のブースター等)。調整不足によりリミッターをかけて本来の8割のスペックで運用されるはずだったが、ゼンガー自身の操縦技術により、リミッターをかけずに運用された。ゼンガー搭乗機であるにも関わらず剣撃戦闘を行っていないという珍しい機体である。漫画中では名称については設定されていない。ちなみに操縦桿は刀の柄を模している。

余談

  • 無限のフロンティアのヒロインの楠舞神夜はキョウスケをモチーフとしているが、武器が『護式・斬冠刀』だったり「悪を断つ剣です」と発言するなど、ゼンガーを思わせるような要素も幾つか見受けられる。関連性は不明(攻略本では、本家OGの要素を持って来る際、ヒロインが剣というコンセプトがあったことから「スパロボで剣と言ったら斬艦刀だろう」ということで斬艦刀をチョイスしたと述べられている)。更に続編の無限のフロンティアEXCEEDでは最終ボススヴァイサーがゼンガー(ウォーダンをモチーフにしている)の「漢」をモチーフにするなどキャラクター性が他作品に波及している。
  • 未だ共演した事はないが、斬艦刀に酷似した武器を持つラフトクランズのパイロットアル=ヴァン・ランクスとは、巨大剣使いという共通点や、武士であるゼンガーに対してアル=ヴァンは騎士という好対照性から、両者の対決に期待するファンが多い。
  • 寺田貴信氏の発言によれば、彼の大学生時代の先輩に当たる人物がモデルとなっているらしい。
  • 母国語であるドイツ語には実際に「ゼンガー」という言葉が存在するが、意味は「歌手」である。

話題まとめ

資料リンク