V2アサルトバスターガンダム

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LM314V23/24 V2アサルトバスターガンダム(V2 Assault Buster Gundam)

リガ・ミリティアが開発した試作型モビルスーツV2ガンダムアサルトパーツバスターパーツの両方を装着した形態。元々、アサルトパーツとバスターパーツは互いに干渉しないように設計されており、全てのパーツを同時に装着する事が可能である。

原作では第49話「天使の輪の上で」のみで登場。メガビームシールドを装備して出撃したウッソのV2バスターガンダムにアサルトパーツを戦場で取り付けていた。ただし、この時はマイクロミサイルポッドは外され、メガビームライフルの代わりに通常のビームライフルを装備していた。

V2の高機動性にアサルトの防御力、バスターの高火力を併せ持った強力なモビルスーツとなる事が期待されていたが、出力が充分に行き渡っていなかったのか、Iフィールドを貫通したビームがアーマーを破壊したりしていた。結果的にはザンスカール帝国の防衛網を1機で掻い潜ったのだが、エンジェル・ハイロゥ脱出時にはメガビームシールドしか残されていなかった。次の出撃ではV2アサルトガンダムで出撃している。

ごく最近まで型式番号がなかったが、アミューズメント用に販売されたフィギュアでLM314V23/24と明記され、そのまま公式設定になったと思われる。

登場作品と操縦者

総じて原作中では「なんでもつけたからって強くなるとは限らない」とでも言いたげな頼りない描写だったが、スパロボ内ではそんなことはなく、全ての長所を併せ持ったガンダムタイプ最強クラスのMSとして圧倒的な戦闘力を発揮する。

ただし、移動力運動性は若干下がる。条件を満たさなければ入手できない場合もある。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
初参戦作品。名前が長くて入らないので「V2アサルトバスター」表記。隠し要素V2ガンダムのユニットをフル改造すればアサルトバスターになる。Iフィールドを持ち、対ビーム兵器は無敵。分身もある。ただ、光の翼とロングレンジキャノンはマップ兵器でP武器が無く、ヴェスバーもENを喰うので注意。一応EN回復が付いているが、申し訳程度。石破天驚拳共々、攻略本に載っていない。分身が使えるのでひらめきを持たないアムロなどを乗せてもよい。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
「天使の輪の上で」の前にアサルトバスターとなる。感覚的には新スーパーロボット大戦と同じ能力で、最後まで使える機体。運動性の低下はデフォルトパイロットのウッソが強い為さほど気にならないが、移動力の低下が痛い。パーツはブースター系のパーツをつけたい。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
PS版より攻撃力が若干上昇している。
スーパーロボット大戦α外伝
宇宙ルートでは34話、地上ルートでは36話からアサルトバスターに換装して出撃可能となる。αとほぼ同じ使い勝手だが、V2全般に共通してマップ兵器版光の翼の弱体化と、武器改造費用の上昇、武器改造効率の低下が痛い。それでも武装の豊富さと地上戦メインの中で空陸ユニットであることは十分利点になる。特にV2バスターと同じく弾数製となったロングレンジキャノンの性能が魅力。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
終盤で「エンジェル・ハイロゥ」ルートを選ぶと、アムロのアイデアでアストナージによりアサルトパーツとバスターパーツを両方装着して出撃する。以後、アサルトバスターに換装可能になる。今回も隙がないユニットではあるが、改造段階の低さゆえファンネルを搭載したモビルスーツと比べると攻撃力に若干の見劣りがある(無改造及び二周目以降は追い抜く)。しかし、様々な武器を装備しているため、驚異的な継戦能力を誇り主力となる。

単独作品

新スーパーロボット大戦
「エンジェル・ハイロゥ」クリア後にアサルトバスターになる。多種に渡る兵装とIフィールドで攻撃と防御は万全。全く隙のないユニットに。但し移動力と運動性はアサルトやバスターより更に低下している。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。またカラオケモードでは、新規に描かれた本機の1枚絵が表示される。

装備・機能

V2アサルト及びV2バスターの武装を全て使用できる。

武装・必殺武器

本体武装

バルカン砲
頭部に2門内蔵している。コアファイター形態では唯一の武器。
光の翼
ミノフスキードライブへ供給されたエネルギーの内、推進力に変換できなかった分を外へ放出する事で発生する現象。ウッソはこれを上手く利用し巨大なビーム・サーベルとして敵を攻撃したり、ビームシールドの代わりとして使ったりしていた。
しかし、SRWでは防御には使用できない。
光の翼(MAP兵器
攻撃範囲が非常に広いのが特徴。ただし、攻撃力はかなり低く、消費ENも尋常でない程高いのが欠点。
ビーム・サーベル
ビームシールド内に1本ずつ格納している。
マルチプル・ランチャー装備型ビーム・ライフル
本機の主兵装。グリップ部以外はVガンダムの物と形状が異なっている。
ビーム・ピストル
ビームライフルのグリップを外すとビームピストルになる。Vガンダムの物と同型。
SRWでは未実装。
マルチプル・ランチャー
ビームライフルに付属しているグレネード弾。
ビーム・シールド
両腕に装備している。
第2次Gでは特殊能力。

アサルトパーツ

V.S.B.R.(ヴェスバー)
両腰に1基ずつ装備している。ガンダムF91などの物と違い、開放バレル式でグリップがない。
某監督のせいで現代ロボットアニメだとこのような武器にはありがちの全門発射だが、放送時期もあって劇中では全く使用されていない。 敵側の凄まじい猛攻をギリギリで凌いでいる緊迫した場面で、悠長にも隙が大きい行動をさせるのはあまりにも不自然だったためだろう。
メガ・ビーム・ライフル
Vガンダムのメガビームライフルを参考に開発された武装。バレルユニットとコントロールユニットの2つで構成されており、出力はVガンダムのそれに比べて約2倍である。出力を調整すれば連射も可能。
劇中では、1発で複数の敵機をまとめて撃ち落としていたこともあり、MAP兵器扱いされたことも(新)。
メガ・ビーム・シールド
高出力・広範囲のビームを張る事が可能な防御兵装。シールド発生装置が大型化しており、見た目は実体盾のようである。取り付けられた3基のバリアビットを展開してビームを展開する。また、装置とビットの間に発生したビームで敵機を切り裂いたり、V字マークからビームを発射するなど、攻撃にも使用できる。Vガンダムが使用した事もあったが、過負荷で故障を起こしている。
現在、SRWでこの兵装を再現したことはない。 仮に実装されると強すぎるせいだろうが、「ただの飾り」に留まってしまってるのが悲しい。

バスターパーツ

マイクロ・ミサイル・ポッド
腰アーマーに4基、両脚部に2基装備。1基あたり18発ほど内蔵している。
『D』ではP属性のある着弾点指定型MAP兵器だが、攻撃力はかなり低め。
スプレー・ビーム・ポッド
背部左側に装備された武装。広範囲に拡散ビームを放つ。「スプレーガン」とも呼ばれていた。
メガ・ビーム・キャノン
背部右肩に装備された武装。長砲身のビームキャノンで、戦艦をビームシールドごと一撃で沈める威力がある。ただ、その長い砲身は接近戦には邪魔であり、たびたび切り裂かれていた。
シリーズによってはMAP兵器扱いされたことも(第2次G)。「ロングレンジキャノン」とも呼ばれる。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動する。
対ビームコーティング
ボディの各部に装着された追加装甲。ビームが着弾すると瞬時にプラズマ化して本体を防護する。
Iフィールド
両肩の追加装甲に内蔵されている装備。原作ではほとんど機能していなかった。
分身
本機は分身機能はないため、おそらくボンボン漫画版の再現。
換装
通常形態アサルトバスターへと換装する。
分離
αシリーズでは分離可能。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

カスタムボーナス

第2次G
元気の印(V2アサルトバスター自体がフル改造で変化するユニットであるため、実質的に標準能力に)

機体BGM

「DON'T STOP CARRY ON」
第3クール以降のOPテーマ。

余談

  • ビデオ最終巻のパッケージやBB戦士の組み立て説明書など、各媒体で「最強のモビルスーツ」という謳い文句が頻繁に用いられていたが、実際の劇中では1話のみの登場に過ぎず、しかもパーツを全て装備してはおらず、その上すぐアサルトに戻ってしまうという扱いだった。
  • 1/100スケールのV2アサルトとV2バスターのガンプラの両方を買って組み合わせる事で本形態を作ることはできるが、元々組み合わせる事を前提には設計されていないらしく、アサルトとバスターのパーツ同士が干渉し合うため手足が殆ど動かない。更に上半身ばかりが重くなる為自立が難しく、関節もすぐヘタれる。補うには改造しかない。にもかかわらず低年齢向けのガンプラ関連書籍などでは、本形態が独立した商品であるかのように紹介された事もある。後の2010年、「ROBOT魂」でこれらの問題を消化したV2アサルトバスターが発売されている。
  • 『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』では本機をモチーフにしたラスボス「幻魔皇帝アサルトバスター」が登場している。全身に目玉や牙の意匠が施されたその姿は非常に禍々しく、シャッコーをモチーフにした主人公「聖竜騎士ゼロガンダム」のヒロイックなデザインと比較すると扱いは対照的である。

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