クロト・ブエル

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クロト・ブエル(Clotho Buer)

地球連合軍所属のブーステッドマンの一人。

レイダーガンダムに搭乗し、「滅殺」や「撃滅」など、不穏な二文字熟語を戦闘中に咆えるという、一風変わった口癖を持つ。非戦闘時は携帯ゲーム機でシューティングゲームをプレイしていた(さりげなくゲーム機本体に「グレートワンダースワン」と書かれていたが、『SEED』放映中の時点でワンダースワンは事業からほぼ撤退状態だった)。

シャニ・アンドラスオルガ・サブナックとはチームを組んでいるが、三人とも連携を意識することなくバラバラに戦うことが多い(レイダーの背中にカラミティを乗せるなど、全く助け合わないわけではない)。戦いをゲーム感覚で行なっている節があるが、それゆえ「ゲームでやられたらゲームオーバー」というのを戦闘で感じているのか、三人の中では最も「殺られる前に殺る」という、戦いにおける生死の真理を理解している。

ヤキン・ドゥーエ戦役における最終局面ではシャニやオルガらに比べて一番長く生き残る。最後は薬が切れて混乱状態となった中、損傷したバスターガンダムデュエルガンダムに攻撃を加えたが、バスターの長射程狙撃ライフルを借りたデュエル狙撃によって返り討ちにされて戦死。 スペシャルエディションではその部分はカットされ、混乱状態になる前にデュエルではなくバスターの狙撃で呆気なく散った。 『マガジンZ』版ではプロヴィデンスガンダムに撃墜される。

強化人間に類するタイプのキャラクターとしては珍しく、戦争の悲劇性が強調されるような描写は少なく、どちらかと言うと「凶暴な兵士」としての描写が目立つ存在であった。

続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではロドニアのエクステンデッドのラボ内のコンピュータに彼のデータがあった。なお、その瞬間にアスランがクロトの事を思い返すが、『SEED』劇中では彼と顔を合わせる機会は描かれていない。小説版の独自のフォローとして、顔写真と共にレイダーの資料が添付されていたため連想したと補完されている。

登場作品と役柄

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
レイダーガンダム射程が短いので、長距離ビーム攻撃ならあっさり落ちる事も。それでも精神コマンドの命中系は欠かせない。デュエルガンダムとの戦闘も行えるが、特別イベントはなし。最期の台詞もDVEで言ってくれる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
スーパーロボット大戦W
第2部から登場。共通ルートで数回戦う機会があり、その後はルート選択によっては登場しない。
第50話で登場した際に先にドミニオンを撃墜すると、次の第51話で狂った状態で敵増援として現れる(第50話で撃墜した場合は死亡する)。そこでも撃墜しないと、死亡イベントもないまま以降出なくなる(おそらく、アスランの放ったジェネシスにより死亡したものと思われる)。

人間関係

オルガ・サブナックシャニ・アンドラス
ブーステッドマンの一人で、チームを組んでいる。
ムルタ・アズラエル
直接の上司で、実質的な指揮官。「人使いの荒いオッサン」と陰口をたたいた事も。
ナタル・バジルール
上官。

他作品との人間関係

ヤザン・ゲーブル
第3次αでの上官。

名台詞

「滅殺!」
「撃滅!」
「瞬殺!」
「抹殺!」
クロトを代表する名台詞。これらの物騒な台詞は、彼が趣味のシューティングゲームによるもの。
「そんなこと俺は知らないね! 殺らなきゃ殺られる、そんだけだろうがぁ!」
「やられないけどねぇ!」
第49話より。戦う理由をアスランに問い詰められた際にクロトが返した返答。
「うふふ! 僕は…僕はね…!」
最終話より。薬が切れて既に暴走状態。この直後デュエルガンダムに撃墜されるが、クロトが訴えたかったのは何であったかは永遠の謎。一説には『自由が欲しかったんだ…』と続くとされることもある。どことなく、とある人物の断末魔を想起させられる。
第3次αでは、レイダー撃破の時の台詞でもある。

搭乗機体

レイダーガンダム
地球連合軍によって独自開発された後期GAT-Xシリーズのモビルスーツ。イージスと同じく可変機能を備えている。

余談

  • 彼とオルガとシャニのチームは、ファンの間では愛情や揶揄を込めて、三人合わせて「三バカ」と呼ばれる事が多い。また、クロトのみ声優を本職としている結城比呂(現・優希比呂)氏が担当している。
  • 名字はソロモン72柱の悪魔「ブエル」に由来する。

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