ロマリー・アスノ

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ロマリー・ストーン / ロマリー・アスノ(Romary Stone / Romary Asuno)

人物

機動戦士ガンダムAGE』第二部アセム編のヒロイン

来歴

アセムの通う高校のアイドル的な存在。父親は地球連邦軍の将校である。ヴェイガンのトルディア襲撃の際に足を挫いて動けないところをアセムに助けられ、アセムがガンダムAGE-1を起動させるところに立ちあう。それがきっかけでアセムと秘密を共有し合う事で親密になり、MSクラブに出入りする事になる。また、その過程でゼハートとも仲良くなる。

卒業後は進学する予定で一時的に家に残る事にしていたが、卒業式の日にアセムとゼハートの戦闘に遭遇し、ゼハートがゼダスRのコックピットに立つ姿を目撃する。その後、地球連邦軍に入隊してディーヴァのオペレーターとなった。

アセムがゼハートを敵と割り切ろうとする一方、ロマリーは割り切る事が出来ず、ソロンシティではアセムの銃口から身を挺してゼハートを庇うなどしている。ノートラム防衛戦後はアセムに学生気分のまま軍人になった事や自分の理想像をアセムとゼハートに押し付けていた事を告白・謝罪し、軍を退役してトルディアに戻った。

アセムとは後に恋仲となり、A.G.145年に結婚。A.G.151年に長男のキオを産む。

ロマリーの人柄については、彼女の息子のキオ曰く「いつも笑顔でいて、怒ったところを見せたことはない」らしい。

小説版ではMSクラブに所属し、オペレーターを担当。ガンダムを初めて操縦したアセムのオペレーターを行った功績から、AGEシステムのオペレーターに任命された。アセムやゼハートとの学校での交流描写もより描かれ、身勝手な行動をとるアセムを諭したこともあった。

OVA『MEMORY OF EDEN』では、「アセムとは幼馴染の関係」になっているなど設定が多少変更された他、出番の多くが前半パートに集中している。後半ではほとんど出てこないもののEDに入る直前に一人佇まう姿が挿入されており、事実上ロマリーが物語を締めくくる形となった。

キャラクターの総評

ロマリーは「アセム編のヒロイン」と宣伝されたキャラクターであるが、劇中にて主人公にして相手役であるアセムよりもゼハートの事を気に掛けたり、卒業して敵軍のパイロットとなったゼハートをアセムから庇った(軍人としては軽率な)行動を快く思わなかった一部の視聴者からは「ニナ・パープルトンの同類」等と否定的な評価をされている。[1]

もっとも、これに関してロマリーを演じた声優の花澤香菜氏は『機動戦士ガンダムAGE』の放送当時に公式WEBラジオで「ロマリーは未だに学生気分が抜けていないんですよ」とフォローしている。[2]また、シリーズ構成を担当した日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)は、「『このままだと、ロマリーは視聴者から嫌われてしまうのでは?』とスタッフ達も苦悩していた」事を明かしている。

なお、TV版においてロマリーがネガティブな評価をされてしまった事に対する反省故か、OVA『MEMORY OF EDEN』ではロマリーは「アセムの幼馴染」という設定に変更されており、彼に対して抱く感情がTV版と比較してより親密なものへと描写されている。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。物語中盤でコロニー・トルディアへと立ち寄った際に登場。その際に、原作では無かったゼハートとの再会場面が描かれる。

人間関係

アセム・アスノ
高校時代の同級生。高校時代以来の付き合いであるアセムとは「親友以上恋人未満」の関係であったが、第28話でアセムからのの告白を受けた3年後に、彼と結婚した。
一方、OVA『MEMORY OF EDEN』では「幼馴染」という関係であり、TV版と比較してより親密な仲になっている。
キオ・アスノ
息子。
フリット・アスノ
アセム編では上官。キオ編以降は義父。
エミリー・アスノ
義母。
ユノア・アスノ
義理の妹。軍人時代から連絡を取り合っていた。アセムとの結婚前から親しい事もあり、ユノアからは「ロマリーさん」と呼ばれている。
ゼハート・ガレット
高校時代の同級生。親友であるアセムと敵味方に別れて戦う姿をずっと見守り続けているのだが、それ故に思わぬ誤解を招くこともあった。
なお、「アセム編」終了後はゼハートと二度と会う事が無かったが、『BX』では彼と再会を果たす。
ミレース・アロイ
上官。ディーヴァの艦長を務める。
イリシャ・ムライ、ウィルナ・ジャニスティ
先輩クルー。
シャーウィー・ベルトン、マシル・ボイド
同級生。アセムやゼハートと同じMSクラブのメンバー。
中でも、シャーウィーはロマリーに好意を寄せていて、アセムとロマリーの結婚式前日までロマリーの写真を持っていた。
ロマリーの父親
本名不詳で、存在のみが語られている。ロマリーは高校時代まで彼の決めたことに従ってきたが、高校卒業後は自分の意思で地球連邦軍に入隊することを決めた。
なお、ドラマCD『Wedding Eve』にて「地球連邦軍の将校」という設定が明かされた。

他作品との人間関係

ユキ・ヒイラギ
BX』では彼女から密かに夫・アセムの生存と現状について知らされていた。

名台詞

アセム編

「分かってる、内緒なんでしょ? 二人だけの秘密ね」
第17話より。アセムが自分がガンダムのパイロットであることをロマリーに対して秘密にしていた時に言った台詞。
「私、ずっと父の決めたことに従ってきたんです。でも、自分で何かをやってみたくなって…」
第19話より。配属されたディーヴァのクルーの一人であるウィルナから「ロマリーって、何で軍に入ったの?」と聞かれた際のロマリーの返答。
親からの自立を願う青年らしい心境がうかがえる。もっとも、ロマリーの本当の目的は別の所にあるようだが…。また、数少ないロマリーの実家の事情を窺い知ることができる台詞でもある。
「……いいなあ」
第21話より。アセムから戦場で高校時代の同級生だったゼハートに出会ったと聞いて呟いた言葉。一方、アセムは「ロマリーがゼハートに好意を寄せている」と誤解してしまう事に…。
ちなみに、MSクラブでも同様の発言をしているが、それは「好きなことで一生懸命になったり、お互いの頑張りを褒め合ったりできる男の子っていいなあ」という意味であった。
このため、一部の視聴者からは以下のロマリーの(地球連邦所属の軍人としても軽率な)言動を問題視されてしまうのだが、ロマリーを演じた声優の花澤香菜氏が述べたとおり、それは「ロマリーが既に高校を卒業して地球連邦軍に入隊したのにも関わらず、未だに学生気分が抜けていないから」であった。
「アセム、あなたの言っていることは正しいと思う…。でも、今は戦争なのよ…!」
第23話より。民間人に被害が及びうる命令に従えず逃げ出したアセムに対する説得。そして、「フリットも自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っているのだ」と諭す。
しかし、第24話にてゼハートと直接対峙した際にはロマリー自身も割り切ることができず、ゼハートを庇う事となった。
「私は、子供だったのよ。軍に入っても結局、学生気分のまんま…。アセムやゼハートに憧れて、いつも二人の影を追いかけてるだけだった…」
「勝手に憧れて、自分の理想像をアセムたちに押し付けてた…。ごめんなさい、わたし、ずっと謝りたくて…」
第28話より。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の地球への落下阻止から1年後、アセムと再会したロマリーは過去の行動によって彼に迷惑を掛けた件を謝罪した。
アセムはそんなロマリーを許し、「俺は守り続けるよ、君を…!」と彼女にの告白をする。その後、二人は本格的な交際を経てA.G.145年に結婚。A.G.151年には一人息子のキオを儲けるのであった。

三世代編

「キオ、どんなに心配したか…」
第40話より。アセムと共に帰還したキオを抱きしめての台詞。
「アセム…!? アセムーッ!!」
直後、現れたアセムに対し驚きながらも強く抱きしめた。

スパロボシリーズの名台詞

「いいえ。あなたを撃つつもりはないわ」
「アセムだったら、きっとそうするから」
BX』第29話「再会、そして別れ」にて、ゼハートと再会した際、「ヴェイガンの幹部である自分を撃たないのか?」と聞かれて。
ロマリーには、そしてアセムには、学生時代を過ごした大切な親友を撃つことは考えられなかった。
「ふたりとも、今度ちゃんと会いに来なさい」
「アセムは13年前の…ゼハートは24年前の…勝手にいなくなった罰を与えてあげるから」
『BX』第41話「君の中の英雄」にて、ゼハートの生存フラグを満たした場合、アセムとゼハートが酒を酌み交わしていた時に通信を入れて。
自分の目の前から次々にいなくなってしまった夫、そして親友。アセムの「絆は消えない」と言う言葉を信じて、通信越しだがついに再会を果たした。
そして、今度は対面での再会を願い、「罰を与える」といいつつも、どこか嬉しそうだった。

搭乗機体

ディーヴァ
アセム編におけるオペレーター。

脚注

  1. ただし、(少女時代の)ロマリーにとってアセムおよびゼハートの両名は、あくまでも「(高校時代を共に過ごした)親友」という意識止まりであり、ニナと異なって恋愛感情までには至っていない。なお、ロマリーが恋愛感情に目覚めた切っ掛けは、第28話で(後に結婚することになる)アセムからのの告白を受けた時であった。
  2. 実際、第28話にてロマリーがアセムに対して「学生気分を引きずっていた事で迷惑を掛けた件」について謝罪する場面が存在する。

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