地球連邦政府
この項目では宇宙世紀を舞台とするガンダムシリーズの地球連邦政府について説明する。『機動戦士ガンダム00』の地球連邦政府は地球連邦政府 (00)を、『OGシリーズ』の地球連邦政府は地球連邦政府 (OG)を参照。
概要
宇宙世紀を舞台とした『ガンダムシリーズ』における地球上の諸国家・地域を統合する政府。
詳細な設定はされていないが、分かる範囲では議会制を敷いており、「連邦最高行政会議」が連邦政府における最高の意思決定機関で、30人の委員長(議長、4人の総務議員、大臣に相当する25人)から構成されている。
地球連邦政府は、地球上の人口が爆発的に増加した事による解決策としての「宇宙移民計画」を推進して地球政府としての影響力を高めた。しかし、U.C.0050年以降に「宇宙移民計画」がストップし、結果的には地上に残った連邦政府高官などの特権意識が芽生え、地球に住むアースノイドと宇宙に住むスペースノイドとの対立の結果、一年戦争が勃発することになる。
地球連邦軍内の強硬派である軍事組織ティターンズが崩壊したU.C.0087年のグリプス戦役後、強硬姿勢は鳴りを潜めるものの、寛容さを通り越した日和見主義と弱腰さが蔓延する事になり、ネオ・ジオンの進出を招いてしまったが三度に渡る反乱を鎮圧している。
ジオンという仮想敵が消失してしまった結果、連邦軍は次に反連邦政府組織の弾圧を始めた。反抗勢力の急先鋒だったマフティーの首領を逮捕、処刑するとそれを堺に反連邦運動も減少していった。そして連邦軍の組織形態は縮小、変質していき、クロスボーン・バンガードが台頭したコスモ・バビロニア建国戦争における政府の対応はコロニー民に不安を増大させた。0140年ごろにはコロニーの自衛権を認めた結果、コロニー同士が争う「宇宙戦国時代」が到来する結果となっている。
その後の時代においては地球連邦政府は宇宙戦国時代を収束する事は出来なかったらしく、U.C.0169年頃にはコロニー間の闘争が拡大していった結果、ビーム兵器が希少品となった上、モビルスーツを新造するよりも過去の機体をレストアする方が安上がりになるなど、物資不足による著しい技術衰退を起こしてしまう事となった。
U.C.0217年には戦乱に終止符を打つべく各コロニーへの武力制圧を行った結果、各コロニー自治政府の大反発を招き高烈度紛争へと発展。翌年に地球連邦は崩壊した。しかし、連邦政府と軍が完全消滅していた訳ではなく仔細こそ不明だが、地球連邦よりのコロニーの丁重もあり旧地球連邦政府はU.C.0222年に各コロニー自治政府との全面的な和解に成功し、各コロニーに地球と同等の政治的権力を持つ権利を認め、終戦と同時に地球連邦政府による法的な統一権力体制は瓦解した。しかし、宇宙コロニーが独立しても地球上では旧連邦政府が地球における統一国家としての地位を維持したため、地球政府は地球寄りのサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を迎合し、セツルメント国家議会へと再編されたことが『G-SAVIOUR』の小説(SRW未参戦)で語られている。 SRWシリーズでは宇宙世紀を舞台としたガンダムシリーズが参戦している場合は、地球連邦政府が地球上の諸国家・地域を統治していることが多い。
議会所在地
- ダカール⇒ラサ⇒ダカール⇒アデレード⇒月
- 『機動戦士Ζガンダム』の時代ではダカールに連邦議会を置いていた。ここで行われたクワトロ・バジーナことシャア・アズナブルによるダカール演説が特に有名。
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の時代ではラサに連邦議会を置いていたが、シャアによるフィフス・ルナ落下で消滅してしまう。
- 『機動戦士ガンダムUC』の時代ではダカールへと再移動し、次に『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ではオーストラリアのアデレードに移転していた。
- U.C.0135年の『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』以降は月へと拠点を変えた。
脚注
人物
- ブレックス・フォーラ
- 連邦政府議員から、軍人へと転進した珍しい例。
- アデナウアー・パラヤ
- 連邦政府の参謀次官。
- ジョン・バウアー
- 連邦政府の高官。ロンド・ベルの創設に関わっている。
関連用語
- 地球連邦軍
- 地球連邦政府の軍事部門。
余談
- かつて、「地球連邦政府は西暦1999年に成立した」という説も存在していたが、現在では公式において地球連邦政府の具体的な成立年に関する明言がなされていない。
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