クラウンは『機動戦士ガンダム』の登場人物。
概要
シャア・アズナブル麾下のMSパイロット。
大気圏突入を目指す敵艦ホワイトベースを攻撃するも、戦線からの離脱に失敗して地球の重力に引かれてしまい、ザクと共に燃え尽きてしまった。
なお、死に瀕したクラウンに対して上官のシャアは「無駄死にではないぞ」と声を掛けたが、一方の敵機ガンダムは大気圏突入に成功したので、実質的に「クラウンは無駄死にだった」とも言える[1]。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初登場作品。声は劇場版の戸谷公次氏。クランプと同様、今となっては貴重なボイスである。
- 原作再現で大気圏内で燃え尽きてしまうイベントがあるが、なんとDVEでフルボイス再現されている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- シャアの木馬襲撃に随伴機として登場。
- 大気圏突入シナリオは再現されなかったが生存し、その後もシャアの側近をスレンダーと共に務めている。今作ではどうやらシャアに命を救われたらしいが…。
人間関係
- シャア・アズナブル
- 上官。彼もまた後に『機動戦士Ζガンダム』(TV版)でハンブラビの攻撃で大気圏に突入し燃え尽きそうになるが、この時は大気圏突入能力の有るΖガンダムに助けられれている。
- アムロ・レイ
- 彼の操縦するガンダムと長きに渡り戦った結果、コムサイに帰還する事ができなくなってしまった。
他作品との人間関係
- タップ・オセアノ
- 『GC』では彼との戦闘が長引きコムサイに戻れなくなってしまった。
- ケーン・ワカバ
- 『XO』ではこちら。
名台詞
- 「しょ、少佐! 助けてください。げ、減速できません。シャア少佐、助けてください!」
- 地球の重力に囚われて脱出不可能になり、大気圏突入でまさに命が燃え尽きんとしていたクラウンの悲鳴。
- もはや、救助する事が叶わない彼に対して上官のシャアは、「お前は無駄死にではないぞ」と声を掛ける事しかできなかった…。
- クラウンを演じる声優の熱演によって、視聴者もまた「気の毒だ」と感じさせてしまう『機動戦士ガンダム』を代表する名台詞の一つであろう。
搭乗機体
- ザクII
- 敵機と異なり大気圏を突破する能力が無い故に、クラウンの棺桶となってしまった…。
余談
脚注
- ↑ もっとも、「クラウンの犠牲によって、ホワイトベースが直接ジャブローに行く事を阻止できた」事を示唆している説も存在するが、そもそも直後のシャアの台詞は「クラウンが引き付けてくれたおかげで敵のモビルスーツを撃破することができる」とガンダムに対しての言及であり、ホワイトベースの降下方向に関しては触れられたのは、その後のドレンとの会話からである。