ロックオン・ストラトス

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ロックオン・ストラトス(初代 / Lockon Stratos)

ソレスタルビーイングに所属するガンダムデュナメスガンダムマイスター
幼少時にテロに巻き込まれて両親と妹を失う悲劇に見舞われる。その後、ソレスタルビーイングのガンダムマイスターに選ばれる。任務に忠実で、己には厳しい。自身が見舞われたテロ行為に準じているのは恥じても、紛争根絶と言う目的を達成した暁には裁きを受けると公言している。

国連軍との戦いの最中、ティエリアを庇った際に利き目である右目に傷を負い、周囲に制止をかけられながらも、後の戦況を考え治療を拒む。そして最終決戦の中、仇であるサーシェスと相打ちに近い形となり、大破したデュナメスと太陽炉、そしてハロを残したまま帰らぬ人となった。彼の死はソレスタルビーイングの誰もに大きな衝撃を与えることとなった。ニールを慕っていた刹那とティエリア、想いを寄せていたフェルトの三人は彼の死を特に悲しみ、心に深い傷を残した。

コードネームはずばり「成層圏の狙撃手」。その名の通り常人離れした狙撃能力を持っている。また、もともとスポーツ射撃の優秀な選手であり、生身でも相当な狙撃能力を持っている。乗機や自身が狙撃手という関係からか、常に手袋を着用し、視力にも気を使っている。
実は近接戦闘もこなせる万能パイロット。作中、00パイロットの中で最強説が囁かれるアリー・アル・サーシェスが搭乗する接近戦用MSスローネツヴァイが相手で、しかも右目が見えないというハンデを背負いながらも接近戦で互角以上に渡り合った。 驚くべき事にトランザム未使用である(SEではトランザム終了後で性能低下を起こしている状態)。剣戟戦に優れる刹那ですらトランザムを発動しなければサーシェスを撃退できなかった点も考えると、「一期のガンダムマイスターの中で、パイロットとしての能力が最も優れているのはニール」だとする説も見受けられる。

マイスターのメンバーでは(年齢不詳のティエリア・アーデを除き)最年長で、より良い人間関係を多く築き、そして彼の生き様はプトレマイオスのクルーらの行動にも多大な影響を残している。 陽気で温厚な性格が災いして、相棒のハロにすら貧乏クジを引かされる事も多いが。

登場作品と役柄

原作での直接の登場が1st終盤までなことや弟ライルの存在ゆえに、1stシーズンの原作再現がされない限りは参戦が難しい。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作。原作同様、機体の特性を活かしての長距離射撃が主な役割となる。リアル系の中でもかなり能力値が高く、ハロサブパイロットに付くため文句無しに一軍。主人公であるクロウデュオ青山とは気苦労仲間として意気投合し仲良くなり、他のZEXISメンバーともよく絡むため、作品の登場人物の中でもかなり目立っている部類に入る。
戦闘時の台詞は余裕に満ちた、或いは飄々としたものが多いが、テロリストが相手の場合は原作設定を反映して苛烈なものへと変化する。原作では足を止めての狙撃が多かったためか、自軍のスナイパーでは唯一ヒット&アウェイを持たないので急いで養成しよう。第48話で死亡するが、残り2ステージな上、デュナメスにかけた改造費は戻ってくるのであまり気にならないといえば気にならない。なお死亡シーンはDVE付きで再現されるため必見である。
実はこの死亡シーン、原作とは違いGNアームズの爆発に巻き込まれる場面がない(そもそもサーシェストランザムで撃破し、その後自分の死に様を見せたくないと全員を送り出してからデュナメスの外に出ている)ため、本当に死んだのかは原作TV版以上に不明確になっている
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
既に故人の為登場しないが、度々キャラクターの会話で名前が出てくる。メメントモリ攻略ルートを通ると「白き牙」において、刹那の夢に出てくる。キャラクター辞典をコンプリートするには必須なので、一度は通っておこう。破界篇で刹那に狙撃のコツを伝授していたエピソードが判明する。そのお陰でアニューが救えると言うサプライズが。兄は死して尚、を救ったのだ。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
劇場版準拠なので死亡後。よって登場しない……かと思いきや、第38話の戦闘中イベントにて、ELSとの接触で人事不省になっていた刹那の意識に皆城乙姫の干渉と共に接触する形で登場。2ndで刹那の夢に出て来た時のことを覚えている節がある。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

どの能力も高水準。特に射撃技量命中は自軍でもトップクラス。また、原作で見せた格闘能力の高さも再現されているのか、格闘も高い。

精神コマンド

有用な精神を豊富に習得し、どれも低コストで使用出来る。サブパイロットのハロは集中も所持している。序盤の問題点は防御系の精神コマンドがない(しかも弟のケルディムと違ってバリアもない)ため、撃ち合いに弱いのが問題。

第2次Z破界篇
狙撃必中てかげん不屈直撃熱血

特殊技能(特殊スキル)

ブロッキング 気力+ (命中) 援護攻撃L2
愛機デュナメスと援護攻撃による連続攻撃は頼りになる。ロックオンの高い技量のお陰でブロッキングによる切り払い、シールド防御が高確率で発動するため、撃墜される心配があまり無い。気力+(命中)の効果で気力上昇のスピードも速く、連続行動を発動させ易い。しかし、前述の通り、スナイパーキャラのくせにヒット&アウェイがないのが大問題。また、GNスナイパーライフルは弾数が6と少ないのでBセーブがないと援護攻撃の連発ですぐに弾切れになる。

固有エースボーナス

クリティカル率+40%
高いクリティカル率にさらに40%も加算する恐ろしいボーナス。習得してしまえばよほどの事が無い限り、ほぼ確実にクリティカルを叩き出す。

パイロットBGM

「DAYBREAK'S BELL」
1stシーズン前期OPテーマ。
「FIGHT」
トランザム発動時には強制的にこのBGMになる。デフォルトのBGMとしても設定可能。

人間関係

ライル・ディランディ
ニールの双子の弟であり、只一人残った家族。1st第9話でちらっと登場している。そして、2ndではその名を引き継ぐことになる。
刹那・F・セイエイ
チームメイト。初期のミッションでは彼とコンビを組むことが多く、色々と面倒見させられていた。刹那も内心ではその事に感謝しており、「大人」として信頼していた。ある事がきっかけでお互いの行動理念を共有するようになり、それは刹那の戦争根絶の一言「俺たち(俺達こそ)がガンダム」にも影響している。彼の存在は刹那に強い影響を与えた。
再世篇では刹那に狙撃のコツを伝授していた事が判明する。
アレルヤ・ハプティズム
チームメイト。自分の出生の秘密に悩むが、刹那とロックオンとのやり取りが彼の行動理念を決めていく。
ティエリア・アーデ
チームメイト。当初人間味のないティエリアをよりよく導く先導役となる。ロックオンの死後もティエリアはロックオンが求めた世界を創るために戦い続ける。
ハロ
自分のパートナー。主に索敵や狙撃中の機体制御などを担当している。
フェルト・グレイス
死と隣り合わせであるロックオンを心配し、お互い優しく接していく。そしてフェイトはロックオンに寄り添うようになるが…。
グラハム・エーカー
アザディスタンでの初戦闘ではロックオンの精密射撃を回避、受け止めただけでなくビームサーベルを使わない事を信条としている彼に初めてサーベルを使わせた。
アリー・アル・サーシェス
元KPSAのリーダー。間接的に家族をテロに巻き込ませて死なせた張本人。ロックオン曰く『戦争中毒者』または『戦争を生み出す権化』
チームトリニティ
民間人に対して、武力介入ですらない虐殺行為を起こした彼らには怒りを隠せなかった。
アニュー・リターナー
ニールの死後に登場した人物なので直接的な絡みこそないが、再世篇では間接的に彼女の命を救っている。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

デュオ・マックスウェル
第2次Z 破界篇では彼に自分と同じ貧乏クジ属性の匂いを感じ、お仲間が出来た事を内心で喜んでいた。
ヒイロ・ユイ
第2次Z破界篇では彼には刹那同様の扱い辛さを感じている。
キラ・ヤマト
第2次Z破界篇では彼に気遣いをかけられ、その際に「全てを終わらせるまで死なない」と返答するのだが…。

リアル系

ミハエル・ブラン
第2次Z 破界篇での初対面時、彼が軍事レベルのスナイピング技術の持ち主である事を見抜く。後に正式な挨拶を交わした際には、狙撃手つながりで直ぐに意気投合した。ロックオンが死亡した際はスナイピング勝負の決着を着けられなかったことを悔いており、心の中でロックオンの分まで狙い撃つことを誓う。
再世篇でもその想いは代わらず、当初は2代目ロックオンのライルに否定的だった(後に彼のことを認めるが)。
ゲイン・ビジョウ
第2次Z破界篇では明神静子救出部隊の狙撃班として共に活躍。後に利き目を負傷した際には、彼からも心配されていた。
枢木スザク
第2次Z破界篇では彼から武力介入の方法論と覚悟について、若干トゲのある言い回しで疑問を投げかけられるも、真摯に対応した事で非礼を詫びられる。
クルツ・ウェーバー
今のところ共演は無いが、声優が「三木氏、スナイパー、むっつりした後輩の兄貴分」と設定が酷似。いうなれば「キリコ宗介の関係」に近い。共演が期待される。
皆城乙姫
UXの第2部終盤、昏睡状態である刹那に彼女がクロッシングを行った際、刹那の意識の中に現れ、彼女と共に刹那の復活を促す。

スーパー系

青山圭一郎
第2次Z破界篇では初対面時に自分と同じ貧乏くじ役だと思っていた。ちなみに中の人と作品の監督と創通制作が同じ。
中原千秋
第2次Z破界篇では被弾しながらも彼女をテロリストの攻撃から守り抜いた事で、信頼を得る。
この行動をとる前までは21世紀警備保障の社員達など、多くの民間協力者を特徴で呼んで(中原の場合、メガネちゃんといった具合)おり、やや距離を置いていたが、実際は大切な仲間と思っていることや、全員の名前をしっかり覚えているという事が同話の会話パートでニールの口から語られた。
21世紀警備保障の面々の名前を順に呼んでいくシーンは地味ながら仲間想いというニールの性格がよくでた名シーンである。
ヨーコ・リットナージャンゴ
第2次Z 破界篇中盤、明神静子救出部隊の狙撃班として、彼女らと共にロゼ率いる超能力者部隊を翻弄する。

バンプレストオリジナル

クロウ・ブルースト
CBに投降し、協力を申し出た彼に刹那のお守りを押し付ける。貧乏くじと貧乏で言われることも。歳が近いこともあって馬が合うのか会話も多く、親友といってもいい仲になっている。破界篇終盤でロックオンが戦死した際は「最後まで貧乏くじかよ…! 馬鹿野郎が!!」と仲間であり親友でもあったロックオンの死には怒りながらもその死を嘆き、深く悲しんでいた。
再世篇でも彼の事を思い返す場面が多く存在し、(後継機次第で)ロックオンの意思を継いで世界の歪みを狙い撃つ。ミシェルとは逆に、二代目ロックオンのライルともすぐに打ち解けている。

名台詞

1st

「ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!!」
彼の代名詞。バリエーションは様々。彼の死後、刹那も一度だけこの台詞を使い、2ndシーズンでは彼のコードネームとともに弟が引き継ぐ。再世編では、親交が深かったミシェルとクロウもまたこの台詞を受け継ぐ事になる。
ちなみにライルとは「狙い撃つぜ」のイントネーションが若干違う(ニールは一息で言い切り、ライルは若干溜めて語尾か上がる)。
「何言ってんだ!?」
刹那の「俺がガンダムだ」という台詞に即座に反応して発した台詞。視聴者の感想の代弁とも言えるやりとりがカルト的な人気を起こした。
一方で、刹那が言う「ガンダム」の意味を最も早く理解したのもロックオンであった。
「このしつこさ、尋常じゃねえぞ!」
アザディスタンで交戦したグラハムのフラッグに思わず一言。出会って数分の敵のしつこさを見抜く方がすごいのか、見抜かれる方がすごいのか…。
「容赦しねぇ…お前らに慈悲なんかくれてやるか…!」
「今日の俺は…容赦ねぇぞ」
紛争根絶を開始したCBに対する報復として、無差別テロを起こしたテロリスト集団を上の台詞通りに容赦無く殲滅した。
第2次Z破界篇ではWLF兵に対しての戦闘台詞となっている。これに関連して、WLFと戦うステージの中で、他のマイスターを差し置いて強制出撃するステージが存在する。
「何やってやがる、あいつら! 遊んでんのか!?」
第18話より。CBのセカンドチームであるチームトリニティがスペインで行なった民間人虐殺(当事者はネーナ一人であるが)に激怒した時の場面。実際にその通りと言える。
「全く、おまえはとんでもねえガンダム馬鹿だ」
刹那がかつて自分ら家族を奪ったテロリスト集団に加担したことを知り、銃口を向けるが、刹那は動じず、自分は命ある限り紛争根絶のために生きるという決意を「そうだ…俺が、ガンダムだ」と言う締めで示したことで、ロックオンは刹那の心情を信用してこう言う。それに対し刹那は「ありがとう。最高の褒め言葉だ」と返した。
「何やってんだろうな、俺は…」
「けど、こいつをやらなきゃ…仇を取らなきゃ…俺は前に進めねぇ…世界とも、向き合えねぇ…」
「だからさぁ…狙い撃つぜぇぇぇぇッ!!」
アリー・アル・サーシェスとの戦いの際、乗機を破壊されるものの、外部からGNアームズを操縦し、ガンダムスローネツヴァイに狙いを定めた際の発言。
「わかってるさ…こんな事をしても…変えられないかもしれないって……元には戻らないって…」
「それでも…これからは…明日は…ライルの生きる未来を……」
サーシェスとの対決後、宇宙を漂いながら。この時、初めてライルの名前が登場し、第9話でロックオンと同じ容姿をした人物が登場した事や、この時彼の脳裏に過ったパーティーの光景で料理が五人分用意されていた事、ニール視点のハズのその光景に両親と妹とニールらしき人物が映っていた事等と合わせて、ロックオンに弟がいるという伏線となった。
「よぉ……お前ら……満足かぁ……? こんな世界で……?」
「俺は……嫌だね……!」
死の間際。青い地球に目を向けて、手で銃の形を作り、何かを「狙い撃つ」かのように、成層圏の狙撃手は宇宙に消えた……。第2次Z 破界篇ではDVEとして採用された。

2nd

ロックオン「刹那……過去によって変えられるのは、今の自分の気持ちだけだ。他は、何も変わらねえ」
刹那「ロックオン……」
ロックオン「刹那、お前は変われ。変われなかった、俺の代わりに」
刹那「変わる?」
ロックオン「そうだ。お前なら、それがきっと出来る」
刹那「俺が……変わる……?」
中盤、サーシェスの銃撃で負傷し、意識不明になった刹那の夢の中での会話。
なお、ここでのロックオンの台詞の一部は1stシーズン小説版から引用されている。

劇場版

「言ったはずだぜ、刹那。お前は変わるんだ。変われなかった俺の代わりに」
「生きている。そうだな、お前はまだ…生きているんだ…!」
意識不明となった刹那の夢の中で彼へ送った言葉。

書籍・他媒体

「咎めは受けるさ。お前みたいなチンピラを倒した後でな」
「次の世界にお前みたいな奴を残さない…それが…今の俺に出来る贖罪ってヤツなんでな」
大森倖三版『1st』(角川書店・刊)でサーシェスが駆るガンダムスローネツヴァイに組み付き、自爆する直前の台詞。このコミカライズにおけるサーシェスが刹那に言った「俺のような奴はいくらでもいる」という発言に対する返答ともとれる台詞であり、彼の意図を察したサーシェスは慌てふためいた。そしてロックオンは後を仲間に託し、自爆スイッチを押した…。
なお、大森版ではロックオンとサーシェスとの間の因縁は存在しない。
「悔やむより前に、やる事があるだろ」
ドラマCD「MISSON-2306」で、護衛対象のルイスを誘拐され、落ち込む刹那に対して。ギャグである本作においては、数少ないシリアスな台詞。

迷台詞

「彼女の恋人になっちまえよ。そうすりゃあ、完全監視が可能だ。」
ドラマCD「MISSON-2306」に於いて、ルイスを監視する任務に就いた刹那に言い放った無茶振り。ルイスには既に沙慈がいる上に、この時の刹那は「チョリーッス!」で転入して、ルイスにウザがられたので完全に無理な要求である(この直前に、評判が最悪だったと刹那が報告したら、「その人格なら想像がつく」と発言したのに…)。刹那も気乗りしなかったが、「CBに沈黙は許されない」と言われ、刹那は翌日口説きに行ったが…
「お、お父さん、そんなふしだらな真似許しませんよ!」
上記ドラマCD内で刹那がグラハムに襲われかけている際に乱入して二人を引き剥がしながら放った一言。確かにそういう意味で襲われていたのだが、作戦中なのだから敵に拘束されかけていると判断するのが普通ではなかろうか。同CD内で周囲のマイスターのキャラが崩壊していく中、真面目な応対をギャグにするなどの方法でギリギリのラインを保っていたはずのロックオンが、ついに壊れた瞬間であった。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「連中が相手だとハンティング気分だぜ…!」
インベーダー次元獣といった人外の敵を相手にする際の台詞。

Zシリーズ

(お互いの事情を隠したままの同盟ね…。こいつは長くなさそうだ)
第2次Z破界篇CB追跡ルート第4話、ドラゴンズハイヴにて、ソレスタルビーイングダンクーガの同盟が決まった際のロックオンの心中。
こう思うのは当然だが、実際は、お互いの事情を隠したままの同盟がここから先長く続き、何物よりも堅い結束で結ばれることになる。
(感じるぜ。こいつ…俺と同じ貧乏クジ役の匂いがする)
無愛想なヒイロの面倒を見るデュオへ、自身と同じ属性を感じて内心でほくそ笑んだモノローグ。もはやニュータイプ一歩手前である。
「どういう魔法だよ、そりゃ…」
第2次Z破界篇序盤、理屈を超越して合体を果たしたグレンラガンを目の当たりにしての率直な感想。
(怖い、怖い…いつものヘラヘラが消えてるぜ…)
ライノダモン級の出現に殺気を剥き出しにするクロウの豹変振りを指しての独白。
「似合わないな、お前や俺には」
ゼロのスローガンである「正義の味方」を、やれる所まで貫こうと口にしたクロウへ苦笑する。
(父さん、母さん、エイミー…これが俺の新しい仲間だ)
(きっと、いつかは俺も裁きを受ける。でも、それまでは戦うさ)
21世紀警備保障の面々から改めて「仲間」と認識された事を受け、ZEXISの一員として戦う決意を固めた際のモノローグ。
「もしかしてあんたの愛人か?」
ゼロからC.C.を紹介された時のリアクション。玉城と同じ発想なのは成人男性であるからだろうか?ゼロは即座に否定するが、C.C.に茶々を入れられた。
「付き合ってやってる俺や青山達の存在が、どれだけ貴重か分かったろ?」
「ま…これも貧乏クジ役の務めだな」
クロウの軽口に気兼ねなく付き合える間柄であった事を示す台詞。思えば、これが貧乏クジ同盟の始まりだった。
「お前達のテロに巻き込まれた無関係の市民は、そう言う事も出来ずに死んでいった…!」
「それなのにお前は…! 自分の生命を惜しむのかよ!」
第2次Z破界篇中盤、リモネシアにて、クロウと共に現地調査に行った際にリモネシアの市民に紛れていたWLFのメンバーに銃を突き付けた時の場面。
銃を突き付けられて命乞いをした彼等に対し、怒りを露わにしていた。原作では特に絡みが無かったネーナにも当てはまる発言と言える。
この時はクロウに止められたが、もしロックオン一人だったら本当に撃ち殺していただろう。
「借金が最初の額の倍になったって!?」
クロウの借金が最初の二倍に増えたことに対して。コツコツ返済していた借金をようやく返済したと思ったら倍になってしまい、クロウは呆然としながらありのままを口にする……。地道にコツコツ返済しては四苦八苦していた姿を知っていた彼だけに、この事実には驚愕するしかなかった。
「ZEXISスナイパーチームの狙い撃ちまくりショーだ」
第2次Z破界篇第31話にてロゼ率いる超能力者部隊を得意の狙撃で翻弄して。
(なるほどね…。過去の経歴は伊達じゃないってわけか)
第2次Z破界篇第31話でシステマで超能力者部隊を撃退したクロウの姿を見て。これに限らず、ロックオンはクロウの過去について複雑な心境を抱いている描写がいくつかある。
「馬鹿野郎が…。生命まで駆け抜けやがってよ…」
「…死ぬんなら、もっと相応しい奴がいるのによ…」
第2次Z破界篇中盤、カミナが戦死したときの台詞。キラは、これを聞いて「奴」がロックオン自身のことであることを見抜き、以前から感じていた彼の生き方への懸念から窘める台詞を吐く。
「いや…俺はバカは的にしないのさ」
KPSA時代の過去を明かした刹那との和解後、クロウから「ファイヤバグ」であった自身も標的にするかと問われ、吹っ切ったかのように上述の言葉を返す。
「刹那! 下がってろ!」
「夜明けの鐘」にて、サーシェスを迎え撃とうとする刹那に割り込んで。この直後、死角になっている右側からバスターソードの直撃を受けるのだが……。
「許さねぇ……てめえは戦いを生み出す権化だ!!」
「トランザム!!」
「狙い撃つ…狙い撃つぜ!」
「うおおおおおおっ!!」
直後のイベント戦闘にて。大破状態のデュナメスでトランザムを発動し、高速射撃でスローネツヴァイを撃墜。原作でも展開されたこの対決は、破界篇においてはロックオンの完全勝利に終わった。
「ハロ……落ち着いたら、デュナメスをトレミーに戻せ」
「フ……あいつらにこんなシーンを見せるわけにはいかねえのさ」
「太陽炉を頼むぜ。あばよ、相棒……」
アルヴァトーレ撃墜後、ZEXIS全員を送り出して後に。CBの力であるGNドライヴ、半身であるガンダムを「相棒」に委ね、ロックオンは宇宙に出る。瀕死の身体で最後に見たものは、戦火が広がるとは思えないほどに美しい地球だった……。

搭乗機体・関連機体

ガンダムデュナメス
ロックオン・ストラトス(ニール)の搭乗機。狙撃戦に絶大な威力を発揮する。ビームサーベルも装備しているため、ある程度の近接戦闘もこなせる。
なお、TV版の劇中ではトランザムを一度も発動しなかったが、スペシャルエディション版にてトランザム発動の新規カットが追加。スパロボでもトランザム発動が可能となっている。
ケルディムガンダム
2ndにおけるライルの搭乗機。生き残っていれば、2ndでこれに乗るはずだった。デュナメスの経験を踏まえたニールの意向でビームサーベルは外され、射撃戦特化に仕上げられている。

余談

  • ロックオンが地上滞在時に使っていた車はスタッフがロックオン役の三木眞一郎氏に車種を聞いて決定した。
    この車は後にライルの元に送られている事がノベライズ版で判明している。
  • 1stシーズンにて、彼の死亡シーンは曖昧な点があったため、「実は生きていて、2ndシーズンに登場するのではないか」とする声が一部のファンからはあった。しかし、スタッフはそんな考えは全くなかったようで、次話で死亡したと語られ、その後ゲーム「ガンダムマイスターズ」特典映像にてロックオン生存説を一掃するためにロックオンの死亡シーンを明確にしてファンに衝撃を与えた。
    本来、死亡が明確だったのにスペシャルエディションでその描写を消して、実際に続編で復活したとは真逆である。さらに大森倖三による漫画版ではアルヴァアロンのビームを生身のまま被弾する様子が描かれている

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