アルガス騎士団
アルガス騎士団とは、『SDガンダム外伝 ジークジオン編』に登場する騎士団。
概要
「アルガス王国」を守護する最強の騎士団。
「騎馬隊」「戦士隊」「法術士隊」の3つの隊で構成されており、それを騎士アレックスが総括している。しかし、隊長である剣士ゼータ、闘士ダブルゼータ、法術士ニューの仲が非常に悪く[1]、アレックス不在の状態ではまともに軍として機能しない(『アルガス騎士団』冒頭ではアレックスがムンゾ帝国に捕らわれており、アルガス王国がムンゾ帝国との戦争中にも関わらず仲たがいを優先して協力しないという有様)。
これにはブレックス王も手を焼いており、ラクロアから武者修行に来ていた騎士アムロに指揮権を預けるという大胆な人事で強引に纏めている[2]。しかし、アムロに一喝された上、騎士ガンダムの雄姿を聞かされたことで3人とも改心・和解。一致団結して、ムンゾ帝国と戦い、戦争を終結させると、大胆な人事が功を成した。
ムンゾとの終戦後に、アレックスも救助され、団長及び各部隊長は騎士アムロに率いられてラクロア王国へ向かい、バーサル騎士ガンダムと合流。さらにムーア界へ赴き、ジークジオンの打倒に成功したものの、その直後にジークジオンが引き起こした黄金の間の崩落に巻き込まれ4人全員が殉職してしまった。
この後、団長と各部隊長がまとめて不在となったアルガス騎士団は勢力争いを起こして分裂し、戦士隊の闘士メガガンダムがアルガスを出奔するきっかけを作っている。
『機甲神伝説』から数十年後、アルガス騎士団の魂は人間に転生して『鎧闘神戦記』の時代に「新生アルガス騎士団」として復活し覇界神バロックガンの軍勢に立ち向かった。
また『救世騎士伝承(スダ・ドアカ ナイトサーガ)』では再編された新世代のアルガス騎士団が登場(「新生アルガス騎士団」とは異なりれっきとしたアルガス王国の所属)。先述のメガガンダムの出奔先であるブリティス王国の危機に居合わせ、ブリティス軍と協力し事態の収拾に尽力した。
また『創世超竜譚(スペリオルサーガ)』では、創世の時代にアルガス騎士団の始祖と思われる「アルガスポリス」が存在した。
所属人物
騎士団長
- 騎士アレックス
- アルガス騎士団団長。隊長格の不和が酷いため、彼がいないと軍として機能しない。
- 騎士アムロ
- ラクロアの騎士。修行で赴いたアルガス王国において指揮力とMS族顔負けの武勇を認められ、行方不明中の騎士アレックスに代わるアルガス騎士団の団長に選ばれる。
- ろくに交流もない他国の、しかも実力が十分とは言え一介の騎士に自国の最大戦力を預けるという周囲の反発が予想される大胆な人事である[3]が、結果だけ見れば正解であった。
- 騎士団長ブルーアストレイ
- 新世代アルガス騎士団の団長。
騎馬隊
- 剣士ゼータ
- 騎馬隊隊長。
- 剣士リ・ガズィ
- 騎馬隊副官。ゼータ・ニューとは従兄弟同士にして同門の兄弟弟子。
- 剣士ジムスナイパーII
- 騎馬隊隊員その1。OVA未登場。
- 剣士ジムコマンド
- 騎馬隊隊員その2。
- 隠密剣士ブリッツガンダム
- 新世代アルガス騎士団の騎馬隊長。元ピアニストの女性。
- 剣士M1アストレイ
- 新世代アルガス騎士団の騎馬隊隊員。カードの解説では戦士隊と誤記されている。
戦士隊
- 闘士ダブルゼータ
- 戦士隊隊長。
- 戦士リックディアス
- 戦士隊副官。勢力争いに巻き込まれたメガガンダムのために、彼のブリティス王国への出奔を取り計らった。
- 後のブリティス(メガガンダム出奔から少なくとも7年以上後)にも同名の戦士が登場するが、同一人物かどうかは不明[4]。
- 戦士ガンキャノンII
- 戦士隊隊員その1。OVA未登場。
- 戦士ジェガン
- 戦士隊隊員その2。『バトルドッジボール』シリーズでは隊長を差し置いて(外野選手だが)PCに抜擢。
- 闘士デュエルガンダム
- 新世代アルガス騎士団の戦士隊長。由緒正しい家柄の出身。
- 戦士ロングダガー
- 新世代アルガス騎士団の戦士隊隊員。カードの解説では法術隊と誤記されている。
法術隊
- 法術士ニュー
- 法術隊隊長。
- 僧侶メタス
- 法術隊副官。
- 僧侶ガンタンクII
- 法術隊隊員。ニューの才能を見出だした張本人。OVA未登場。
- 修行僧ジムキャノン
- 法術隊見習い隊員。回復魔法「ベマサキ[5]」の使い手。
- 法術士バスターガンダム
- 新世代アルガス騎士団の法術隊長。パワーファイターの家系出身で、父親の反対を(殴り合いの末に)押し切って法術士になった。
- 僧侶ジン
- 新世代アルガス騎士団の法術隊隊員。カードの解説では騎馬隊と誤記されている。
新生アルガス騎士団
- 騎士カトル
- 騎士アレックスの生まれ変わり。新生アルガス騎士団のリーダー。
- 法術士デュオ
- 法術士ニューの生まれ変わり。
- 闘士トロワ
- 闘士ダブルゼータの生まれ変わり。
- 剣士ウーフェイ
- 剣士ゼータの生まれ変わり。
元団員
- 闘士メガガンダム
- 元戦士隊。闘士ダブルゼータの甥。ジークジオン討伐後に団員として加入したが、勢力争いに巻き込まれたため出奔。
- その後ブリティス王国へと辿り着き、初代「円卓の騎士」の一員となった。
- 復讐者(アベンジャー)剣士シグー
- 隠密剣士ブリッツの前に騎馬隊長を務めていた人物。……だったが、酒に酔って女性団員に絡んだ挙げ句返り討ちにされ、現在はその女性を逆恨みしているという騎士団の恥晒し。恐らくこの女性団員とはブリッツのことだろう。
ライバル的存在
ジオン族
- ジオン三魔団
- ジオン族がムンゾ帝国に貸し与えた戦力で、剣士隊・戦士隊・魔法隊の3部隊からなる。各部隊長は騎士バウ、闘士ドライセン、呪術士キュベレイ(メデューサキュベレイ)。アルガス騎士団とは違い、3部隊を統括する者はいない。
- アレックスシャドウ、アルガスシャドウ
- ティターンの魔塔・白銀の間で待ち受けていたジオン族のモンスターで、アルガス騎士団の偽者的存在。
- 騎士ゼノンマンサ、ジオン親衛隊(騎士R・ジャジャ、剣士ガズアル、剣士ガズエル)
- 闇の皇帝ジークジオンの側近で、それぞれ騎士アレックスと3隊長の対戦キャラクター的ポジション。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。ジオン族の本拠地であるムーア界に乗り込んだところで騎士ガンダム共々、作中世界に転移してくる。中断メッセージで言い争いをしている場面がある。
- 今回は誰も欠けずにジークジオンを打倒し、決戦後にスダ・ドアカワールドへと帰還している。
- それぞれ、インファイト(法術士ニューのみガンファイト)を持っているが、レベル1で固定されている。存在が予想された隊長4人による合体攻撃はイベントのみとなっているが、これにはOVA版に元ネタとなるシーンが存在しなかったためやむなく断念したという経緯がある[6]。
余談
- ユーザーの間では、騎士アレックスを含めた4人のガンダムの通称となっていることが多い。
- ちなみにアレックスを除く三隊長のみの場合は「アルガス三銃士」と呼ばれることもある。
- 新世代アルガス騎士団の剣士M1アストレイ、戦士ロングダガー、僧侶ジンの3人のモチーフは、いずれもジャン・キャリーが3勢力で乗り込んだ機体である。
- このことから、新世代騎士団では白い鎧を着たサブリーダー「ジャン三兄弟」が各隊を纏めているという設定がある。
脚注
- ↑ 一方でほしの竜一氏による漫画版では逆に自分達をガンダム三銃士と称するなど、良好な関係を築いている。
- ↑ 逆にここまでせねばならない程どうしようもなかったということでもあるが。
- ↑ 要するにアルガスの文官・武官では不可能という判断である。尤も、王国の武官である戦士ヘンケンのようにこの人事を支持する人物がいた辺り、そうでもしないとどうしようもないと家臣間でも認識されていた可能性もある。
- ↑ アルガス騎士団所属の方はクワトロ機がモチーフで武器は斧、ブリティスの方は量産型がモチーフで武器はハンマー。
- ↑ 名前の由来は『機動戦士ガンダム』に登場した看護兵マサキ+『ドラゴンクエストシリーズ』の回復魔法「ベホイミ」。
- ↑ 『スーパーロボット大戦BX パーフェクトバイブル』414頁。
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