「エギーユ・デラーズ」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
7行目: 7行目:
 
*生年月日:不明
 
*生年月日:不明
 
*没年月日:[[宇宙世紀]]0083年11月12日
 
*没年月日:[[宇宙世紀]]0083年11月12日
*所属:[[ジオン軍]]([[一年戦争]]時)→[[デラーズ・フリート]]([[デラーズ紛争]]時)
+
*所属:[[ジオン公国軍]]([[一年戦争]]時)→[[デラーズ・フリート]]([[デラーズ紛争]]時)
 
*[[軍階級|階級]]:大佐(一年戦争時)→中将(デラーズ紛争時)
 
*[[軍階級|階級]]:大佐(一年戦争時)→中将(デラーズ紛争時)
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
元[[ジオン軍]]大佐。[[デラーズ紛争]]時には中将と称している。[[ギレン・ザビ]]の親衛隊を率いた人物で、強い影響を受けている。
+
元・ジオン公国軍大佐。デラーズ紛争時には「中将」と称している。[[ギレン・ザビ]]の親衛隊を率いた人物で、彼の強い影響を受けている。
  
[[ア・バオア・クー]]攻防戦においてギレンの死亡の報を受けて戦場を離脱。[[地球連邦軍|連邦]]への帰順を拒否する旧ジオン軍人の大半が[[アクシズ]]行きを選ぶ中、抵抗運動を希望する者らと共に地球圏に残留する。[[デラーズ・フリート]]を名乗って対[[地球連邦政府|地球連邦]]ゲリラ活動を開始するが、作戦中に[[シーマ・ガラハウ]]の裏切りに遭い死亡。
+
[[ア・バオア・クー]]攻防戦においてギレンの死亡の報を受けて戦場を離脱。[[地球連邦軍|連邦]]への帰順を拒否する旧ジオン軍人の大半が[[アクシズ]]行きを選ぶ中、抵抗運動を希望する者らと共に地球圏に残留する。「[[デラーズ・フリート]]」を名乗って対[[地球連邦政府|地球連邦]]ゲリラ活動を開始するが、作戦中に[[シーマ・ガラハウ]]の[[裏切りイベント|裏切り]]に遭い死亡。
  
最終的にはジオンを憎んでいたシーマに寝首をかかれる結末になったものの、シーマ無くして[[星の屑作戦]]の成功があり得なかったのは何とも皮肉な結果と言える。自業自得と言えば、それまでかもしれないが…。更に皮肉なことに、デラーズらが起こした紛争が原因で彼らの同胞であるジオン残党や[[スペースノイド]]への[[30バンチ事件|弾圧]]を行う[[ティターンズ]]の台頭を招いてしまい、[[グリプス戦役]]と言うより悲惨な戦いへと続いていくことになるのであった。
+
最終的にはジオンを憎んでいたシーマに寝首をかかれる結末になったものの、シーマ無くして「[[星の屑作戦]]」の成功があり得なかったのは何とも皮肉な結果と言える。自業自得と言えば、それまでかもしれないが…。更に皮肉な事に、'''デラーズらが起こした紛争が原因で彼らの同胞であるジオン残党や[[スペースノイド]]への[[30バンチ事件|苛烈な弾圧]]を行う[[ティターンズ]]の台頭を招いてしまう'''。そして、「[[グリプス戦役]]」というより悲惨な戦いへと続いていく事になるのであった。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
21行目: 21行目:
 
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
:初登場作。[[ノイエDC]]中将。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に警戒心を持っている。
 
:初登場作。[[ノイエDC]]中将。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に警戒心を持っている。
:原作同様の演説を行ったり、[[ゲスト]]艦隊相手に[[自爆]]したりとイベント面での活躍は多いが、そのために実際に戦う機会はない。
+
:原作同様の演説を行ったり、[[ゲスト]]艦隊相手に[[自爆]]したりとイベント面での活躍は多いが、そのために実際に戦う機会は無い。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:原作通りギレン派。演説が[[DVE]]で再現されており、担当声優の小林清志氏はこの作品でスパロボ初参加となった。
+
:原作通りギレン派。演説が[[DVE]]で再現されており、担当声優の小林清志氏は、この作品でスパロボ初参加となった。
:一回だけ戦艦のパイロットとしても登場するが、すぐにイベントで撃墜されてしまうため交戦する機会は無いに等しい。
+
:一回だけ[[戦艦]]の[[パイロット]]としても登場するが、すぐにイベントで撃墜されてしまうため交戦する機会は無いに等しい。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
50行目: 50行目:
 
:部下。
 
:部下。
 
;[[シーマ・ガラハウ]]
 
;[[シーマ・ガラハウ]]
:配下として引き入れるが、[[裏切りイベント|裏切られる]]羽目になる。
+
:配下として引き入れるが、[[裏切りイベント|裏切られる]]破目になる。
 
;[[キシリア・ザビ]]
 
;[[キシリア・ザビ]]
 
:ギレンの死を知った際、彼女の手によるのものと察知し、激怒した。
 
:ギレンの死を知った際、彼女の手によるのものと察知し、激怒した。
 
;[[ハマーン・カーン]]
 
;[[ハマーン・カーン]]
:原作では会う場面が無いが、[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]では[[ノイエDC]]の一員として共闘する。しかし、内心ではハマーンを警戒している。
+
:原作では会う場面が無いが、『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』では[[ノイエDC]]の一員として共闘する。しかし、内心ではハマーンを警戒している。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
62行目: 62行目:
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「ぬうぅ…謀ったな、キシリア…!」
 
;「ぬうぅ…謀ったな、キシリア…!」
:第1話にて、ギレン戦死と全指揮権がキシリアに委譲した報を受けて。即座にこれをキシリアによる暗殺と看破、戦線離脱を決意する。ちなみに離脱のタイミングがはっきりしないが、もしア・バオア・クーの指揮系統が健在にも関わらず、勝手に離脱した場合は「'''逃亡罪'''」が適応される恐れがある。
+
:第1話アバンより。「[[ギレン・ザビ|ギレン]]総帥戦死を受けて全指揮権が[[キシリア・ザビ|キシリア]]に委譲した」との報告を受けて。デラーズは即座にこれをキシリアによる[[暗殺]]と看破、戦線離脱を決意する。
 +
:ちなみにデラーズらの離脱のタイミングがはっきりしないが、もしア・バオア・クーの指揮系統が健在にも関わらず、勝手に離脱した場合は「'''逃亡罪'''」が適応される恐れがある。
 
;「待て、ガトー。貴公の母艦ドロワは沈んだ」<br />ガトー「ドロワが…!」<br />「我が総帥、ギレン閣下も亡くなられた。我々はア・バオア・クーより撤退する。我らは生きて総帥の志を継がねばならんのだ」<br />ガトー「生き恥を晒せと!? 私は行きます!」
 
;「待て、ガトー。貴公の母艦ドロワは沈んだ」<br />ガトー「ドロワが…!」<br />「我が総帥、ギレン閣下も亡くなられた。我々はア・バオア・クーより撤退する。我らは生きて総帥の志を継がねばならんのだ」<br />ガトー「生き恥を晒せと!? 私は行きます!」
:第1話アバンより。[[ア・バオア・クー]]の決戦で撤退命令が出ていても、再び出撃する[[アナベル・ガトー|ガトー]]を[[説得]]をするが…。
+
:同じく第1話アバンより。[[ア・バオア・クー]]の決戦で撤退命令が出ていても、再び出撃する[[アナベル・ガトー|ガトー]]を[[説得]]をするが…。
 
;「ならん! 今は耐えるのだ。生きてこそ得ることの出来る栄光をこの手に掴むまで、その命、儂が預かる! いいな!」
 
;「ならん! 今は耐えるのだ。生きてこそ得ることの出来る栄光をこの手に掴むまで、その命、儂が預かる! いいな!」
:上記の続き。決死隊になろうとしたガトーを制した際の台詞。文面だけなら格好良くも見えるが、彼等が後にしでかした事は栄光どころか'''(ジオン以外も含めた)スペースノイドの首を絞める'''愚挙でしかない。
+
:上記の続き。決死隊になろうとしたガトーを制した際の台詞。
:なお、ガトーが搭乗しようとした機体はデラーズ専用[[リック・ドム]]
+
:文面だけなら格好良くも見えるが、彼等が[[テロリスト|後にしでかした事]]は栄光どころか'''(ジオン以外も含めた)スペースノイドの首を絞める'''愚挙でしかない。
 +
:ついでに、ガトーが搭乗しようとした機体はデラーズ専用[[リック・ドム]]である。
 
;「大儀を生まんとするものが、小事にこだわってはならん。星の屑作戦を成功させる為には、お前が奪取した[[ガンダム試作2号機|ガンダム]]と、我が艦隊戦力の充実が不可欠だった。シーマは私が導く」
 
;「大儀を生まんとするものが、小事にこだわってはならん。星の屑作戦を成功させる為には、お前が奪取した[[ガンダム試作2号機|ガンダム]]と、我が艦隊戦力の充実が不可欠だった。シーマは私が導く」
 
:第5話で[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]一党が合流した事に納得がいかないガトーを説得した際の台詞。しかし、結局はシーマに[[裏切りイベント|裏切られる]]ことになってしまう。
 
:第5話で[[シーマ・ガラハウ|シーマ]]一党が合流した事に納得がいかないガトーを説得した際の台詞。しかし、結局はシーマに[[裏切りイベント|裏切られる]]ことになってしまう。
:ただしキシリア配下で、ジオンの栄光を穢したと見做され、蔑まれていたシーマ艦隊の面々受け入れている当たり彼本人はギレン派の急先鋒でも他派閥の同胞を差別する様な人間ではなかったのであろう(発言から純粋にシーマ艦隊の実力を評価していたことが窺える)。
+
:ただし、キシリア配下で「ジオンの栄光を穢した」と見做され蔑まれていたシーマ艦隊の面々受け入れている辺り、デラーズ本人はギレン派の急先鋒でも他派閥の同胞を差別する様な人間ではなかったのであろう(発言から純粋にシーマ艦隊の実力を評価していたことが窺える)。
 
;「哀れ! 志を持たぬ者を導こうとした我が身の不覚であった」
 
;「哀れ! 志を持たぬ者を導こうとした我が身の不覚であった」
:第12話でシーマ一党に人質に取られたデラーズにガトーが呼びかけた際の台詞。そもそも「志だけしか持っていなかった」事が原因と言えなくもない。
+
:第12話でシーマ一党に人質に取られたデラーズにガトーが呼びかけた際の台詞。そもそも、デラーズおよび彼の賛同者達が「志だけしか持っていなかった」事が原因と言えなくもない。
 
;「……行け、ガトーよ」<br />「ガトーよ、意地を通せ。現に[[スペースコロニー|コロニー]]はあるのだ」<br />「儂を宇宙(そら)の晒し者にする気かガトー! ……ジーク・ジオン!!」
 
;「……行け、ガトーよ」<br />「ガトーよ、意地を通せ。現に[[スペースコロニー|コロニー]]はあるのだ」<br />「儂を宇宙(そら)の晒し者にする気かガトー! ……ジーク・ジオン!!」
:[[星の屑作戦]]が最終局面を迎える中、[[デラーズ・フリート]]を裏切ったシーマに捕らえられながらもガトーにコロニー落としの完遂を促す。最後の最期までジオンへの(と言うよりギレンへの)狂信を貫いた。
+
:[[星の屑作戦]]」が最終局面を迎える中、[[デラーズ・フリート]]を裏切ったシーマに捕らえられながらもガトーにコロニー落としの完遂を促す。最後の最期までジオンへの(というよりギレンへの)狂信を貫いた。
 
;「……これこそ――…千載一遇の僥倖――…見得た――…」
 
;「……これこそ――…千載一遇の僥倖――…見得た――…」
;「ギレン総帥――…このエギーユ・デラーズ!! ジオンの大義をもって進むべき道が見えましたぞ!」
+
;「ギレン総帥――…このエギーユ・デラーズ!! ジオンの大義をもって進むべき道が見えましたぞ!」
;「祖国と我が同胞の名誉のために!! ジィークシオン!!!」
+
;「祖国と我が同胞の名誉のために!! ジィークシオン!!!」
:漫画「機動戦士ガンダム0083 REBELLION」でガンダム開発計画の情報を入手した際の台詞。
+
:[[漫画]]『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』でガンダム開発計画の情報を入手した際の台詞。
:三年間の潜伏の果てに進むべき道が示されて嬉しかったのは分かるが、「ギレン総帥」の下りからは石造に対して話しかけており、もはや危ない人、一歩手前。
+
:三年間の潜伏の果てに進むべき道が示されて嬉しかったのは分かるが、'''「ギレン総帥」の行からデラーズはギレンの石造に対して話しかけている'''。もはや危ない人、一歩手前。
:この情報を基に星の屑作戦が立案される事になる。
+
:なお、この情報を基に「星の屑作戦」が立案される事になる。
  
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
;「…そして今、連邦内には、一匹の妖怪がうごめいている。ジャミトフ=ハイマンという名の妖怪が」
 
;「…そして今、連邦内には、一匹の妖怪がうごめいている。ジャミトフ=ハイマンという名の妖怪が」
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』第22話で[[地球連邦政府]]及び[[ティターンズ]]に対して行った演説の一部。この直後の[[夕月京四郎|京四郎]]の指摘通り、マルクスによる『共産党宣言』の序文「[[ヨーロッパ]]には妖怪が出る―共産主義という妖怪が」からの剽窃である。
+
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』第22話で[[地球連邦政府]]および[[ティターンズ]]に対して行った演説の一部。この直後の[[夕月京四郎|京四郎]]の指摘通り、マルクスによる『共産党宣言』の序文「[[ヨーロッパ]]には妖怪が出る―共産主義という妖怪が」からの剽窃である。
:そして、デラーズは妖怪=[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]の専横を生み出したのは地上の[[アースノイド]]の責任と断じ、[[コロニー落とし]]を宣言することになる。もっとも、その行為自体が「妖怪」と全く変わらない愚かな行為であることもまた然りだが。
+
:そして、デラーズは「妖怪=[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]の専横を生み出したのは地上の[[アースノイド]]の責任」と断じ、[[コロニー落とし]]を宣言することになる。もっとも、その行為自体が「妖怪」と全く変わらない愚かな行為であることもまた然りだが。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*デラーズのファーストネームであるエギーユ(Aiguille)とは、[[フランス語]]で「針」あるいは「針峰」を意味する。
+
*エギーユ・デラーズのファーストネームであるエギーユ(Aiguille)とは、[[フランス語]]で「針」あるいは「針峰」を意味する。
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==

2017年1月17日 (火) 22:20時点における版

概要

元・ジオン公国軍大佐。デラーズ紛争時には「中将」と称している。ギレン・ザビの親衛隊を率いた人物で、彼の強い影響を受けている。

ア・バオア・クー攻防戦においてギレンの死亡の報を受けて戦場を離脱。連邦への帰順を拒否する旧ジオン軍人の大半がアクシズ行きを選ぶ中、抵抗運動を希望する者らと共に地球圏に残留する。「デラーズ・フリート」を名乗って対地球連邦ゲリラ活動を開始するが、作戦中にシーマ・ガラハウ裏切りに遭い死亡。

最終的にはジオンを憎んでいたシーマに寝首をかかれる結末になったものの、シーマ無くして「星の屑作戦」の成功があり得なかったのは何とも皮肉な結果と言える。自業自得と言えば、それまでかもしれないが…。更に皮肉な事に、デラーズらが起こした紛争が原因で彼らの同胞であるジオン残党やスペースノイドへの苛烈な弾圧を行うティターンズの台頭を招いてしまう。そして、「グリプス戦役」というより悲惨な戦いへと続いていく事になるのであった。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作。ノイエDC中将。ハマーンに警戒心を持っている。
原作同様の演説を行ったり、ゲスト艦隊相手に自爆したりとイベント面での活躍は多いが、そのために実際に戦う機会は無い。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
原作通りギレン派。演説がDVEで再現されており、担当声優の小林清志氏は、この作品でスパロボ初参加となった。
一回だけ戦艦パイロットとしても登場するが、すぐにイベントで撃墜されてしまうため交戦する機会は無いに等しい。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦APORTABLE
ナデシコを味方に引き入れようと勧誘するが、突っぱねられた。それにしても、あの場でもしプロスペクターユリカの「ブイッ!」を止めなければ一体どうなっていたのやら。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

第4次S
自爆
マップ『ゲストとインスペクター』のイベントでのみ使用。
α
必中信頼激励友情かく乱

特殊技能(特殊スキル)

APORTABLE
底力L5

人間関係

ギレン・ザビ
彼の親衛隊長を務め、熱烈に信奉している。
アナベル・ガトー
部下。
シーマ・ガラハウ
配下として引き入れるが、裏切られる破目になる。
キシリア・ザビ
ギレンの死を知った際、彼女の手によるのものと察知し、激怒した。
ハマーン・カーン
原作では会う場面が無いが、『第4次』ではノイエDCの一員として共闘する。しかし、内心ではハマーンを警戒している。

他作品との人間関係

ミネバ・ラオ・ザビ
ギレンが死亡している場合の主君。

名台詞

「ぬうぅ…謀ったな、キシリア…!」
第1話アバンより。「ギレン総帥戦死を受けて全指揮権がキシリアに委譲した」との報告を受けて。デラーズは即座にこれをキシリアによる暗殺と看破、戦線離脱を決意する。
ちなみにデラーズらの離脱のタイミングがはっきりしないが、もしア・バオア・クーの指揮系統が健在にも関わらず、勝手に離脱した場合は「逃亡罪」が適応される恐れがある。
「待て、ガトー。貴公の母艦ドロワは沈んだ」
ガトー「ドロワが…!」
「我が総帥、ギレン閣下も亡くなられた。我々はア・バオア・クーより撤退する。我らは生きて総帥の志を継がねばならんのだ」
ガトー「生き恥を晒せと!? 私は行きます!」
同じく第1話アバンより。ア・バオア・クーの決戦で撤退命令が出ていても、再び出撃するガトー説得をするが…。
「ならん! 今は耐えるのだ。生きてこそ得ることの出来る栄光をこの手に掴むまで、その命、儂が預かる! いいな!」
上記の続き。決死隊になろうとしたガトーを制した際の台詞。
文面だけなら格好良くも見えるが、彼等が後にしでかした事は栄光どころか(ジオン以外も含めた)スペースノイドの首を絞める愚挙でしかない。
ついでに、ガトーが搭乗しようとした機体はデラーズ専用リック・ドムである。
「大儀を生まんとするものが、小事にこだわってはならん。星の屑作戦を成功させる為には、お前が奪取したガンダムと、我が艦隊戦力の充実が不可欠だった。シーマは私が導く」
第5話でシーマ一党が合流した事に納得がいかないガトーを説得した際の台詞。しかし、結局はシーマに裏切られることになってしまう。
ただし、キシリア配下で「ジオンの栄光を穢した」と見做され蔑まれていたシーマ艦隊の面々受け入れている辺り、デラーズ本人はギレン派の急先鋒でも他派閥の同胞を差別する様な人間ではなかったのであろう(発言から純粋にシーマ艦隊の実力を評価していたことが窺える)。
「哀れ! 志を持たぬ者を導こうとした我が身の不覚であった」
第12話でシーマ一党に人質に取られたデラーズにガトーが呼びかけた際の台詞。そもそも、デラーズおよび彼の賛同者達が「志だけしか持っていなかった」事が原因と言えなくもない。
「……行け、ガトーよ」
「ガトーよ、意地を通せ。現にコロニーはあるのだ」
「儂を宇宙(そら)の晒し者にする気かガトー! ……ジーク・ジオン!!」
星の屑作戦」が最終局面を迎える中、デラーズ・フリートを裏切ったシーマに捕らえられながらもガトーにコロニー落としの完遂を促す。最後の最期までジオンへの(というよりギレンへの)狂信を貫いた。
「……これこそ――…千載一遇の僥倖――…見得た――…」
「ギレン総帥――…このエギーユ・デラーズ!! ジオンの大義をもって進むべき道が見えましたぞ!」
「祖国と我が同胞の名誉のために!! ジィークシオン!!!」
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』でガンダム開発計画の情報を入手した際の台詞。
三年間の潜伏の果てに進むべき道が示されて嬉しかったのは分かるが、「ギレン総帥」の行からデラーズはギレンの石造に対して話しかけている。もはや危ない人、一歩手前。
なお、この情報を基に「星の屑作戦」が立案される事になる。

スパロボシリーズの名台詞

「…そして今、連邦内には、一匹の妖怪がうごめいている。ジャミトフ=ハイマンという名の妖怪が」
第4次』第22話で地球連邦政府およびティターンズに対して行った演説の一部。この直後の京四郎の指摘通り、マルクスによる『共産党宣言』の序文「ヨーロッパには妖怪が出る―共産主義という妖怪が」からの剽窃である。
そして、デラーズは「妖怪=ジャミトフの専横を生み出したのは地上のアースノイドの責任」と断じ、コロニー落としを宣言することになる。もっとも、その行為自体が「妖怪」と全く変わらない愚かな行為であることもまた然りだが。

余談

  • エギーユ・デラーズのファーストネームであるエギーユ(Aiguille)とは、フランス語で「針」あるいは「針峰」を意味する。

資料リンク