「ユリン・ルシェル」の版間の差分

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== ユリン・ルシェル(Urine Luciel) ==
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フリット編の登場人物。スペースコロニー「ノーラ」がUE([[ヴェイガン]])に襲撃された際に、[[フリット・アスノ|フリット]]が救出した少女。
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'''ユリン・ルシェル'''は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の登場人物<ref>[[プレイステーション・ポータブル|PSP]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]版では、「'''ユリン・バーミングス'''」名義で登場。</ref>。
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== 概要 ==
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フリット編の登場人物。[[スペースコロニー]]「ノーラ」がUE([[ヴェイガン]])に襲撃された際に、[[フリット・アスノ|フリット]]が救出した少女。UEの襲撃によって家族(父、母、弟)を喪っている。[[Xラウンダー]]能力を持っており、崩壊するノーラから脱出する際にフリットを導いている。
  
その後遠縁の親戚に引き取られたが、彼女のXラウンダー能力に目を付けたUEに拉致され、ファルシアに無理矢理乗せられてしまう。
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ユリンは命の恩人であるフリットにお守り代わりのリボンを渡し、ノーラ脱出後、スペースコロニー「ミンスリー」の大富豪であるアルザック・バーミングスの元に引き取られた。しばらくして、ミンスリーにてフリットと再会。2週間という短い間であったが、彼と心を通わせ楽しい日々を過ごす。また会う事を約束して別れたが、ユリンのXラウンダー能力に目を付けたUEに拉致され、ファルシアに無理矢理乗せられてしまう。この機体は遠隔操作されているが、性能を引き出すためにはXラウンダー能力が必要で、ユリンはそのためのパーツとして乗せられた。フリットのガンダムAGE-1を本心ならず追い詰めてしまうも、最期は遠隔操作を振り切ってフリットを敵機の攻撃から庇う。そして「生きるのって難しいね」と言い残し、ファルシアと共に炎の中に消えていった。
この機体は遠隔操作されているが、性能を引き出すためには[[Xラウンダー]]能力が必要で、ユリンはそのためのパーツとして乗せられた。
 
  
フリットのガンダムAGE-1を追い詰めるも、最期は遠隔操作を振り切ってフリットを敵機の攻撃から庇う。
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そして「生きるのって難しいね」と言い残し、ファルシアと共に炎の中に消えていった。
 
 
 
彼女を救えなかったことは、フリットのその後に大きな影響を与えることになる。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
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:初登場作品。AGEはキオ編以降からの参戦なので既に死亡済みだが、原作通りフリットの改心イベントに幽霊として出てくる。
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:初登場作品。『[[機動戦士ガンダムAGE]]』はキオ編以降からの参戦なので既に死亡済みだが、原作通り[[フリット・アスノ|フリット]]の改心イベントに霊体として出てくる。
:また、本作品ではフリットは原作以上にユリンのことを引きずっているらしく、思い出のコロニーやフォースファルシアとの対面時などに名前がよく出てくる。
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:本作品ではフリットは原作以上にユリンの事を引きずっているらしく、思い出の[[スペースコロニー|コロニー]]や[[フォーンファルシア]]との対面時等に名前がよく出てくる。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[フリット・アスノ]]
 
;[[フリット・アスノ]]
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:思い出の人物。ユリンをはじめ親愛なる人々の生命をUE([[ヴェイガン]])によって奪われた事がフリットを殲滅主義に駆り立てた原因となったが、TV版でフリットを憎しみと自責の念から解放したのもまたユリン達の幻であった。
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:尚、'''[[プレイステーション・ポータブル|PSP]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]版ではユリンのフリットへの恋愛感情が明確に描写されており、[[キスシーン]]まで存在している'''。
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;アルザック・バーミングス
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:ユリンの養父。コロニーミンスリーの大富豪。何か裏があってユリンを養女にしたわけではないが、ユリンは心を開けずにいた。
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:後に、デシルがユリンを拉致した際には一切抵抗しなかったものの、申し訳ない顔をしていた事から、ユリンを引き渡す事は本心ではなかった事が伺える。
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:[[小説|小説版]]ではフリットとの交流で現在の自分と向き合う事にしたユリンから「お父様」と呼ばれるようになり、親子の関係を築いていくが、ユリンは学校でデシルに拉致されてしまう。
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;ユリンの家族
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:BD豪華版付属の[[ドラマCD]]で父、母、弟がいたが、UEのテロにより旅行中に死亡した事が語られている。ユリンのみ、出発直前の喧嘩が原因で意固地になって一人留守番した事で難を逃れた。
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;[[GUNDAM:デシル・ガレット|デシル・ガレット]](SRW未登場)
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:UEに与していた謎多き少年。フリットを苦しませるためだけに、ユリンを連れ去り、彼女を無理矢理ファルシアに搭乗させた。いわば、ユリンの運命および生命を弄んだ人物。
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:小説版では、ユリンを迎えに来ていた運転手を惨殺した上にその死体の上に腰掛けた姿で登場。彼女の通う学校の体育館を爆破し、更にはコロニーの動力部へと仕掛けた爆弾と脱出装置の中枢へと侵入した[[モビルスーツ|MS]]を示してコロニー丸ごと人質にする等、ユリンを拉致する際の悪辣さが増していた。
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:また、UEに連れて行かれた後のユリンは[[地球]]のXラウンダーを調査するための身体検査をされ、自殺衝動にまで駆られる程の屈辱を受けた。それでもなお思い止まれた理由は、何としてでも生き延びてフリットに会いたかったからである。
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:[[漫画]]『機動戦士ガンダムAGE -First Evolution-』ではマッドーナ工房がUEに襲撃された際、急にいなくなってしまったデシルに焦るフリット達にユリンは「自分が探しに行く」と言ってデシルを捜しに行くのだが、皮肉にもこの善意の選択が彼女のその後の運命を決めてしまった。
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;[[GUNDAM:ウルフ・エニアクル|ウルフ・エニアクル]](SRW未登場)
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:BD豪華版付属のドラマCDにて[[ディーヴァ]]のミンスリー滞在時に出会い(曰く二人の邪魔をしに来た)、フリットとの良い仲をからかわれつつもウルフに促され、ユリンは自らの過去と本心を語り出す。
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:最終話では「フリットが守れなかった者」として共にフリットを励ました。
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;[[エミリー・アモンド]]
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:アニメ本編では、特に絡みは無し。
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:一方、小説版および前述の漫画版では、フリットとの[[三角関係|人間関係]]でユリンに嫉妬するエミリーの様子が描かれている。また漫画版ではフリットと仲の良いエミリーの様子を見て「幼馴染か…やっぱり私――…」と一歩引こうとする場面がある。
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:結果的には嫉妬を乗り越えたエミリー自身に止められ、お互いの思いを告白し、晴れて友達となった。
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== 名台詞  ==
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;「フリット…。生きるのって難しいね…」
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:第14話「悲しみの閃光」より。最期の台詞。ユリンの死は、[[フリット・アスノ|フリット]]のその後の人生を左右する程の[[トラウマイベント|大きな衝撃を与えた…]]。
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:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では、年老いたフリットがユリンの最期の言葉を回想する場面が存在している。
 +
;「ありがとう、優しいフリット…。でも、もういいんだよ…」<br />「いいんだよ…許してあげて。みんなを、そして…あなた自身を…」
 +
:最終話「長き旅の終わり」より。[[キオ・アスノ|キオ]]の[[Xラウンダー]]能力によって出現したフリットの精神世界の中でのユリンの台詞。
 +
:UE([[ヴェイガン]])によって大切な人達の命を奪われ続け、その自責の念の余りに殲滅主義者になっていたフリットの心を溶かしたのは、ユリンをはじめとする守りきる事ができなかった大切な人達の言葉であった。
 +
:ちなみに、この場面では挿入歌として1stエンディングテーマ『君の中の英雄』のバラードバージョンが流れる。まさに挿入歌の歌詞にある様に、ユリンらフリットの大切な人達が、「救世主」という彼の行くべき道を再び示し導いたのであった。
  
 
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
 
;ファルシア
 
;ファルシア
:正確にはヴェイガンに拉致された際、性能を引き出すためのパーツとして、遠隔操作された状態で乗せられた。
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:正確にはUE([[ヴェイガン]])に拉致された際、性能を引き出すためのパーツとして、遠隔操作された状態で乗せられた。
:ピンクのカラーリングの女性的な体型が特徴的なXラウンダー専用機。これを発展させたのが[[フラム・ナラ|フラム]]のフォーンファルシア。
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:ピンクのカラーリングの女性的な体型が特徴的なXラウンダー専用機。これの発展機が、[[フラム・ナラ|フラム]]の[[フォーンファルシア]]である。
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== 余談 ==
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*ヴェイガン内にも地球の民間人を戦闘兵器として扱ったことに対して後ろめたさを感じている者は少なくなく、アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』のユリンのカードにはそういったヴェイガン兵士のコメントも収録されている。
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**また、同ゲームの[[フォーンファルシア]]のカードでは同機の開発スタッフがファルシアのコンセプトとかつて民間人を無理矢理搭乗させたことに対して苦言を呈している。
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*愛らしい外見および悲劇的な結末故に、視聴者からの人気が高い女性キャラクターである。
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**ファンの中には、「ユリンこそが'''『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の真の[[ヒロイン]]'''」と評する意見もある。
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**ちなみに[[ガンダムシリーズ]]のポータルサイト『GUNDAM.INFO』のガンダム国勢調査第271回における「ガンダムAGEのベストカップル」調査では、[[フリット・アスノ|フリット]]&ユリンが圧倒的な差で第1位を取っている<ref>http://www.gundam.info/content/857</ref>。これでは、[[エミリー・アモンド|本来のヒロイン]]の立場が無い…(ちなみに、そちらとフリットの組み合わせは第7位)。
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**その立ち位置から、ユリンを[[ララァ・スン]]と重ね合わせるファンも多いが、偶然にもユリンを演じた早見沙織氏はアニメ版『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』においてララァ役を担当している。
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*『機動戦士ガンダムAGE』最終話エピローグにおいて「青い[[鳥]]がフリットの銅像の肩に留まった後に、大空へ飛び上がる」という演出がある。実は、この青い鳥は第11話「ミンスリーの再会」におけるユリンとフリットの交流場面にて、彼女の肩に留まったものと同じ種類の鳥である。
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== 脚注 ==
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<references />
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== 資料リンク ==
 
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ユリン・ルシェル
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 早見沙織
デザイン 長野拓造(原案)
千葉道徳(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦BX
SRWでの分類 NPC
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プロフィール
本名 ユリン・ルシェル→ユリン・バーミングス
種族 地球人Xラウンダー
性別
年齢 15歳
テンプレートを表示

ユリン・ルシェルは『機動戦士ガンダムAGE』の登場人物[1]

概要[編集 | ソースを編集]

フリット編の登場人物。スペースコロニー「ノーラ」がUE(ヴェイガン)に襲撃された際に、フリットが救出した少女。UEの襲撃によって家族(父、母、弟)を喪っている。Xラウンダー能力を持っており、崩壊するノーラから脱出する際にフリットを導いている。

ユリンは命の恩人であるフリットにお守り代わりのリボンを渡し、ノーラ脱出後、スペースコロニー「ミンスリー」の大富豪であるアルザック・バーミングスの元に引き取られた。しばらくして、ミンスリーにてフリットと再会。2週間という短い間であったが、彼と心を通わせ楽しい日々を過ごす。また会う事を約束して別れたが、ユリンのXラウンダー能力に目を付けたUEに拉致され、ファルシアに無理矢理乗せられてしまう。この機体は遠隔操作されているが、性能を引き出すためにはXラウンダー能力が必要で、ユリンはそのためのパーツとして乗せられた。フリットのガンダムAGE-1を本心ならず追い詰めてしまうも、最期は遠隔操作を振り切ってフリットを敵機の攻撃から庇う。そして「生きるのって難しいね」と言い残し、ファルシアと共に炎の中に消えていった。

ユリンを救えなかった事は、フリットのその後の人生に大きな影響を与える事になる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。『機動戦士ガンダムAGE』はキオ編以降からの参戦なので既に死亡済みだが、原作通りフリットの改心イベントに霊体として出てくる。
本作品ではフリットは原作以上にユリンの事を引きずっているらしく、思い出のコロニーフォーンファルシアとの対面時等に名前がよく出てくる。

人間関係[編集 | ソースを編集]

フリット・アスノ
思い出の人物。ユリンをはじめ親愛なる人々の生命をUE(ヴェイガン)によって奪われた事がフリットを殲滅主義に駆り立てた原因となったが、TV版でフリットを憎しみと自責の念から解放したのもまたユリン達の幻であった。
尚、PSPソフト版ではユリンのフリットへの恋愛感情が明確に描写されており、キスシーンまで存在している
アルザック・バーミングス
ユリンの養父。コロニーミンスリーの大富豪。何か裏があってユリンを養女にしたわけではないが、ユリンは心を開けずにいた。
後に、デシルがユリンを拉致した際には一切抵抗しなかったものの、申し訳ない顔をしていた事から、ユリンを引き渡す事は本心ではなかった事が伺える。
小説版ではフリットとの交流で現在の自分と向き合う事にしたユリンから「お父様」と呼ばれるようになり、親子の関係を築いていくが、ユリンは学校でデシルに拉致されてしまう。
ユリンの家族
BD豪華版付属のドラマCDで父、母、弟がいたが、UEのテロにより旅行中に死亡した事が語られている。ユリンのみ、出発直前の喧嘩が原因で意固地になって一人留守番した事で難を逃れた。
デシル・ガレット(SRW未登場)
UEに与していた謎多き少年。フリットを苦しませるためだけに、ユリンを連れ去り、彼女を無理矢理ファルシアに搭乗させた。いわば、ユリンの運命および生命を弄んだ人物。
小説版では、ユリンを迎えに来ていた運転手を惨殺した上にその死体の上に腰掛けた姿で登場。彼女の通う学校の体育館を爆破し、更にはコロニーの動力部へと仕掛けた爆弾と脱出装置の中枢へと侵入したMSを示してコロニー丸ごと人質にする等、ユリンを拉致する際の悪辣さが増していた。
また、UEに連れて行かれた後のユリンは地球のXラウンダーを調査するための身体検査をされ、自殺衝動にまで駆られる程の屈辱を受けた。それでもなお思い止まれた理由は、何としてでも生き延びてフリットに会いたかったからである。
漫画『機動戦士ガンダムAGE -First Evolution-』ではマッドーナ工房がUEに襲撃された際、急にいなくなってしまったデシルに焦るフリット達にユリンは「自分が探しに行く」と言ってデシルを捜しに行くのだが、皮肉にもこの善意の選択が彼女のその後の運命を決めてしまった。
ウルフ・エニアクル(SRW未登場)
BD豪華版付属のドラマCDにてディーヴァのミンスリー滞在時に出会い(曰く二人の邪魔をしに来た)、フリットとの良い仲をからかわれつつもウルフに促され、ユリンは自らの過去と本心を語り出す。
最終話では「フリットが守れなかった者」として共にフリットを励ました。
エミリー・アモンド
アニメ本編では、特に絡みは無し。
一方、小説版および前述の漫画版では、フリットとの人間関係でユリンに嫉妬するエミリーの様子が描かれている。また漫画版ではフリットと仲の良いエミリーの様子を見て「幼馴染か…やっぱり私――…」と一歩引こうとする場面がある。
結果的には嫉妬を乗り越えたエミリー自身に止められ、お互いの思いを告白し、晴れて友達となった。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「フリット…。生きるのって難しいね…」
第14話「悲しみの閃光」より。最期の台詞。ユリンの死は、フリットのその後の人生を左右する程の大きな衝撃を与えた…
BX』では、年老いたフリットがユリンの最期の言葉を回想する場面が存在している。
「ありがとう、優しいフリット…。でも、もういいんだよ…」
「いいんだよ…許してあげて。みんなを、そして…あなた自身を…」
最終話「長き旅の終わり」より。キオXラウンダー能力によって出現したフリットの精神世界の中でのユリンの台詞。
UE(ヴェイガン)によって大切な人達の命を奪われ続け、その自責の念の余りに殲滅主義者になっていたフリットの心を溶かしたのは、ユリンをはじめとする守りきる事ができなかった大切な人達の言葉であった。
ちなみに、この場面では挿入歌として1stエンディングテーマ『君の中の英雄』のバラードバージョンが流れる。まさに挿入歌の歌詞にある様に、ユリンらフリットの大切な人達が、「救世主」という彼の行くべき道を再び示し導いたのであった。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ファルシア
正確にはUE(ヴェイガン)に拉致された際、性能を引き出すためのパーツとして、遠隔操作された状態で乗せられた。
ピンクのカラーリングの女性的な体型が特徴的なXラウンダー専用機。これの発展機が、フラムフォーンファルシアである。

余談[編集 | ソースを編集]

  • ヴェイガン内にも地球の民間人を戦闘兵器として扱ったことに対して後ろめたさを感じている者は少なくなく、アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』のユリンのカードにはそういったヴェイガン兵士のコメントも収録されている。
    • また、同ゲームのフォーンファルシアのカードでは同機の開発スタッフがファルシアのコンセプトとかつて民間人を無理矢理搭乗させたことに対して苦言を呈している。
  • 愛らしい外見および悲劇的な結末故に、視聴者からの人気が高い女性キャラクターである。
    • ファンの中には、「ユリンこそが機動戦士ガンダムAGE』の真のヒロイン」と評する意見もある。
    • ちなみにガンダムシリーズのポータルサイト『GUNDAM.INFO』のガンダム国勢調査第271回における「ガンダムAGEのベストカップル」調査では、フリット&ユリンが圧倒的な差で第1位を取っている[2]。これでは、本来のヒロインの立場が無い…(ちなみに、そちらとフリットの組み合わせは第7位)。
    • その立ち位置から、ユリンをララァ・スンと重ね合わせるファンも多いが、偶然にもユリンを演じた早見沙織氏はアニメ版『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』においてララァ役を担当している。
  • 『機動戦士ガンダムAGE』最終話エピローグにおいて「青いがフリットの銅像の肩に留まった後に、大空へ飛び上がる」という演出がある。実は、この青い鳥は第11話「ミンスリーの再会」におけるユリンとフリットの交流場面にて、彼女の肩に留まったものと同じ種類の鳥である。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. PSPソフト版では、「ユリン・バーミングス」名義で登場。
  2. http://www.gundam.info/content/857

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]