「ボール」の版間の差分

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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Ball]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Ball]]<ref name="公式">[http://www.gundam.jp/tv/world/mecha/ef01.html#07 MS]、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。</ref>
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム}}
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム}}
| 異名 = [[異名::棺桶]]
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| 分類 = モビルポッド
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| 生産形態 = [[量産機]]
 
| 生産形態 = [[量産機]]
 
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| ジェネレーター出力 = 400 kw
 
| ジェネレーター出力 = 400 kw
 
| スラスター推力 = 24,000 kg
 
| スラスター推力 = 24,000 kg
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| 装甲材質 = チタン合金<ref>一部資料では「ルナ・チタニウム合金」記述も有るがジムのコスト抑制の設定などと矛盾するので異説の類と思われる。</ref>
 
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| 開発 = [[地球連邦軍]]
 
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| 所属 = {{所属 (メカ)|地球連邦軍}}
 
}}
 
}}
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'''ボール'''は『[[機動戦士ガンダム]]』の[[登場メカ]]。
  
== 概要 ==
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==概要==
[[地球連邦軍]]の開発した[[宇宙]]用戦闘ポッド。
+
[[地球連邦軍]]の開発した[[宇宙]]用機体。
  
作業用のスペースポッドを戦闘用に改修しており、核融合炉を搭載していない代わりに燃料電池を[[動力|動力源]]としている。
+
いくら資源や物量で勝る連邦と言えど、戦争の長期化やそれによる疲弊により、製造・保有できるMSの数には限度があった事から、[[ジム]]を支援するための廉価機体として開発されたという経緯を持つ。
  
[[ガンタンク]]のものを流用した180mm低反動キャノン砲を1門搭載しており、コストの割に高い火力を発揮する。しかし、それ以外の機体性能は非常に低い。また、本来は無重力下で運用される機体なので、大気圏内だと乗れたものではない。別名「'''丸いカンオケ'''」。
+
当時、宇宙空間作業用として普及していたスペースポッド「SP-W03」をベースに開発されている。メインスラスターや装甲、マニピュレーター等以外はほぼそのままスペースポッドから流用されており、その製造コストはジムの4分の1以下にまで抑えられている。動力源も核融合炉ではなく、スペースポッドの燃料電池を流用しており、出力の低さからビーム兵器は使用できない。
  
劇中では連邦軍の量産型[[モビルスーツ]]である[[ジム]]の支援用として運用されているが、[[ザク]]によって名前通り、サッカーボールのように蹴りつけられるなど、大した活躍はしていない。[[小説|小説版]]ではビームサーベルやビームライフルを携行している。
+
武装は、[[ガンタンク]]のものを流用した低反動キャノン砲を1門搭載しており、弾数こそ少ないが攻撃力自体は高い。この優れた攻撃力を活かし、先述したジムの火力支援の他、本機のみで構成された人海戦術、マゼラン級やサラミス級に搭載されてパトロール艦隊を形成する等した。マニピュレーターも装備しているが、MS用の携行兵装の保持はできず、AMBACによる姿勢制御としても使う事はできない。近接戦闘能力も皆無であり、敵MSに肉薄されると為す術がなく、作中では[[ザクII]]に蹴飛ばされる描写さえ存在する。
  
他作品でも何機かバリエーション機体が登場しており、なんと'''[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|宇宙世紀0133年]]になってもまだ生産されている'''。
+
2連装キャノン砲を搭載するK型、浮遊機雷を散布するM型等といったいくつかのバリエーションがあるが、その生産数はいずれも少ない。また、1stガンダム以降の他作品にも何機かのバリエーション機体が登場しているが、MSの普及以降は流石に第一線から引いており、主に後方での防衛任務や作業用として用いられている。一部には武装を撤去して民間に払い下げられた個体もあったという。
  
本機には[[シロー・アマダ]](正確には先行量産型)や[[ウモン・サモン]]が乗り込んでいるが、両者とも原作終了時では生存している上、その際、前者は[[宇宙用高機動試験型ザク]]を、後者に至っては[[リック・ドム]]6機を撃墜するという戦果を挙げている。勿論、これらの戦果はパイロットの技量や知恵と工夫、そして強運によるところが大きいのは確かだが、「MS相手にボールでは100%歯が立たない」訳ではないということを証明したと言える。
+
==登場作品と操縦者==
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===[[旧シリーズ]]===
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;{{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦}}({{参戦作品 (メカ)|第4次スーパーロボット大戦S|S}})
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:初登場作品。シナリオ「エゥーゴとの接触」で増援として登場する[[エゥーゴ兵]]([[NPC]])が乗り込む。なお、増援登場前にクリアしてもマップ終了前に登場してくれるため、[[ロボット大図鑑]]には登録される。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}}
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:シナリオ「ガラスの王国」で[[連邦兵|連邦軍兵]](NPC)の機体として3機登場。また、[[隠し要素/F・F完結編#ボール|条件]]成立で1機入手することが可能となっている。宇宙Bで機体性能も武器性能も劣悪なので驚くほど弱い。
 +
:というかボール入手後、[[ミノフスキークラフト]]無しかつ確定で使えるシナリオは2つしか存在せず、さらに下取りイベントの対象機体でもあるので、入手したところで使われることはないだろう。
  
『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)では、大気圏離脱をしてきた[[HLV]]を破壊したり、迎撃に出るも空間戦闘出来ないザクIIJ型を一方的に嬲る戦法などを披露している。[[ジオン公国軍|ジオン]]のモビルポッド・オッゴと壮絶なドッグファイトも展開しており、同作では意外と俊敏なところも描かれている。
+
===単独作品===
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦GC}}
 +
:序盤のイベントで[[シロー・アマダ|シロー]]が乗り込み、加入時に[[ホワイトベース]]に持ち込まれる。Sサイズのため[[部位]]攻撃要員に使えるが、宇宙専用なのでミノフスキークラフトをつけても地上(と月面)では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
 +
:なお、本作に登場するのは「K型」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
 +
:;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦XO}}
 +
::[[空]]適性がBになったため、地上でも出撃できるようになった。『GC』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使えるだけでなく、宇宙Sのおかげで宇宙では意外と避ける。使い勝手の面から見れば歴代最強のボールであろう。
  
== 登場作品と操縦者 ==
+
===関連作品===
=== [[旧シリーズ]] ===
+
;[[コンパチヒーローシリーズ|バトルドッジボールII]]
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]]
+
:ジム0083(ジム改)の必殺技「第7中隊出撃」で[[召喚攻撃|呼び出される]]。ボール違いです。もしかすると『0083』のボール改修型の方かもしれないが、小さなドット絵なので判別は付かない。
:マップ「[[エゥーゴ]]との接触」にて、[[エゥーゴ兵]]の乗る味方[[NPC]]として登場するのみ。
 
:登場前にクリアしても、クリア後のイベントに出演する為[[ロボット大図鑑]]には載る。
 
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
 
:[[隠し要素/F・F完結編|隠し要素]]でNPCを守りきると、自軍で使用できるようになる(クリアした時に残った数に関わらず入手するのは1機)。射程外攻撃はできるものの元々非力で(唯一の武装は近距離に撃てず、宇宙専用なのに'''宇宙B'''という体たらく)、強力なMSが続々と配備され続けていた上に、舞台がすぐに地上に移るということもあり、活躍の機会は全くといっていいほど無い。
 
:ケイブンシャ刊「スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本」においては「使い続けるとスパロボの悟りが開けるといわれている苦行のようなユニット。半分ホント」と評されている。それくらいの機体である。
 
  
=== 単独作品 ===
+
==装備・機能==
;[[スーパーロボット大戦GC]]
+
===武装・[[必殺武器]]===
:序盤のイベントで[[シロー・アマダ|シロー]]が乗り込み、加入時に[[ホワイトベース]]に持ち込まれる。Sサイズのため[[部位]]攻撃要員に使えるが、宇宙専用なので[[ミノフスキークラフト]]をつけても地上では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
+
====武装====
:なお、ここで入手するボールはシローが乗っていた「先行量産型ボール」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
 
:;[[スーパーロボット大戦XO]]
 
::地上でも出撃できるようになった(空適性がBになった)。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使える(特に部位攻撃要員が少ない序盤は[[捕獲]]の際に地味に便利な機体である)。また、サイズSと宇宙Sのおかげで宇宙ステージでは意外と避ける。使い勝手の面から見れば、『GC([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』のボールはおそらく歴代最強のボールと言える。
 
 
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
;180mm低反動キャノン砲
 
:本体の上部に1門装備されている武装。[[ガンタンク]]の120mm低反動キャノン砲を流用している。
 
;連装機関砲
 
:低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。連射性能が高い。
 
 
;マニピュレーター
 
;マニピュレーター
 
:側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
 
:側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
 +
;低反動キャノン砲
 +
:本体の上部に1門装備されている武装。ザクを粉砕させるだけの威力を持っており、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)では相手が宇宙用ではろくに行動できないJ型という圧倒的な地の利を生かしてつるべ撃ちにしていた。なお、口径は120mmだったり180mmだったりと、設定資料の刊行・執筆時期によって異なっている<ref>プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」では「180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあった」といった解説がされている。</ref>。
 +
:SRWでは本機唯一の武装。射程だけは一人前、といった性能だが、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』では[[改造]]で十分な火力も得られる。なお、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では'''射程5-8'''と妙な設定になっていた<ref>なお、同じ「120ミリキャノン」を装備しているガンタンクも同じ設定である。</ref>。
  
=== 移動タイプ ===
+
====オプション装備====
;[[宇宙|宇]]
+
;2連装機関砲
:
+
:低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。近接戦用で連射性能が高い。通称15(フィフティーン)キャリバー。2連装キャノン砲と表記している資料もある。繰り返すが、接近されたらダメな気がするが…。
 +
:元々は『第08MS小隊』でシローが乗っていたK型の武装で、『IGLOO』作中でもこちらに換装した通常機はジオンから「RB-79K」として扱われていた。しかしながら前者はMSを撃墜できる威力があるのに対して、後者は命中しても戦闘ポッドすら撃墜できなかった。
  
=== [[サイズ]] ===
+
===移動タイプ===
;S
+
;[[宇宙]] / [[空]]・[[宇宙|宇]]
:実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると以外に大きく映る。
+
:本来は宇宙専用。『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』のみ[[飛行]]可能。
  
== 機体BGM ==
+
===[[サイズ]]===
 +
;M / S
 +
:「[[旧シリーズ]]」ではMサイズ。
 +
:実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると意外に大きく映る。
 +
 
 +
==機体BGM==
 
;「颯爽たるシャア」
 
;「颯爽たるシャア」
 
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』より。
 
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』より。
71行目: 84行目:
 
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』より。
 
:『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』より。
  
== 対決・名場面 ==
+
==対決・名場面==
;VS[[宇宙用高機動試験型ザク]]
+
;VS[[ザク]]
:『第08MS小隊』より。ワイヤーで相手の動きをとめてキャノン砲で相打ちに持ち込んだ。
+
:『1st』より。[[ア・バオア・クー]]の戦いにて、不用意にザクに近づきすぎたボールの一機がサッカーボールさながらに蹴り飛ばされ後方にいた[[ジム]]に衝突、両機とも爆散してしまった。
;VS[[リック・ドム]]
+
:ちなみに、カプセルトイ「機動戦士ガンダム MSモビルスタンド03」にて、このシーンのジムとボールが立体化されている。
:『クロスボーン・ガンダム スカルハート』より。僚機のジムとの連携という基本に則ってリック・ドムの3機目を撃墜したところに、本機を巨大なガンダムだと誤認したリック・ドム3機小隊が現れる。
 
  
== 関連機体 ==
+
==主な関連機体==
*他作品では「ボール型の誘導兵器」なども登場しているが、本Wikiでは主にスパロボ関連のものを取り上げる。
+
一覧に無い機体は[https://gundam.wiki.cre.jp/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB#.E9.96.A2.E9.80.A3.E6.A9.9F.E4.BD.93 ガンダムWiki]を参照。
  
=== 強化型・バリエーション機 ===
+
===強化型・バリエーション機===
;先行量産型ボール
+
;[[GUNDAM:ボールK型|ボールK型]](SRW未登場)
:『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』に登場。本体の上部に連装フィフティーンキャリバー(127mmキャノン砲)を、側面にはワイヤーアンカー兼用のマニピュレーターを装備しているなど後の量産型で廃された武装を持ち、若干性能が高い。
+
:[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』に登場。マニピュレーターの数を2本から4本に増やしている(Y字になっている)他、ウィンチギミックを装備している。
:[[テリー・サンダースJr.]]の乗る初期型ジムを援護するために[[シロー・アマダ]]が搭乗し、[[アイナ・サハリン]]の[[宇宙用高機動試験型ザク]]と相討ちとなっている。
+
:SRW未登場。なお、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』では通常のボールでシナリオの再現が行われている。
:ボールK型、ボール(第08MS小隊)と呼ばれることもある。型式番号はRB-79K。
+
;[[GUNDAM:Bガンダム|Bガンダム]](SRW未登場)
:SRW未登場。『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』にて一連のイベントが再現されたものの、シローは通常のボールに搭乗し本機は登場しなかった。
+
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]』収録のエピソード「バカがボオルでやってくる!」に登場。[[一年戦争]]時の[[ソロモン]]攻略戦での[[ウモン・サモン|ウモン]]の乗機(現地改修機)で、端的に言えば巨大なガンダムの顔がついたボール。「ガンダム顔」の効果は絶大であり、結果として[[リック・ドム]]6機の撃墜に成功している。
;Bガンダム
+
:SRW未登場だが、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では彼の武勇伝に[[アラド・バランガ|アラド]]が「相手を驚かせて隙を突いただけじゃないッスか?」と、本機を匂わせるような返しがされている<ref>ちなみに、「バカがボオルでやってくる!」の発表は2002年9月26日(ガンダムエース2002年11月号)、『第2次α』の発売は2003年3月27日である。</ref>。
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート]]』の「バカがボオルでやってくる!」に登場。[[一年戦争]]時の[[ソロモン]]攻略戦において自称NTの[[ウモン・サモン|ウモン]]が独自に偽装を施した機体で、'''巨大なガンダムの顔がついたボール'''というとんでもない代物。
 
:ベース機の装備はそのまま使えるが、ガンダム顔のハリボテ(スイッチ一つでパージ可能な追加装甲)のせいで重量バランス崩れてるわセンサー塞がって視界が不十分だわとツッコミ所満載。なお改造はウモンがチョロまかした資材を使って独断・独力かつ無許可で行ったため、作中での目撃者こそ非常に多いが公式上は存在しない機体である。
 
:元々『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』本編でウモンが「自分はボールでリック・ドム6機を撃墜した」(なお180mmキャノンは【最大装弾数:5発】である)と語っており、本編終了後に『スカルハート』でBガンダムとその戦果が明らかにされた。
 
:余談だが、恐ろしい事に本機搭乗中のウモンは'''なんとノーマルスーツのヘルメットを被っていない'''。だが、どうやって移ったのかその後の撤収中は友軍のジムで相乗りしている。
 
:SRW未登場だが『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』ではウモンの台詞の中で存在が示唆されている。
 
;133式ボール
 
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』に登場したボールの強化型。キャノン砲が3連装になったことで火力が向上しており、各種内部機器なども時代に合わせたものに更新されているが、性能は原型と大差ない。…とはいえ、コストが非常に安く操縦も容易で、後方支援に徹する分には割りと安定した火力役となれることから、この時代になっても数合わせの戦力としては使い勝手がいいものだったらしい。
 
:SRW未登場。原作では[[量産型ガンダムF91]]の部隊が支援役として引き連れていたが、それ以外に目立った活躍はない。
 
  
=== 関連機 ===
+
===関連機===
 
;[[ガンタンク]]
 
;[[ガンタンク]]
:180mm低反動キャノン砲を流用している。
+
:本機のキャノン砲はガンタンクから流用されている、という設定だが、前述の通り本機のキャノン砲の設定も度々変更されているため当てはまらない場合もある。「流用したものも試作された」など、一般機は流用ではないとも解釈できる資料もある<ref>プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」などでは「試作機のRX-76にはガンタンクのものを流用した120mmキャノンが搭載されていた」などと解説されている。</ref>。
 
;[[ジム]]
 
;[[ジム]]
 
:戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。
 
:戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。
  
== 余談 ==
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==余談==
*劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンから小型機と思われがちであるが、実際には全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。
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*劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンからも分かる通り小型機のように作劇されているが、設定上は全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。
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*小説版では「ミスター・ボール」という名称が付けられている。
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==脚注==
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<references />
  
== 商品情報 ==
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==商品情報==
 
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== 資料リンク ==
+
==資料リンク==
 
*[[GUNDAM:ボール]]
 
*[[GUNDAM:ボール]]
  

2024年10月24日 (木) 23:58時点における最新版

ボール
外国語表記 Ball[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 富野由悠季(ラブデザイン)
大河原邦男(クリンナップ)
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 簡易型モビルスーツ[1][2]
生産形態 量産機
型式番号 RB-79
全高 12.8 m
本体重量 17.2 t
全備重量 49.0 t
動力 燃料電池
ジェネレーター出力 400 kw
スラスター推力 24,000 kg
装甲材質 チタン合金[3]
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
テンプレートを表示

ボールは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

地球連邦軍の開発した宇宙用機体。

いくら資源や物量で勝る連邦と言えど、戦争の長期化やそれによる疲弊により、製造・保有できるMSの数には限度があった事から、ジムを支援するための廉価機体として開発されたという経緯を持つ。

当時、宇宙空間作業用として普及していたスペースポッド「SP-W03」をベースに開発されている。メインスラスターや装甲、マニピュレーター等以外はほぼそのままスペースポッドから流用されており、その製造コストはジムの4分の1以下にまで抑えられている。動力源も核融合炉ではなく、スペースポッドの燃料電池を流用しており、出力の低さからビーム兵器は使用できない。

武装は、ガンタンクのものを流用した低反動キャノン砲を1門搭載しており、弾数こそ少ないが攻撃力自体は高い。この優れた攻撃力を活かし、先述したジムの火力支援の他、本機のみで構成された人海戦術、マゼラン級やサラミス級に搭載されてパトロール艦隊を形成する等した。マニピュレーターも装備しているが、MS用の携行兵装の保持はできず、AMBACによる姿勢制御としても使う事はできない。近接戦闘能力も皆無であり、敵MSに肉薄されると為す術がなく、作中ではザクIIに蹴飛ばされる描写さえ存在する。

2連装キャノン砲を搭載するK型、浮遊機雷を散布するM型等といったいくつかのバリエーションがあるが、その生産数はいずれも少ない。また、1stガンダム以降の他作品にも何機かのバリエーション機体が登場しているが、MSの普及以降は流石に第一線から引いており、主に後方での防衛任務や作業用として用いられている。一部には武装を撤去して民間に払い下げられた個体もあったという。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。シナリオ「エゥーゴとの接触」で増援として登場するエゥーゴ兵(NPC)が乗り込む。なお、増援登場前にクリアしてもマップ終了前に登場してくれるため、ロボット大図鑑には登録される。
スーパーロボット大戦F完結編
シナリオ「ガラスの王国」で連邦軍兵(NPC)の機体として3機登場。また、条件成立で1機入手することが可能となっている。宇宙Bで機体性能も武器性能も劣悪なので驚くほど弱い。
というかボール入手後、ミノフスキークラフト無しかつ確定で使えるシナリオは2つしか存在せず、さらに下取りイベントの対象機体でもあるので、入手したところで使われることはないだろう。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦GC
序盤のイベントでシローが乗り込み、加入時にホワイトベースに持ち込まれる。Sサイズのため部位攻撃要員に使えるが、宇宙専用なのでミノフスキークラフトをつけても地上(と月面)では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
なお、本作に登場するのは「K型」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
スーパーロボット大戦XO
適性がBになったため、地上でも出撃できるようになった。『GC』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使えるだけでなく、宇宙Sのおかげで宇宙では意外と避ける。使い勝手の面から見れば歴代最強のボールであろう。

関連作品[編集 | ソースを編集]

バトルドッジボールII
ジム0083(ジム改)の必殺技「第7中隊出撃」で呼び出される。ボール違いです。もしかすると『0083』のボール改修型の方かもしれないが、小さなドット絵なので判別は付かない。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武装[編集 | ソースを編集]

マニピュレーター
側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。
低反動キャノン砲
本体の上部に1門装備されている武装。ザクを粉砕させるだけの威力を持っており、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』(SRW未参戦)では相手が宇宙用ではろくに行動できないJ型という圧倒的な地の利を生かしてつるべ撃ちにしていた。なお、口径は120mmだったり180mmだったりと、設定資料の刊行・執筆時期によって異なっている[4]
SRWでは本機唯一の武装。射程だけは一人前、といった性能だが、『GC』では改造で十分な火力も得られる。なお、『F完結編』では射程5-8と妙な設定になっていた[5]

オプション装備[編集 | ソースを編集]

2連装機関砲
低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。近接戦用で連射性能が高い。通称15(フィフティーン)キャリバー。2連装キャノン砲と表記している資料もある。繰り返すが、接近されたらダメな気がするが…。
元々は『第08MS小隊』でシローが乗っていたK型の武装で、『IGLOO』作中でもこちらに換装した通常機はジオンから「RB-79K」として扱われていた。しかしながら前者はMSを撃墜できる威力があるのに対して、後者は命中しても戦闘ポッドすら撃墜できなかった。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

宇宙 /
本来は宇宙専用。『XO』のみ飛行可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M / S
旧シリーズ」ではMサイズ。
実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると意外に大きく映る。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「颯爽たるシャア」
第4次』より。
「ホワイトベース」
GCXO)』より。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

VSザク
『1st』より。ア・バオア・クーの戦いにて、不用意にザクに近づきすぎたボールの一機がサッカーボールさながらに蹴り飛ばされ後方にいたジムに衝突、両機とも爆散してしまった。
ちなみに、カプセルトイ「機動戦士ガンダム MSモビルスタンド03」にて、このシーンのジムとボールが立体化されている。

主な関連機体[編集 | ソースを編集]

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

強化型・バリエーション機[編集 | ソースを編集]

ボールK型(SRW未登場)
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。マニピュレーターの数を2本から4本に増やしている(Y字になっている)他、ウィンチギミックを装備している。
SRW未登場。なお、『GCXO)』では通常のボールでシナリオの再現が行われている。
Bガンダム(SRW未登場)
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』収録のエピソード「バカがボオルでやってくる!」に登場。一年戦争時のソロモン攻略戦でのウモンの乗機(現地改修機)で、端的に言えば巨大なガンダムの顔がついたボール。「ガンダム顔」の効果は絶大であり、結果としてリック・ドム6機の撃墜に成功している。
SRW未登場だが、『第2次α』では彼の武勇伝にアラドが「相手を驚かせて隙を突いただけじゃないッスか?」と、本機を匂わせるような返しがされている[6]

関連機[編集 | ソースを編集]

ガンタンク
本機のキャノン砲はガンタンクから流用されている、という設定だが、前述の通り本機のキャノン砲の設定も度々変更されているため当てはまらない場合もある。「流用したものも試作された」など、一般機は流用ではないとも解釈できる資料もある[7]
ジム
戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンからも分かる通り小型機のように作劇されているが、設定上は全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。
  • 小説版では「ミスター・ボール」という名称が付けられている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 MS、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。
  2. 「戦闘用ポッド」「モビルアーマー」「モビルポッド」などと解説されることもある。
  3. 一部資料では「ルナ・チタニウム合金」記述も有るがジムのコスト抑制の設定などと矛盾するので異説の類と思われる。
  4. プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」では「180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあった」といった解説がされている。
  5. なお、同じ「120ミリキャノン」を装備しているガンタンクも同じ設定である。
  6. ちなみに、「バカがボオルでやってくる!」の発表は2002年9月26日(ガンダムエース2002年11月号)、『第2次α』の発売は2003年3月27日である。
  7. プラモデル 「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」などでは「試作機のRX-76にはガンタンクのものを流用した120mmキャノンが搭載されていた」などと解説されている。

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