「ゲッターロボ (ロボット)」の版間の差分
(→余談) |
|||
201行目: | 201行目: | ||
*先述された「形態ごとに重量が変化する」という設定については、TV版放映当時は特にこれといった理由付けはなかったが、現在は[[ゲッター線]]に関する数々のトンデモ設定が知られるようになったため、ファンの間では'''「(質量保存の法則を無視しても)ゲッターならしょうがない」'''と見る向きが多い。 | *先述された「形態ごとに重量が変化する」という設定については、TV版放映当時は特にこれといった理由付けはなかったが、現在は[[ゲッター線]]に関する数々のトンデモ設定が知られるようになったため、ファンの間では'''「(質量保存の法則を無視しても)ゲッターならしょうがない」'''と見る向きが多い。 | ||
**変形のアイデアは、石川賢氏が[[ゲッター1]]を描きあげたところでどう変形させたら良いのか自分でもわからず、悩んで筆が止まってしまい、その様子を見た永井豪氏が『'''こんなのはな、適当でいいんだよ'''』と、ちゃちゃっと隣で[[ゲッター2]]と[[ゲッター3]]をあっという間に描きあげてしまった、という逸話がある。そのため、永井氏に言わせれば整合性など適当でよいのかもしれない。まさにダイナミック。 | **変形のアイデアは、石川賢氏が[[ゲッター1]]を描きあげたところでどう変形させたら良いのか自分でもわからず、悩んで筆が止まってしまい、その様子を見た永井豪氏が『'''こんなのはな、適当でいいんだよ'''』と、ちゃちゃっと隣で[[ゲッター2]]と[[ゲッター3]]をあっという間に描きあげてしまった、という逸話がある。そのため、永井氏に言わせれば整合性など適当でよいのかもしれない。まさにダイナミック。 | ||
+ | **一部媒体では、機体に搭載された反重力装置による為と説明されている。この装置によってゲッター1では飛行のために、ゲッター2では高速走行のためにそれぞれ機体を軽量化させていて、ゲッター3では装置の出力を抑えてパワーに回しているために、各形態で重量が異なっている…という理屈である。 | ||
{{ゲッターロボシリーズ}} | {{ゲッターロボシリーズ}} | ||
{{DEFAULTSORT:けつたあろほ ろほつと}} | {{DEFAULTSORT:けつたあろほ ろほつと}} | ||
[[Category:登場メカか行]] | [[Category:登場メカか行]] | ||
[[Category:ゲッターロボシリーズ]] | [[Category:ゲッターロボシリーズ]] |
2023年9月23日 (土) 21:24時点における版
ゲッターロボ | |
---|---|
外国語表記 | Getter Robo |
登場作品 | |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
スペック | |
---|---|
分類 | ゲッター線使用作業用ロボット |
動力 | ゲッター炉心 |
エネルギー | ゲッター線(ゲッターエネルギー) |
装甲材質 | ゲッター合金 |
開発者 | 早乙女博士 |
所属 | 早乙女研究所⇒新早乙女研究所(原作漫画版) |
主なパイロット |
ゲッターロボは『ゲッターロボシリーズ』の登場メカであり、『ゲッターロボ』の主役メカ。
概要
機体概要
早乙女博士がゲッター線を平和利用して、作業(宇宙開発)用に開発したロボット(1と2はともかく3は水中を活躍の場とするため、この場合の宇宙開発とは真空の宇宙ではなく惑星を見越していたともいわれている)。
元祖TVアニメ版は上記の設定だが、その他の作品に関しては当初から戦闘用のスーパーロボットとして開発。TV版はそうでも無いが、ゲットマシンの加速は常人では耐えれず、合体する事すら不可能、その為、超人的な身体能力が必要になる。しかし操縦の仕方は簡単で、車を動かすより覚えやすいとの事。
イーグル号、ジャガー号、ベアー号の3機が合体と変形を繰り返す。合体の掛け声は「チェンジゲッター、スイッチオン」、分離の掛け声は「オープンゲット」。 ただし、漫画版はエピソードによって掛け声にバラつきが有り、桜多吾作によるコミカライズ版では「セットゲッター○○」と独自のものに改変されている。また合体時には強力なエネルギーと光を放つため、ゲットマシンの一機を拘束された際に他のゲットマシンが強制合体を行って危機を脱する場面も存在する。
この機体を起点とした前型と後継機は、「ゲッターロボ (兵器)」の項を参照。
構成ゲットマシン
各形態
- ゲッター1
- 空中用の形態。最もバランスが取れた形態。メインパイロットは流竜馬。
- ゲッター2
- 地上・地中用の形態。パワーは低いがスピードに優れる。メインパイロットは神隼人。
- ゲッター3
- 海中用の形態。スピードは遅いがパワーに優れる。メインパイロットは巴武蔵。
スパロボでは車弁慶が搭乗する事も。
なお、いずれも同一のゲットマシン3機の組合せであるが、質量保存の法則に反して3形態それぞれ機体重量が異なる。『世界最後の日』においては重量は統一されている。
劇中での様相
原作TVアニメ版
元来は宇宙開発用に造られたが、恐竜帝国が地上侵攻を開始した際に急遽、戦闘用へと転用される。
有視界操縦システムへと改造された中盤以降は合体後、機体内部に各コックピット間を繋ぐ移動用の「梯子」が形成され、この梯子を経由して負傷したパイロットの手当てや、故障箇所の応急修理などを行なう描写が多く見受けられるようになった。
数々の激戦を潜り抜けるも、最終的には無敵戦艦ダイの前に敗北。満身創痍の本機体は、武蔵の亡骸の代わりに『ゲッターロボG』第1話で焼却された。
原作アニメではゲッター1は陸戦にも対応しており、またゲッター2も空中戦が可能でゲッター3も後半は飛行能力が追加されていた。スパロボではそれぞれ得意地形に偏っているが、これは原作無視ではなくゲーム的な調整と考えるべきだろう。
原作漫画版
TV版と違い最初から戦闘用に開発されており、有視界操縦システムもこの時点で採用されている。
最終決戦では武蔵が大量のメカザウルスを道連れにゲッター炉を暴走させ(背中から内部をぶち破って貫通した飛翔体の先端を千切った上で、開いた穴を自ら引き裂く形で広げて炉心を取り出している)、自爆するという壮絶な最期を遂げた(自爆したコマでは既に切り落とされた左腕以外の左上半身と左足以外の部分が吹き飛んでいる)。
その後、完璧に修復された上でゲッター線博物館に展示されていたが、ゲッターGの強奪を機に再び早乙女研究所で運用されるようになる。
最後の出番では地球に落ちてくる隕石を破壊するために弁慶がゲッター1のメインパイロットになって大型ミサイルを両腕に一本ずつ持ち出撃している。
OVA版
『世界最後の日』では漫画版をベースに独自のリファインを加えたものになっている。
量産されており、月面インベーダー戦争では流竜馬のゲッター1、神隼人のゲッター2、巴武蔵のゲッター3の3機で運用して、月面戦争に勝利している。
真ドラゴン大爆発事件で13年後に飛ばされた竜馬は月に飛ばされた際に月面基地に破棄されていたほうのゲッター1をブラックゲッターに改修して、地球に帰還している。
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』では第1話冒頭でニューヨークを舞台に武蔵が単独で操縦。恐竜帝国のメカザウルスを相手に1人で3形態を駆使して戦い、最後は原作漫画版同様にゲッター炉心を取り出して握り潰し、ニューヨークごと自爆する。
『新ゲッターロボ』ではプロトタイプ・ゲッターの中で1体だけ、元祖ゲッターに似たカラーリングの機体があり、早乙女博士の長男・達人(SRW未登場)が乗っていた。第1話で鬼化した達人が死を覚悟して、敵鬼獣を押さえ込み、竜馬の乗る新イーグル号に貫かれ、敵諸共爆発四散した。
登場作品と操縦者
どの作品でも基本的に3人のパイロットが搭乗し、自ターン中の「変形」コマンドによる3形態の自由な取り回しが可能にされている(稀に、チームとして乗り込めない、1人乗り限定のゲッターロボの参入もある)。逆に歴代シリーズを通しても、合体前のゲットマシン状態でプレイ可能な作品・状況は非常に少ない。
また原作の扱いもあって、TV版準拠では途中でゲッターロボGに強制で乗り換えることが多く、『世界最後の日』準拠の場合はブラックゲッターになってしまいやすく、最後までこの初代ゲッターロボを使うことのできる作品は少ない。
特に近作ではキャラクター3人全員がメインパイロット扱いという要素において、システム的に高い恩恵を享受できるケースが増えている。
なお、TV版での敵である恐竜帝国が登場し、かつ、通常(3人乗り)の初代ゲッターロボが使える作品はソーシャルゲームの『X-Ω』のみで、それが運営終了した現在、キャラクターを含めた原作と同じ組み合わせで戦うことは残念ながら基本的に不可能となっている。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦(G)
- ゲッターチームが乗る。中盤、イベントでゲッターロボGに交換となる。
- 第3次スーパーロボット大戦
- プロトゲッターロボから乗り換える形で登場。後半、更にゲッターGに乗換えとなるが、本作の仕様により、いずれも改造は引き継がれない(PS版では引き継がれる)。
- 本作を最後に、ゲッター3には弁慶が乗るのが基本となってしまった。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 最初からゲッターチームが乗って登場。中盤、ゲッターGに交換される。
- 改造データは引き継がれるようになったが、エネルギーの4段階以上・限界の2段階以上・ゲッターレザー・ドリルパンチの各改造は、真ゲッターになった際に資金が無駄になる。
- 本作(『S』含む)までは機体改造の際、HP・EN以外の改造段階は各形態ごとに独立しており、3形態全て強化しようとすると非常に金が掛かるのが欠点。その代わり形態ごとに伸ばす方向性を変えることができる。
- また強化パーツも各形態で個別になっており、例えばゲッター1にアーマー系パーツをつけてもゲッター2及び3のHPと装甲は強化されず、変形するとHPが下がってしまう。一方でプロペラントタンクのような使い捨てパーツによる回復は(それを着けた形態でしか使えないが)3形態全てに反映される。
- スーパーロボット大戦F
- スーパー系第1話ではゲッターロボGがあしゅら男爵に奪われ敵として登場する。中盤、ゲッターGに交換される。
- 本機及び「G」は、本作ではサイズM。
- 本作から機体改造は3形態全てで共有されるようになり、部隊の財布に優しくなった。また強化パーツも共有となったが、そのため前作のように回復パーツ専門の形態を作る運用は出来なくなった。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ゲットマシンに分離可能になった。次作のCOMPACT2第2部で不参戦となったため、20世紀のスパロボシリーズとしては本作で最後の参戦となった。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- ゲットマシンに合体攻撃が付いた。回避時のアニメでオープンゲットを見せてくれる。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 1人乗りゲッター1のみ登場。原作の敵である恐竜帝国と初対決。
- 『第2次α』以降はブラックゲッターに改造される為、登場しない。
- スーパーロボット大戦α THE STORY 竜が滅ぶ日
- 『α』の前日譚である恐竜帝国の侵攻を描いた同作ではほぼ全編に渡って主役機として活躍。奪われたマジンガーZとの対決や奪還を経て、決戦では巨大化した帝王ゴールと激闘を繰り広げた。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 『世界最後の日』準拠で登場。不参戦だったLで初参戦をした『獣装機攻ダンクーガノヴァ』と『マクロスF』と初共演でLの初参戦の2作品が御三家(マジンガー・ガンダムシリーズ・ゲッターロボシリーズ)と共演をした事になった。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 中盤、ゲッターロボGに乗り換える。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
- 空適正Bのスーパーロボットが多い中、ゲッター1は空適正Aなので小回りの利くスーパーロボットとして活躍できる。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ゲッターチェンジアタックが初実装。従来作よりも基礎火力は上がったがGや真が後に控えているため改造段階が低く、最大火力は控えめ。地上編の途中でゲッターロボGに乗り換える。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 2周目以降強化パーツスロットが全機体4つになるため、3人乗りのゲッターロボは最終的に12個ものパーツを付けられる。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 周回プレイの特典が変わったため強化パーツスロットは増えなくなった。
- スーパーロボット大戦D
- 『世界最後の日』準拠で登場。ゲッターチームで乗り換え可能。プロローグの1人乗りゲッターロボ3機にも改造を引き継ぐ。
Scramble Commanderシリーズ
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 初登場作品。主役の一人(?)として登場。敵に説得する時の台詞(「きみ、いいからだしてるね。ゲッターチームにはいらないか?」)はシリーズ屈指の迷言。
- スーパーロボット大戦リンクバトラー
- スーパーロボット大戦64
- 敵は百鬼帝国だが登場。マジンガーZとの合体攻撃「ツインビーム」が強力。序盤~中盤のボスキラーとなれる。
- スーパーロボット大戦MX
- 本編開始前に空魔獣グランゲンに敗れ、ムサシが戦死したことが語られる。ユニットとしては未登場。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 『世界最後の日』設定。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- メインシナリオでは第1章から登場。パイロットスーツ着用の『世界最後の日』風の竜馬・隼人・武蔵チームで(出典はあくまでもTV版)、TV版の恐竜帝国が敵という変り種の構成。やはりゲッターGへの乗り換えが第5章で行われるものの、大半のフリー編成ステージでゲッター1・2・3を使い続ける事は可能。
- スーパーロボット大戦DD
- 『世界最後の日』準拠で登場。ワールド2第1話「脅威! 神か悪魔か真ドラゴン」で竜馬が搭乗するが、操作不可能で戦闘モーションも無し。シナリオ終了後、ブラックゲッターになる。
- スーパーロボット大戦30
- 『世界最後の日』準拠で武蔵が搭乗するゲッター3がサイドミッション「東アジア戦線」にマップアイコンのみの登場。真ゲッターですらアイコンのみ登場なのでやむを得ない点もあるが、スパロボ30周年を謳った今作で初代御三家のメンバーであるマジンガーZとガンダムとの共闘を逃した事を惜しむユーザーの声もあった。
機体BGM
- 「ゲッターロボ」
- OPテーマ。『ゲッターロボ』、『ゲッターロボG』準拠での戦闘BGMとして採用。
- 「合体!ゲッターロボ」
- EDテーマ。SCで採用。
- 「HEATS」
- 『世界最後の日』準拠での戦闘BGM。
関連機体
- ブラックゲッター
- 『世界最後の日』に登場した、初代ゲッターを改造した機体。
- プロトゲッターロボ
- ゲッターロボG
- 真ゲッターロボ
- ゲッターロボ (新)
- デビルゲッター
- 漫画『デビルマン対ゲッターロボ』に登場する、デビルマンがゲッターロボと合体した機体。
余談
- 名前の由来はサッカーにおけるポイントゲッター。
- TV版第1話では『戦闘用の本物のゲッターロボ』と明言されていた。
- 漫画家の和月伸宏氏はゲッターロボのファンを明言しており自作品にてゲッターがモチーフとなっているギミックを多数出している。
- その最たるものとして、「擬人化したゲッター2」という見た目のキャラクターを描いたが、あまりにそのまんまだったため自主規制でお蔵入りした(が、没ネタとして『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-剣心皆伝』で公開している)というエピソードがある。
- PSソフト『ゲッターロボ大決戦!』では他のゲッター系列機に無い特徴として、ゲットマシン2機だけでも合体できるという能力を持っている。ただしその姿は各形態の下半身が無くなった不完全な人型であり、当然ながら通常の合体より戦闘能力は劣るため、特別な理由でも無い限り3機合体で運用した方がいい。
- 先述された「形態ごとに重量が変化する」という設定については、TV版放映当時は特にこれといった理由付けはなかったが、現在はゲッター線に関する数々のトンデモ設定が知られるようになったため、ファンの間では「(質量保存の法則を無視しても)ゲッターならしょうがない」と見る向きが多い。
- 変形のアイデアは、石川賢氏がゲッター1を描きあげたところでどう変形させたら良いのか自分でもわからず、悩んで筆が止まってしまい、その様子を見た永井豪氏が『こんなのはな、適当でいいんだよ』と、ちゃちゃっと隣でゲッター2とゲッター3をあっという間に描きあげてしまった、という逸話がある。そのため、永井氏に言わせれば整合性など適当でよいのかもしれない。まさにダイナミック。
- 一部媒体では、機体に搭載された反重力装置による為と説明されている。この装置によってゲッター1では飛行のために、ゲッター2では高速走行のためにそれぞれ機体を軽量化させていて、ゲッター3では装置の出力を抑えてパワーに回しているために、各形態で重量が異なっている…という理屈である。
|