「ミノフスキードライブ」の版間の差分

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ミノフスキードライブ(Minovsky Drive)とは、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』及び『[[機動戦士Vガンダム]]』などを始めとする[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]で登場する、浮上・推進技術の一種。
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[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』及び『[[機動戦士Vガンダム]]』などを始めとする[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]で登場する、浮上・推進技術の一種。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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宇宙世紀0128年に建造された[[マザー・バンガード]]([[バビロニア・バンガード]])で初めて採用された。この技術は隠匿されていたらしく、マザー・バンガードのみに搭載され(同型艦ですら搭載されていなかった)、通常時は従来の熱核ロケットエンジンで航行していた。その後、月面の[[サナリィ]]の研究施設にて、小型化に成功したミノフスキードライブを搭載した実験用モビルスーツ、F99レコードブレイカーが開発されていたが、[[木星帝国]]の攻撃によって研究データと機体が破壊されてしまった。その時データは持ち去られており、後年に木星圏独自のミノフスキー・ドライブ搭載型MS、ファントムが造られた。また、撃沈したマザー・バンガードの残骸を[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が回収し、それを利用して造った実験用[[モビルスーツ]]「スピードキング(サナリィ内でのコードネームは『イカロス』)」が存在していたが、実験中に[[地球]]に墜落。艦の残骸にモビルスーツをくっつけただけの簡易的なものだったため、量産もされなかった。それから後の宇宙世紀0153に再度の開発に成功。[[V2ガンダム]]に搭載された。なお、本システムの開発にはオーティスと[[ミューラ・ミゲル]]という人物が関与しているとされる。
 
宇宙世紀0128年に建造された[[マザー・バンガード]]([[バビロニア・バンガード]])で初めて採用された。この技術は隠匿されていたらしく、マザー・バンガードのみに搭載され(同型艦ですら搭載されていなかった)、通常時は従来の熱核ロケットエンジンで航行していた。その後、月面の[[サナリィ]]の研究施設にて、小型化に成功したミノフスキードライブを搭載した実験用モビルスーツ、F99レコードブレイカーが開発されていたが、[[木星帝国]]の攻撃によって研究データと機体が破壊されてしまった。その時データは持ち去られており、後年に木星圏独自のミノフスキー・ドライブ搭載型MS、ファントムが造られた。また、撃沈したマザー・バンガードの残骸を[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が回収し、それを利用して造った実験用[[モビルスーツ]]「スピードキング(サナリィ内でのコードネームは『イカロス』)」が存在していたが、実験中に[[地球]]に墜落。艦の残骸にモビルスーツをくっつけただけの簡易的なものだったため、量産もされなかった。それから後の宇宙世紀0153に再度の開発に成功。[[V2ガンダム]]に搭載された。なお、本システムの開発にはオーティスと[[ミューラ・ミゲル]]という人物が関与しているとされる。
  
SRWでは[[強化パーツ]]として登場することがあり、[[ミノフスキークラフト]]の効果に加え[[移動力]]も増える。
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SRWでは[[強化パーツ]]として登場することがあり、[[ミノフスキークラフト]]の効果に加え[[移動力]]も増える。『[[スーパーロボット大戦V|V]]』、『[[スーパーロボット大戦T|T]]』では『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|参]][[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート|戦作]][[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|品]]』内に登場するが、ゲーム内に登場する機体には'''一切搭載されていない'''のに関わらず強化パーツとして採用されている。メディアワークスの書籍『MS回顧録』にて「'''[[ガンダムF91|F91]]には試験型ミノフスキードライブも搭載されている'''」という記述があった為そのせいかもしれないが、生憎出ているのは[[量産型ガンダムF91|見た目は同じであるものの量産型]]である。『[[スーパーロボット大戦X|X]]』では『鋼鉄の7人』が続投し、量産型ではないF91も登場しているためか、引き続き採用されている。『[[スーパーロボット大戦30|30]]』では久々に『機動戦士Vガンダム』が参戦したためか更に強化され、[[スラスターモジュール]]と運動性+20の効果も追加されている。
  
 
== 主なユニット ==
 
== 主なユニット ==
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;[[ガンダムF90V|ガンダムF90]]
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:ミッションパックの一つに試製ミノフスキードライブの試験を目的としたミッションパック「Wタイプ」がある。初のミノフスキードライブ搭載機。
 
;[[マザー・バンガード]]
 
;[[マザー・バンガード]]
:初のミノフスキードライブ搭載機であり、現時点唯一のミノフスキードライブ搭載艦。
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:艦船としては初めてミノフスキードライブを搭載。SRWに登場した現時点唯一のミノフスキードライブ搭載艦。
 
:後に撃沈されるが、残骸として残されたMDユニットは紆余曲折の果てに地球圏最後の希望となる。
 
:後に撃沈されるが、残骸として残されたMDユニットは紆余曲折の果てに地球圏最後の希望となる。
 
;[[V2ガンダム]]
 
;[[V2ガンダム]]
:歴史上、および現実の年代順では初のミノフスキードライブ搭載型モビルスーツ。
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:ミノフスキードライブ搭載機としては初の本格的な実戦向けの機体として完成したモビルスーツ。
;ザンスパイン
 
:ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズに登場するオリジナルMS。
 
:[[ザンスカール帝国]]が奪取したミノフスキードライブの技術を用いて開発した、という設定の機体。SRW未登場。
 
;F99 レコードブレイカー
 
:サナリィが開発した量産モビルスーツにMDユニット搭載した試作機で、いわばV2やファントムの前身。
 
:しかし[[木星帝国]]により開発データと機体全てが破壊されて、記録自体も抹消される。SRW未登場。
 
;ファントム(ファントムガンダム)
 
:漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)に登場する主人公機。
 
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』で[[木星帝国]]がサナリィを襲撃した際に強奪したF99レコードブレイカーのデータを流用、量産機[[アマクサ]]をベースに開発された一騎当千機で、本来は木星タカ派のガス抜き用として開発許可が出された拠点強襲目的の惑星間高速移動試験機。ただし全高は当時の一般的MSサイズにまで小型化されている。F99が参考にされているためか、F97用パーツの転用がわりと容易な構造。
 
:だが試作建造したはいいものの、解析・再現が不完全なバイオコンピューター(ミノフスキードライブ制御用)と木星式OS(Iフィールド発生器と機体制御用)の折り合いが悪くてまともに動かなかったため、偶然乗りこんだ主人公が解決するまでは長らく倉庫の肥やしになっていた。(このとき木星にはサナリィから引き抜かれたミノフスキードライブ開発陣が居たのだが、そちらはハト派による外宇宙探索用宇宙船の建造に宛てられたため、タカ派は独力での製作を余儀なくされた)
 
:ミノフスキードライブの完成度は[[V2ガンダム]]の50%程であり、技術的にも余剰エネルギーである「光の翼」の噴出が不安定になっている。このため全身にサブスラスターを兼ねた噴射口を増設したうえで、多重[[Iフィールド]]によって無理矢理抑えこむという強引な対処が取られた。その副産物として扱い方次第ではIフィールドの力場操作が自在に可能で、ビームサーベルを素手で止める・敵のビームシールドを無視して斬撃・ヴェスバーの高収束ビームを拡散させる・「光の翼」を収束して発射、といった芸当も可能。 ただしIフィールドとの干渉を避けるためか、[[クロスボーン・ガンダムX3]]と同様にビームシールドは搭載されていないため実弾攻撃には弱い。
 
:本来の目的とは外れた偶発的なものとはいえ非常に高い総合性能を得るに至ったが、放熱系統に重大な欠陥があるためミノフスキードライブの連続使用はわずか15分が限度で、これを少しでも補うため強制冷却用カートリッジが搭載されている(展開中のIフィールド強化もあり、劇中ではスーパーモード的な扱い)。また巡航形態への変形機能(いかにも木星っぽいキテレツ変形、実は後付け設定)も有しているが、必要性に疑問を持った開発者によって完成目前に物理的ロックで簡易封印されてしまっている。
 
  
 
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*元々は以前富野由悠季監督が書いた小説「ガイア・ギア」(SRW未登場)に登場した単語で、それを見たメカデザイナーのカトキハジメ氏がその語感を気に入り「Vガンダム」内の自身のデザインMSに使ったという経緯がある。名称を拝借しただけで中身は全くの別物であり、両者に繋がりはない。
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*ミノフスキー・ドライブという単語の初出は、[[スタッフ:富野由悠季|富野由悠季]]が書いた作品『ガイア・ギア』(SRW未登場)のザ・テレビジョン92年6月12号における解説。小説やラジオ・ドラマには登場しない。後にメカデザイナーの[[スタッフ:カトキハジメ|カトキハジメ]]がその力強い語感を気に入って[[V2ガンダム]]に『ガイア・ギア』へのオマージュとして使ったという経緯がある。
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==

2022年6月16日 (木) 08:30時点における最新版

機動戦士クロスボーン・ガンダム』及び『機動戦士Vガンダム』などを始めとする宇宙世紀ガンダムシリーズで登場する、浮上・推進技術の一種。

概要[編集 | ソースを編集]

ユニットの内部でエネルギーフィールドを発生させ、それによって生じる反発力を推進力とする。従来のロケットエンジンと異なり、加速の際に推進剤を必要としないため、エネルギーの供給が続く限り、無制限に加速する事ができる。理論上は亜光速まで加速が可能。未完成な技術なため、供給されたエネルギーの全てを推進力に変換しきれず、副産物として「光の翼」が発生する。これは本来は欠陥とも言えるのだが、作中では敵を切り裂く武器としたり、敵のビームを防ぐ盾としたりと攻防に優れた武器として活用された。ビームシールドと一体化させて機体を覆った事もある。

宇宙世紀0128年に建造されたマザー・バンガードバビロニア・バンガード)で初めて採用された。この技術は隠匿されていたらしく、マザー・バンガードのみに搭載され(同型艦ですら搭載されていなかった)、通常時は従来の熱核ロケットエンジンで航行していた。その後、月面のサナリィの研究施設にて、小型化に成功したミノフスキードライブを搭載した実験用モビルスーツ、F99レコードブレイカーが開発されていたが、木星帝国の攻撃によって研究データと機体が破壊されてしまった。その時データは持ち去られており、後年に木星圏独自のミノフスキー・ドライブ搭載型MS、ファントムが造られた。また、撃沈したマザー・バンガードの残骸をアナハイム・エレクトロニクス社が回収し、それを利用して造った実験用モビルスーツ「スピードキング(サナリィ内でのコードネームは『イカロス』)」が存在していたが、実験中に地球に墜落。艦の残骸にモビルスーツをくっつけただけの簡易的なものだったため、量産もされなかった。それから後の宇宙世紀0153に再度の開発に成功。V2ガンダムに搭載された。なお、本システムの開発にはオーティスとミューラ・ミゲルという人物が関与しているとされる。

SRWでは強化パーツとして登場することがあり、ミノフスキークラフトの効果に加え移動力も増える。『V』、『T』では『戦作』内に登場するが、ゲーム内に登場する機体には一切搭載されていないのに関わらず強化パーツとして採用されている。メディアワークスの書籍『MS回顧録』にて「F91には試験型ミノフスキードライブも搭載されている」という記述があった為そのせいかもしれないが、生憎出ているのは見た目は同じであるものの量産型である。『X』では『鋼鉄の7人』が続投し、量産型ではないF91も登場しているためか、引き続き採用されている。『30』では久々に『機動戦士Vガンダム』が参戦したためか更に強化され、スラスターモジュールと運動性+20の効果も追加されている。

主なユニット[編集 | ソースを編集]

ガンダムF90
ミッションパックの一つに試製ミノフスキードライブの試験を目的としたミッションパック「Wタイプ」がある。初のミノフスキードライブ搭載機。
マザー・バンガード
艦船としては初めてミノフスキードライブを搭載。SRWに登場した現時点唯一のミノフスキードライブ搭載艦。
後に撃沈されるが、残骸として残されたMDユニットは紆余曲折の果てに地球圏最後の希望となる。
V2ガンダム
ミノフスキードライブ搭載機としては初の本格的な実戦向けの機体として完成したモビルスーツ。

関連用語[編集 | ソースを編集]

ミノフスキークラフト
ミノフスキードライブ以前から存在する宇宙世紀の飛行技術。ただしドライブとは全く構造が異なる。SRWでは大体ドライブの下位互換の強化パーツだが、登場回数は(ドライブは採用作品が限られるので)圧倒的にこちらが多い古参の強化パーツのひとつである。
リフターモジュール
宇宙世紀ガンダムシリーズが登場しない版権SRWにおいての代替パーツ。

余談[編集 | ソースを編集]

  • ミノフスキー・ドライブという単語の初出は、富野由悠季が書いた作品『ガイア・ギア』(SRW未登場)のザ・テレビジョン92年6月12号における解説。小説やラジオ・ドラマには登場しない。後にメカデザイナーのカトキハジメがその力強い語感を気に入ってV2ガンダムに『ガイア・ギア』へのオマージュとして使ったという経緯がある。

資料リンク[編集 | ソースを編集]