フレデリック・アルグレアス
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フレデリック・アルグレアス | |
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外国語表記 | Frederick Algreus |
登場作品 | |
声優 | 子安武人 |
デザイン |
千葉道徳 長野拓造(原案) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦BX |
SRWでの分類 | NPC |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 23歳(アセム編) → 47歳(キオ編以降) |
所属 | 地球連邦軍 |
役職 | 総司令部参謀(アセム編) → 総司令(キオ編以降) |
軍階級 | 中佐(アセム編) |
フレデリック・アルグレアスは『機動戦士ガンダムAGE』の登場人物。
概要
第2部・アセム編から登場する軍人。連邦軍総司令部ビッグリングの司令官であるフリット・アスノの参謀。
スライスレインズ士官学校を首席卒業という経歴を持ち、フリット不在時はビッグリングの指揮を任されるほど優秀な人物。若干ノリの軽い好青年で、軍の女性からもあこがれの的であった。フリットの事は尊敬しているもののヴェイガンに対する強硬姿勢には若干の疑問も抱いていた節がみられる。
第3部・キオ編以降では連邦軍の総司令官を務めている。キオ編ではロストロウランの防衛を行い、三世代編では自らアマデウスに乗り込み、ヴェイガンへ寝返ったルナベース基地や宇宙要塞ラ・グラミスの攻略に赴く。アセム編におけるノリの軽さは消え厳格な性格となり、フリットを意識するかのようなひげを蓄えている。 現在でもフリットを非常に尊敬しており、軍を辞めたフリットのために便宜を図っている。だが、フリットとは異なりヴェイガンに対しては強硬な殲滅思想までは持っていない[1]。そのため、フリットのヴェイガンに対する過剰とも言える言動[2]には眉を潜める描写もあった。
小説版では、「フリットを慕いながらも畏怖も抱いている」とされているが、そんなアルグレアスの心情を知らない周囲からは、「フリットの腰巾着」「小心者」と軽蔑されてもいる。総司令官時代は中間管理職的な立場にいる。また、アセム編では地球連邦軍の女性達の「憧れの的」とされている事も描かれた。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。『BX』における事実上の地球連邦軍トップである。ブライティクス設立にも大きく関わる等、自軍を様々な形で援助するも、序盤の地球連邦軍総司令部「ビックリング」陥落の責任を問われ、ビスト財団の手で失脚させられる。
- 後に『機動戦士ガンダムUC』のシナリオ終了と共に地球連邦軍総司令に返り咲くも、それから間も無くラプラスの箱開示に伴う諸々の責任を取る形でフリットに総司令の座を譲り辞任する事となる。あるいは、「責任を取るため(および後任選出の主導権を得るため)に返り咲いた」と言うべきか。
- また、映画『ソレスタルビーイング』でも、「アルグレアスは、アロウズや過激派を抑えようとしていた優秀な戦略家」として描かれていたらしい。
人間関係
- フリット・アスノ
- アセム編では彼の参謀として補佐し、キオ編以降も除隊した彼を支援している。
- イリシャ・ムライ(SRW未登場)、ウィルナ・ジャニスティ
- 第2部・アセム編のディーヴァクルー。若くして佐官で端正な顔立ちのアルグレアスに、二人とも「ホの字」だった。
- フロイ・オルフェノア(SRW未登場)
- アセム編にて彼の摘発を行った。
- ジラード・スプリガン
- 第3部・キオ編にてフリットとの会話中に彼女の名前を挙げている。
- セリック・アビス
- 第3部・キオ編のディーヴァMS隊隊長。ルナベース奪還作戦ではプラズマダイバーミサイルに発射猶予をあえて設け、その間に何をするべきかという事をセリックに悟らせた。
- 一方、小説版では彼から「小心者」と軽蔑されている。
- アンディ・ドレイムス
- 地球連邦軍オリバーノーツ基地司令官。小説版では彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考を停止させた狂信者」と酷評されている。
- アローン・シモンズ
- 地球連邦軍ルナベース基地司令官。原作では特に関わりは無いが、『BX』では彼の本性を把握した上で泳がせていた事が後に判明する。
他作品との人間関係
- ミスマル・コウイチロウ、カティ・マネキン
- 『BX』における連邦の改革派に属する同士。
- マーサ・ビスト・カーバイン
- 『BX』における政敵。彼女が裏で手を回していた事もあって一時は総司令の座を追われるが、終盤でアルベルトの告発もあって逆に追い落とす事に成功する。
- マリナ・イスマイール、シーリン・バフティヤール
- 『BX』ではマーサに総司令の座を追われた時、アルグレアスとの会談に臨み、彼に再起を決断させた。
- ローナン・マーセナス
- 『BX』では「ラプラスの箱」の中身開示の放送の直後に、彼と共に、放送が真実である旨を公表した。
- ハルカ・ミナト
- 『BX』にて、木連との和平交渉をヴェイガンの内通者の炙り出しに利用した結果、九十九が生死の境を彷徨う事になった為、極刑覚悟の彼女に平手打ちを見舞われる。
- カイ・シデン
- 『BX』では失脚後に彼を通して情報を得ている。
- ミスマル・ユリカ
- 『BX』では、自部隊が連邦軍からの命令を受けた際「今の連邦軍総司令がアルグレアスだから(考えが有っての命令だろう)」という理由で受諾しており、その実績を信頼されている。
名台詞
- 「コーヒーをお持ちしました……」
- 「フリット・アスノ司令」
- 第16話の第二部・アセム編冒頭より。前話までガンダムを駆っていた少年は、時が経ち地球連邦軍の幹部となった事を印象付けるシーン。
- 「司令はあくまでヴェイガン打倒にこだわられている……」
- 「柔軟な判断力をお持ちの司令が、その点だけはお譲りになられない。私の中でのナゾです」
- 同上話。アルグレアスがフリットを尊敬しつつも、彼のヴェイガンに対する強硬この上ない態度には疑問を持っている事が分かる台詞である。
- 「ビッグリングが墜ちれば、ヴェイガンの地球侵攻を許す事になる。これは、まさに負けられない戦いになる。ですが、予想される戦力では我々に不利」
- 「こういう時こそ、戦術家としての腕の見せ所だといえます!」
- 第22話より。大艦隊を組み連邦軍総司令部ビッグリング攻略に乗り出したヴェイガン艦隊を目の前にして。フリットに「ゲームではない」とたしなめられるが、「だからこそ燃えるんですよ!」と返す。
- 「フフフ、やりましたよ。アスノ司令」
- 同上話。ビッグリング攻防戦の終局場面にて、前線でフリットやアセム、ゼハート、デシルが激しいモビルスーツ戦を繰り広げている間に、ヴェイガンの機動部隊を突破し、ファ・ボーゼ級大型母艦一隻を轟沈させた際に。
- 「フリット不在でも全体の指揮を遂行し、敵艦隊に大打撃を与えたアルグレアスの指揮能力は非凡」と言わざるを得ないだろう。ヴェイガンは予備兵力も投入したが、既に戦線を支えきれない状態に陥っており、ビッグリング攻防戦は連邦軍が大勝する事になる。
- 「幸いだと?この状況のどこが?」
- 第30話より。時は経ちキオ編。陥落したビッグリングの映像を出張先のロストロウランで目撃し、ロストロウラン司令から「(ビッグリングではなく)ここにいらして幸いでしたな」と言われて。
- あくまで自分の無事よりも地球連邦の危機に目を向ける大局的な視点を持つ大物になった事を伺わせる。
- 「今すぐに出せ! ディーヴァを出すんだ! アスノ元司令にはお考えがある……」
- 第30話より。「ディーヴァを出せ!」と退役軍人フリット・アスノにまくしたてられたアンディ・ドレイムスは、とりあえず現総司令の判断を仰ぐ事に。アルグレアスは今でもフリットに対して全幅の信頼を寄せていた。
- ただし、小説版ではオリバーノーツ基地がヴェイガン襲撃で大混乱の中で、アンディ・ドレイムスにフリットへの協力を強要する形となっており、彼から「フリットなら間違えるはずがない、と思考停止した狂信者」と内心で軽蔑される等、アルグレアスの負の側面が強い発言となってしまっている。
- 「司令……お気持ちはわかりますがそういうわけにはいきません。正規の手続きに従って尋問後、移送いたします」
- 第44話より。ルナベースを奪還し、拘束したヴェイガン兵の即時処刑を主張するフリットに対して。フリットに全幅の信頼を寄せてはいるが、軍人としての常識も持っている。
- 「諸君、我々はついに決戦の時を迎えようとしている。ヴェイガンとの戦いは、今日まで長きにわたり続いてきた。親から子、そして世代を超えてもなお我々がヴェイガンに脅かされてきたことはそれぞれが身を以って知るところだ」
- 「だが我々は、今この場所にいる。それは我々がどれほどの傷を負っても、決して諦める事なく、戦い続けてきたからに他ならない。たどり着いたこの場所で、我々は必ず勝利を収めなければならないのだ!」
- 「ヴェイガンの地球侵略の拠点となっている要塞ラ・グラミスは、かつて我々の総司令部、ビッグリングを壊滅させ、甚大なる被害をもたらした。今こそ我々は、憎きラ・グラミスを攻略し、ヴェイガンの手から地球を守る! そして勝利とともに、この戦争に終止符を打つのだ!」
- 「諸君の健闘を祈る!」
- 第46話より。ヴェイガンが万全を期すため後方支援用に本拠地「セカンドムーン」を持ち出したと知るや、これを「決戦」と位置づけ、全軍に対して演説を行う。
- アルグレアスの演説の中では、それとなく『機動戦士ガンダムAGE』のテーマである「世代を超えた戦い」にも触れている。
スパロボシリーズの名台詞
- 「君の功績を評価しているからこそ、ルナベースを含む月防衛は君に一任している。…だが、司令部はいつでも月に目を向けている。それを忘れないでくれたまえ」
- 『BX』第8話宇宙ルート「月面の邂逅」より。基地司令のシモンズとの通信の終わりに告げた言葉。
- 既にこの地点でアルグレアスはシモンズの背信行為を把握しており、最後の言葉は釘を刺す意味合いで述べたと思われる。
- 一方のシモンズは通信終了後に「現場の苦労知らずが」と毒づき軽く見ていたが、この言葉の真意を手痛いタイミングで思い知る事となる。
- 「は…。総司令のお言葉は聞いておりました。準備は整っています」
- フリット「お前はいつも、私の足らぬ所を補ってくれるのだな」
- 「いえ…。総司令ならば、きっとこうするであろうと信じておりましたから」
- 『BX』第41話「君の中の英雄」より。フリットからの通信を聞いたアルグレアスは、既に一度は使用を中断したプラズマダイバーミサイルを準備していた。
- 「長きに続いてきた地球人同士の戦争をここでトドメを刺さそう」とフリットはソレを使った。今までフリットを支え続けたのは、彼もまた「救世主」になる事を願った者かもしれない。
搭乗機体
脚注
資料リンク
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