カナード・パルス

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カナード・パルス
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 保志総一朗
デザイン 植田洋一
初登場SRW スーパーロボット大戦W
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人スーパーコーディネイター
性別
年齢 17歳
所属組織

地球連合軍

  • ユーラシア連邦
所属部隊 特務部隊X → 傭兵部隊X
役職 特務兵→傭兵
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カナード・パルスは『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

キラ・ヤマトと同じくコロニー・メンデルにてスーパーコーディネイターとして誕生した少年。だが、キラとは違って失敗作であったため、廃棄処分が決まっていた。

しかし、その前に研究者の一人が彼を逃がし、ユーラシア連邦に拾われる。だが、研究所でスーパーコーディネイターを研究するためのモルモットとして扱われ一度は脱走するが、その際に謎の男と出会ってキラの事を教えられる。その後、ユーラシア連邦の特務部隊X所属となった。

Nジャマーキャンセラーを入手する任務に就いた際にプレア・レヴェリーと出会い、彼の乗るドレッドノートガンダムと交戦するが敗北。

その後、強化改造されたスーパーハイペリオンXアストレイと再戦するが、再び敗北してハイペリオンも大破する。そして、核エンジンの爆発から自らを守ったプレアに「人は皆、想いで繋がっている」と諭される。プレアの遺言めいた言葉を汲んで、カナードはキラを倒して自分がスーパーコーディネイターの成功体になるという野望を捨てる事を決意するのだった。

失敗作とはいえ、曲がりなりにもスーパーコーディネイターを目指した存在だけあり、その能力は通常のコーディネイター以上であり、叢雲劾とも互角に戦えるほどである。また集団戦や指揮の重要性を理解しメビウスを有効活用するなど戦術家としても優れているのだが、性格や目的の関係上それが活かされた場面は多くはない。

戦争が終結した後、プレアの代わりにマルキオ導師の元へNジャマーキャンセラーを届ける。その際、砂浜でキラを目撃するが、何もせずに立ち去った。

C.E.73時には傭兵となっており、プレアのドレッドノートを改修したドレッドノートイータに乗って戦っている。この頃になっても時々暴走する事があるようで、ジェス・リブルの護衛任務の最中にゲルズゲーと交戦し、完膚なきまでに破壊していた[1]

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦W
初登場作品。第2部で敵として登場する。原作とは異なり、ついにキラとの直接対決が実現する。キラとガンダムへの執着心は原作通り。しかし、ルート選択によっては一度も戦わずに終わる事も。スーパーコーディネイターの失敗作という設定からか、能力値は全てキラのそれから-2した値になっている(防御のみカナードが+2)。プレアとキラでフラグを立てるとジェネシスの光に飲み込まれたキラを助け、そのまま彼と共にノイ・ヴェルターに合流し、仲間に(仲間にならなくてもキラを助けるのには変わりはないが)。その際、顔グラが変更され、穏やかなものになるが、口調は全く変わらない。能力・精神コマンド的にはイザークと酷似している。が、イザークはカナード以上に特殊技能が豊富な上に能力値もカナードの上位互換的な扱いになっている。イザークがキラに負け続けていた事を考えるととんでもない皮肉と受け取れなくもない。
仲間にする場合は相羽ミユキテッカマンレイピア)の生存を諦める必要がある。今作ではプレアが生き残るので原作と違い完全に彼と和解し、仲間にした場合はEDで彼から直接Xアストレイを託される。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

W
加速集中ひらめき熱血友情

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

W
シールド防御斬り払い撃ち落としカウンターコーディネイター底力援護攻撃マルチコンボ

パイロットBGM[編集 | ソースを編集]

「カナード・パルス:憎悪」
ゲーム作品におけるBGM。

人間関係[編集 | ソースを編集]

プレア・レヴェリー
ライバル。あらゆる意味で正反対の存在であり、そしてある意味で同一の存在。その命を賭してカナードの生き方を変えるきっかけとなる。
キラ・ヤマト
スーパーコーディネイターの成功作であり、ある意味もう一人の自分自身ともいえる存在。彼を倒して自分が「本物」になろうとした。キラ本人はカナードの事は知らない。Xアストレイのラストではキラ、アスランとすれ違いながら立ち去っていく。
ラウ・ル・クルーゼ
カナードにキラの事を教えた。
教えた人物の正体は当初はクルーゼではなくギルバート・デュランダルではないかと推測されていたが、ゲーム『Generation of C.E.』にて公式にクルーゼだと明言された。
ジェラード・ガルシア
上官。しかし、カナードは独自行動をとる事が多く、彼の命令を聞く事はあまりなかった。キラを「裏切り者のコーディネイター」と蔑んでいた彼だが、カナードの事も「スーパーコーディネイターの出来損ない」と蔑んでいた。しかも、カナード達をむざむざと脱走を許してしまった挙句、虎の子のバルサム・アーレンドとハイペリオン2号機を倒されてしまう。
叢雲劾
『SEED DESTINY』の時代には彼らサーペントテールと行動を共にする事も。
メリオル・ピスティス
SRW未登場、特務部隊Xにおけるカナードの部下で、副官としてサポートを行う優秀な女性士官。彼が拘束されそうになった時に命令に背いて助け、特務部隊Xがアルテミスから無事に脱走するのに重要な役目を果たした。また、ブリッジクルーの一人が、プレア・レヴェリーとの一騎打ちのときにカナードへの増援を提案した際にあえて提案を蹴るなど、カナードを好いている描写がある。一方で大西洋連邦への敵愾心を隠そうともしない他、カナードの無茶な提案をそのまま受け入れるなど、特殊部隊Xにおいてはカナードと並ぶ過激派で、部下から引かれる場面もある。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「お前…その機体、ガンダムだな」
『X ASTRAY』のプロローグで、ロウのレッドフレームを見て。スパロボではガンダム系全般に対する特殊台詞として採用。
「そうだ…俺もお前もまだ戦える! 生きている内は負けじゃない!!」
ドレッドノートの猛攻の前に一度は敗北するも、再起動したハイペリオンを見て叫ぶ。直後に突撃をかけるが、右腕と右足を切断されて完敗を喫することに。
「戦わねばお前もここで死ぬのだ!!」
「決まったな」
特務部隊Xごとアルテミスから脱走した際に。カナードが次の目標を「月面基地からニュートロンジャマーキャンセラーを強奪する」とした時、プレアは反対するが、メリオルらオルテュギア一同はカナードに従う姿勢を見せた時に、プレアに言い放った。
「ああ もちろんさ」
「お前にここで死なれてしまっては オレはお前に負けたままになってしまうからな」
「だが オレをこのまま残して死ぬようなことは 絶対に許さないからな」
モーガンへの思念交信の反動で疲弊したプレアが目を覚ました際に。どこまでもプレアとの決着にこだわり続けるカナードだが……。
「……面白い ならばオレ達は“同じモノ”だ 戦うために生まれた存在」
「お前のその能力 オレのスーパーコーディネイターとしての資質 全てを懸けて戦おう!」
「オレ達は戦うことしか出来ないんだ!!」
「………なぜだ なぜプレアは死んだ……」
「――――誰かのコピーだからか? クローンは死んでいい人間なのか? 生きる価値がないというのか?」
「……このオレはどうだ……失敗作であるオレは生き残っている……」
「他人を殺してでも生き残る―――それがオレの勝利だったはず……だがこれが本当に望んだ勝利なのか?」
「オレは……これからどう生きて行けばいい?」
決着後、戦況を確認しに来た風花を前に。その手には、ついさっきまで戦っていた宿敵の亡骸。答えの出ない問いを自らに投げかけるその姿に、勝利を掴んだ喜びはない。
(……キラ…ヤマト……)
「オレはオレだ プレア お前の言うとおり――――」
「オレはオレの道を探そう――――」
2巻の〆。マルキオにキャンセラーのデータを届けた後、海岸でキラとすれ違う。それを一瞥し、しかし気に留めるでもなくカナードは歩き去る。まだ明けない夜空の下、己の道を探して。
「俺のガンダム…ドレッドノートH(イータ)を突破できると思うなよ」
「借りは返すぞ、ロウ・ギュール」
『DESTINY ASTRAY』第1話にて再登場した時の台詞。かつて敗北を喫した少年の愛機を駆り、黒い炎が再び戦場に燃える。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

おまけ4コマ漫画では、これでもかと言わんばかりにいじられてる。

「ついに見つけたぞ、キラ・ヤマト!」
『X ASTRAY』最後のおまけ4コマ(新装版『ASTRAY』コミックス最終巻)にて。キラと島で出会ってやっと勝負を仕掛けるも結局負けて「プカーッ」っと浮く……。
「ザコが!」
「フハハハハハハハっ」
『DESTINY ASTRAY』ジオラマ小説版にて、ゲルズゲーを仕留める際の高らかな笑い。…あまり成長したように感じられない。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「キラ・ヤマト! 貴様は俺が倒す!」
『W』の第45話より。北辰に拉致されたラクスを追おうとするキラの前に、クルーゼの言葉を狼煙としてキラを足止めするかのように現れての台詞。原作では成しえなかった、スーパーコーディネイターと、その出来損ないの対決。
「これが唯一の成功体か…! 笑わせるな!」
「フン…不意打ちでお前に勝っても意味はないな…」
「とどめは次の機会にしてやる。そして、その時こそ俺という存在は証明されよう!」
上記の台詞の後、キラに不意打ちでダメージを与えた後、カナードの出現に驚愕するキラを尻目にこう吐き捨て、去っていく。カナードが去ると共に、クルーゼは嗤う。キラは生まれながらに呪われた存在であり、キラを憎み、嫉む者はこれからも現れる、と。
「黙っていろ、キラ・ヤマト! お前は後回しだ!!」
「見つけたぞ、成功作キラ・ヤマト! 今日はそれなりに戦えるようだな!」
『W』の終盤でのキラとの戦闘で。
「フン…シミュレーターの戦果など実戦には何の役にも立たん…それに最後まで気づかなかったお前に戦場に立つ資格はない…!」
「憎悪と運命の螺旋」にて、バルサム撃破時にカナードが健在していると発する台詞。
「この男は俺の標的だ。勝手に死なれるわけにはいかないからな」
『W』でキラと共にノイ・ヴェルターに合流する際にキラを助けた事について聞かれて。どう考えてもよくあるツンデレライバルのテンプレ台詞である。
「フン…自分の力を証明するのに何もキラ・ヤマトにこだわる必要はない…俺の力の証は俺自身で立てる!そして、この力の使い方は俺自身が決める!!」
『W』でノイ・ヴェルターに合流後の戦闘で。
「お前…まさか、俺に奴の事を教えた男か!」
「俺は人の想いを知った…。それをお前に壊させはしない!」
『W』の終盤にクルーゼと対峙した際の台詞。クルーゼが自分にキラの存在を教えた男だとはっきりと気付く。上記にあるとおり、『Generation of C.E.』で明かされた設定をしっかりと反映した台詞である。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • キラと顔立ちが似ており、ゲーム作品で声を担当したのはキラ役の保志氏。そのため遺伝子的にはキラ、カガリの兄にあたるのではないかとの説が囁かれている。
    • なお、勘違いしているファンもいるが、カナードはキラ達より年上なので、三つ子ではない。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ハイペリオンガンダム
1号機に搭乗。
ドレッドノートイータ(SRW未登場)
プレアが遺したドレッドノートを改修した機体。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ちなみにゲルズゲーに対してブチ切れたのは、愛機ハイペリオン(及びドレッドノートイータ)と同じビームバリア機能を持つ機体だったため。カナードはハイペリオンに対する思い入れが非常に深いため、それを真似たような装備を持つ機体の存在を許せなかった様子。

資料リンク[編集 | ソースを編集]