シャリア・ブル
ナビゲーションに移動
検索に移動
シャリア・ブル | |
---|---|
外国語表記 | Challia Bull |
登場作品 | |
声優 | 木原正二郎 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | ジオン公国軍 |
軍階級 | 大尉 |
概要
木星帰りのニュータイプにして、ガンダムシリーズに初めてニュータイプとして登場したキャラクター。
キシリア・ザビに対する牽制という思惑を秘めたギレン・ザビ直々の命令で、キシリア配下のニュータイプ部隊に配属となり、ブラウ・ブロに乗ってホワイトベース隊と戦ったが、ニュータイプとして成長しつつあったアムロ・レイのガンダムによる攻撃を受けて戦死する。
若年層に多く発生例が見られたニュータイプとしては例外的な中年男性。また情緒不安定なキャラが多いニュータイプとしてはこれまた例外的に、落ち着きのある謹厳実直な人柄である。
なお年齢についてだが、小説版だと宇宙世紀0080時点で二十八歳となっている。しかしあまりにも風貌とあわなさすぎであり、シャアからも「老けて見える」という感想を抱かれていた。
登場作品と役柄
驚異的なスピードで2回行動が可能だったり、ゲーマルクやα・アジールといった、原作では搭乗する事の無かった後世代のニュータイプ専用機に乗り換えていたり……と、出番は少ないが優遇されている。史上初のニュータイプの面目躍如といったところか。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- DC所属。ルートによっては中盤で登場し、レベル35にして2回行動可能という凄まじいインパクトを与える。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ノイエDCの一員だが、宇宙マップの「強襲!阻止限界点」でブラウ・ブロに乗って1度登場するのみ。
- ニュータイプ技能を持ち、ブラウ・ブロの性能とあわせて強敵の部類に入る。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 今回から声が入った。DCルートではDCとの決戦シナリオで出るので分かりづらいが、ポセイダルルート「砂上の楼閣」ではマ・クベと一緒に出てくるのでザビ家派だったようだ。後にハマーン派に粛清されたのかそこで戦死したのか、以降は出てこない。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 今回はギレンに仕えている。α・アジールに乗って1話のみ登場。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- ギレン・ザビ
- キシリアの元に行くように命じた。
- ララァ・スン
- 自分と同じニュータイプ。彼女を一目見て「何か力の様なものを感じる」と評した。
- シャア・アズナブル
- キシリアの元で同僚となる。
- シャアはシャリアと出会い「また友人が増えたようだ」と微笑んで見せたが、後にシャリアを殺したガンダムへの追撃をララァが進言した際にはそれを退け、「ギレンとキシリアの間で上手く立ち回れぬ自分を知っていた不幸な男」「潔く死なせてやれただけでも彼にとっては」と評している。
名台詞
- 「わたくしには閣下の深いお考えはわかりません。しかし、わかるように努力するつもりであります」
- 勘が良すぎるためにギレンから直接言及される前にキシリアの元へ行けという指示を先読みしてしまい、ギレンから「私がなぜ君をキシリアのもとにやるかわかるか?」と言われた際の返事。「ギレンが期待する事についてはきちんと実行してみせるが、ギレンとキシリアの間の確執については、あくまで自分と無関係の事で関与する気は一切ないし、建前上は気付いていない事にする」と言外に意思表示し、それに対しギレンも「人の心を覗きすぎるのは己の身を滅ぼすことになる」と釘を刺した上で彼の内心については容認している。「大人」なやり取りである。
- 「私は大佐の様な方が好きです。お心は大きくお持ちいただけると、ジオンの為に素晴らしいことだと思われますな」
- ララァから「力の様なもの」を感じたと発言した後、シャアから「私から何を感じるかね?」と尋ねられた際、ギョッとしたような表情を浮かべ、取り繕うようにこう発言した。
- この時点では、シャアは自分がニュータイプだとは自覚していなかったが、シャリアはシャアの持つニュータイプの片鱗を感じ取ったようである。
- 「すごいMSとパイロットだ。あのパイロットこそ真のニュータイプに違いない。そうでなければ、このブラウ・ブロのオールレンジ攻撃を避けられるわけがない!」
- アムロのガンダムと戦い、早々にそのすごさを理解したシャリア。しかし彼の声色はむしろ感心する度合いが強い。この時点で彼は自分の死を覚悟していて、それだけに気負いもなく敵に感心出来たのだろうか。
- 「んっ!? なんだ!? ……見つけたのか!!」「シムス中尉、逃げろ!!」
- 死の直前の絶叫。圧倒されていたアムロが、ニュータイプとしての覚醒でシャリアを捕捉した。シャリアも同時にそれを理解するが……
- なおこのセリフ、シムスに逃げろと言っているが、彼自身には逃げる意思がなかったことがわかる。
- 「フフ……。アムロ・レイ、率直な青年なのでしょう? 私はうらやましく思います」
- シャア「率直は決して美徳ではないよ。大尉」
- 「いえ、我々が屈折しすぎているのです。中佐……いえ、キャスバル・ダイクン」
- 小説版での発言。時代の趨勢と進むべき道をシャアと語り合ったのち、アムロについての印象と自分たちへの評価を語るシャリアは、目の前の男をあえて「シャア・アズナブル」ではなく「キャスバル・ダイクン」と呼ぶ。詳細は後述するが、小説版のシャリアはストーリーそのものを左右する超重要人物の一人である。
搭乗機体
スパロボでの搭乗機体
余談
- 劇場版では登場しないが、これは尺の都合によるものと安彦良和氏の「シャリア・ブルのエピソードは不要」という進言があったためとされる。
- また氏の執筆した漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』においては、登場こそするもののTV版の温厚な人柄とは全く異なり、プライドの高い傲慢な人物して描写されており、ギレンに対して一歩距離を置いていたアニメとは違い、強烈なギレン派としても描かれている。戦闘でも常時冷静にアムロの力量を見決めていたTV版と比較して、こちらは戦闘中に逆上したりするなど冷静さを失う場面も。結果的に撃墜された際には実験動物みたいな扱いを強要したギレンに対する嘆きとも恨み言とも言える絶叫を残して戦死。シャアからも「この程度の男」と酷評されることになる。TV版で登場した時期は丁度安彦氏が入院中で、氏が製作にタッチしていないキャラであるという事とは恐らく無関係ではあろうが、何故か安彦氏絡みでことごとく扱いが悪くなっている。
- 元々、TVシリーズが話数短縮されなかった場合、シャリアの出番はより長くなりアムロのニュータイプ覚醒にも大きな役割を果たす存在となる予定であった。ある意味打ち切りの被害を最も被ったキャラクターとも言える。
- こうした扱いに対して、富野由悠季氏が執筆した小説版『機動戦士ガンダム』においては超重要人物として登場。
- シャア以上のニュータイプの才能と謹厳かつ明晰な頭脳からシャアの右腕として活躍し、ララァ・スンやクスコ・アルといったエルメスパイロットが次々戦死するのに対して、ア・バオア・クーまで生き延びる。しかもその最終局面では、「連邦でもザビ家でもない、宇宙移民(真のニュータイプ)のための新しい時代を開く」というシャアの理想を実現させるべく、アムロ・レイにブラウ・ブロの精神波で語り掛け、停戦と協力を訴えるという重要な役割を担う。
- これは乱戦故の混乱や、その真っただ中に撃ち込まれたソーラ・レイ第一射によるアムロたちの動揺(至近距離で連邦軍支援艦隊が蒸発し、その死者たちの悲鳴がTV版より覚醒していたアムロやシャリアたちに大きな負荷となった)によりうまくいかず、アムロの一撃でシャリアは戦死してしまう。
- しかし、シャリアの死の瞬間に彼の意識は宇宙に放出され、アムロにその真意を理解させるとともに、最終版の全く独自の展開へとストーリーを導くこととなる。
資料リンク
|