剣士ゼータ

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剣士ゼータガンダム(Fencer Ζ GUNDAM)

アルガス騎士団騎馬隊隊長にして名馬アーガマを駆るアルガス一の剣術の使い手。額に一角獣を彷彿とさせる見事な一本角をもつ優美な剣士。

真面目な性格で落ち着いた物腰の持ち主であるが、短気で喧嘩っ早い面もある。OVA版では少々プライドが高い面が見られる。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。
ルート分岐次第だが、ユニットとしての初登場は騎士ガンダムよりも先
当初はソレスタルビーイングと行動を共にしており、面々の会話に必ずといっていいほど加わっている。自軍部隊の面々から当初は「ソレスタルビーイングの保有する人間サイズのガンダムと認識されていた。
全体的に癖は少なく使いやすい。中盤まではSD勢では騎士ガンダムとの双璧で問題ないのだが、如何せん射程にやや不安を抱えている上に特にパワーアップも無い為中盤以降は息切れしがちになってしまう。またシールドではなく1000軽減のバリア持ちである為ダメージ軽減の安定性はある一方で、SSサイズ故のダメージ増大の影響で貫通して即死がありうる点も注意したい。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

グレートソード
愛用の大剣。闘士ドライセンとの戦いで折れるが、予備があったらしく直後の戦闘でも使用している。
BXでは中距離攻撃として「ソード投げ」、近距離攻撃として「ソード」の名で実装されている。
長剣
伸縮機能を備えた剣。
飛翔の盾
側面から刃が飛び出すギミックの付いた盾。長剣を収納している。龍の盾入手後は使われない。
モチーフはΖガンダムのフライングアーマー。
龍の盾
アルガス王国に敵対するジオン族の闘士ドライゼンから奪い取った伝説の武具。とある魔獣の専用装備だが、同時にその魔獣の滅びに繋がる対抗兵器でもある。

必殺技

彗星剣
ゼータ乱れ彗星
FC版でも使用しているガンダム剣法の技。刀身から無数の剣気を放つ。
ゼータ波動剣
鋭い太刀筋で大気を切裂き、生じた空気の刃を飛ばす剣技。外伝『アルガスの魔童子』で披露している。
連続攻撃
BXで採用された必殺技。
龍の盾を牽制として投擲し、グレートソードによる連続攻撃で仕留める。

特殊能力

龍の盾
BX』では全属性攻撃のダメージを1000軽減するバリアとなっている。
シールドではない為発動の安定性は高いが、サイズ差のせいで破られやすいのが難点。

移動タイプ

サイズ

SS

パイロットステータス設定の傾向

能力

精神コマンド

BX
加速集中ひらめきかく乱熱血

特殊技能(特殊スキル)

BX
騎士、底力援護攻撃援護防御全体攻撃インファイト見切り

パイロットBGM

「巨人との戦い」

人間関係

アルガス王国

騎士アレックス
尊敬する騎士団の団長。
法術士ニュー
法術士隊隊長を務める同僚。裏設定によれば、元々は騎士の家系の出でゼータの兄弟子にあたるらしい。
闘士ダブルゼータ
戦士隊の隊長を務める同僚。
剣士リ・ガズィ
副官。
剣士ジムスナイパーII、剣士ジムコマンド
部下。
アーガマ
愛馬。

ラクロア王国

騎士アムロ
『コミックボンボン』連載のコミカライズでは、アルガス騎士団の中で騎士アムロといち早く出会っており、騎士ガンダムの友人である彼の実力を最初から認めていた。
一方ファミコンソフト『光の騎士』では、他の2隊長同様最初は彼を認めていなかった。
バーサル騎士ガンダム
共にムーア界へと赴いた仲間。

その他

剣士ウーフェイ
『鎧闘神戦記』に登場。剣士ゼータの転生体。戦いの最中、かつての装備である龍の盾を手にする。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

刹那・F・セイエイ
BX』本編の半年前に、ソレスタルビーイングに拾われたため、付き合いが長く、刹那の言わんとしている事がある程度分かるまでになっている。また、刹那は剣士ゼータ同様に剣主体のガンダムを操縦する。
スメラギ・李・ノリエガ
『BX』では彼女の事を優秀な軍師として敬意を払っている。
バナージ・リンクス
『BX』では彼をパラオから脱出させる。その後も、ソレスタルビーイングの目的が彼を導く事であり、また、彼の乗機同様一本角繋がりも相まって、彼にも関わっていく。
マリーダ・クルス
『BX』では初めて対峙した時、彼女にユニコーンもどき」と言われる。

名台詞

「アレックス殿、もうしばらくの辛抱です…」
カードダスでのセリフ。

スパロボシリーズの名台詞

「ジオンの名に魂を縛られた人間達か…!」
『BX』においてネオ・ジオン兵相手の特殊戦闘台詞。彼等の様なスペースノイドが言う「重力に魂を縛られた人間」への的確な意趣返しとも取れる。
「あの緑色の機兵…鉄越しに並ならぬ意志を感じる…。ロックオン殿、お気をつけて」
BX』第9話「激突するユニコーン」において、クシャトリヤを見て。
ちなみに、ここで言う「機兵」とは簡単に言えば「スダ・ドアカのロボット」であり、本来ならばこの概念が登場してくるのは彼らよりの後の時代である(その時には「機兵乗りの家系」とかもでてくるのだが)。
「こ、断る…ッ!」
「あ、あの艦の方々は…この見知らぬ世界で傷つき、行くあてもない私を助けてくださった…その恩を裏切るなど、アルガス騎士団の名折れ! 退くつもりはない…ッ!」
同上。マリーダが駆るクシャトリヤに人質にされながらも、バナージに目的のポイントまで退くことを促すゼータ。
たとえ命の危機だろうとも、騎士道は揺らがない。命を救ってもらった恩は、命をもって返す。世界が異なっていようとも、彼らの進む道は変わらないのだ。
「でしたら、一撃を耐える役目は私がお受けしましょう」
「ひとりで全てを担おうとしては、成し遂げられるものも成し遂げられません。必ず道を切り拓いて見せましょう。ガンダム族の名にかけて!」
同上。ユニコーンを止め、対話しようとする刹那。しかし、そのためには悪鬼めいた猛撃を繰り出すユニコーンの初撃を耐えなければならない。
そのためにゼータは、一切の躊躇いを見せることなく危険極まる役目を引き受けた。無謀とも言える賭けだが、やはり、それでもアルガス騎士団の誇りは揺らがない。
「スメラギ殿、一杯いかがですかな?」
『BX』第26話「三つの星が集う時」より。「ミス一番星コンテスト」を兼ねた食事パーティーにおいて剣士ゼータはスメラギに酒を勧めるが、彼女から現在断酒中である旨を伝えられた。
それにしても、UXでの三璃紗の人々もそうだが(剣士ゼータの様な)MS族は飲食物を(どのようにして)摂取するのだろうか?
「微力ではありますが、我々の心ひとつひとつが合わされば人の身を捨てずとも…!」
『BX』第38話「たったひとつの望み」にて、ユニコーンガンダムと融合し、完成されたニュータイプ…可能性と言う名の『』となったバナージ。もはやそこにバナージの意識はない、呼び戻すリディの声も届かない。
しかし、そこにやって来たのはブライティクスで戦った仲間達だった。彼らの、そしてリディの必死の呼びかけの結果、融合していた精神は再び別れ、バナージは帰って来た。
コロニーレーザーを遮る光を生み出しているのはひとりじゃない。人の姿を捨てずともこの仲間達の力が合わされば、絶大な意思の光が生まれるとゼータは諭す。
余談だが、この時バナージを援護するために出撃したメンバーはほとんどが主人公だが、ゼータは主人公でもなければましてや『UC』のキャラでもない(生存フラグを満たせばマリーダも加わるが、彼女はれっきとした『UC』のキャラである。さらにSD枠ではすでにバーサル騎士ガンダムが出撃している)。

スパロボシリーズの迷台詞

「なんとぉーっ!?」
『BX』第26話「三つの星が集う時」より。エレまでもが「ミス一番星コンテスト」に出場した事に絶句して。
言うまでもないが、剣士ゼータの声がシーブックと同じ辻谷氏であることによる声優ネタである。

脚注


余談

  • 剣士ゼータは、BB戦士シリーズにおけるアルガス騎士団の中で「アルガスナイトZ」の名で唯一プラモ化されている(元祖SDガンダムシリーズではアルガス騎士団は全員販売されている)。
  • 剣士ゼータは「(一角獣の様な)立派な一本角」の持ち主だが、SDガンダム外伝が展開されたのは1990年代初頭であり、もちろんユニコーンガンダムはまだ存在していない。
    • また、闘士ダブルゼータには「獅子」、法術士ニューには「鳳凰」の意匠が垣間見える事から、各ガンダムの特徴付けとして配したものであろうが(実際、剣士ゼータに一角獣はよく似合っている)、キャラクターデザインをした横井孝二氏も後年まさか本当に「一本角のガンダム」が登場するとは夢にも思っていなかっただろう。『BX』においては、UC勢との掛け合いが見物である。
  • 剣士ゼータの声を担当したのはシーブック・アノー役の辻谷耕史氏だが、逆に『聖機兵物語』においては修理工シーブックの声を担当したのはカミーユ・ビダン役の飛田展男氏となっている。
    • なお、『アルガス騎士団』では王子カミーユの声を飛田氏がそのまま担当している。

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