EXA-DB
EXA-DB(エグザ・ディービー)とは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場する用語。
概要
「銀の杯条約」締結によって破棄された国家間戦争終結時までの兵器・軍事技術・戦術関連データが保管されたデータバンク[1]の事で、そこに収められている技術力の高さ故に「呪われた秘宝」と称されている。
旧国家戦争以前の戦闘兵器の技術等は、A.G.165年のそれよりも非常に優れたものであった。約80年前(A.G.80年代頃)にフェザール・イゼルカントがEXA-DBのサブユニットを入手し、情報の一部の引き出しに成功。しかし、その中に保存されていた戦いの歴史を見た事でイゼルカントは人類に絶望して「プロジェクト・エデン」を企てる事となり、兵器データはヴェイガンの兵器開発に反映させ、地球連邦軍を上回る軍事力を得る事となった。
一方、アスノ家をはじめとする「モビルスーツ鍛冶」の家系は、密かにEXA-DBの一部の技術を廃棄せず受け継いできた。[2]また、過去の兵器データが膨大に蓄積されている事から、戦争終結記念事業の伝説の「救世主ガンダム」の復元の際に内部のデータが参考にされている。
EXA-DBは本来ならば全ての破棄される事になっていたデータを後の平和な時代へ残す為の「宝」として太陽系にある小惑星に隠されていたのだが、ヴェイガンはEXA-DBのデータを戦争の為に使ってしまい、皮肉にも平和な時代の為のEXA-DBが100年にも渡る大戦争を引き起こす事になってしまった。[3]
実は、EXA-DBには戦争関連以外の技術・データも含まれており、マーズ・レイの治療法等のデータも残されていた。その為、この事実を知ったフリットは自分が何をすべきか苦悩する事になる。
関連用語
- シド
- EXA-DBを防衛する巨大モビルスーツ。
- 宇宙海賊ビシディアン
- 「秘宝」と呼ばれたEXA-DBを探索していた。キャプテン・アッシュは元々この際に巻き込まれた人物。
- ヴェイガン、フェザール・イゼルカント
- EXA-DBの情報の一部をハッキングして引き出し、兵器開発に反映させた。
- AGEシステム
- EXA-DBに収められるはずだったデータをアスノ家が密かに引き継いできた物。
- エドル・イナージュ、レウナ・イナージュ
- EXA-DBの開発者と、その娘でEXA-DBの管理者。
- ザ・ガンダム
- 銀の杯条約締結前の戦争で活躍した『救世主』を、EXA-DBのデータや各種文献、ガンダムAGE-1等を参考に再現した機体。
他作品の関連用語
- 黒歴史、ラプラスの箱
- 「過去のデータ」、「禁断の箱」等の類似点を持っており、『BX』ではラプラスの箱にはEXA-DBの端末へとアクセスする端末も含まれていた。
- ヘルメスの薔薇の設計図
- リギルド・センチュリーにおける、宇宙世紀時代のテクノロジーを記録したデータベース。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 本作では、「近い将来予定されていた地球以外の惑星への移民の際に、宇宙規模の戦争拡大ひいては過去の愚行の再発を防ぐ為、『銀の盃条約』が結ばれ、軍事目的の生産禁止と各国の軍解体に加え、それまでの兵器や軍事技術は破棄され、それをデータベース化したのがEXA-DB」という設定になっている。
- しかし、それによって軍需企業はアナハイムやGAIL等のごく一部を除いて軒並み倒産、技術の封印により肝心の宇宙移民も遅れる事になってしまった。この際、技術封印に反発した一部の技術者や「モビルスーツ鍛冶」の家々は密かに技術を保存し、受け継いでいる。
- また、類似する存在であるラプラスの箱とのクロスオーバーがあり、箱の中には「もうひとつの箱」として、EXA-DB(のコピーの一部)にアクセスできる端末が入っていた。しかし、『UC』決戦シナリオにて、インダストリアル7でバナージやオードリーらにより箱の中身である宇宙世紀憲章のオリジナルの碑文が公開された為、その機能は失われた。とはいえ、エンディングにて捜索の末EXA-DBの本体が発見されている。
余談
- 『AGE』放送開始前に『ガンダムエース』誌上で『ガンダムEXA』という作品が2011年7月号から連載開始(その後続編『ガンダムEXA VS』が2017年7月号まで連載された)されている。
- この作品に登場する施設では、歴代ガンダムシリーズの世界のデータが存在する事と、『AGE』と『EXA』で同じ姓を持つ人物が登場した事、そして多くのガンダムの外伝シリーズを手掛けた千葉智宏氏が関連していることからから一部では、関連性が疑われた。
- EXAとは、100京(10の18乗)の意味。ただし、「エグザ」ではなく「エクサ」と発音する。ギガの1000倍がテラ、その1000倍がペタ、更に1000倍がエクサ。つまり、EXA-DBとは「巨大なデータベース」という意味合いになる。
脚注
資料リンク
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