ソーラ・レイ

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ソーラ・レイ(Solar Lei)

機動戦士ガンダム』に登場した、ジオン公国軍が極秘裏に開発したコロニーレーザー

サイド3スペースコロニー・マハルを中の住民を強制疎開させた上で改造、急ごしらえで完成した。だが、発射実験は行わず、電力を供給する太陽光システムも各コロニーからの転用である。しかも、レーザーの集光における冷却や充電の問題から一発しか発射できない状態である。

地球連邦軍星一号作戦開始をした直後に建設し、ソロモン陥落時点でほぼ完成。後は連邦軍の主力艦隊に向けて発射するだけの状態まで漕ぎ着けた。しかし、公王デギン・ソド・ザビが独断で連邦との和平交渉を行おうと連邦軍総司令レビル将軍が率いる連邦軍艦隊との接触を図ったため、デギンの長男ギレン・ザビが急遽使用する。3種設定された照準のひとつであるゲル・ドルバ照準にて発射されたソーラ・レイは連邦主力艦隊を壊滅させ、レビル将軍、そして公王デギンの殺害に成功した。ただし、発射が急を要したため、ホワイトベース隊は直撃を回避している。

ジオン軍は秘密兵器ソーラ・レイによって連邦軍に大打撃を与えることには成功したが、それでも連邦軍の勢いを崩すことはできなかった。また、公王デギン殺害の事実を知った彼の長女キシリア・ザビは親殺しとして長兄であるギレンを暗殺するが、それがかえって指揮系統の混乱を招き、一時優勢だった戦局を覆されてしまう。結局、ジオン軍は直後のア・バオア・クーにおける総力戦に敗退し、降服を余儀なくされている。

ちなみに、公王デギン殺害を優先しなければ連邦軍艦隊に更なるダメージを与える事が可能だったとされており、結局のところこの超ド級の戦略兵器も内部抗争の道具にしかならなかったといえる。ソーラ・レイの一撃をニュータイプの能力で感知したアムロ・レイが、その砲撃を「憎しみの光」と評したのは余りにも有名であり、本システムの本質をよく表している。

ソーラ・レイの原理はグリプス戦役にて新たなコロニーレーザー「グリプス2」へと発展していくこととなる。以後のガンダムシリーズでもこれに似た戦略兵器が登場していて、発射直前まで隠蔽されている点で共通している。

登場作品

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
DCの兵器。ホワイトベース隊の基地となったコンペイ島を破壊しようとした。規定ターン内に発電ミラーを全て破壊しないとゲームオーバー。
なお呼称は「ソーラ・レイ」だが、地形名は「コロニーレーザー」である。
スーパーロボット大戦F完結編
DC側の決戦兵器としてザビ家が運用。シナリオ「光、断つ剣」では2つのダミーコロニーが用意されており、全軍で一つずつ調べるか3部隊に分けて調べるかを選択する。15ターン以内(全軍で一つずつ調べた場合は3マップの合計で15ターン以内)に本物のソーラ・レイを発見出来なければゲームオーバーとなる。
サンクキングダム(本作ではコロニー)の抹殺を企図して発射準備が進められていたが、事前に情報を掴んだサンクキングダムとロンド・ベルの協力(公式にはサンクキングダムに立ち寄ったロンド・ベルが計画を偶然知った…という扱い)により阻止された。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
直接の登場はないが、衛星兵器メメントモリを使用したリボンズに対しアムロが「人の命が溶けていく憎しみの光」としてこれのことを話すシーンがある。
なお、リボンズが「大衆は脳量子波を持ってない(=憎しみの光など感じなかった)」と言い放ったことで両者の対立が決定的となった。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
ドズル・ザビが戦死し、ソロモン攻略作戦がひと段落ついたあたりでソロモンに向かって発射される。原作通り連邦艦隊とグレート・デギンを巻き込んだ攻撃であった。
原作と異なりア・バオア・クー攻略戦はだいぶ先なので、2発目を発射する時間は十分にありそうなものだが、その後は触れられることはなく、2発目が発射されることもない。
スーパーロボット大戦Operation Extend
原作通りに準備されていた(この時ゲル・ドルバ照準の名も登場する)が、キシリア派によりソーラ・レイ発射がコネクト・フォースにリークされ、自軍の襲撃を受けて発射は失敗に終わる。
なおこの間に発射信号の受信阻止工作を行っていたのがブレックス准将から要請を受けたクワトロカミーユであり、そのまま帰還するホワイトベースを直援しつつコネクト・フォースに合流することになる。

関連人物

シーマ・ガラハウ
サイド3スペースコロニー・マハル出身だったが、自身の故郷であるマハルがソーラ・レイに改造された事は当然、知らされなかった。
更にソーラ・レイの責任者はシーマ達の上官であり、毒ガス作戦を彼女達に指示した上で全ての責任を彼女達に押し付けた。シーマ達が宇宙海賊になった原因である。